【ファイルサーバー×クラウドストレージ】曖昧な2つの違いを調査して明確に定義しました

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「ファイルサーバー」と「クラウドストレージ」の違いを調査したので、わかりやすくまとめておきます。

ファイルサーバーとクラウドストレージ

「ファイルサーバー」や「クラウドストレージ」、または「クラウド型ファイルサーバー」などの言葉をよく耳にします。

「ファイルサーバー」と「クラウドストレージ」は明確にどのような違いがあるのでしょうか。

これらの違いを調査したので、わかりやすく解説します。

ファイルサーバーとは

ほとんどの企業において複数のPC間のネットワークがつながっていて、ファイルエクスプローラーなどを共有できるシステムが構築されています。

では、共有しているファイルはどこに保管されているのか? その保管場所こそがファイルサーバーとなります。

そのため、社内ネットワークのイメージとして、PC一つひとつが並列につながっているのではなくすべてのPCがファイルサーバーにつながっているのが正しいイメージです。

ファイルサーバーはほとんどの場合自社でサーバーを保有しており、常にシステム部門の人間が障害が起きないようメンテナンスを怠りません。

企業の機密情報やさまざまなファイルが保管されている場所なので、ファイルサーバーは企業内でも隔離して管理されていることが多いです。

エンドユーザーがファイルサーバーを目にすることはほぼないので、PC使用中にファイルサーバーを意識することは難しいです

ファイルサーバーのメリット

  1. セキュアな運用が可能
  2. カスタマイズが自由
  3. 複数台の運用でリスク分散できる
  4. オフライン環境での接続が可能

ファイルサーバーのデメリット

  1. 導入コストがかかる
  2. 運用費がかかる
  3. ファイルの共同編集できない
  4. エンジニアが必要

クラウドストレージとは

ビジネス、プライベート問わず利用者が多いクラウドストレージは、いわばインターネット上の貸し倉庫のようなものです。

ユーザーはデバイス内や自社が保有するファイルサーバー内ではなく、インターネットを経由してベンダーが抱えるファイルサーバーにデータを保管します。

GoogleドライブやDropboxなどのサービスが代表的であり、社内で利用していなくともプライベートで利用してる方が多いのではないでしょうか?

クラウドストレージはベンダーが保有するファイルサーバをその他大勢の人たちと共有しており、ちょうどマンションのような構造が一番近いイメージです。

共有とはいっても実際のマンションのように各部屋は隔離され鍵がかけられているので、他社が自身のクラウドストレージに侵入することはありません。

しかしながらインターネットを経由しての利用となるので、ファイルサーバーと比較するとセキュリティのぜい弱性が気になります。

自身に過失がなくとも他社がクラウドストレージ上にアップしたファイルにウイルスなどの脅威が潜んでいると、それが拡散し被害を受ける可能性もあります。

クラウドストレージのメリット

  1. システム構築が不要なので導入費が無料または低価格
  2. オンライン環境さえあればいつでもどこでも利用できる
  3. ランニングコストが安い
  4. ファイルの共同編集が可能

クラウドストレージのデメリット

  1. オンライン環境がなければ利用できない
  2. 基本ユーザー毎の課金なため、規模によってはコストメリットが逆転することも
  3. セキュリティに不安が残る
  4. 自由なカスタマイズができなし

ファイルサーバーとクラウドストレージの違い

2つの概要を解説したところで気付いたかたも多いでしょうが、ファイルサバーとクラウドストレージには意外にも明確な違いがありますね。

大きな違いは「オフライン」か「オンライン」かである点です。ファイルサーバーはオフラインでしか利用できず、クラウドストレージはオンラインでしか利用できません。

しかし近年では、「クラウド型ファイルサーバー」も多く展開されるようになりました。

クラウド型ファイルサーバーとは

クラウド型ファイルサーバーについてもいろいろと調査してみましたが、結果オンラインストレージとほぼ同義ということです。

違いとしては、オンラインストレージでありつつファイルサーバーのような操作性で利便性を高めたものといったところでしょう。

通常オンラインストレージはサービスにより独自のUIを持ち合わせていますが、クラウド型ファイルサーバーではWindowsエクスプローラのようなツリービューでファイルを保管できるサービスが多く見受けられます。

これはやはりビジネスシーンでの利便性を意識したものでしょう。

また、オンラインストレージサービスではまかないきれないストレージ容量が利用できるもの違いの一つです。

それ以外は導入コストがかからなかったり共同編集ができたりと、メリットデメリット共にオンラインストレージとほぼ同じといっていいでしょう。

オンラインストレージとの明確な違いを出すのならば、クラウド型ファイルサーバーはよりビジネスに特化したサービスといえます。

まとめ

「ファイルサーバー」「クラウドストレージ」2つの違いとおまけで「クラウド型ファイルストレージ」の解説をしました。

システムの違いやらスペックやら深い部分での解説ではありませんが、2つの明確な違いが理解いただけたかと思います。

システム部門ではなくともビジネスパーソンとして知っておいて損はないでしょう。

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