KPI管理ツールと似た概念に「予算管理システム」があります。もし、管理会計をもとに予算と実績の管理をしたいのであれば、予算管理システムが適しています。
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KPI管理ツールとは
KPI管理ツールとは、企業や組織が設定した KPI(重要業績評価指標) の進捗状況を可視化し、分析するソフトウェアです。 予算管理 の文脈で利用されるケースが多く、目標達成に向けた現状把握や課題発見を容易にし、戦略的な意思決定を支援します。組織全体の目標達成度を一目で把握できるダッシュボードやリアルタイムなデータ分析、進捗状況に応じたアラートなどを備えています。
なお、KPIの文脈で KGI について言及されるケースがありますが、KGIはKey Goal Indicatorの略で最終的な評価指標を表します。KPIが中間指標、KGIが最終指標と理解するとよいでしょう。
KPIの管理方法
KPIの管理方法にはいくつかの手段があります。
| KPI管理の方法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| Excel、スプレッドシート | 導入コストがほぼゼロ、かつ関数やピボットテーブルで集計できて自由度が高い | データの更新や共有に手間がかかり、バージョン管理が煩雑になりやすい |
| BIツール | 大規模データの分析や視覚的レポーティングに強い | KPI設定そのものの運用ルールは別途必要で、現場への浸透には工夫が必要 |
| KPI管理ツール |
・データ集計やグラフ作成の手間を省き、入力するだけで最新状況を反映 ・リアルタイムで状況を把握でき、経営会議や現場での判断が迅速に |
ツール導入費用と運用定着のための工夫が必要 |
多くの企業では、まずExcelやスプレッドシートを使って数値を集計し、進捗を手動で追う方法が取られています。小規模なチームやプロジェクトでは、この方法でも十分に運用できますが、データ量が増えるにつれて入力ミスや集計の手間が増えることが課題です。
より高度な分析を行いたい場合は、TableauやLookerといったBIツールを活用するケースもあります。データの可視化に優れており、部門をまたいだ指標分析にも役立ちますが、設定や運用に専門知識が必要となる点がデメリットです。
そして近年は、KPIの設定から進捗管理、レポート作成までを自動化できる「KPI管理ツール」も注目されています。どの方法が自社に合うかは、目的や体制によって異なります。
Excelやスプレッドシートを使ったKPI管理の方法は、こちらの記事で解説しています。
KPI管理ツールの導入が適している状況
KPI管理ツールは、データをExcelで手作業によって集計している組織や、進捗をリアルタイムで把握できず意思決定が遅れがちな企業におすすめです。情報を一元化し、ダッシュボードで可視化することで、課題の早期発見と迅速な対応が可能になります。
また、会議での数値確認や現場マネジメントの効率化にも効果を発揮します。属人的な管理を解消し、チーム全体で目標達成に向けた行動をすぐに共有できる環境を整えたい場合に有効な手段です。
KPI管理ツールの主な機能
KPI管理ツールの主な機能としては、次のようなものがあります。
- KPIの設定
- KPIの一元管理
- データの収集・分析
- レポート作成
KPIの設定
KPI管理ツールでは、組織やチームの目標達成につながる指標をKPIとして設定できます。達成に向けたアクションや期日も合わせて設定することで、より効果的なKPI管理が可能です。また、設定したKPIはツリー構造で管理できるため、全体の目標と個々の目標における関係性を容易に把握できます。
KPIの一元管理
組織全体や各部門、各個人のKPIを一元管理し、ダッシュボードで可視化できます。これにより、KPIの進捗状況をリアルタイムで認識し、ボトルネックを早期に発見できます。また、AIを活用した異常値検知により、目標達成に影響のある原因をいち早く察知し、迅速な対応ができるでしょう。
データの収集・分析
KPIの進捗状況を把握するために必要なデータを、さまざまなソースから収集できます。Google スプレッドシートやデータベース、SaaSなどと連携することで、データ収集の手間を抑えながら常に最新の数値を管理可能です。収集したデータは、グラフや表にて可視化して多角的に分析できます。
レポート作成
KPIの進捗状況や分析結果をまとめ、レポートを作成できます。レポートは組織や部門、個人のパフォーマンスを評価する際に役立ちます。また、定期的なレポート作成で進捗を継続的に確認すれば、改善活動を促進できるでしょう。
KPI管理ツールを導入するメリット
KPI管理ツールを導入することで得られるメリットは、次のとおりです。
- KPIの予測精度がアップ
- 分析と改善対応の効率化
- KPI管理のハードルが下がる
KPIの予測精度がアップ
KPI管理ツールを活用することで、目標達成に向けた進捗状況をリアルタイムで把握でき、今後の推移を予測しやすくなります。蓄積されたデータをもとに分析することで、精度の高いKPI管理を実現可能です。これにより、目標達成に向けて、課題を早期に発見し適切な対策ができます。
分析と改善対応の効率化
KPI管理ツールはデータの収集から分析、レポート作成までの一連のプロセスを自動化し、効率を向上させます。手作業による集計や分析にかかる時間を減らし、本質的な活動への注力が可能です。また、ツール上でKPIの進捗状況や分析結果を共有することで、組織全体の連携を強化し、迅速な改善対応を促せます。
KPI管理のハードルが下がる
KPI管理ツールは、直感的な操作やわかりやすいインターフェースによって、専門知識がなくてもKPI管理を始められます。また、クラウド型のツールであれば導入コストを抑え、短期間での運用開始が可能です。KPI管理導入のハードルを下げ、目標達成に向けて改善を進めていきましょう。
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KPI管理ツールの種類は3タイプ
KPIを管理できる代表的なツールとして次の3つがあげられます。
| タイプ | 適している企業 | 製品例 |
|---|---|---|
| KPI管理に特化したツール |
・営業部やマーケ部など「日々の数字を追いかける現場」がある企業 ・スタートアップや中堅企業で、スピーディーに意思決定したい企業 |
mieru、Goalousなど |
| 予算管理システム |
・中堅~大企業で、経営企画や財務部門が強固な管理基盤を必要としている会社 ・複数部門やグループ会社を抱え、精緻な予算統制が求められる企業 |
Manageboard、AVANT Cruiseなど |
| 人材マネジメント系システム |
・人材育成や離職防止を重視する企業 ・マネジメント層と現場の橋渡しをしたい中小企業や、KPI管理と人事評価をスムーズに紐付けたい企業 |
gamba!、評価三昧クラウド |
KPI管理に特化したツール(現場向け)
KPI管理に特化したツールは、部門やチームのKPI進捗をリアルタイムで可視化・共有できるシステムです。営業やマーケティングなど、日々の数値を追いかける現場担当者やマネージャーが主に利用します。
主な特徴として、次のような機能が挙げられます。
- 営業件数、受注率、問い合わせ対応件数など、現場で追っているKPIをリアルタイムに表示
- ダッシュボードやアラート機能で、課題発生時にすぐ対応できる仕組み
- Excel管理で発生しがちな入力の手間や属人化を解消
チーム全体が同じ指標をもとに動けるようになり、目標達成に向けたアクションを迅速に取れる点が最大の魅力です。
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予算管理システム(経営管理向け)
予算管理システムは、売上や費用などの財務データを集約し、予算と実績の差異を分析・管理するためのツールです。経営企画部や財務部など、会社全体の業績を統括する管理職や経営層が主に利用します。
主な特徴として、次のような機能があります。
- 売上、費用、利益などの財務データを自動で集約し、予算と実績を比較分析
- 中期経営計画や複数シナリオのシミュレーションに対応し、経営判断を支援
- 連結管理や部門間の調整機能を備え、全社的な統制を実現
組織全体のKPIを俯瞰し、より精度の高い意思決定を行うために欠かせないツールといえます。
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人材マネジメント系システム
人材マネジメント系システムは、目標管理や評価を通じて従業員の成長を支援し、組織全体のパフォーマンスを高めるツールです。人事部門や各部門のマネージャーが中心となり、従業員の目標設定や評価を一元管理します。
主な特徴として、次のような機能があります。
- OKRやMBOによる目標管理、評価、1on1面談などにより従業員の成長と組織パフォーマンスを可視化
- KPIを「人の行動」や「評価」と結びつけ、エンゲージメントや定着率の向上を支援
- 上司と部下のコミュニケーションを促進し、人材育成施策とも連動
業績だけでなく人の成長を軸に組織をより強くしていくために、有効なタイプです。
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KPI管理ツールの選び方と比較ポイント
KPI管理ツールを選定する際は、いくつか重視すべきポイントが存在します。主なポイントについて解説します。
- 管理できる項目
- KPI管理機能の内容・充実度
- 外部ツールとの連携
- スマートフォン対応
管理できる項目
KPI管理ツールによって、管理できるKPIの項目や種類が異なります。財務指標、顧客満足度、従業員エンゲージメントなど、ビジネスに合ったKPIの管理ツールを選びましょう。また、将来的な事業拡大や組織変更にも柔軟に対応できるよう、カスタムKPIの設定が可能かも重要なポイントです。
KPI管理機能の内容・充実度
KPIの設定、進捗管理、分析、レポート作成など、KPI管理に必要な機能がどれだけ充実しているかを確認しましょう。リアルタイムなデータ更新、アラート通知、予測分析といった高度な機能を備えたツールもあります。ニーズに合った機能が搭載されているか、使いやすいかを比較しましょう。
外部ツールとの連携
多くの企業がKPI管理にExcelを活用しています。KPI管理ツールを選ぶ際には、Excelとの連携機能が充実しているかを確認しましょう。Excelからデータをインポートできる機能や、ツールで作成したレポートをExcel形式でエクスポートできる機能があると便利です。また、SFAやCRMといった業務システムとの連携機能も考慮しましょう。
スマートフォン対応
KPI管理ツールがスマートフォンに対応しているかも確認しましょう。ブラウザで利用できるタイプや、専用アプリを提供しているものなど、さまざまな形態があります。スマートフォン利用ができれば、外出中や出張中でもKPIを管理できます。従業員は目標やその進捗を入力でき、管理者もすぐに進捗を確認可能です。
ここからはタイプごとにKPI管理ツールを紹介します。次のリンクから、それぞれのツール紹介部分にジャンプできます。
▼KPI管理特化ツールおすすめ2選を見る
▼KPI管理ができる予算管理システムおすすめ8選を見る
▼KPI管理ができる人材マネジメント系システムおすすめ6選を見る
KPI管理特化ツールおすすめ2選
KPI管理に特化したツールを紹介します。営業部やマーケティング部など、日々、数値目標を管理する現場がある企業に特におすすめです。
リアルタイムでの可視化や共有に優れており、スピーディーな意思決定を支援します。スタートアップや中堅企業など、変化の激しい環境で成果を最大化したい企業にも適しています。
mieru – アルサーガパートナーズ株式会社
- 「大事なことが、一目で見える」がコンセプトのKPI管理ツール
- KPIに応じてテキストや金額も自由に入力できる
- スマートフォンで日報を作成でき、管理者もすぐに確認可能
mieru(ミエル)は、「大事なことが、一目で見える」をコンセプトとするKPI管理ツールです。KPIの数値入力をはじめデータ集計、推移の確認まで簡単に行えます。
最小ワンクリックで数値が入力でき、KPIに応じてテキストや金額も自由に入力可能です。パソコン、スマートフォン、タブレットなどさまざまなデバイスに対応しているうえ、クラウド型なので、従業員は場所を選ばずに利用できます。
またmieruでは「日報」の作成も可能です。従業員はスマートフォンで報告業務を行え、管理者は内容をその場で確認できます。チームや組織全体のKPIを即座に把握できるため、スピーディーな経営判断に役立ちます。
Goalous – 株式会社Colorkrew
- 目標や業務を見える化、フィードバックによって組織改善を図るKPI管理ツール
- 集客数や受注件数などさまざまな項目を個人やチームに合わせて管理
- 進捗状況はSNS形式でリアルタイムに投稿・把握できる
Goalous(ゴーラス)は、目標や業務の可視化や円滑なフィードバックを通じて、組織改善を促すKPI管理ツールです。集客数や受注件数など多様な項目を、個人やチームごとに管理できます。
社内SNS機能によって進捗情報はリアルタイムで把握可能です。SNS形式で目標や進捗を投稿でき、クリックすることで進捗に関する細かな情報まで確認できます。SNSは指定したメンバーで利用でき、動画投稿やランキング、インサイト分析などの機能も備えています。
KPI管理ができる予算管理システムおすすめ8選
KPI管理に対応した予算管理システムを紹介します。経営企画や財務部門など、会社全体の数字を統括する部署に最適です。
複数部門やグループ会社を持つ企業でも、データを一元化して高度な予算統制が可能です。強固な管理基盤を整え、経営判断のスピードと精度を高めたい企業に適しています。
Manageboard
- KPIと財務データを紐付けることで解像度の高い予実管理を実現
- KPIはドリルダウン形式で表示されるため数字や理由が見やすい
- コメント機能によって進捗状況や結果も把握しやすくなる
Manageboardは、社内に散らばった経営データを集約し、管理、分析できる経営管理システムです。導入企業は10,000社※にのぼり、KPIと財務データを紐付けることで解像度の高い予実管理を実現します。集約された経営データをもとにワンクリックでの業績予測が可能です。
全体売上や純利益、部門別の売上など、さまざまな切り口からシミュレーションできます。
KPIはドリルダウン(概要から詳細に向かってデータを絞る)形式で表示されるため、数字の内訳や理由もすぐに把握可能です。数字やセルにはコメントも付けられるため、目標に対する進捗状況や結果も互いに把握できます。
※出典:マネーフォワードコンサルティング「 Manageboard|経営管理・予実管理システム 」(2025年12月3日閲覧)
Sactona
- Excelをそのまま利用可能な操作画面
- 経営管理のノウハウを集約した自社開発
- 煩雑な定型作業を自動化
Sactonaは、計画や見通しの作成、分析といった経営管理の業務をサポートする予算管理システムです。既存のMicrosoft Excelをそのまま操作画面として使えるのが特徴で、実績データや計画値、コメント情報などを一箇所に集約し、必要な情報をまとめられます。
データ連携、集計、複数外貨換算といった時間のかかる定型作業は、オートメーション機能で自動的に処理可能です。作成された帳票から異常値を見つけた際には、組織別や時系列での原因追及を行えるドリルダウン・ドリルスルー機能も備えています。
AVANT Cruise
- グループ経営管理における予算策定から実績の集計、見込策定までカバー
- 財務・非財務データを一元管理
- データ収集と集計作業を自動化
AVANT Cruiseは、グループ経営管理に必要な機能をパッケージ化したシステムです。予算策定から実績集計、期末の着地見込算出まで、KPI管理に必要な業務プロセスを標準機能で効率化できます。
財務情報に加え、人的資本情報といった非財務情報も一元管理できるほか、明細データの収集から加工、数値作成までの自動化も可能です。IT知識不要で運用できる設計のため、経営企画部門の担当者による運用が可能で、変化の激しい経営環境でも迅速な対応を支援します。
bixid
- スマートフォンで多角的な経営分析ができるクラウドサービス
- 目的に合ったテンプレートを作成して自由にKPIを設定できる
- 従業員と責任者の両方にとって入力負担・チェック負担が少ない
bixidは、会計データの可視化から決算、キャッシュフローの把握、予算管理などを行える経営支援クラウドです。
スマートフォン上で多角的な経営分析ができ、「売上」「利益」「納税」「キャッシュ」の観点から経営シミュレーションを行えます。bixidには「KPI機能」も搭載されており、目的に合ったテンプレートを選択し、自由にKPIを設定可能です。
従業員は「実績入力」によって数値や日報を入力するだけで、KPIレポートが自動で作成されます。責任者は、作成された日次や月次レポートを確認するだけで、進捗状況をすぐに把握可能です。
KPIレポートは共有範囲も柔軟に設定できるため、チーム向けや個人向けなど用途に応じて使い分けられます。
Scale Cloud
- KPIとPLを一元管理できる経営マネジメントシステム
- 結果指標と先行指標を把握することで解像度の高い経営分析ができる
- 事業はKPIツリーで簡単に可視化できるうえ管理の伴走サポートも付帯
Scale Cloudは、KPIとPL(損益計算書)を一元管理できる経営マネジメントシステムです。売上や契約数、契約単価といった結果指標に加え、リード数や商談数などの先行指標も把握でき、解像度の高い経営分析が可能です。
自前でKPIツリーを作れるのはもちろん、自社でのKPI管理が難しい場合は伴走サポートも受けられます。PLとKPIを紐付けて管理できるため、事業部と管理部で共通認識を持って議論に役立ちます。コストパフォーマンスにも優れており、最安で月額100,000円※から導入可能です。
※税込価格・税抜価格かどうかは要問い合わせ
Quantee – 株式会社ExKey
- 営業やマーケティング領域に強いKPI管理ツール
- 「組織軸」と「時間軸」から細かくKPIを設定できる
- ダッシュボードのカスタマイズ性も高く好きな角度からKPIを確認可能
Quantee(クオンティー)は、株式会社ExKeyが運営する、営業やマーケティング領域に強いKPI管理ツールです。
事業部やメンバー、店舗といった「組織軸」と、オンラインやオフライン、個別施策といった「時間軸」からKPIを細かく設定できます。売上につながるあらゆる指標を数値化し、リアルタイムでの進捗の見える化が可能です。
ダッシュボードのカスタマイズ性も高く、組織軸や時間軸で任意の指標を自由な視点から確認できます。社内用やチーム内の共有用、個人用などそれぞれに最適化したダッシュボードを構築可能です。
導入や運用支援プログラムも用意しているため、KPI管理ツールの導入が初めての企業にもおすすめといえます。
BizForecast
- 人事評価と目標管理に特化したシステム
- 個人とチームの目標をすり合わせ、達成を目指す「MBO」を効率的に管理
- Excelのようなインターフェースで直観的に入力できる
BizForecast は、プライマル株式会社が運営する人事評価・目標管理システムです。
同システムでは、個人とチームの目標を擦り合わせて達成を目指す「MBO」を効率的に管理できます。KPI管理ツールではないものの、MBOでも目標プロセスを管理できるため、KPIツールのような使い方が可能です。
インターフェースはExcelに近いため直観的に入力できるうえ、Excelファイル形式での出力や配布にも対応しています。また、人事システムから従業員情報や給与、等級などに関するデータを連携させるといった、外部システムとのデータ連携も可能です。
Acterys – 日本ラッド(販売代理店)
- Power BIやExcelと統合された計画プラットフォーム
- 全社の計画・実績データを統合
- 予算策定とプロジェクト管理に対応
Acterysは、ドラッグ&ドロップ操作で財務計画やデータ分析を行えるBIツールです。Microsoft Power BIやExcelと統合して動作でき、予算編成や計画、分析までを一貫して行えます。
売上や在庫、ERP、CRMなどのシステムからデータを取り込み、単一のデータソースを構築可能です。前年の実績や見通しを翌期の予算ベースとしてコピーできる機能や、プロジェクトのタスク管理と、進捗入力をPower BI上で直接行えるガントチャート機能も搭載しています。
KPI管理ができる人材マネジメント系システムおすすめ6選
KPI管理と人事評価を一体的に運用できる人材マネジメント系システムを紹介します。従業員一人ひとりの目標達成度を可視化し、組織全体のパフォーマンス向上につなげられます。
KPI管理と評価をスムーズに紐付けたい企業や、人材育成・エンゲージメント向上に力を入れたい企業に特におすすめです。
gamba!
- 「日報」によって社内のあらゆる情報を見える化できるシステム
- スマートフォンアプリで操作できるため従業員の負担が少ない
- 売り上げや契約人数、商談数などのKPIを設定可能
gamba! は、「日報」によって社内のあらゆる情報を見える化できる管理システムです。テンプレートを選択して項目を埋めるだけで簡単に日報を作成できます。
スマートフォンのアプリから操作できるため入力負担も少なく済みます。項目は立場や職種によって柔軟に設定可能です。情報を整理しやすく、入力内容にもばらつきが出にくいため、管理者もチェックしやすくなります。
KPI機能も搭載されており、売上や契約人数、商談数など、さまざまな目標を設定し、進捗を管理可能です。目標を達成した際には、達成を知らせる通知が送られる機能も実装されています。
評価三昧クラウド – 株式会社K2インフィニティーズ
- 人事考課や目標管理ができる中小企業向けの人事評価システム
- テンプレートに従って目標を作成し進捗を管理できる
- デモサイトや無料トライアルも用意されている
評価三昧クラウドは、株式会社K2インフィニティーズが運営する中小企業向けの人事評価システムです。
人事考課をはじめ能力評価、目標管理、多面評価などのテンプレートが用意されており、項目に従って入力を進めることで適切な人事評価ができます。KPIに関連して、従業員の「目標管理」も可能です。
各テンプレートは自由にカスタマイズできるので、目標管理をベースにほかの評価を組み合わせるといった使い方もできます。デモサイトや無料トライアルも用意されているので、一度お試し利用してみるのがおすすめです。
WAKUAS – 株式会社アジャイルHR
- 「OKR」と「1on1ミーティング」から従業員エンゲージメント向上を図るサービス
- 導入準備から実施、定着までをワンストップで支援してくれる
- OKRルールの策定や研修、ワークショップにも対応
WAKUAS(ワクアス)は、「OKR」と「1on1ミーティング」をベースに従業員のエンゲージメント向上を支援する管理サービスです。OKRや1on1ミーティングの導入準備から実施、定着までをワンストップで支援してくれます。
まず、トップ層の目標を明確にし、1on1ミーティングを展開、結果をもとにOKRを全社展開する流れです。最終的にはOKRを定着させ、組織全体のエンゲージメント向上につなげます。
導入にあたってのサポート体制も手厚いです。OKRルールの策定や研修、経営層を対象としたワークショップなどにも対応してくれます。
KPI管理ツールではありませんが、OKRをベースに組織全体での目標達成を図れる点は強みです。活用方法によっては、KPIの管理以上に組織エンゲージメントを高める効果が期待できます。
MINAGINE人事評価
- 紙やExcelから脱却してシステム上で評価プロセスを一元管理できる
- 人材評価をベースとした経営目標の管理ができる
- 日々の1on1ミーティングを記録できる「面談記録機能」も搭載
MINAGINE人事評価 は、株式会社ミナジンが運営する人事評価システムです。紙やExcelでの管理から脱却し、システム上で評価プロセスを一元管理できます。
KPIツールではないものの、評価のプロセスや進捗状況のリアルタイム管理によって、組織の人材育成や経営目標の達成を支援します。
「面談記録機能」では、日々の1on1ミーティングの記録が可能です。担当者の負担を減らしながら、人材育成や経営目標達成のための適切な人事評価を行えます。評価項目は組織の変更や成長に合わせて柔軟にカスタマイズ可能です。
ほかにも、評価のエビデンスを記録できるメモ機能、CSVやPDFの出力機能も搭載されています。
One人事
- 人事労務や人材マネジメントを一気通貫で行えるシステム
- クラウド上でKPIを細かく管理でき評価シートも作成可能
- 大手や官公庁も導入しており有償利用ユーザー数は600,000以上※
One人事は、従業員の入社から退社までに必要な人事労務や人材マネジメントをワンストップで行えるシステムです。大手企業や官公庁も数多く導入しており、有償利用ユーザー数は600,000名※を超えています。
One人事 では「労務」や「勤怠」「給与」など各シリーズを提供しており、なかでも「タレントマネジメント」では、KPIを含む目標管理が可能です。
クラウド上でKPIを管理できるほか、テンプレートをもとに評価シートを作ることで1on1ミーティングに役立てられます。人材データをシステム内で一元管理し、KPIや評価と連携させることで、アクションプランの策定や実行もスムーズに進められるでしょう。
※出典:One人事「 大手企業や官公庁で、累計利用者数600,000人以上 」(2025年10月27日閲覧)
Wistant – 株式会社フルート
- 「人材定着」や「人材育成」向けのマネジメントツール
- スマートフォン1台で目標管理や1on1ミーティングなどを行える
- OKRやMBO管理がメインだがKPIとしての活用もできる
Wistant(ウィスタント)は、株式会社フルートが運営する「人材定着」や「人材育成」向けのマネジメントツールです。
スマートフォン1台で目標管理や1on1ミーティングの実施、フィードバック(評価)を行えます。目標管理では、OKRやMBOなど多様なフォーマットに対応しており、個人・チーム・組織ごとに最適な目標管理が可能です。
目標達成率は何%なのか、進み具合はどうか、次のアクションは明確かなど、目標の進捗を分析できる「目標ヘルスチェック」の機能も搭載されています。細かな進捗管理が可能なため、KPI管理ツールとしても活用できます。
無料でKPI管理ができるツール2選
KPI管理に活用できる無料ツールもあります。初めてKPI管理に取り組む企業や、有料ツール導入前に使い勝手を試したい企業に適しています。
基本的な指標設定や共有機能を備えており、小規模チームでも手軽に導入できます。
Bitrix24
- ユーザー数無制限かつ無料で利用できるKPI管理ツール
- プロジェクトをはじめ出勤、顧客などさまざまなデータから多角的にKPIを管理
- 社内掲示板やグループチャットなどコミュニケーション機能も搭載
Bitrix24は、ユーザー数無制限かつ無料で使えるKPI管理ツールです。プロジェクト管理をはじめ時間追跡、出勤管理、ドキュメント管理、顧客管理などの機能が搭載されており、多角的にKPIを管理できます。
プロジェクト管理ではガントチャート(時間と作業内容をグラフ化して管理できる表)をベースに、作業計画や役割(担当、管理、監督)を細かく把握できます。
毎日のタスクや報告、出退勤管理もワンプラットフォームで管理可能です。プロジェクト管理を起点に社内掲示板やグループチャット、ビデオ会議、コメントなどコミュニケーション活性化の機能も利用できます。クラウド型システムのため、利用もスムーズです。
Miro
- KPIツリーやOKR、マイルストーンチャートなどを作成・設定できる
- テンプレートの手順に従ってKPIを作成するだけなので簡単
- 基本無料で、アカウント作成でのクレジットカード登録も不要
Miro(ミロ)は、豊富なテンプレートから自社に合ったものを選択し、簡単にKPIを設定できるツールです。
テンプレートには、KPIツリーやアクションプラン、OKR(目標と主要成果指標)、マイルストーンチャート(タスクや期日を見える化した表)など、多彩な種類があります。
作成者はテンプレート選択後、主要KPIを設定し、二次KPIによってさらに細かくKPIを決めることで、具体的な目標設定が可能です。
Miroは基本無料で利用できます。アカウント作成にあたってクレジットカード登録も不要です。まず試験的に使ってみたい場合や、本格的にKPIを運用したい企業にも最適です。
KPI管理ツールで全社的に生産性を高めよう
KPI管理ツールは目標達成に向けた進捗状況を可視化し、分析と改善を支援することで、組織全体の生産性向上に貢献します。ツール選定の際はKPIの項目、機能の充実度、外部ツールとの連携などを比較し、ニーズに合ったツールを選びましょう。
KPI管理ツールを効果的に活用することで、データにもとづいた戦略的な意思決定、業務効率化、エンゲージメント向上を実現し成長を加速させましょう。

