Dropbox vs OneDrive vs Box | オンラインストレージの料金プラン・容量・評判を法人&個人で比較
個人・法人のオンラインストレージ活用が拡大中
オンラインストレージとは、クラウド環境に用意されたディスクスペースをユーザーに貸し出し、オンラインでのデータバックアップやファイル共有を実現するサービスです。
ハードディスクのような物理メディアを必要とせず、大容量データを手軽にやり取りできることから個人利用を中心に普及が進み、セキュリティを強化したサービスの登場によって法人利用も拡大を続けています。
なかでも存在感を増しているのがDropbox、OneDrive、Boxの3大サービスであり、ニーズに応じた選択に頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。
このような方の判断基準となるよう、3大サービスをさまざまな角度から徹底的に比較します。
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3大サービスの基本情報を比較
それでは、オンラインストレージの3大サービスであるDropbox、OneDrive、Boxは具体的にどのようなサービスを提供しているのでしょうか。それぞれの会社情報とともに紹介しましょう。
Dropbox - Dropbox Japan 株式会社
- パワフルな拡張機能
- 遠隔削除や無制限のファイル復元などのビジネスユースに対応
- 7億人以上のユーザー実績
Dropboxは、全世界で7億人以上※が愛用するクラウドストレージサービスです。
Microsoft Officeとの統合や、よく使うアプリでのアクションをシームレスに実行できる拡張機能をもちます。操作性の高い管理者権限管理とともに、ビジネスユースに最適な使い勝手と業務効率化が期待できます。
また、実績を積み重ねてきたことによる安心感も大きな要素であり、ファイル共有を行うビジネスパートナーにも不安を与えません。
※出典:Dropbox「dropbox.com」(2024年2月16日閲覧)
利用ユーザー数:7億人以上
Dropbox, Inc.は、全世界で7億人以上が利用する、世界最大級のオンラインストレージサービスを提供しています。2007年に創業された同社は、近年では法人向けのサービスにも注力しており、2018年2月にIPO申請し、NASDAQ上場もはたしています。
- サブスクリプション利用でオフラインのアクセス可能
- 誰とでも共同作業可能
- 高度な暗号化によるセキュリティ
OneDriveは、時間と場所を問わないアクセスで、誰とでも共同作業できるオンラインストレージサービスです。
同社が提供するMicrosoft 365とのシームレスな連携が最大の特徴であり、ビジネスを加速させる最大の武器だといえるでしょう。
もちろん、ストレージサービスのみの利用も可能です。高度な暗号化による強固なセキュリティ機能をもち、コンプライアンス強化をはかりたい企業ニーズにピッタリです。
OneDriveは、Microsoftが提供するオンラインストレージサービスです。Microsoft 365の機能のひとつとしても提供されており、Fourtune500企業の85%以上※が使用しています。
※出典:Microsoft「Microsoft OneDrive クラウド ストレージとファイル共有 | Microsoft 365」(2024年2月16日閲覧)
Box - 株式会社Box Japan
- 簡単操作でファイル共有
- 強固なセキュリティを実現する管理機能
- 強力なファイルコラボレーション
Boxは、ビジネス領域で世界的なシェアを誇る、容量無制限で利用可能なクラウドストレージサービスです。
グローバル展開を前提とした直感的な操作を可能とするほか、フォルダ単位でのアクセス権限設定といった強固なセキュリティで円滑なビジネス利用を実現します。シングルサインオンによる外部サービス連携機能や、140種類以上※1の拡張子に対応したプレビュー機能により、時間や場所を選ばないファイルへのアクセスが実現します。
利用ユーザー数:9万5,000企業以上※2
2005年に創業されたBoxは、当初からエンタープライズ向けのオンラインストレージサービスに注力してきた企業です。セキュリティやコラボレーションを重視した機能は高く評価され、Fortune 500の7割近くの企業※2が利用しています。
※1 出典:Box「Boxでプレビューできる拡張子は? | Boxsquare」(2024年2月16日閲覧)
※2 出典:Box「Box導入事例 - 顧客企業数95,000以上」(2024年2月16日閲覧)
3大サービスの個人向けプラン・容量比較
それぞれのオンラインストレージサービスは、個人・法人に向けて適切なサービスプランを用意しています。まずは個人向けプランがどのように設定されているのか、それぞれの容量や料金を紹介しましょう。
Dropbox
プラン | 容量 | 料金/月 |
---|---|---|
Basic | 2GB | 無料 |
Plus | 2TB | 1,200円〜 |
Essentials | 3TB | 2,200円〜 |
Dropboxは、月に3 回まで電子署名依頼が無料、高度な共有管理機能とファイルとアカウントの復元(30日間)が利用可能。さらに、Essentialsを選択すれば、回数無制限の署名と署名依頼や5つのカスタム電子署名テンプレート、提案へのクライアントの関与状況を分析などが利用可能です。
また、Dropboxでは無料版の利用でも、容量2GBまで利用できます。最大3台までのデバイスをリンク可能、パソコンのファイルを自動的にバックアップできるなど、ビジネス向けの利用には向かないものの、個人利用としては十分な機能が提供されています。
OneDrive
プラン | 容量 | 料金/月 | Officeライセンス |
---|---|---|---|
5GBプラン | 5GB | 無料 | オンラインのみ |
Microsoft 365 Basic | 100GB | 260円〜 | オンラインのみ |
Microsoft 365 Personal | 1TB | 1,490円〜 | ○ |
OneDriveにはストレージのみの無料/有料プランのほかに、Officeライセンスとともに1TBの容量が利用できる、Microsoft 365 Personalプランが用意されています。ストレージのみでもOfficeオンラインが利用できるため、活用の幅は広いといえるでしょう。
Box
プラン | 容量 | 料金/月 |
---|---|---|
Individual | 10GB | 無料 |
Personal Pro | 100GB | 1,320円(税込)〜 |
Boxの個人向けプランでは、無料でも10GBの容量を確保できるのが魅力です。しかし、アップロードできるファイルは250MBに限定されています。Personal Proでも1ファイル5GBまでと制限があるため、動画のような大容量ファイルを扱う場合は注意が必要です。
3大サービスのビジネス(法人向け)プラン・容量比較
次に、近年各サービスが注力している、ビジネス用法人向けプランの容量・料金を比較してみましょう。
Dropbox
プラン | 容量 | 料金/月 |
---|---|---|
Business | チーム全体で9TBから開始 | 2,400円〜 |
Business Plus | チーム全体で15TBから開始 | 3,000円〜 |
Enterprise | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
Dropboxでは、3TB以上ものディスクスペースに加え、180日間または1年以内の履歴と正確な同期による円滑な共有が可能です。またデータの遠隔削除、Businessプラン以上では詳細な権限設定、管理コンソールなど、セキュリティ面にも注意を払っているのが特徴だといえます。
OneDrive
プラン | 容量 | 料金/月 | Officeライセンス |
---|---|---|---|
OneDrive for Business (Plan 1) | 1TB | 630 円 | x |
Microsoft 365 Business Basic | 1TB | 750円 | オンラインのみ |
Microsoft 365 Business Standard | 1TB | 1,560円〜 | ○ |
Office 365 E1 | 1TB | 1,250円 | オンラインのみ |
Office 365 E3 | 1TB(拡張可能) | 2,880円〜 | ○ |
Office 365 E5 | 1TB(拡張可能) | 4,750円〜 | ○ |
OneDriveのビジネスプランのほとんどは、Microsoft 365と組み合わせた展開がされています。
ディスク容量は1TBが基本であるものの、E3/E5では拡張も可能です。Officeライセンスが付属するのはもちろん、標的型攻撃対策やビッグデータ解析にも対応しているなど、企業利用を意識した仕様となります。転送・保存データの暗号化、ファイルの復旧などセキュリティ対策が充実しているのも特徴です。
Box
プラン | 容量 | 料金/月 |
---|---|---|
Business Starter | 100GB | 574.75円(税込)〜 |
Business | 無制限 | 1,881円(税込)〜 |
Business Plus | 無制限 | 3,135円(税込)〜 |
Enterprise | 無制限 | 4,620円(税込)〜 |
Enterprise Plus | 無制限 | 要問い合わせ |
Boxのビジネスプランは、Starterを除けばすべてのプランが容量無制限で利用できます。アップロード可能なファイルサイズには上限があるものの、基本となるBusiness Starterプランでもデータ暗号化やSSL、ユーザー管理などのセキュリティ面に気を配っているのが特徴でしょう。高度なセキュリティ対策のほかにも、ワークフローや電子サインなどの機能を利用できるメリットもあります。
3大サービスの評判(口コミ)を比較
3大サービスを利用するユーザーから、それぞれがどのような評価を受けているのか、ボクシルの口コミを参考に紹介します。
Dropboxの評判(口コミ):平均評価4.17
Dropboxでは、同期機能、ファイルの内容が確認できるプレビュー機能、大容量データの共有などが高い評価を得ているようです。一方、一部では同期時の時間差や安定性などを改善点として挙げる声もあります。
OneDriveの評判(口コミ):平均評価4.16
OneDriveでは、なんといってもMicrosoft 365との親和性、簡単操作を好感する声が多く寄せられています。一方では、写真やPDFなどと比較した場合、Officeファイルのアップロードにエラー発生しやすい点が指摘されています。
Boxの評判(口コミ):平均評価4.08
エンタープライズに注力してきたBoxらしく、Business以上の容量無制限、強固なセキュリティと共有時の詳細設定を歓迎する声が多いといえるでしょう。一部では、5GBに制限されるアップロードファイルの上限撤廃を改善点に挙げる声も聞かれます。
3大サービスの料金・機能を比較
次に、3大サービスがそれぞれどのような料金・機能をもつのか、ボクシルの表をもとに比較してみましょう。
料金・機能を横並び比較
3大サービスの気になるセキュリティを比較(法人向け)
最後に、法人向けのサービスとして気になるセキュリティに関して、3大サービスそれぞれを比較しておきましょう。
共有設定 | 権限 | 2段階認証 | |
---|---|---|---|
Dropbox | ○ | ○ | ○ |
OneDrive | ○ | ○ | ○ |
Box | ○ | ○ | ○ |
いずれのサービスも共有設定と権限設定に対応しており、アクセスに2段階認証を利用するのも可能です。しかし、すべてのサービスでシングルサインオンがデフォルトとなるため、アカウントの設定で2段階認証を有効にする必要がある点は注意が必要です。
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