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エンゲージメントサーベイに重要な4つの質問項目 | 質問集24選あり

最終更新日:(記事の情報は現在から308日前のものです)
本記事では、エンゲージメントサーベイの質問項目でよく用いられる4つの指標を設問例とともに解説します。また、効率よくエンゲージメントサーベイを実施できるおすすめツールをあわせて紹介します。

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エンゲージメントサーベイとは

エンゲージメントサーベイとは、従業員のエンゲージメントを測定するための調査を指します。

エンゲージメントとは、従業員が企業に対して抱いている信頼感・愛着・帰属意識・誇りといった感情を表す指標です。一般的に、エンゲージメントが高い状態ほど「離職率が低下する」「社員一人あたりのパフォーマンスが高くなる」といわれています。

組織や個人の状態をモニタリングして、何か異常が発生した場合に早期に対策を打つために実施するのがエンゲージメントサーベイです。

【質問項目別】エンゲージメントサーベイの設問集24選

エンゲージメントの測定は、アンケートを通じて行うのが一般的です。必ずしなければいけない質問はありませんが、一般的に用いられる質問はいくつかあります。

エンゲージメントサーベイによく用いられる質問を指標別に紹介します。

会社・経営陣に対する指標

「会社の理念を理解・共感しているか」「経営陣の方針に違和感なく仕事ができているか」といった要素を確認するための指標です。

この項目で評価が低いと会社の理念が浸透していなかったり、経営方針に従わない従業員が発生したりと、組織としての一体感を保てない可能性があります。

具体的には次のような質問項目で調査します。

  • 経営陣は明確なビジョンを持っており、それをあなたに対しても伝えていますか?
  • この会社の事業は社会的意義や将来性があると思いますか?
  • 会社の顧客基盤や財務状況は安定していると思いますか?
  • 会社の理念や目標を理解していますか?
  • 経営陣は現場のことを理解したうえで、適切に会社のかじ取りをしていると思いますか?
  • 経営方針と現場での取り組みに関して一貫性があると思いますか?

業務に対する指標

業務そのもの対する指標も大切です。

業務に対する指標の結果が低いと、現在の業務遂行に何らかの問題が発生していたり、中長期的に業務の遂行に支障をきたしたりする可能性があります。

必要に応じて業務の定義の見直しや、業務の意味づけ・啓蒙などの対策を実施しましょう。

  • あなた自身が組織内で求められている役割や成果は明確ですか?
  • 業務を通じて成長を実感したり、達成感を得られたりしていますか?
  • 業務内容とそれに対する評価・報酬のバランスに関して納得感はありますか?
  • 顧客のニーズに適切に応え、高い付加価値を提供できていると思いますか?
  • 仕事を遂行するにあたって会社から充分なリソースを与えられていると思いますか?
  • 仕事で成果を出すための機会が十分にあると思いますか?

職場環境・人間関係に対する指標

職場環境・人間関係に対する指標の結果が低いと、人材が定着しづらかったり、突然退職が発生したりする事態が考えられます。必要に応じて配置転換をしたり、社内の交流を促進したりする取り組みが必要です。

次のような質問で職場環境・人間関係に関する指標を測定します。

  • 一緒に働いている同僚・上司・部下はあなたの働きぶりを認めていると思いますか?
  • 一緒に働く仲間に魅力的な人間が多いと思いますか?
  • チーム内で目的を共有して、一体感をもって仕事に取り組めていると思いますか?
  • 年齢、性別、国籍、経歴など異なるバックグラウンドをもつメンバー同士でもうまく働ける環境ですか?
  • あなたのことを気遣ってくれていると感じる上司や同僚、部下はいますか?
  • 上司から適切なタイミングで的を射たフィードバックが得られていると思いますか?

その他の質問例

その他の質問として、オーソドックスな項目を紹介します。

  • あなたは3年後もこの会社で働いていると思いますか?
  • あなたの親族・友人にもこの会社に入社することをおすすめできますか?
  • あなたの意見は尊重されており、この会社にとって必要な存在だと思いますか?
  • 自分の役割以上のことをしたい、能力を高めたいという意欲は湧きますか?
  • 適切なタイミングで休めていると思いますか?
  • 今日1日を振り返ってどのような気分ですか?

質問項目はどのような調査をしたいのかによって決めていくのがセオリーです。そのため、まずは調査の意図や目的を整理して、必要だと思う質問を選ぶようにしましょう。


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エンゲージメントサーベイの準備・手順

エンゲージメントサーベイの手順は、大きくわけて6つあります。それぞれ解説します。

従業員に対する目的の周知

まず必要なのが、従業員に対する目的の周知です。エンゲージメントサーベイはアンケートに回答しなければならないので、従業員側にも一定の負担があります。

従業員が通常業務で忙しかったり、サーベイに回答する意義を見出せなかったりすると、投げやりな回答が集まり適切な分析ができない恐れがあります。

そのため、従業員に実施する目的や、職場環境にどのようなよい影響があるのかなどを丁寧に説明しましょう。

また、従業員には「アンケートが人事評価に影響するかも」「悪いことを書けば上司から不利な扱いをされるかも」といった不安が生まれます。アンケート結果の取り扱いは明確に伝えることが重要です。

質問アンケートの作成

サーベイのための質問アンケートを作成します。本記事で紹介した質問項目を盛り込んでもよいし、調査したい指標が他にあればそれに沿った質問をするのでも構いません。

ただし、アンケートの質問数が多くなると従業員は回答に負担を感じるので、調査目的にそぐわない項目は加えないでおきましょう。

回答方法には「選択式」と「記述式」があり、選択式は選択肢の中から選ぶため従業員が回答しやすい一方、記述式は従業員の具体的な声を拾えます。

選択式の場合は4~5つの選択肢を用いるのが一般的です。

選択肢の例
4つ……「とてもそう思う」「どちらかといえばそう思う」「どちらかといえばそう思わない」「まったくそう思わない」
5つ……「とてもそう思う」「どちらかといえばそう思う」「どちらでもない」「どちらかといえばそう思わない」「まったくそう思わない」

サーベイの実施・回収

アンケートが完成したら、従業員に配布して回答を回収します。用紙で回収すると回収や転記作業に手間がかかるため、Webフォームを活用してアンケートを実施・回収するのがよいでしょう。

従業員に回答期限を定めたうえで、メールやビジネスチャット、社内掲示板に投稿して回答を収集します。途中で回答状況をチェックして収集率が悪い場合は個別に声がけしたり、再度全体にアナウンスをしたりしましょう。

回答の集計・分析

回答を収集できたら、結果を集計・分析します。分析の際には単純分析やクロス分析、相関分析などを用いることで課題の抽出や組織状態の変化をキャッチアップしやすくなります。

分析方法 特徴
単純分析 全体の回答傾向を把握できる
クロス分析 部署ごとや年齢ごとのような属性による差を把握できる
相関分析 エンゲージメントの高い従業員の傾向を分析できる
経年比較分析 過去の調査データと比較し、従業員や組織の変化を把握できる

顕在化した課題への対策の検討・実施

回答の集計・分析によって組織が抱える課題を顕在化できたら、対策を検討して実施します。

アンケートに協力しても職場で何の変化があったのかわからなければ、従業員に「やるだけ無駄な施策」と思われてしまいます。サーベイは手段であって目的ではないので、調査結果だけを確認して終了せずに、対策の検討・実施をセットで実施しましょう

また、最終的にどのような対策を検討・実施したのかを社内にアピールすることで、次回以降も従業員からの前向きな協力を得られやすいです。

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アンケートの作成・集計・分析をラクにする方法

エンゲージメントサーベイを実施する手順の中でとくに手間がかかるのは、アンケートの作成・集計・分析です。

これらの工程はエンゲージメントサーベイツールを活用すれば大幅な工数削減が可能です。

たとえば、質問作成では備え付けのアンケートテンプレートを使用でき、集計・分析作業もツールが代わりに自動で行ってくれます。

エンゲージメントサーベイツールを活用すれば、サーベイ業務自体にかかる工数を削減して、空いた時間をエンゲージメント向上のための施策の検討や実施に割けるようになります。

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導入後すぐに実施できるエンゲージメントサーベイツール3選

エンゲージメントサーベイツールの中には、テンプレート質問ですぐにサーベイを開始できるものがあります。導入後すぐにサーベイが実施できるツールを3つ紹介します。

Wevox - 株式会社アトラエ

Wevox
Wevox
BOXIL SaaSセクション | BOXIL SaaS AWARD 2024
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  • 3分で回答できるサーベイによりエンゲージメントを測定できる
  • 独自のサーベイの作成・配信も可能
  • 組織・個人の2種類の軸から組織の状況を分析できる

Wevoxは、エンゲージメントサーベイ、カスタムサーベイ、カルチャーサーベイ、個人特性診断の4つの調査ができるサーベイツールです。エンゲージメントサーベイはわずか3分で回答できるので手間がかかりません。また、エンゲージメントの研究者が監修しているので一定の品質が担保されています。カスタムサーベイはオリジナルの質問ができるのはもちろん、回答者の絞り込みや配信タイミングの調整もできるため、企業の目的に合わせた柔軟な調査が可能です。オプションで組織開発の伴走支援も受けられます。

バヅクリエンゲージメント - バヅクリ株式会社

  • エンゲージメント測定から組織改善まで一気通貫で支援
  • 推移/属性/要因と多角的な視点から調査結果を分析できる
  • 簡単にアンケートが作成できて、リアルタイムで組織の状態を把握できる

バヅクリエンゲージメントでは、調査自体1ユーザーあたり月額300円から利用できて、導入後すぐにエンゲージメントの調査ができます。別メニューで改善策の検討や実行支援も受けられます。人的資本経営のISO30414に準拠した項目で設計されているのも特徴の一つです。エンゲージメント調査のみならず、生産性向上や離職率低下といった課題を解決するために人材育成や研修などのソリューションを取り揃えています。

HRBrain 組織診断サーベイ - 株式会社HRBrain

HRBrain 組織診断サーベイ
HRBrain 組織診断サーベイ
BOXIL SaaSセクション | BOXIL SaaS AWARD 2024
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  • 1回3分のパルスサーベイの仕組みを導入後すぐに構築できる
  • 人的資本の情報開示に対応可能
  • 設問設計、配信スケジュール、分析軸すべてを柔軟に設定できる

HRBrain 組織診断サーベイは、1回3分程度で答えられるパルスサーベイの仕組みを搭載したサーベイツールです。人事労務管理システムで有名なHRBrainシリーズの1つで、組織診断サーベイ単体でも利用できるが、他シリーズと組み合わせることで相乗効果も期待できます。オリジナル質問のサーベイも実施可能です。テキストマイニング機能も搭載されているため、自由記述の回答の調査・分析も容易にします。

目的に沿った質問設計を

エンゲージメントサーベイは、アンケート調査を通じて従業員が会社や組織に抱くエンゲージメントを測定する取り組みです。目的・仮説に応じて適切な質問項目は変化するので、適宜質問内容を精査しましょう。

質問項目を社内で作成するのが困難な場合は、典型的な質問・アンケートがはじめから搭載されている、エンゲージメントサーベイツールを導入するのがおすすめです。

エンゲージメントサーベイツールは次の記事でも詳しく紹介しています。

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