Webメディアとは?種類・編集業務・評価基準・代表的メディア一覧
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Webメディアとは
Webメディアとは、Web上で閲覧が可能なサイトのことです。
「中間」「間に入って媒介するもの」表す「Medium」の複数形「メディア(Media)」が転じて、「情報の媒体」である新聞やテレビなどをメディアと呼ぶようになったようです。
つまり、Webメディアは、「なんらかの情報を発信しているWebサイトなどの媒体」と言えます。Webで公開されているものは、すべてWebメディアであるともいえるでしょう。
1次メディア
情報の発信元として、ニュースや記事を公開しているWebサイトなどを1次メディアといい、出版社のように編集部の機能を有しているのが特徴です。
- スタッフが書き下ろす「オリジナル記事」
- 外部のライターによる「寄稿記事」
- 海外ニュースの翻訳や引用などを行う「転載記事」
といった内容を公開することが多いです。ただ、扱うテーマや範囲は、メディアによってさまざまであるといえるでしょう。
オウンドメディア
企業が自社運営するコーポレートサイトや、ブログなどのことをオウンドメディアといいます。
オリジナル記事や寄稿記事が多数を占めるため、1次メディアだともいえます。しかし、ほとんどの1次メディアは有料会員制や広告など、Webサイト運営になんらかの収入が必要です。
それに対し、最終的に自社製品のコンバージョンが目的であるオウンドメディアでは、運営費は企業のマーケティング費用であるため、あえて分類しています。
次の記事では、オウンドメディアについてより詳しく解説しています。
2次メディア
1次メディアの配信する記事やニュースを、2次的に配信しているメディアが2次メディアです。
そして、契約に従って配信を行う「ポータルサイト」と、流用して配信する「キュレーションメディア」「まとめサイト」に分けられます。
代表的なポータルサイトには、Yahoo! JAPANが挙げられます。こうしたポータルサイトは圧倒的な閲覧数を誇っているため、記事を供給する1次メディア側にも大きなメリットがあるといえるでしょう。
コンシューマージェネレーテッドメディア
コンシューマージェネレーテッドメディア(Consumer Generated Media)は、消費者が生成するメディアという意味です。多くのユーザーが参加して作り上げるメディア全般を指しています。
ソーシャルメディアやブログなども、ここに含まれる形になります。
メディア | 内容 |
---|---|
口コミサイト | ユーザーが商品やサービスに感想を書き込むサイト 例:食べログ |
ソーシャルメディア | コメントや投稿でコミュニケーションを行うメディア 例:Facebook Twitterなど |
動画共有サービス | ユーザーが動画アップロードして共有 例:YouTube Vimeoなど |
ブログポータルサイト | 個人ブログのポータルサイト 例:ameba Yahoo!など |
BBSポータル | テーマ、スレッドに対してコメントを行うサイト 例:2ちゃんねる |
バイラルメディア
爆発的なアクセスを集めるため、インパクトのある動画や画像を中心にした記事を配信し、SNSでの拡散力を利用するメディアは「バイラルメディア」と呼ばれます。ウィルス(Viral)のような感染力を持つ、という意味合いで名付けられています。
アクセスを集める目的はもちろん「広告収入」ですが、一部の例外を除き、多くのバイラルメディアは著作権にグレーな部分が多いようです。
ソーシャルメディア
ソーシャルメディアは、企業や個人がテキストや画像・動画などで情報を発信し、双方向のやり取りが可能なWebサイトやアプリの総称です。ブログや「Yahoo!知恵袋」といったQ&Aサイト、Facebook・Twitter・InstagramなどのSNSがソーシャルメディアに含まれます。
ソーシャルメディアは、商品やサービスの認知力拡大の目的で利用されることが多くあります。
キュレーションメディア
キュレーションメディアは、ユーザーの特性に合わせて、インターネット上の情報をカテゴリごとに集め、わかりやすく編集して発信するタイプのメディアです。
インターネット上にある数多くの情報からテーマに沿ったものを選び、一般ユーザーが閲覧しやすいように編集して発信します。そのため、ユーザーは自身で情報を探す必要がなく、効率的に情報方法を行えるのが特徴です。
ニュースアプリ「SmartNews」のように、さまざまなジャンルを扱う総合型と、特定のジャンルに特化した特化型があります。
Webメディアの収益源って?
オウンドメディアは別として、ほとんどのWebメディアでは、運営のためになんらかの収入が必要です。有料会員制のメディア以外は、収入源のほとんどを広告から得ている状況だといえます。
コンシューマージェネレーテッドメディアも同様で、YouTuberのように、広告収入の一部をユーザーに還元することで、メディアとして大きく成長しているサイトもあります。
Webメディアの編集業務とは
Webメディアには、管理するための運営者は存在していますが、コンテンツである記事やニュースの作成、配信に関して「編集部」の機能を持っているのは、1次メディアとオウンドメディアだけだといえます。
それでは、出版社が書籍や雑誌といったメディアを編集するのと、Webメディアがコンテンツを編集するのとでは、どのような違いがあるのでしょうか。
メディアの方向性決定
さまざまな雑誌を扱う出版社でも、方向性の絞り込まれた雑誌をそれぞれの編集部が担当するように、Webメディアでも進むべき方向を編集部が決定します。
もちろん、ノンジャンルで幅広い記事を配信するWebメディアもありますが、確固としたブランド・地位を築くためには「どのようなWebメディアなのか」が、ユーザーに伝わりやすい方が有利でしょう。
コンテンツの作成・コーディネート
進むべき方向性や方針が決定したならば、配信すべきコンテンツを作成しなければなりません。
自社のスタッフが作成するだけではコンテンツが足りない時、外部ライターに寄稿してもらうことになります。外部ライターに寄稿をしてもらう場合には、テーマ設定や完成イメージ、締め切りや記事のボリューム調整など、多面的なコーディネートが必要です。
コンテンツ作成に役立つCMSについては、次の記事で紹介しています。
読みやすいレイアウト・デザイン
できあがったコンテンツを配信するにあたり、コンピューターやスマートデバイスで閲覧されることを念頭に置き、行間・改行・太字化など、ユーザーが読みやすいレイアウト構成をしていく必要があります。
もちろん、メディアの方向性や方針がわかるような、サイト全体のデザインも重要です。
スマートフォン・SNS連携
レイアウトにも関連しますが、レスポンシブデザインが主流になっているとはいえ、画面の小さいスマートフォンで閲覧された場合の文字崩れに気をつかうなど、現代の事情を考慮した気遣いが重要です。
また、公開されたコンテンツは、より多くの目に留まることで大きな意味を持ってきます。SNS連携を意識したシェアボタンの配置や、大きさにも気を配る必要があるでしょう。
営業活動
出版社でも、雑誌発行に際しては広告掲載が必須であり、広告枠を埋めるための営業活動を行いますが、Webメディアでもそれは同様です。
有料会員制のWebメディアの場合は、会員数をできるだけ増やすための営業活動が行われています。
これは出版社が広告掲載のない単行本・新書などを、できるだけ多く販売する営業活動にも似ているかもしれません。
こうした営業活動を円滑でスムーズなものにするためには、Webメディアが自身の価値を向上させていくことがなによりも重要になります。
Webメディア運営の評価基準
書籍や雑誌の場合であれば、発行部数や販売部数で価値を判断することが多くなります。Webメディアの場合、評価基準はどのようなものがあるのでしょうか。
PV(ページビュー)
評価基準のひとつに挙げられるのがPV(ページビュー)です。
PVとは、サイトに訪問したユーザーが訪問時に見たページ数のことを意味し、1回の訪問で平均何ページ見られたかを「平均ページビュー」として指標にしている場合があります。
しかし、サイト構成がわかりにくく、ユーザーが迷ってしまった結果、さまざまなページにアクセスしたことも考えられます。一概にPVが増えたからといって、喜んでばかりはいられないともいえるでしょう。
UU(ユニークユーザー)
これに対してUU(ユニークユーザー)とは、サイト内の特定ページにアクセスしたユーザー数を表します。
つまり、ひとりのユーザーが同じページに何度アクセスしてもUUでは「1」としてカウントするため、合計を割り出すことによって「何人のユーザーがページを閲覧したのか」という指標を表せます。
近年では、PVよりもUUが重視される傾向にありますが、どちらを重視するかはサイト運営者の判断となり、運営の方向性や方針にかかわってくることともいえるでしょう。
次の記事ではUUについてより詳しく解説しています。
滞在時間
「ページごとの滞在時間」および「訪問(セッション)ごとの滞在時間」を指標とすることによって、ユーザーがアクセスしたページをどのくらいの時間見ていたかを確認できます。
しかし、これらの平均には、直帰したページの滞在時間が含まれる場合も、含まれない場合もあります。そのため、さまざまな指標と組み合わせながら平均値の推移を見ていくのが有効であり、コンテンツ改善に活かしていく判断とすることが多いです。
また、中身の濃いコンテンツ以外にも、短いニュース記事を配信しているケースでは滞在時間が短くなる傾向もあり、滞在時間を重要視しないという判断もあるでしょう。
検索順位
ユーザーからの自然流入を狙うことの多いオウンドメディアでは、キーワードに則した内容でコンテンツ作成することも少なくありません。
そのため、コンテンツが狙うキーワードにおいて、どの程度の検索順位にいるのかは、非常に重要な指標となりえます。
コンテンツの蓄積で資産とする目的もオウンドメディアは持っており、これを元に記事をブラッシュアップすることもあるでしょう。
このような指標を元にPDCAサイクルで改善を行い、アクセスを集めることによって、1次メディアでは広告掲載の営業がしやすくなります。オウンドメディアでは、リード獲得に向けたユーザーを集められるのです。
Web情報メディア紹介
Webメディアとはなにか、編集部機能や評価のための基準とは、について解説してきました。
実際のWebメディアがどのようなものかイメージしやすいように、いくつかのWeb情報メディアを紹介していきます。
WIRED
物理的な雑誌も出版している「WIRED」のWebメディア版です。
INSIGHT・STORY・EDITOR’S CHOICE・NEWSなどにカテゴリー分けされ、雑誌掲載記事の転載も含め、幅広く個性的な記事の配信を特徴としています。
出版で培ったシンプルかつスタイリッシュなデザイン、海外ニュースを元にしたグローバルな話題を提供することで、多くの支持を得ており、月間PV数は1,000万を超えるといわれています。
Gigazine
個人ブログとして開始されてから、15年以上運営されているWebメディアが「Gigazine」です。
テクノロジーやエンターテインメント、ギークから生活用品までさまざまな話題を独特の切り口で配信しており、カテゴリーも多岐にわたっています。
世界でもっとも影響力のあるブログとして取り上げられたこともあり、現在では月間のPV数が5,000万を超えるほどの人気です。
CNET Japan
ビジネス情報やテクノロジー記事を中心に配信しているWebメディアが「CNET Japan」です。
NewsやMarketers’、特集・オピニオン・アプリ・デジタル製品といったカテゴリーに分類されています。ITがビジネスに及ぼす影響や、不動産・ヘルスケア・教育にいたるまでの豊富な話題が取り上げられており、こちらも月間PV数1,000万を超えているといわれています。
lifehacker
健康・金融などのカテゴリーもありますが、それらが生活術や仕事術に結び付けられ、日常を快適に過ごせるようなヒントを与えてくれる、ライフスタイルWebメディアが「lifehacker」 です。
「リモートワークで同僚と関係が悪化したときの解決方法」といった、現代ならでは生活・仕事の悩みも取り上げられており、2次メディアで取り上げられることも多くあります。
BuzzFeed Japan
2006年にアメリカで立ち上げられた「バイラルメディア」として有名なのがBuzzFeedであり、その日本語版である「BuzzFeed Japan」は、2016年1月から開始されています。
多くのバイラルメディアが著作権的にグレーな存在であるのに対し、長年培ったコネクションによって、その点を解消しているのが特徴であり、外部ライターの起用も積極的に行っているのが特徴です。
日本でもUU数が1,600万を超えているといわれ、PVはUUの数倍以上と推測されています。
Webメディアの事例は、次の記事でさらに詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。
今後のメディアのビジネルモデルはユーザー動向次第
1次メディアの多くがSEOを重視し、自然流入やSNS連携でアクセスを集めることで広告収入を得る、というビジネスモデルを展開してきました。
そして、インパクト重視のコンテンツを配信することで、SNSでの拡散・流入を起こし莫大なアクセスにつなげるバイラルメディアの登場で、そうした流れに変化が生じたともいえるでしょう。
さらに、企業からの一方通行になりがちなプッシュ型広告にユーザーが嫌悪感を抱き始めている状況から、バナー広告をはじめとした広告掲載を、企業自身が見直し始めている流れもあります。
移り変わりの激しいWebの世界では、こうした変化がメディアに及ぼす影響は少なくなく、ユーザーの動向次第で新たなビジネスモデルの登場や、メディア自体の淘汰が進んでいくのかもしれません。
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