1on1機能を搭載するタレントマネジメントシステムおすすめ7選
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タレントマネジメントシステムの1on1機能とは?
タレントマネジメントシステムとは、従業員の基本情報やスキル、パフォーマンスデータなどを一元管理し、人材育成や配置、人事評価、エンゲージメント向上などに活用できるシステムです。
タレントマネジメントシステムの中には、「1on1」に関する機能が搭載されているものがあり、1on1で話した内容の記録やスケジュール管理に加え、アジェンダ設定、目標管理との連携、フィードバックの可視化などの機能を備えているものもあります。
1on1機能を活用することで、上司は部下の目標やエンゲージメントを把握し、適切な指導ができます。部下自身も、みずからの状態を客観的に振り返れるため、正しく運用することで、最短ルートでの成長や目標達成が可能です。
タレントマネジメントシステムの1on1機能を活用するメリット
タレントマネジメントシステムの1on1機能を活用することには、次のようなメリットがあります。
- メンバーの心理状態が可視化される
- 1on1ミーティングを体系的に管理できる
- 適切な人事評価や人材配置につながる
メンバーの心理状態が可視化される
1on1機能では、メンバーがどのような気持ちで仕事に取り組んでいるのかをエンゲージメント調査や自己申告データをもとに記録できます。システムによっては、メンタルやモチベーションの変化を可視化する「サーベイ」機能を搭載しているものもあります。
場合によっては、離職予兆のあるメンバーも出てくるでしょう。メンバーの心理状態を可視化することで、早急に対処が可能です。また、一人ひとりの心理状態を可視化すれば、チームとしての課題や方向性も明確になります。
1on1ミーティングを体系的に管理できる
従業員やチームのエンゲージメントを高めるためには、1on1を習慣化させる必要があり、それには体系的な管理が不可欠です。タレントマネジメントシステムの1on1機能では、アジェンダを事前に決められたり、スマートフォン上で日程調整ができたりと、体系的な管理を実現できます。話した内容はログとして記録可能です。
設定から実施、振り返りまでのハードルを下げることで、1on1の習慣化につながります。
適切な人事評価や人材配置につながる
1on1では、マンツーマンでの対話を通じて、上司が部下のモチベーションや業務状況を把握し、適切な支援や成長の促進につなげられます。1on1機能によって一人ひとりの状態を把握することは、適材適所な人材配置にもつながります。
1on1の記録を活用することで、人事評価の参考にもできますが、評価とフィードバックの目的を明確に分けることが重要です。
タレントマネジメントシステムには、1on1機能のほかにも、スキル管理や人事評価、離職防止機能などさまざまな機能が搭載されています。タレントマネジメントシステムの機能をさらに詳しく知りたい場合は、タレントマネジメントシステムおすすめ比較記事をご覧ください。
おすすめタレントマネジメントシステムの比較表
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1on1機能を搭載するおすすめタレントマネジメントシステム7選
つづいて、1on1機能が搭載されたおすすめのタレントマネジメントシステムを紹介します。
- 人材情報の一元化から戦略人事まで一元管理
- 1on1で話した内容を記録でき、上司や部下本人で確認可能
- 面談内容を記録できる1on1のテンプレートを提供
カオナビは、従業員の個性や才能を見える化し、人事戦略の最適化につなげるタレントマネジメントシステムです。契約後は4,000社以上※が集まるコミュニティに参加でき、人事に関するナレッジやノウハウを学べます。
1on1やMBOなどのテンプレートを提供しており、1on1で話した内容やフィードバックなどの記録、過去の面談内容の振り返りも可能です。実施状況も見える化できます。
※出典:カオナビ「ユーザーコミュニティ|カオナビ【シェアNo.1】社員の個性・才能を発掘し、戦略人事を加速させるタレントマネジメントシステム」(2025年4月13日閲覧)
HRMOSタレントマネジメント - 株式会社ビズリーチ
- 「人事と経営をデータでつなぐ」がコンセプト
- 1on1の実施記録や目標変更履歴を蓄積できる
- SlackやGoogleカレンダーとの連携が可能
HRMOSタレントマネジメントは、「人事と経営をデータでつなぐ」をコンセプトとするタレントマネジメントシステムです。顔写真付きの従業員データベースをはじめ、評価管理、人材配置、育成、データ分析まで、機能は多岐にわたります。「1on1の実施記録」や「目標変更履歴」の蓄積も可能です。
上司はメンバーの目標を見ながら1on1を行えるうえ、実施率や頻度なども管理画面から把握できます。SlackやGoogleカレンダーと連携させれば、1on1の予定調整も容易です。当日に話したい内容を簡単に決められる「アジェンダの選択機能」も搭載されています。
- 初めてでも使いやすいインターフェースが特徴
- システム上で1on1のアジェンダの記入・共有が可能
- 心身のコンディションをスマートフォンで確認できる
HRBrainは、初めてでも使いやすいインターフェースが特徴のタレントマネジメントシステムです。既存システムとの連携性が高く、導入から定着にいたるまでのサポート体制も充実しています。1on1の運用支援も行っており、システム上でアジェンダの記入や共有が可能です。話した内容やフィードバックは自動で蓄積されます。
アクセス権限を付与することで、経営層やマネジメント層も1on1の内容を確認可能です。スマートフォンにも対応しており、気軽に体調やメンタルなどのコンディションチェックが可能です。コンディションの推移も把握できます。
タレントパレット - 株式会社プラスアルファ・コンサルティング
- 大企業の人的資本経営やリスキリングを支援するタレントマネジメントシステム
- 既存機能との連携によって1on1を最適化できる
- 企業ごとに専任の担当者が付いてサポートしてくれる
タレントパレットは、株式会社プラスアルファ・コンサルティングが提供する「大企業向け」のタレントマネジメントシステムです。大企業の人的資本経営や最適配置、リスキリング、離職防止などをサポートするための機能が充実しています。
1on1関連では、「1on1ミーティングサポート機能」を利用可能です。1on1の実施内容を記録できることに加え、既存機能との連携によって1on1を最適化できます。スキルデータと照らし合わせながら1on1をしたり、エンゲージメント分析の結果を踏まえてフィードバックをしたりといった使い方が可能です。
企業ごとに専任の担当者が付くため、システムの使い方や運用に関する困りごとがあっても安心といえます。
JobSuite TALENTS - 株式会社ステラス
- 「シンプルな機能」と「見やすい画面」が魅力のシステム
- 組織図生成や人材配置シミュレーションも簡単に行える
- 1on1で話した内容をテーマや重要度、件名など項目ごとにまとめられる
JobSuite TALENTSは、「シンプルな機能」と「見やすい画面」が特徴のタレントマネジメントシステムです。人材データベース管理をはじめ、組織図生成、人材配置シミュレーションなどの機能が揃っています。
「1on1機能」によって面談内容の記録も可能です。1on1で話した内容を、テーマや重要度、件名、詳細、結果といった項目ごとにまとめられます。従業員が自身の成長をチェックできるほか、権限を付与することで上司や人事担当も成長を追跡可能です。
Talent Viewer - エン株式会社
- 「タレントパレット」のOEM商品
- 既存機能の活用によって1on1の円滑な運用を実現
- 採用や組織開発のプロがツールの導入や運用をサポート
Talent Viewerは、高機能タレントマネジメントシステム「タレントパレット」のOEM商品です。1on1に特化した機能はありませんが、既存機能を活用することで、1on1のスムーズな運用を実現できます。たとえば、モチベーション分析データをもとに従業員の心理状態を把握する、アンケートの回答をもとに本人に合ったアジェンダを作成するといった使い方が可能です。
また同システムでは、採用や組織開発のプロがツールの導入や運用を支援してくれます。タレントマネジメントシステムの運用を最適化し、スピード経営を実現したい企業におすすめです。
COMPANY Talent Management シリーズ - 株式会社Works Human Intelligence
- 誰でも使いやすいインターフェースが特徴のタレントマネジメントシステム
- 内容の記録や振り返りをワンストップで管理できる
- 体調、ストレス、業務量、睡眠の状態を見える化
COMPANY Talent Management シリーズは、企業の人事業務を網羅的に管理できるタレントマネジメントシステムです。経営層からマネージャー、従業員まで、誰でも使いやすいインターフェースが特徴です。「1on1」の機能も備わっており、内容の記録や振り返りをワンストップで管理できます。
コンディションチェックでは、体調、ストレス、業務量、睡眠の項目を、「よい」から「よくない」まで5段階で評価可能です。1on1機能のほか、直感的な操作での人材配置シミュレーション、360度評価やコンピテンシー評価など各種評価制度にも対応しています。
1on1ツールのおすすめ3選
つづいて、1on1の支援をメインとするおすすめのビジネスツールを4つ紹介します。
Co:TEAM(コチーム) - 株式会社O:(オー)
- 個人とチームの自律化を支援する1on1ツール
- スケジュール管理やアジェンダ設定など1on1を効率化する機能が充実
- 人事データと評価スコアの一元管理で評価を最適化
Co:TEAM(コチーム)は、1on1を社内定着させ、個人やチームの自律化を支援するツールです。1on1の詳細な実施記録はもちろん、スケジュール管理やアジェンダ設定まで便利な機能が揃っています。いつも話す内容は「テンプレート」としてアジェンダに登録可能です。
報酬や異動、等級といった「人事データ」と、「上司による評価スコア」を一元管理することで、適切な人事評価ができます。書類の準備や回収、確認など人事担当の負担も大幅に軽減されるでしょう。ほかにも、階層的に目標を作れる「目標ツリー図」や、評価項目ごとに重み付けができる「評価ウェイト機能」なども利用できます。
- 人事情報を集約して経営戦略に役立てるHRオートメーションツール
- サーベイやレポート結果を1on1に活用できる
- MBOやOKR、コンピテンシー評価など目標管理機能も充実
サイレコは、組織の人事情報を集約し、経営戦略に役立てられるHRオートメーションシステムです。人材データベースの一元管理をはじめ、入退社や変更に関する手続きの自動化、組織図の作成など人事を効率化させる機能が揃います。
1on1の内容も記録可能です。サーベイやレポート結果を踏まえたうえで、部下との適切なコミュニケーションを図れます。MBOやOKR、コンピテンシー評価など目標管理の効率化も可能です。従業員規模100名の場合、1ユーザーあたり220円程度から利用できます。
Wistant
- 1on1と目標管理、フィードバックを最適化できるツール
- 部下の状態や今行うべきアクションを「ボード」で確認できる
- SlackやChatwork、Microsoft Teamsなどとも連携可能
Wistant(ウィスタント)は、1on1や目標管理、フィードバックを一元的に利用できるビジネスツールです。同ツールでは、1on1の実施率をはじめ、目標の達成度や更新率、ネクストアクション、コミュニケーションなどの項目を分析可能です。属人化やブラックボックス化が起こりやすい「マネジメントの状態」を可視化できます。
上司は「メンバーボード」から、部下の状態や今すぐ実行すべきアクションを確認可能です。誰に対してどのようなサポートを行うべきか把握できるため、個人はもちろん、チーム全体のパフォーマンス向上につながります。SlackやChatwork、Microsoft Teamsといった外部ツールとも連携可能です。
1on1機能が搭載されたタレントマネジメントシステムで人事を効率化させよう
タレントマネジメントシステムの1on1機能では、1on1で話した内容の記録や、スケジュール調整などが可能です。体系的な管理によって、1on1の習慣化を図れます。定期的に1on1の内容を振り返れば、上司が部下のエンゲージメントを把握できるうえ、部下自身も成長を実感できます。最終的には、企業の適材適所な人材配置や人材育成が可能です。
タレントマネジメントシステムの導入を検討する際には、自社のニーズや規模感に合わせて、複数のサービスを比較することが大切です。BOXILではタレントマネジメントシステムのサービス資料をまとめてダウンロードできるので、ぜひ活用してください。
タレントマネジメントシステムは、次の記事でも詳しく紹介しています。


