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2017-12-11

今さら聞けないRPAの基本|AIとの違いやメリットを解説

RPA(Robotic Process Automation)とは、端的に言うとホワイトカラーの単純な間接業務を自動化するテクノロジーだ。近年注目されるホワイトカラーの生産性を向上させるRPAのメリット・事例を徹底解説する。
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人材不足、高騰する人件費など、先進国を中心に“労働”にまつわる課題は枚挙にいとまがない。

こと日本は、高齢化率が21%を超える超高齢社会に突入し、労働人口が減少するとともに、労働生産性は低空飛行しつづけ、企業では積年の課題になっている。

これを背景に、海外の安い人件費をアービトラージする、BPO(Business Process Outsourcing)市場は、2020年までに4兆円に達すると予想されている。

業務の生産性向上をうたうサービスが次々に登場するなかで、
RPA(Robotic Process Automation)という言葉が欧米を中心にバズワードになっている。

2013年では市場規模が200億円弱だったが、年率+約40-60%で急成長しており、2020年には5,000億円に達すると見込まれている。

今回は、急速に普及しつつあるRPA(Robotic Process Automation)の概要について簡単にご紹介させていただく。

RPAとは何か?

Thoughtonomy社資料より抜粋

RPAとは

RPAとはホワイトカラーの間接業務を自動化するテクノロジーであり、海外ではデジタル・ワークフォースとも呼ばれている。
構造化されたデータを収集・統合し、システムへ入力するといった、単純なフロント/バックオフィス業務を自動化することが可能だ。

特に以下の特長がある業務は、RPAと相性が良いとされている。

  • 一定のルールに従って繰り返し行われる
  • 構造化されたデータを扱う
  • ウィンドウズやクラウドサービス等のアプリケーションを使う
  • 業務プロセスが標準化されている
  • プロセス実行に3人以上のリソースが求められる
  • ヒューマンエラーが起こりやすい

RPAの3つの段階

RPAは広義的に3つの段階があるとされており、
それぞれの違いは、「判断力」や「自己学習機能」にある。

第1段階は定義されたルールに従ってデータを処理するが、第2・3段階は複数のデータをひも付けて分析し、システム自体で判断ルールを組み立てるのだ。

それでは、各段階をより詳しく紹介していく。

Class1:RPA

Robotic Process Automationと呼ばれるこの段階は、狭義的な意味でのRPAであり、今まで解説してきたRPAそのものである。
決められた方法にしたがって、自動的に処理をしていくのが特徴である。
人為的なミスを防げるのが利点ではあるが、決められたこと以外はできないので単純作業の精密さや効率化をするサービスに組み込まれる傾向がみられる。

Class2:EPA

2番目の段階はEnhanced Process Automationと呼ばれる。
大量のデータを解析し、その結果を出力するのが主な守備範囲である。

既存の画像をもとに新たな画像を自動的にカテゴリ分けする機能、ビッグデータから顧客の傾向を分析する機能などが例にある。
より大量のデータを処理し分析する点において、Class1とは異なる。

Class3:CA

Cognitive Automationと呼ばれるそれが3段階目にあたる。Class2と大きく異なる点は、より自立した結果を出力できる点だ。

売上データや経済情勢、流行などを多面的に分析した経営意思決定。今までの顧客対応データをもとに、自動対応するか、コールセンターに代わるか、資料を送付するかを、自動で判断し実行。
このように、読み取ったデータを加味したうえで、多様な選択肢あるいは今までにない選択肢を提案してくれる。


なお、本記事では、Class1の定義をRPAとして進めていく。

RPAとAIの違い

RPAとAIは混同されがちだが、厳密には定義が異なる。

狭義のRPAとは、3段階のうちClass1のことを指す。誰かによって決定されたルールに沿って、単一的に作業をこなすのが主な特徴だ。比較的安価で導入できる点にメリットがあり、導入もAIほどは難しくない。

他方、AIとは、3段階のうち、Class2およびClass3のことをさす。大量のデータをもとに分析し、結果を出力するのが特徴である。
出力する結果はClass2とClass3では異なるが、どちらもビッグデータにもとづいている点が共通だ。

RPAは単純な作業を繰り返し実施する。
一方、AIはビッグデータを分析し結果を出力する。
これらの点でRPAとAIは大きく異なっている。

RPAの活用シーン

では、RPAは具体的にどのような業務に使えるのか?

Source:Kinetic Consulting Service社資料よりGV独自作成

上記の通り、どの企業でも発生する財務/経理、人事等のバックオフィス業務に加え、審査業務が多い金融、保険、政府関連や、顧客の情報をシステムをまたがって処理する通信やヘルスケア、小売など、幅広い領域で活用が進んでいる。

RPA導入企業

ちなみに、RPAはどのような企業で導入されているのか?

次の図に代表的な例を示しているが、豪州金融最大手のANZ社やBig 3の一角であるGMのようなオールドエコノミーの企業のみならず、GoogleやUberのようなハイテク系の超優良企業が名前を連ねる。

ここで面白いのが、従来BPOを提供していたアクセンチュアやキャップジェミニでも導入していることだ。
BPOサービスの約30%がRPAとセットで提供されているとみられる。

まとめると、欧米ではRPAのテクノロジー自体は、既にキャズムを超え、現在early majorityに浸透しており、今後さらに拡大すると見られている。

RPAの導入例について、さらに詳しく知りたい方は▼

RPAによる業務効率化 | メリットと導入事例を紹介 | ボクシルマガジン
RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)とは、機械学習や人工知能(AI)を活用し、オフィス業務を自動化・...

RPAを導入するメリットは何か?

RPAを導入することは、企業にメリットをもたらす。
その中で、特筆すべき5つのメリットについて説明する。

1.人件費のコストダウン
一般にRPAのコストは1人当り人件費の1/10~1/3と言われており、圧倒的に安い。(下図のバックオフィスの例では、フィリピンやインドの人件費より安い。)

2.業務処理のスピードアップ
ソフトウェアなので、ヒトのように休憩も必要なく、24時間365日休まず働くことができる

3.アウトプットの正確さ
データのコピペ等では、人為的なミスが発生しやすいが、ソフトウェアなのでミスは最小限にできる

4.高付加価値業務へのリソース増強
セールスや経営企画業務等の場合、販売活動に充てられる時間や戦略を練る時間に集中することができる

5.リソース追加の簡便さ
BPOや人材派遣等のように、リソース追加のリードタイムが無い

Source:Kinetic Consulting Service社資料よりGV独自作成


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