「WinActorとUiPathは何が違うのか」「4つのRPAツールから自社に合うものをどう選べばいいのか」とお悩みではありませんか。
判断基準としてまず確認したいのは、ロボットを動かすパソコンやサーバーを自社で用意するのか、サービス提供会社が用意したクラウドを使うのかです。そのうえで、業務部門に開発を広げるのか、CoEや情報システム部門が集中管理するのかで候補が分かれます。
RPA BizRobo!・UiPath・WinActor・SS&C Blue Prismの4サービスを、機能・料金・特徴・連携サービスの順に比較します。
【30秒でわかるこの記事のポイント】
・クラウド(ベンダー側の環境)でロボットを実行するならUiPathかSS&C Blue Prism
・国内のWindows業務を少人数で内製するならWinActor、CoEが統制しながら各部門や海外に開発を広げるならUiPath
・業務部門の開発者とロボットを増やすならRPA BizRobo!、監査やセキュリティを求められる無人処理を中央管理するならSS&C Blue Prism
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>RPAツール比較28選 おすすめシステムのタイプ別機能・料金表、選び方
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RPAツール4サービスの違いを比較【一覧表】
想定する利用方法から口コミの評価まで、判断に必要な項目を一覧にまとめました。どこで差がつくかを押さえておきましょう。
| サービス | 主な対象 | プランの種類 | 初期費用 | 継続費用(最安プラン) | クラウドで動かせる | 操作を記録して作れる | 特徴・強み | 口コミ評価 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() RPA BizRobo! |
複数部門が開発し、管理は1箇所に集約する企業 | mini/Lite/Lite+/Basicの4プラン | 30万円 Lite・Lite+(税抜) |
年間90万円 mini(税抜) |
× | 要問い合わせ | 現場開発とサーバーでの統制を両立 | 4.38(29件) |
![]() UiPath |
CoEと各部門で、国内外へ自動化を広げる企業 | ベーシック/スタンダード/エンタープライズの3階層 | 要問い合わせ | 月額25ドルから ベーシック |
〇 | 〇 | 現場開発と専門開発、有人と無人の自動化を広く展開 | ー |
![]() WinActor |
国内のWindows業務を、業務部門に近い少人数で内製する企業 | フル機能版/実行版の2プラン | 要問い合わせ | 年額1,098,680円 フル機能版(税込) ※実行版は年額300,080円だが、実行専用 |
× 管理のみ |
〇 | 日本語の開発・学習環境と作成用・実行用のライセンス | 4.04(47件) |
![]() SS&C Blue Prism |
監査やセキュリティが必要な無人処理を中央管理する企業 | Enterprise/Cloud/Desktopなどの製品群 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 〇 | 〇 別製品のCapture |
無人処理の割り当て・実行・変更を一元管理 | ー |
〇=対応/×=非対応。口コミ評価はBOXILのサービスページに表示されている値(2026年9月時点)で、BOXILに掲載のないサービスは「ー」としています。
4サービスは基本的な画面操作を自動化できるため、機能の有無だけでは選び切れません。
自社環境ではなくクラウドでの実行が必須なら、対応するのはUiPathとSS&C Blue Prismです。自社環境で実行できればよい場合はRPA BizRobo!とWinActorが候補となり、さらに誰がロボットを開発し、配布・変更を管理するかを比べます。
RPA BizRobo!は業務部門の担当者に開発を広げ、増えたロボットをサーバーで管理する運用に適します。WinActorは、国内のWindows業務を少人数の作成者が日本語で内製する使い方に合います。
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【結論】RPAツール4サービスはどれがおすすめ?
クラウド環境でロボットを実行する必要があるかを確認しましょう。自社での環境構築が難しく、ベンダーのクラウドを利用したい場合はUiPathかSS&C Blue Prismが適しています。
自社環境を構築できる場合は、4製品すべてが候補に残ります。次に、業務部門の担当者へ開発を広げるのか、CoEや情報システム部門で集中管理するのかを決めてください。そのうえで、開発者の配置、対象とする業務の範囲、統制の強さが自社に合う製品を選びます。
複数部門でロボットを活用し、推進部門が配布・実行状況を管理する企業はRPA BizRobo!がおすすめ
RPA BizRobo!は、各部門の業務担当者がロボットを作り、推進部門が完成したロボットの配布や稼働状況をまとめて管理する企業に向きます。
- 営業や経理など、複数の部門にロボットを作る担当者がいる
- 推進部門が、作成されたロボットを確認して各部門へ配布する
- 作成するロボットは多いが、同時に動かす本数は限られる
RPA BizRobo!は各部門で作られたロボットをサーバーに集め、推進部門が実行状況やエラーを確認できます。プランは同時実行数と開発者数によって分かれるため、ロボットの作成本数に比べて同時実行数が少ない企業では、ライセンスを使い分けやすい料金体系です。
ただし、部門ごとに作り方がばらつくと、修正や引き継ぎが難しくなります。開発者を増やす前に、作成ルールと確認を担当する推進者を決めておきましょう。
CoEと各部門で、国内外へ自動化を広げる企業はUiPathがおすすめ
UiPathは、CoEが全体を統制しながら、各部門の担当者にも開発を広げる企業におすすめです。
- CoEや推進部門と、業務部門の開発者の両方を置く
- 国内の複数部門や海外拠点へ同じ基盤を広げる
Automation Cloudと自社環境向けのAutomation Suiteがあり、担当者の手元で動くロボットと無人で動くロボットを同じ管理基盤で扱えます。業務部門の開発から専門的な開発まで、対象を広げやすい構成です。
開発者を各部門に置く場合も、Orchestratorで配布と実行を管理できます。製品の機能範囲が広いため、導入時に開発ルールと教育体制を決めておく必要があります。
Windows端末での業務を、業務部門に近い少人数で内製する企業はWinActorがおすすめ
WinActorは、国内のWindows端末で行う定型業務を、業務部門に近い少人数の担当者が内製する企業に適しています。
- 自動化の対象は、国内のWindows端末で行う入力や転記が中心
- プログラミングを専門としない業務部門出身の担当者がシナリオを作る
- 作成者は少人数に絞り、実行する端末を追加していく
日本語の開発画面とFAQ、ユーザーフォーラムがあり、業務部門出身の担当者も学びやすい構成です。フル機能版と実行版が分かれるため、作る人を絞って実行端末を増やす運用に合います。
ただし、画面の要素認識やシナリオの保守性は対象の業務システムで変わるため、無料トライアルで実際の画面を動かして確認します。
監査やセキュリティが必要な無人処理を中央管理する企業はSS&C Blue Prismがおすすめ
SS&C Blue Prismは、CoEや情報システム部門が、監査やセキュリティを求められる無人処理を集中管理する企業におすすめです。
- ロボットの開発、変更、実行の管理者をCoEや情報システム部門に集める
- 利用者のパソコンに依存せず、標準化した無人処理を運用する
- 監査性、セキュリティ、変更時の一括管理を重視する
Control Roomからロボットの割り当てと実行を管理し、システム変更時の改修と再配布も中央で行う運用に合います。標準のプロセステンプレートには、例外時に既知の状態へ戻して再試行する処理が含まれます。
ただし、管理責任者や運用ルールがない組織には、適さない可能性があります。製品ドキュメントと学習環境は英語が中心のため、対応できる担当者か支援パートナーも必要です。
RPAツール4サービスの機能を比較
4サービスの機能比較表
| 比較項目 | RPA BizRobo! | UiPath | WinActor | SS&C Blue Prism |
|---|---|---|---|---|
| クラウドで動かせる | × | 〇 Automation Cloud | × 管理のみ (WinActor Manager on Cloud) | 〇 Blue Prism Cloud |
| 操作を記録してシナリオを作れる | 要問い合わせ | 〇 レコーディング(5種類) | 〇 自動録画機能 | 〇 別製品のBlue Prism Capture |
| エラーが起きたときに自動で立て直せる | 〇 次の代替手段を試行 | 〇 リトライスコープ | 要問い合わせ | 〇 標準テンプレートの例外処理 |
| AI-OCRで帳票を読み取れる | 〇 別製品のBizRobo! OCR | 〇 Document Understanding | 〇 生成AI連携 | 〇 別製品のDecipher IDP |
〇=対応/×=非対応
4サービスとも画面操作の自動化と集中管理に対応
4サービス全てに共通する機能は下記のとおりです。
- 画面上の位置を指定して操作する座標指定
- 見た目を手がかりにする画像認識
- ボタンや入力欄を部品として指定するUI要素の認識
- 指定した時刻にロボットを動かすスケジュール実行
- 複数のロボットをまとめて管理する画面
- エラーが起きたときのメール通知
- 日本語で操作できる開発画面
- Windowsでの動作
画面を操作する方法も、4サービスとも「座標指定」「画像認識」「UI要素の認識」の3つに対応しています。
座標指定は、画面上の位置を指定する方法です。設定しやすい一方、解像度やウィンドウの位置が変わると動作しなくなることがあります。
画像認識は、ボタンやアイコンの見た目を手がかりに操作します。UI要素の認識は、ボタンや入力欄を画面上の部品として指定する方法です。自動化する画面によって適した方法が異なるため、試用時に自社の画面を正しく認識できるか確認してください。
クラウド環境が必要かを確認し、次に開発の担い手を決める
対応可否が分かれるのは、クラウドで実行できるか、操作の記録から作り始められるか、エラー時の再試行をどう設定できるかです。クラウドでの実行に対応するのはUiPathとSS&C Blue Prismです。
クラウドでロボットを動かせるのはUiPathとSS&C Blue Prism
クラウドでロボットを実行する必要があるなら、対応する製品をこの行で確認します。UiPathはAutomation Cloud、SS&C Blue PrismはBlue Prism Cloudを提供しています。
WinActorは本体をWindowsに常駐させて動かすため、ロボットはクラウドでは動きません。ただし、複数のWinActorをまとめて管理するWinActor Manager on Cloudがクラウド上のサービスで、管理の部分はクラウドに任せられます。
RPA BizRobo!はmini・Lite・Lite+・Basicをパソコンまたはサーバーに導入して使います。ただし、自社環境での実行が条件でもUiPathとSS&C Blue Prismは候補から外れません。この場合は、誰が開発し、配布・変更をどの部門が管理するかで比べます。
操作を記録して作り始められるのは3サービス
UiPathとWinActorは、実際の操作をなぞって記録し、それをもとにシナリオを組み立てられます。
SS&C Blue Prismも別製品のBlue Prism Captureで操作を記録し、自動化のたたき台として書き出せますが、そこから先は開発側で仕上げる前提です。
RPA BizRobo!については、操作を記録する機能の名称が公式サイトと公式ナレッジベースでは案内されていません。記録から作り始めたい場合は、問い合わせて確認しておくと安心です。
エラー時に自動で立て直せるかは製品ごとに違う
エラーが起きたときの立て直しは、製品ごとに仕組みが異なります。RPA BizRobo!は各ステップのエラー処理で「次の代替手段を試行」を設定でき、UiPathはリトライスコープという部品で回数と間隔を指定できます。
SS&C Blue Prismは標準のプロセステンプレートに例外処理が組み込まれています。WinActorはエラーが起きたときの動作をシナリオに記録できますが、回数や間隔を指定するリトライの機能名は公式サイトでは案内されていません。
エラー時に自動で立て直す仕組みが要るのは、夜間や休日など人が張り付かない時間に動かし続ける業務がある場合です。
RPAツール4サービスの連携サービスを比較
RPAは単体で完結せず、会計システムやグループウェア、OCRといった既存の仕組みと連携して使われます。ここでは、自社で使っているシステムと連携できるかを確認してみましょう。
| 比較項目 | RPA BizRobo! | UiPath | WinActor | SS&C Blue Prism |
|---|---|---|---|---|
| 公式の連携カタログ | 〇 操作検証実績を15の種別で公開 | 〇 コネクタカタログ | 要問い合わせ | 〇 Digital Exchange |
| APIで連携する方式を公開 | 〇 REST/SOAP | 〇 Connector Builder | 〇 WinActor Manager on Cloud経由のRESTful API | 〇 Blue Prism API |
| 公式が挙げている代表的な連携先 | Chatwork・kintone・Salesforce・freee会計・Garoon ERP・会計・DBなど15の種別で公開 | Salesforce・SAP・Workday・ServiceNow・Microsoft 365・Slack・Adobe | 要問い合わせ | Excel・SharePoint・Oracle・Salesforce向けテンプレート |
〇=対応/ー=要問い合わせ・公表なし。〇のあとの注記は、その情報を公開している仕組みの名称です。
RPA BizRobo!の連携サービス
RPA BizRobo!は、Chatwork、kintone、Salesforce、freee会計、Garoonなどと連携できます。GLOVIA、OBIC7、GRANDIT、SAP S/4HANA CloudなどのERPや、Oracle、MySQL、PostgreSQL、SQL Serverなどのデータベースにも対応しています。
RESTとSOAPによるAPI連携も可能です。基幹システムやワークフローからロボットを実行するなど、既存システムに自動処理を組み込めます。
UiPathの連携サービス
UiPathは、Salesforce、SAP、Workday、ServiceNow、Microsoft 365、Slack、Adobeなどと連携できます。顧客管理、基幹業務、人事、社内問い合わせ、文書処理など、複数部門の業務をまたぐ自動化に利用できます。
既製のコネクタがないシステムには、Connector Builderで独自のコネクタを作成できます。SwaggerやYAML、PostmanコレクションからAPIの仕様を読み込めるため、社内で開発したシステムとの連携にも対応できます。
WinActorの連携サービス
WinActorは、Windowsアプリやブラウザを操作し、複数のシステムをまたぐ作業を自動化できます。生成AIとの連携では、帳票の読み取り、画像の分析、シナリオの自動生成などを扱えます。
WinActor Manager on CloudのRESTful APIを利用すると、他のシステムからロボットの実行を指示し、処理状況を確認できます。連携したいアプリケーションが決まっている場合は、試用時に実際の画面やAPIで動作を確認する必要があります。
SS&C Blue Prismの連携サービス
SS&C Blue Prismは、Excel、SharePoint、Oracle、ODBC対応のデータベース、Salesforceなどと連携できます。Digital Exchangeから必要な接続部品やテンプレートを取り込み、自動化する業務に組み込みます。
Blue Prism APIを利用すると、外部システムから実行状況の確認、作業キューの操作、スケジュールの管理ができます。接続部品や関連ドキュメントには英語のものが多いため、導入時には英語資料を確認できる担当者が必要です。
RPAツール4サービスのサポート体制を比較
RPAは導入して終わりではなく、シナリオを作り、動かし、業務の変化に合わせて直し続ける運用が続きます。ここでは、問い合わせ窓口と対応時間、学ぶための教材、資格や仲間に相談できる場を4サービスで見比べます。
社内にRPAの経験者がいない場合、どこまで外から支えてもらえるかが選ぶうえで重要になります。
| サービス | 問い合わせ窓口 | サポートの対応時間 | 無料で使える学習コンテンツ | 認定資格の制度 | 日本語で読めるFAQ・コミュニティ |
|---|---|---|---|---|---|
![]() RPA BizRobo! | 問い合わせフォーム | 受付は24時間365日 対応は9:00〜18:00 (年末年始・土日祝を除く) | eラーニング ナレッジベース BizRobo! CAMPUS | 要問い合わせ | 〇 ナレッジベース BizRobo! LAND Community |
![]() UiPath | カスタマーポータルからの起票 Web・メール・電話・Web会議 | Bronzeは営業日9:00〜17:00 Gold・Platinumは営業日8:00〜20:00 緊急と高の区分は英語で24時間365日 | UiPathアカデミー | 〇 UiPath Certified Professional | 〇 日本語の製品ドキュメント コミュニティフォーラム |
![]() WinActor | コールセンター Web問い合わせフォーム | 要問い合わせ | WinActor入門講座 | 〇 RPA技術者検定 | 〇 FAQサイト UserForum |
![]() SS&C Blue Prism | 問い合わせフォーム 有償契約はカスタマーポータル | Productionは平日7:00〜19:00 Business-Criticalは最優先の障害が24時間365日、それ以外は24時間・平日 いずれも英語ページの記載 | Blue Prism University 英語 | 〇 英語で提供 | 要問い合わせ FAQ・コミュニティは英語 |
〇=対応/ー=要問い合わせ・公表なし。対応時間は各社が公表している窓口の記載に基づきます。
RPA BizRobo!のサポート体制
RPA BizRobo!の問い合わせフォームは24時間365日受け付けており、担当者による対応時間は平日9:00〜18:00です。夜間や休日に送った問い合わせは、サポートの対応時間内に回答されます。
操作やロボットの作り方は、eラーニング、ナレッジベース、BizRobo! CAMPUSで確認できます。日本語のナレッジベースには設定手順も用意されているため、ロボットを作りながら問題の解決方法を調べられます。利用者同士で相談する場合は、BizRobo! LAND Communityも使えます。
UiPathのサポート体制
UiPathへの問い合わせはカスタマーポータルから行い、Web、メール、電話、Web会議を利用できます。日本国内の対応時間は、Bronzeが営業日の9:00〜17:00、GoldとPlatinumが営業日の8:00〜20:00です。緊急度が高い問題には、英語で24時間365日のサポートを受けられます。
操作や開発方法は、無料のUiPathアカデミーと日本語の製品ドキュメントで確認できます。UiPath Certified Professionalもあるため、社内の開発者が身につけた技術を資格で確認できます。
WinActorのサポート体制
WinActorでは、コールセンターとWebフォームによる技術サポートを無料で利用できます。問い合わせには、ライセンスを購入した販売代理店が対応します。フル機能版と実行版のライセンスには、初級研修と2時間の技術相談も含まれます。
問い合わせの受付時間は販売代理店によって異なるため、契約前に確認が必要です。操作方法は無料のeラーニングやWinActor入門講座で学べるほか、有料のオンライン研修、RPA技術者検定、日本語のFAQサイト、UserForumも利用できます。
SS&C Blue Prismのサポート体制
SS&C Blue PrismのProductionサポートは平日7:00〜19:00です。Business-Criticalでは、最優先の障害について24時間365日サポートへ連絡でき、Live Chatも利用できます。
操作や開発方法はBlue Prism Universityのコースで学べ、段階別の認定資格も用意されています。ただし、教材、FAQ、ユーザーコミュニティの多くは英語です。英語の資料を読める担当者を置くか、日本語で支援を受けられるパートナーを確保する必要があります。
RPAツール4サービスの料金を比較
4サービスは、公開されている料金の範囲も、通貨や税の扱いも異なります。この章で初期費用と継続費用、無料で試せる範囲、プランごとの金額を並べるので、自社の使い方に近いプランでいくらかかりそうかが分かります。
| 比較項目 | RPA BizRobo! | UiPath | WinActor | SS&C Blue Prism |
|---|---|---|---|---|
| プランの種類 | mini/Lite/Lite+/Basicの4プラン | ベーシック/スタンダード/エンタープライズの3階層 | 実行版/フル機能版の2プラン | Enterprise/Cloud/Desktopなどの製品群 |
| 初期費用 | 30万円 Lite・Lite+(税抜) | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
| 継続費用(最安プラン) | 年間90万円 mini(税抜) | 月額25ドルから ベーシック | 年額1,098,680円 フル機能版(税込) ※実行版は年額300,080円だが実行専用 | 要問い合わせ |
| 公式サイトでの価格の公開 | 〇 4プランの年間の利用料を公開 | 〇 ベーシックのみ金額を公開 | 〇 2プランとも金額を公開 | 要問い合わせ |
| 無料トライアル | 〇 1か月間 | 〇 60日間 オンプレミス版Enterprise | 〇 30日間 | 〇 30日間 |
| トライアル以外の無償版 | 要問い合わせ | 〇 Community版 期間限定・更新可能(期限つき) | 要問い合わせ | 〇 ラーニングエディション 180日間・機能制限つき(期限つき) |
〇=対応
4サービスは、利用者数、同時に動かすロボット数、実行端末数、導入環境など、料金を左右する条件が異なります。そのため、表の最低金額だけでは同じ利用条件での総額を比較できません。
比較する際は、ロボットを作る人数、同時に動かす本数、自社環境とクラウドのどちらを使うかをそろえて見積もりを取りましょう。
無料トライアルの期間と条件
4サービスとも無料トライアルを用意していますが、期間と条件は次のとおり異なります。
| サービス | 無料で試せる期間 | 条件 |
|---|---|---|
| RPA BizRobo! | 1か月間 | mini・Lite・Basicで共通 |
| UiPath | 60日間 | オンプレミス版のEnterprise。ほかに期間限定で更新できるCommunity版がある |
| WinActor | 30日間 | 有償のトライアルサービス209,000円(税込)を使うと30日間の延長と初級研修1日、技術サポート2時間が付く |
| SS&C Blue Prism | 30日間 | 全機能を利用できる。ほかに機能制限つきのラーニングエディションが180日間 |
期間だけを見ると、オンプレミス版EnterpriseのUiPathが60日間で最も長く、SS&C Blue Prismには機能に制限がかかるかわりに180日間使えるラーニングエディションもあります。
WinActorは30日間で足りないときに、研修とサポートが付いた有償のトライアルを選べます。
RPA BizRobo!の料金プラン
RPA BizRobo!は、同時に動かせるロボットの数と開発できる人数に応じて4つのプランが設けられています。小さく始めて広げる想定の価格設計です。
| プラン(向いている使い方) | 初期費用 | 継続費用 |
|---|---|---|
| BizRobo! mini(1台のパソコンで試したいチーム向け) | 要問い合わせ | 年間90万円(税抜) |
| BizRobo! Lite(部門で使い始める企業向け) | 30万円(税抜) | 年間基本利用料120万円(税抜) |
| BizRobo! Lite+(複数のロボットを並行させたい部門向け) | 30万円(税抜) | 年間基本利用料180万円(税抜) |
| BizRobo! Basic(全社展開を前提とする企業向け) | 別途(金額の公表なし) | 年間サービス利用料792万円(税抜) |
miniは1台のパソコンにインストールして使い、ロボットの同時実行と同時開発は各1つです。Liteも各1つ、Lite+は同時実行2つ・同時開発3つ、Basicは同時実行1〜10・同時開発10に対応します。
同時に動かせるロボットの数と開発できる人数でプランが分かれます。自動化したい業務の本数を数えておくと選びやすくなります。
帳票の読み取りには、AI-OCR(画像から文字を読み取る仕組み)の別製品BizRobo! OCRを組み合わせます。type Sが基本利用料3万円/月から、type MとLが初期費用20万円に基本利用料10万〜20万円/月(いずれも税抜き)です。
UiPathの料金プラン
UiPathには、利用規模に応じてベーシック、スタンダード、エンタープライズの3つの契約階層があります。ベーシックは月額25ドルから、スタンダードとエンタープライズは個別見積もりです。
| プラン(向いている使い方) | 継続費用 | ユーザー・ロボットの上限 |
|---|---|---|
| ベーシック(個人・小規模チーム向け) | 月額25ドルから | Basic User 5名、Plus User 5名、Pro User 1名、無人ロボット2台まで |
| スタンダード(部門での本格運用向け) | 価格はセールスに問い合わせ | 上限なし |
| エンタープライズ(全社展開向け) | 価格はセールスに問い合わせ | 上限なし |
契約階層を選んだうえで、利用者の役割に応じたBasic User、Plus User、Pro Userと、人が操作せずに処理を実行するUnattended Robotを必要な数だけ契約します。各ライセンスの単価は個別見積もりです。
実際の費用は、契約階層とユーザー・無人ロボットのライセンス数で決まります。ロボットを作る人、利用する人、無人で同時実行するロボットの数を整理してから見積もりを取りましょう。
WinActorの料金プラン
WinActorは年間ライセンスで提供され、できることの範囲が異なる2つのプランがあります。
| プラン(向いている使い方) | 初期費用 | 継続費用 |
|---|---|---|
| フル機能版ライセンス(シナリオを作って動かす担当者向け) | 要問い合わせ | 年額1,098,680円(税込) |
| 実行版ライセンス(作られたシナリオを動かすだけの端末向け) | 要問い合わせ | 年額300,080円(税込) |
| 有償トライアルサービス(導入を判断したい企業向け) | 209,000円(税込・一括) | 要問い合わせ |
2つのプランは役割が異なります。シナリオを作れるのはフル機能版で、実行版はできあがったシナリオを動かす役割です。
そのため、これから自動化を始める企業が最初に契約するのはフル機能版になります。実行版は、作ったシナリオを複数の端末で動かす段階で追加していく使い方に向きます。
有償のトライアルサービスは、無料の30日間に30日間を追加して合計60日間にし、初級研修1日と技術サポート2時間を組み合わせたものです。社内に経験者がいない状態で試用期間を無駄にしたくない場合の選択肢になります。
SS&C Blue Prismの料金形態
SS&C Blue Prismの料金は個別見積もりです。製品ページからは問い合わせに進みます。そのため、金額は見積もりで確認することになります。
- 製品プラン:自動化基盤のEnterprise、クラウドで提供されるCloud、手元で動かすDesktop
- 追加オプション:文書を読み取るDecipher IDP、操作を記録するCaptureなど
- 導入形態:オンプレミス、クラウド、その両方を組み合わせた構成
見積もり依頼時は、「稼働させるロボットの数」と「利用環境(クラウドか社内か)」を事前に決めておくことで、各社の正確な金額比較が可能になります。
費用の目安を自分で確かめたい段階では、30日間の無料トライアルか、180日間のラーニングエディションで実際の作業量を測る方法があります。作業量が見えると、必要なロボットの数に根拠をもたせて見積もりを依頼できます。
4サービスとも、公開されている金額だけでは自社の総額が決まりません。ロボットの数や利用する人数によって見積もりが変わるため、候補を絞ったうえで各社の資料を並べて確かめると確実です。
RPAツール4サービスそれぞれの特徴
改めて、各サービスの特徴やできることを紹介します。各特徴が明確になることで、製品を選びやすくなります。
RPA BizRobo!
業務部門の開発とサーバーでの統制を両立する
RPA BizRobo!は、業務部門の担当者がローコードでロボットを開発し、サーバー型の管理機能で稼働を統制できます。業務の知識を持つ担当者に開発を広げるなら、中央の推進部門が共通ルールとレビューを担います。
開発者を増やすほど、教育、共通部品、変更管理をまとめる役割が重要になります。
小さく始めて全社へ広げる4つのプラン
mini・Lite・Lite+・Basicという4つのプランがあり、同時に動かせるロボットの数と開発できる人数で分かれています。1台のパソコンで試す段階から、サーバーで複数のロボットを並行させる段階まで、同じ操作性のまま移れるのが特徴です。
導入の規模をあらかじめ決め切れない企業でも、試した結果を次の判断に使えます。
導入後に使い続けてもらうための体制
RPA BizRobo!は、3,000社超の導入実績(2024年12月末時点)※1、継続率を99%以上※2と公表しています。日本語のナレッジベースとeラーニング、ユーザーコミュニティがそろい、テクニカルサポートの受付は24時間365日です。
社内にRPAの専任者を置きにくい企業でも、調べながら進められる材料が用意されています。
※1出典:オープン株式会社「BizRobo!とは | 継続率99%のRPAツールBizRobo!」(2026年9月29日閲覧)
※2出典:オープン株式会社「充実のサポート | 継続率99%のRPAツールBizRobo!」(2026年9月29日閲覧)
スケジュール機能を使用することで、就業時間外に作業を行わせることもできますので、1台のPCをより有効活用することもできます。
一方で構築は直感的ではなく、ある程度の学習が必要。しかしその学習環境がベンダー側から満足できるものが提供されているとは思えない。
一度構築に慣れてしまえば、汎用性のあるツールだと感じる。Restを使った他サービスとの連携も可能。
また、ヘルプやナレッジが充実しているのでいちいち問い合わせなくても問題を自己解決しやすいです。
UiPath
クラウドと自社環境を選び、有人・無人の自動化を管理する
UiPathは、ベンダーが運用するAutomation Cloudと、自社に置くAutomation Suiteの両方を提供しています。担当者の手元で動くロボットと、無人で動かすロボットを組み合わせ、Orchestratorという管理画面から実行と監視をまとめて扱う構成です。
クラウドで始める構成と、自社環境で運用する構成の両方から選べます。
記録とカタログで作り始めの手数を減らす
操作を記録してシナリオのもとを作るレコーディングは5種類あり、対象の画面に合わせて選べます。連携先はコネクタのカタログとして公開され、カタログにない相手ともConnector Builderで独自のコネクタを作れます。
ゼロから組み上げるのではなく、用意されたものを組み合わせて始められる作りです。
日本語で学び、資格まで取れる
製品ドキュメントが日本語で公開され、無料の学習サイトであるUiPathアカデミーと認定資格のUiPath Certified Professionalも使えます。日本国内サポートの受付時間も契約する等級ごとに示されています。
社内に担当者を育てて内製化したい企業にとって、学習から資格までの道筋がはっきりしている点が導入後の負担を軽くします。
WinActor
国内のWindows業務を日本語で内製する
WinActorは日本で開発されたRPAツールで、日本語の開発画面とFAQサイト、UserForumがそろっています。導入実績は全国7,000以上の法人※と公表されています。
英語の資料を読む前提を置かずに、社内の担当者だけで運用を始められます。
作る人と動かす端末でライセンスを分けられる
シナリオを作って動かすフル機能版と、できあがったシナリオを動かす実行版の2つがあります。作る担当者は限られていて、動かす端末だけを増やしていく場合に、費用を抑えやすい組み方です。金額はどちらも税込で公開されています。
技術者の力量を測る検定がある
RPA技術者検定にはアソシエイトとエキスパートの2段階があり、受検料はそれぞれ7,150円と21,780円(いずれも税込)です。無料のeラーニングのWinActor入門講座から始めて、有料のオンライン研修、検定へと進められます。
担当者のスキルを社内で示したい場合や、異動のたびに引き継ぎが起きる組織で強みになります。
※出典:株式会社NTTデータ「WinActor | 製品紹介 | WinActor NTTデータ」(2026年9月29日閲覧)
SS&C Blue Prism
無人処理の割り当てと実行を中央管理する
SS&C Blue Prismは、自動化の基盤にあたるEnterpriseを中心に、クラウドで提供されるCloud、担当者の手元で動かすDesktopといった製品で構成されています。
ロボットはControl Roomという画面から割り当てと実行を管理する設計で、人が張り付かずに動き続ける処理を作ることを前提にしています。
例外処理と変更管理を運用に組み込む
標準のプロセステンプレートに、例外が起きたときに既知の状態へ戻して再試行する処理が組み込まれています。無人処理を中央から運用し、システム変更時の改修と再配布もまとめて管理する構成です。
資料と学習環境は英語が中心
製品ドキュメントや学習サイト、ユーザーコミュニティ、接続部品を配布するDigital Exchangeは英語で提供されています。日本語のページは製品の概要が中心です。英語の資料を読める担当者がいるか、支援するパートナーを確保できるかが、導入後の進み方を大きく左右します。
RPAツール4サービスの導入前に確認したい注意点
最後に、導入前に確認しておきたい注意点を紹介します。どれも明確な欠点ではなく、問い合わせや試用段階で確かめておくべき項目です。
RPA BizRobo!は開発者を増やす前に教育と管理ルールを決める
- ローコードでも、開発には業務の分解と製品操作の習得が必要
- 業務部門ごとに開発すると、品質と変更方法がばらつきやすい
- Basicは初期費用の金額が見積もりになる
業務部門の担当者が開発する運用でも、ロボットを作るには業務を手順に分け、エラー時の動作まで決める必要があります。口コミでも、構築には一定の習得が必要と指摘されています。
開発者を部門ごとに増やすなら、教育課題、レビュー、共通部品、変更履歴の管理者を決めておきましょう。
eラーニング、ナレッジベース、BizRobo! CAMPUSは利用できます。試用中に実際の業務を1本作り、担当者が保守できるところまで確認すると、教育に必要な工数を見積もれます。
費用面では、Basicを検討する段階で初期費用の金額が見積もりになるため、年間の利用料だけで総額を判断しないよう注意してください。
UiPathは開発を広げる前にCoEの権限とライセンスを設計する
- 各部門に開発を広げるなら、CoEの権限とレビュー方法が必要
- ユーザーと無人ロボットのライセンス単価は見積もりになる
- 無償のCommunity版は期間限定で、更新して使う形
各部門に開発者を置く場合は、CoEが開発権限、共通部品、レビュー、本番への配布を管理します。この役割を置かずに開発者だけを増やすと、部門ごとに品質がばらつきます。
金額が示されているのは、最も安いベーシックの月額25ドルです。実際の費用は使う人数と無人ロボットのライセンス数で変わります。
自動化したい業務の本数と、作る人・動かす端末の数を数えておくと、返ってきた見積もりを他社と同じ基準で比べられます。
無償のCommunity版は、期間限定で更新できる無償ライセンスです。ずっと無料で使い続ける前提の仕組みではないため、本番で使う想定なら有料プランの見積もりを取っておくのが安全です。試用や学習に使う範囲なら、気にしなくてよい点です。
WinActorは対象画面での動作とシナリオの保守性を試す
- 対象の業務システムによっては「要素認識が安定しない」といった口コミもある
- 作成者の異動後も直せるよう、シナリオの作り方を統一する必要がある
- 実行版のライセンスだけではシナリオを作れない
連携できるアプリケーションの一覧は公表されていないため、連携が必要なツールがあるのであれば問い合わせが確実です。また、料金の安い実行版はできあがったシナリオを動かす役割なので、これから自動化を始める段階ではフル機能版が必要になります。
BOXILに寄せられた口コミには、要素の認識がうまく働かない場面があることや、シナリオが作りにくいと感じたという指摘があります。試用期間のあいだに、自社の画面で狙いどおり動くかを確かめておきましょう。
SS&C Blue Prismは中央管理の体制と英語対応が前提になる
- CoEや情報システム部門に管理責任者が必要
- 公式サイトに価格表がなく、金額は見積もりで確認する
- 製品ドキュメントと学習環境は英語が中心
中央管理型の運用には、対象業務の選定、開発、レビュー、本番配布、変更管理の責任者が必要です。現場の各担当者が自由に小さなロボットを作る運用には向きません。
日本語のページは製品の概要が中心で、動作環境やサポートの条件、学習コースといった運用に必要な情報は英語のドキュメントに置かれています。英語の資料を読める担当者か、支援パートナーを確保してください。
社内だけで日本語のまま進めたい場合は、他の3サービスのほうが負担は軽くなります。
操作を記録する機能は別製品のBlue Prism Captureにあたるため、その利用も含めて見積もりに入れておくと、あとから費目が増えずに済みます。
RPAツール4サービス比較のまとめ
改めて、それぞれの製品がどのような企業に適しているかをまとめます。
■RPA BizRobo!が向いている場合
- 複数の業務部門に開発者を置く
- 中央の推進部門がロボットの稼働とルールを管理する
- 作成するロボット数に比べ、同時実行数は少ない
■UiPathが向いている場合
- CoEと各業務部門の開発者の両方を置く
- 国内の複数部門や海外拠点へ自動化を広げる
- 有人・無人の実行と多様な業務システムを同じ基盤で扱う
■WinActorが向いている場合
- 国内のWindowsパソコンで行う定型業務が中心
- 業務部門出身の少人数が日本語でシナリオを作る
- 作成者を絞り、実行する端末を追加していく
■SS&C Blue Prismが向いている場合
- CoEや情報システム部門が開発と変更を一元管理する
- 標準化した無人処理を利用者のパソコンに依存させない
- 監査性、セキュリティ、変更時の再配布を重視する
費用の面では、公開されている金額の範囲が4サービスで異なります。RPA BizRobo!は4プランの年間の利用料、WinActorは2プランの年額を公開しており、稟議に出す数字を自分で組み立てられます。
UiPathは最も安いベーシックだけが月額25ドルからと示され、上位2つとライセンスの単価は見積もりです。SS&C Blue Prismは価格表そのものがありません。どのサービスも、動かすロボットの数と作る人の数が決まらないと総額は出ません。
自動化したい業務を数えてから、候補を絞って見積もりを取ると、比較しやすくなります。
なお、この4製品を含む人気のRPAツール全体の機能・料金比較表や、公式サービス資料は下記からまとめてダウンロードできます。稟議申請にもご活用いただけるので、ぜひご覧ください。
\サービス導入で失敗しないために!/
従業員規模から選び方を確かめたい場合は、次の記事も参考にしてください。




