物件情報の入力や更新、反響への対応、契約書類の作成といった定型業務に、毎日まとまった時間が取られていないでしょうか。こうした手作業はRPA(ソフトウェアロボットによる業務の自動化)で減らせますが、RPAツールは数が多く、不動産会社の業務にどれが合うのかはわかりにくいものです。
不動産業界向けのRPAツールを、不動産特化型と汎用型に分けて紹介します。機能・料金の比較表や選び方、費用相場、導入後の活用ポイントまで解説するので、検討材料としてご活用ください。
【30秒でわかるこの記事のポイント】
・不動産の物件入力や契約書類の作成などの定型業務はRPAで自動化できる
・不動産業務に特化するなら特化型の「RPAらくらくロボ」、幅広く使うなら汎用型が向く
・紙書類のAI-OCR連携やWeb物件情報の自動収集など、業務に直結する機能で選ぶのがおすすめ
不動産業界に限らず、RPAツール全体を比較して選びたい場合は、次の記事もご覧ください。
>RPAツールのおすすめ製品、機能・料金表
RPAツールには多くの種類があり「どれを選べばいいか」迷いますよね。後から知ったサービスの方が適していることもよくあります。導入の失敗を避けるためにも、まずは各サービスの資料をBOXILでまとめて用意しましょう。
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※掲載料金は税区分の記載を含め、各社公式サイトの表記に基づいています。
不動産業界におすすめのRPAツールの機能・料金比較表
この記事で紹介する不動産業界向けRPAツール6製品の機能・料金表は次のとおりです。
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|---|---|---|---|---|---|---|
| RPAらくらくロボ | RPA BizRobo! | ロボパットAI | BizteX robop | ShtockData | WinActor | |
| タイプ | 不動産特化型 | 汎用型 | 汎用型 | 汎用型 | 汎用型 | 汎用型 |
| 初期費用 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
| 月額/年額(最安プラン) | 1シナリオ1万円〜 | mini 年90万円(税抜・年間契約) | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 実行版 年300,080円(税込) |
| 提供形態 | マネージド型 | デスクトップ/サーバー型 | デスクトップ型 | デスクトップ型 | クラウド型 | デスクトップ型 |
| 強み | 不動産業務に特化し構築・保守を代行 | サーバー型/デスクトップ型を選べる | 現場の事務職がノーコードで自作 | クラウド発でスモールスタートしやすい | Web情報の収集(スクレイピング)に特化 | 純国産でAI連携機能を持つ |
| プログラミング不要(現場内製) | ー | ● | ● | ● | ● | ● |
| AI-OCR機能または連携 | ● | ● | ● | ● | × | ● |
| Web情報の自動収集 | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
●=対応/×=非対応/ー=要問い合わせ
不動産業界のRPA活用でよくある課題
不動産会社の業務には、手作業のままでは時間がかかり、担当者に負担が偏りやすい定型業務が多くあります。RPAで自動化できる、不動産現場で起きがちな課題は次のとおりです。
物件情報の入力・更新に時間がかかり長時間労働になりやすい
不動産会社では、賃貸・売買のポータルサイトへ物件を掲載するために、間取りや家賃、写真、設備といった多くの項目を手入力します。新着物件の反映や、成約・価格変更に合わせた情報の更新も日々発生するため、物件情報の入力と更新だけでまとまった時間が取られてしまいます。
もともと個別の顧客対応や物件管理で業務量が多い環境です。こうした入力作業の積み重ねが担当者の負担を増やし、長時間労働につながります。
反響対応や契約書類で紙とシステムの二重入力が起きる
不動産の営業では、次のように同じ情報を紙とシステムの両方に入れ直す場面が繰り返し発生します。
- ポータルサイトや自社サイトから届いた反響メールの内容を、顧客管理システムへ転記する
- 手書きやPDFの申込書・契約書類の内容を、基幹システムや管理台帳へ入力し直して突き合わせる
入力先が分かれているほど転記ミスや入力漏れが起きやすく、確認作業にも時間がかかります。件数が増える繁忙期ほど、この二重入力が現場の負担として表面化します。
特定の担当者に業務が集中して属人化する
物件の登録手順やポータルサイトごとの入力ルール、レインズへの登録といった作業が、「あの人しかやり方がわからない」状態になっているケースは少なくありません。手順が個人の頭のなかにあると、担当者が不在のときに業務が止まり、引き継ぎのたびに教える手間もかかります。
とくに少人数の店舗では、一部の社員に定型作業が偏りがちです。そのため、担当者の経験やスキルによって処理速度と正確さに差が出ます。安定して業務を回すためにも、手順を仕組みとして残せる体制づくりが求められます。
日々の業務に追われ自動化・DXが後回しになりがち
不動産会社では、古くからのアナログな処理が業務に残っている場合も多くあります。日々の接客や物件対応に追われるなかで、業務を仕組み化して自動化する取り組みが後回しになりがちです。
近年は宅地建物取引業法の制度整備が進み、相手方の承諾があれば重要事項説明書などを電磁的方法で提供できるようになりました※。まずは入力・転記といった定型業務からRPAで自動化を始めることが、DXの入り口になります。
※出典:e-Gov法令検索「宅地建物取引業法」第三十五条第8項・第三十七条第4項ほか(2026年8月6日閲覧)
不動産業界向けRPAツールの機能・メリット
RPAとは「Robotic Process Automation」の略で、ソフトウェアロボットが決まった手順に沿って作業を自動で実行する技術です。
デスクトップやブラウザ上の操作を記録して忠実に再現するほか、スクレイピング機能でインターネット上から特定の情報の収集も可能です。不動産会社が抱える定型業務の課題に、RPAがどう役立つのかを整理します。
RPAシステムの機能をさらに詳しく知りたい場合は、次の記事もあわせて確認してください。
物件情報の登録・更新を自動化して入力時間を削減できる
ポータルサイトへの物件掲載や、成約・価格変更に合わせた情報の更新は、手順が決まっているためRPAと相性がよい作業です。物件データの登録・更新を自動化すれば、担当者が手入力に費やしていた時間を減らせます。空室状況の確認や反映のように、毎日繰り返す作業ほど効果が見込めます。
入力の手順をロボットに任せられれば、担当者の経験やスキルに左右されず、一定の品質で処理を進められます。人手を増やさずに扱える物件数を広げられる点も、繁忙期のある不動産会社には利点です。
反響・契約書類の転記を自動化して二重入力とミスを防ぐ
反響メールの内容を顧客管理システムへ転記したり、申込書の情報を基幹システムへ入力したりする作業も、RPAで自動化できます。複数のシステム間のデータの受け渡しを自動化すれば、紙とシステムの二重入力や転記ミスを防げます。
AI-OCRと組み合わせれば、紙の書類を読み取ってそのままシステムへ登録する運用も可能です。
問い合わせ対応そのものを効率化したい場合は、チャットボットの導入も選択肢になります。あわせて検討したい方は、次の記事も参考にしてください。
定型業務を任せて属人化を解消しコア業務に集中できる
物件登録やレインズへの登録、日次の集計といった定型作業をロボットの手順として残せば、特定の担当者に頼らずに業務を回せます。手順を仕組みとして共有できるため、担当者の不在や引き継ぎに業務が左右されにくくなります。
作業をRPAに任せた分、社員は接客や提案といった人にしかできないコア業務に時間を割けます。
RPAツールの活用事例を確認したい方は、RPAツールの導入事例一覧もあわせてご覧ください。
不動産業界向けRPAツールにかかる費用・価格相場
RPAツールの料金は、公式サイトで金額を公開していない製品が多く、相場には幅があります。正確な費用は業務量や導入形態で変わるため、候補を絞ったうえで見積もりを取るのが基本です。
金額が公表されている製品では、RPA BizRobo!が年90万円(税抜・年間契約)から、RPAらくらくロボが1シナリオ1万円から利用できます。
WinActorは、実行版が年300,080円(税込)から利用できます。
費用は、デスクトップ型・サーバー型・クラウド型といった提供形態や、年間ライセンスか月単位契約かによって考え方が異なります。動かすロボットの数や自動化する業務の範囲に応じて料金が決まる製品もあり、まずは自動化したい業務を洗い出して規模感をつかんでおくと見積もりの精度が上がります。
不動産会社の場合、基本料金に加えて次のような費目が追加になりやすい点もおさえておきましょう。
- 紙の申込書・契約書を読み取るためのAI-OCRオプション(製品によっては別料金)
- 自動化する業務(シナリオ)を追加するごとに発生する費用
- 複数の店舗・拠点や複数のPCへ展開する場合の追加ライセンス費用
RPAツールの費用相場や料金体系をより詳しく知りたい場合は、次の記事もあわせて確認してください。
不動産業界向けRPAツールの選び方
不動産業界向けにRPAツールを選ぶときは、次の観点で比較すると自社に合う製品を絞り込みやすくなります。冒頭の比較表とあわせて確認してください。
不動産特化型と汎用型のどちらが合うかを見極める
RPAツールは、不動産業務に特化した製品と、業界を問わず使える汎用製品に大きく分けられます。特化型は物件の登録や物件確認(物確)といった不動産業務にそのまま導入しやすく、汎用型は連携先の広さや自社の業務に合わせた作り込みのしやすさが持ち味です。
不動産業務の型に沿って早く使い始めたい、設定や保守の手間を抑えたいなら、特化型のRPAらくらくロボのような製品が候補になります。
反対に、不動産以外の業務も含めて幅広く自動化したい、他システムとの連携や独自の業務フローに合わせたいなら、RPA BizRobo!やWinActorといった汎用型が向きます。どちらが優れているかではなく、自社が自動化したい業務の範囲で選ぶのがポイントです。
現場で内製するか、構築・保守を任せるか
汎用型の多くは、プログラミングの知識がなくても現場の担当者がロボットを作れる設計です。ロボパットAIやBizteX robopのように、事務職がみずから業務を自動化していくスタイルが向く製品もあります。
現場で内製すれば、業務の変化にその場で対応しやすい一方、作る人・直す人を社内に置く必要があります。
反対に、RPAらくらくロボのように、ロボットの構築から保守までをベンダーに任せられるマネージド型の製品もあります。社内に専任の担当者を置きにくい場合は、構築・保守を代行してもらえる製品のほうが定着させやすいでしょう。
社内の体制と照らし合わせ、自社に合う運用方法を選びましょう。
不動産の紙書類・物件情報にどう対応できるかを確認する
不動産の現場では、紙の申込書や契約書、ポータルサイト上の物件情報など、そのままではシステムに取り込みにくいデータを多く扱います。紙書類を扱うならAI-OCR連携、物件情報を集めるならWeb上のデータ収集に対応しているかを確認しましょう。
AI-OCR連携は今回紹介する製品の多くが対応していますが、ShtockDataはWeb上の物件情報を集めることに向く一方、OCR機能は備えていません。紙書類の読み取りを重視するのか、物件情報の収集を重視するのかで、適した製品が変わります。
自社で扱う業務割合に合わせてツールを選びましょう。
料金体系と拠点展開のしやすさを比較する
RPAツールは、年間ライセンス型と月単位契約型で費用の考え方が異なります。自動化したい業務が少数なら月単位契約やシナリオ課金、全社で広く使うなら年間ライセンスが向くなど、使い方に合わせて料金体系を選びましょう。
ロボパットAIは月単位契約に対応しており、まず小さく試したい場合に検討しやすい製品です。
複数の店舗・拠点を持つ不動産会社では、拠点や端末を増やしたときの費用も確認しておきたいポイントです。ライセンスの数え方は製品によって異なるため、将来の展開を見据えて、拠点や端末を追加したときにどれだけ費用が増えるかを見積もり段階で確認しておくと安心です。
不動産特化型RPAツールのおすすめは「RPAらくらくロボ」
まずは、不動産業界向けに機能をそろえた特化型のRPAを紹介します。不動産業務にそのまま乗せて使いたい会社に向いています。
RPAらくらくロボ
- 「いえらぶCLOUD」を提供するいえらぶGROUPの、不動産業者向けに特化したRPAシリーズ
- 物件情報を抽出・登録する「らくらく物出しロボ」や、空室確認を任せる「らくらくぶっかくロボ」などを用意
- ライセンス発行からシナリオ作成まで、ベンダーが構築・保守を代行するマネージド型
RPAらくらくロボは、複雑な物件管理や文書のデータ化にも対応した不動産業界向けのRPAです。構築からシナリオ作成までをベンダーに一任でき、社内にRPAの専任担当を置きにくい会社でも、スムーズに導入できるのが特徴です。
不動産業界向けRPAツールおすすめ比較5選【汎用型】
続いて、業界を問わず使える汎用型のRPAのうち、不動産業界で導入実績のある5製品を紹介します。まずは料金と強みを一覧で確認しましょう。
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|---|---|---|---|---|---|
| RPA BizRobo! | ロボパットAI | BizteX robop | ShtockData | WinActor | |
| 初期費用 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
| 月額/年額(最安プラン) | mini 年90万円(税抜・年間契約) | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 実行版 年300,080円(税込) |
| 強み | サーバー型/デスクトップ型を選べる | 現場の事務職がノーコードで自作 | クラウド発でスモールスタートしやすい | Web情報の収集(スクレイピング)に特化 | 純国産でAI連携機能を持つ |
料金は各社公式サイトの表記に基づきます。
RPA BizRobo!
- 国内で広く使われているRPAで、デスクトップ型・サーバー型のいずれでも導入できる
- 1ライセンスで無制限にインストールでき、ロボットやユーザーを一元管理して統制をとりやすい
- 導入から社内展開まで、ベンダーの専任体制でサポートを受けられる
RPA BizRobo!は、プログラミングの知識がなくてもローコードでロボットを作れる汎用型のRPAです。サーバー型を選べば複数のロボットを全社で集中管理できるため、部署をまたいで自動化を広げたい不動産会社にも向いています。
不動産業界のほか、医療やITなど幅広い業種で導入されています。
RPA BizRobo!のプラン・料金
| プラン | 初期費用 | 年額費用 |
|---|---|---|
| BizRobo! mini | 要問い合わせ | 90万円(税抜・年間契約)〜 |
| BizRobo! Lite | 30万円(税抜) | 120万円(税抜)〜 |
| BizRobo! Basic | 要問い合わせ | 792万円(税抜)〜 |
ロボパットAI(旧:RPAロボパットDX)
- プログラミング不要で、現場の事務職がみずからロボットを作成・運用できるRPA
- 1ライセンスで複数の端末を使え、複数部署での利用やテレワークにも対応
- 専任の担当者とカスタマーサクセスチームによる支援を全ユーザーが受けられる
ロボパットAIは、月単位契約に対応し、現場が主体となって業務を自動化していくスタイルのRPAです。オプションのAI-OCR機能を組み合わせれば、紙の書類を読み取ってデータ化する運用にも広げられます。不動産業界のほか、保険業界やIT業界などでの導入事例があります。
操作に関してのわからない点はもちろんだが、導入後を見越してどのように社内で推進をしていくのか等
壁打ちを行っていただけたので、導入後もスムーズに社内浸透ができた。
BizteX robop
- IT部門に頼らず、現場の担当者が自動化を進められるデスクトップ型のRPA
- 自動化のサンプルが豊富で、担当者自身が設定や修正を重ねて運用を作り込める
- ユーザーごとのアクセス権限設定など、ガバナンスに配慮した機能を搭載
BizteX robopは、クラウド型のiPaaSを手がけるBizteXが提供するデスクトップ型のRPAです。基本操作を短時間で習得でき、単月契約から小さく始められるため、まず一部の業務から自動化を試したい不動産会社に向いています。
サポートデスクや専用のトレーニングなど、導入後の支援も用意されています。
ShtockData
- Web上のデータを自動で収集することに特化した、クラウド型のスクレイピングツール
- HTMLの知識がなくても、ノーコードで収集対象や条件を設定できる
- 収集作業を任せられる代行版「ShtockData Pro」も用意
ShtockDataは、不動産テック領域でも使われる、Web上のデータ収集(スクレイピング)に強いツールです。ポータルサイトなどから物件情報を自動で集める用途に向く一方、紙書類を読み取るAI-OCR機能は備えていません。物件情報の収集を重点的に自動化したい会社に適しています。
WinActor
- 国内で広く普及している純国産のRPAで、NTTグループが提供
- プログラミングの知識がなくても、Windows上の操作を記録して自動化できる
- 集中管理は「WinDirector」、共有端末での実行は「OnRPA」など周辺製品もそろう
WinActorは、純国産で日本語の情報が豊富なため、社内での定着を図りやすい汎用型のRPAです。AI関連サービスとの連携機能も持ち、定型業務の自動化から一歩進んだ活用にも広げられます。実行版とフル機能版があり、用途に応じてプランを選べます。
WinActorのプラン・料金
| プラン | 初期費用 | 年額費用 |
|---|---|---|
| 実行版 | 要問い合わせ | 300,080円(税込) |
| フル機能版 | 要問い合わせ | 1,098,680円(税込) |
このほか、30日間の無料トライアルも用意されています。
不動産業界向けRPAツールを活用するポイント
RPAは導入して終わりではなく、現場に定着させて初めて効果が出ます。不動産会社がつまずきやすい点をふまえ、運用のポイントを整理します。
まず1つの業務に絞ってスモールスタートする
最初からすべての業務を一度に自動化しようとすると、設定が複雑になります。うまく動かない際の原因究明も困難です。まずは物件情報の登録や反響メールの転記など、効果が見えやすい1つの業務に絞って始めるのがおすすめです。
小さく成果を出してから、対象の業務を少しずつ広げていくと、現場にも受け入れられやすくなります。
画面変更でロボットが止まる前提でメンテナンス担当を決める
RPAは、操作する画面のレイアウトやポータルサイトの仕様が変わると、ロボットが止まったり誤作動したりすることがあります。ロボットは止まる前提で、誰が修正するのかをあらかじめ決めておくことが安定運用の鍵です。
現場で内製する製品を選ぶなら直せる担当者を、構築・保守を代行してもらう製品なら連絡先と対応の流れを、導入時に確認しておきましょう。
現場と情報システム部門で役割分担する
誰でもロボットを作れる反面、各担当者が思い思いに作ると、似た処理が乱立したり、作った本人しかわからないロボットが増えたりします。作る人・直す人・管理する人の役割を決め、手順やルールを共有しておくと、属人化を防げます。
既存の管理台帳やシステムと二重に運用しないよう、どの業務をRPAに任せるかも整理しておきましょう。
不動産業界向けRPAツールに関するよくある質問
RPAで自動化に向かない不動産業務はありますか?
データの入力・転記や書類の作成、Web上の情報収集など、手順が決まった定型業務はRPAに向いています。一方で、宅地建物取引士による重要事項説明のように、資格者本人の判断や説明が法律で求められる業務は、RPAで代替できません。
宅地建物取引業法では、重要事項説明(第35条)は宅地建物取引士が行うことが定められています。また、専任媒介契約を結んだ場合は、指定流通機構(レインズ)へ休業日を除き7日以内(専属専任媒介は5日以内)に登録する必要があります※。
RPAは、こうした業務に付随するデータ入力や期限の管理といった作業を支援する役割にとどまります。電子化やオンラインでの重要事項説明を取り入れる場合も、要件を満たしているかは事案ごとに専門家や所轄の行政庁へ確認してください。
※出典:e-Gov法令検索「宅地建物取引業法」(第三十五条・第三十四条の二)、「宅地建物取引業法施行規則」(第十五条の十)(2026年8月6日閲覧)
不動産会社は特化型と汎用型のどちらを選ぶべきですか?
物件の登録・物確といった不動産業務にそのまま組み込んで早く使い始めたい、設定や保守の手間を抑えたいなら、不動産特化型が向いています。反対に、不動産以外の業務も含めて幅広く自動化したい、他システムとの連携や独自の業務フローに合わせたいなら、汎用型が候補になります。
自社が自動化したい業務の範囲と、社内で内製できる体制があるかを起点に選ぶとよいでしょう。
少人数の不動産会社でもRPAを導入できますか?
少人数の会社でも導入できます。月単位契約やシナリオ単位で課金される製品、クラウド型で始めやすい製品を選べば、小さく試してから広げられます。構築・保守をベンダーに任せられるマネージド型を選べば、専任担当を置きにくい会社でも運用しやすいでしょう。
まずは負担の大きい業務から自動化を始めるのがおすすめです。
不動産業界向けRPAツールを比較するならBOXIL
不動産業界向けRPAツールの選び方を、あらためて整理します。
- 物件情報の入力・更新、反響や契約書類の二重入力、業務の属人化といった定型業務の負担が、RPA導入で見直しの対象になる
- 不動産業務にそのまま乗せたいなら特化型、連携の広さや現場での内製を重視するなら汎用型が向く
- 紙書類のAI-OCR連携、Web物件情報の自動収集、料金体系や拠点展開のしやすさで比較して絞り込む
- まずは1つの業務に絞ってスモールスタートし、メンテナンスの担当と役割分担を決めて定着させる
BOXILでは、RPAツールの資料をまとめてダウンロードできます。気になる製品があれば、資料を取り寄せて機能や料金を詳しく比較してみましょう。
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