新卒採用ダイレクトリクルーティングサービス比較！選び方やメリット
新卒採用ダイレクトリクルーティングとは？
そもそもダイレクトリクルーティングとは、従来の就職希望者が企業へ応募する採用活動ではなく、企業側が欲しいと考えた人材を採用するために能動的に動く採用活動です。
新卒採用ダイレクトリクルーティングは、企業が学生のプロフィールを確認し、学生に対して直接アプローチします。
従来の新卒採用は学生が就職サイトや学校の就職案内板を見て、企業に応募するのが一般的でした。しかし、日本の市場では売り手市場が続いているため、人材の確保競争が激化しています。そのため、企業側が積極的に動いて新卒採用者の獲得に乗り出しています。
主な手段としては次のとおりです。
- 採用サイトやSNSを通じてスカウトを送る
- 大学のOBやOGのつながりを活用する
- 採用イベントやセミナーを開催する
企業側が積極的に採用に動くため、「攻め」の採用活動といわれています。
近年は新卒採用向けのダイレクトリクルーティングサービスも増えています。新卒採用ダイレクトリクルーティングサービスでは、企業からのオファーを望む学生が数多く登録しています。
企業はデータベースから学生の情報を確認・精査し、マッチすると感じた学生に対してスカウトメールを送れます。
新卒採用ダイレクトリクルーティングサービスのメリット
新卒採用ダイレクトリクルーティングサービスを導入するメリットは次のとおりです。
- 優秀層に直接アプローチできる
- 母集団の質が向上しやすい
- 採用コストを抑えられることもある
それぞれ解説します。
優秀層に直接アプローチできる
新卒採用ダイレクトリクルーティングサービスに登録する学生は就職に対して意欲の高い学生が多いため、優秀層に直接アプローチできるメリットがあります。
従来の応募を待つ採用活動は、どのような学生が来るかわかりませんが、ダイレクトリクルーティングは興味をもった学生に直接声をかけられるため、自社にマッチした人材を集めやすくなります。
母集団の質が向上しやすい
新卒採用ダイレクトリクルーティングサービスはデータベースから自社に合った学生を抽出できます。そのため、母集団の質が向上しやすいのがメリットのひとつです。
検索できる項目は出身大学や自己PR、適性検査の結果などがあり、該当する学生のみに直接アプローチできます。そのため、求める人材に効率的にアプローチが可能となり、ミスマッチを防ぎやすくなります。
従来の採用方法は母集団の質を決められませんでしたが、ダイレクトリクルーティングサービスであれば母集団のコントロールが可能です。
採用コストを抑えられることもある
新卒採用ダイレクトリクルーティングサービスには、採用コストを抑えられるといったメリットもあります。
ダイレクトリクルーティングサービスは紹介会社を通さずに直接人材にアプローチできるため、予想以上のコストになることはありません。お金をかけたのに学生を採用できなかったといったことがないため、採用コストを抑えやすい傾向にあります。
新卒求人サイトも掲載期間が長期化すれば費用が高額になるケースもあるため、ダイレクトリクルーティングサービスを効率よく活用することで求人サイト掲載よりも費用を抑えられる可能性があります。
新卒採用ダイレクトリクルーティングサービスに向いている企業
新卒採用ダイレクトリクルーティングサービスは認知度が低い企業と従来の採用手法では応募者が集まらない企業に向いています。理由について解説します。
認知度が低い
従来の採用活動は、学生が企業のことを検索して応募をするため、認知度が低いと応募者が集まりにくい傾向にあります。
たとえば、BtoBの企業は顧客が企業であるため、BtoCの企業と比較して社会人経験のない学生が知る機会は少ないです。そのため、魅力のある企業であるにもかかわらず応募者が集まりにくいといったケースがあります。
このような認知度は低いが魅力がある企業が、ダイレクトリクルーティングサービスを通して自社の魅力をアピールしやすくなります。
従来の採用手法では応募者が集まらない
ダイレクトリクルーティングサービスは企業側が学生にアプローチが可能です。そのため、従来の採用手法では応募者が集まらないと悩んでいる企業に向いています。
費用は成功報酬型のサービスも多いため、費用を下げながら求める人材と出会えます。さらに、ノウハウの蓄積や認知度がアップすることで採用効率の向上が可能です。
新卒採用ダイレクトリクルーティングサービスの選び方
新卒採用ダイレクトリクルーティングサービスの選び方は次のとおりです。
- サービスのタイプを確認する
- サービスの登録者数を確認する
- サービスの料金形態を確認する
それぞれ解説します。
新卒採用ダイレクトリクルーティングサービスのタイプを確認する
新卒採用ダイレクトリクルーティングサービスには、おおまかに全般タイプと特化タイプの2つがあります。それぞれのタイプの特徴は、次のとおりです。
| タイプ | 詳細 |
|---|---|
| 全般タイプ | 幅広いタイプの学生が登録しているサービス。登録者が多いのが特徴で、さまざまな特性の学生にアプローチできる。幅広く候補者を集めたい企業におすすめ |
| 特化タイプ | 理系学生や特定の業界を志望している学生など、領域に特化した学生が登録しているサービス。求める人材が明確で属性を絞りたい企業におすすめ |
新卒採用ダイレクトリクルーティングサービスの登録者数を確認する
登録者数が多ければ多いほど、質が高く、人気の高いサービスであるケースが多いため、サービス登録者数を確認するのは重要です。また、従来の学生が企業へ応募する採用活動では、出会えなかった学生にリーチできるようになります。
注意点としては、人数だけでなく登録されている学生の内訳も確認することです。求める人材が明確である場合、必要な人材が登録されていなかったり割合が低かったりするケースがあるため、サービス導入前に内訳も確認しておきましょう。
新卒採用ダイレクトリクルーティングサービスの料金形態を確認する
新卒採用ダイレクトリクルーティングサービスの費用形態は、サービスによってさまざまです。主に用いられている費用形態は次のとおりです。
| 費用形態 | 詳細 |
|---|---|
| 定額型 | 採用枠が決まっており、上限を超えると追加で費用がかかる。年間または月額で利用料を支払うケースが多い。 |
| 成果報酬型 | 1人あたりの採用単価が決まっている費用形態。採用人数に応じて費用が変わる。 |
基本的に定額型のほうが1人あたりの採用単価を抑えやすい傾向にあります。また、導入サポートの有無によっても費用が変わります。
導入サポートがないサービスは安価で導入ができますが、採用効率が悪化してしまうと費用対効果が悪化する可能性があるため、注意が必要です。
新卒採用ダイレクトリクルーティングサービス比較【全般タイプ】
全般タイプの新卒採用ダイレクトリクルーティングサービスのおすすめを紹介します。
OfferBoxは、企業から学生に直接アプローチできるダイレクトリクルーティングサービスです。AIと適性診断を掛け合わせた学生検索ができるのが特徴で、今までリーチできなかった学生にリーチできるようになります。
検索にはイーファルコン社が保有する「eF-1G」を搭載したシステムを利用しており、各企業で活躍している人材をデータ化し、データにマッチした学生の検索が可能です。
キミスカは、人材データを活用することで採用の効率化ができるダイレクトリクルーティングサービスです。学生とサービス利用企業数とのバランスを調整しながら運用しているため、1社あたりの学生数が多いのが特徴です。
また、ゴールド、シルバー、ノーマルとスカウトの種類を分けてアプローチできます。そのため、学生に特別感を与えるアプローチが可能です。さらに、活躍している社員と類似の学生を検索できるため、採用条件に合った学生が見つけやすいでしょう。
ビズリーチ・キャンパス - 株式会社ビズリーチ
ビズリーチ・キャンパスは、データベース、ノウハウ、実行支援の3つの力でサポートするダイレクトリクルーティングサービスです。
データベースを活用することで採用ターゲットの明確化、アプローチの方法などが可能です。また、2名体制のサポートがつき、ビズリーチ・キャンパスのもつノウハウから採用したい学生に刺さるスカウト文やアピール方法を提案してくれます。
キャリアチケットスカウト - レバレジーズ株式会社
キャリアチケットスカウトは、量より質のマッチングを実現できるダイレクトリクルーティングサービスです。専任のサポートが付き、企業の魅力を引き出す企業ページの作成や、効果的なオファーの書き方といった徹底したサポートを受けられます。
また、サービスに登録した学生を自己PRの内容や就活軸といったニーズに合わせて検索ができるため、採用条件に合った学生を見つけやすいです。
Smartthonは、早慶MARCH以上の優秀な学生層に繰り返し情報を発信できるダイレクトリクルーティングサービスです。
新卒、インターン情報をカード配信することで認知ができ、配信対象を学校やエリア、学んでいる学問などに絞れます。また、学生の熱量を確認しながらスカウトができます。
チアキャリア
チアキャリアは、年間10万人の就活生が利用するダイレクトリクルーティングサービスです。新卒だけでなく、インターンや転職希望者に対してもスカウトを送信できます。
また、ユーザーのプロフィールはリアルタイムで確認でき、ログインしたばかりのユーザーへもアプローチが可能です。ユーザーの経歴や資格を履歴書形式で確認できます。
ONE CAREER CLOUD スカウト
ONE CAREER CLOUD スカウトは、学生利用率がマイナビについで2位の実績があるダイレクトリクルーティングサービスです。登録者数が多いため、文系理系問わず、幅広くアプローチできます。
また、LINEと連携ができるのも特徴で、LINEでスカウトメッセージを送れます。メールよりもスカウトメッセージを閲覧する可能性が高く、効果的なアプローチが可能です。
※出典：ProFuture「HR総研×楽天みん就：2022年卒学生の就職活動動向調査（6月）結果報告【就職活動編】一次面接ではオンラインが圧倒的も、最終面接では対面が増加」（2024年10月25日閲覧）
dodaキャンパス
dodaキャンパスは、専任担当による徹底したサポートと長期間にわたった利用ができるダイレクトリクルーティングサービスです。サービスに登録した学生に対して独自のキャリア教育を実施しているため、優秀な学生と出会いやすいのが特徴です。
自社の魅力を直接学生に対して伝えられるため、今まで業界に興味がなかった学生に対しても興味を持ってもらいやすくなります。3年生のインターンシップから選考後期まで状況に合わせたアプローチが可能です。
DYMスカウト
DYMスカウトは、新卒紹介事業を手掛けるDYMが運営するダイレクトリクルーティングサービスです。学生のプロフィール項目が多くても検索がしやすいため、利用しやすいのが特徴です。また、検索条件は保存ができるため、採用担当者が複数いても効率的な採用活動ができます。
スカウト後はメッセージの送受信をチャット形式でできます。
新卒採用ダイレクトリクルーティングサービス比較【特化タイプ】
特化タイプの新卒採用ダイレクトリクルーティングサービスのおすすめを紹介します。
レバテックルーキー - レバテック株式会社
レバテックルーキーは、業界歴19年の実績があるITエンジニア、デザイナー専門のダイレクトリクルーティングサービスです。ITに関する専門性の高いコンサルタントがサポートしてくれるのが特徴です。
長期を見越した人材が欲しい、即戦力が欲しいなど、課題にあわせて幅広い選択肢を提示してくれます。
外資就活ドットコムは、外資系や国内トップクラスの企業が多数掲載するダイレクトリクルーティングサービスです。東京大学、京都大学、慶應義塾大学といった難関大学の学生が多くサービスに登録しています。そのため、優秀で成長志向が高い学生にアプローチがしやすいです。
また、採用ノウハウの提供や採用活動の振り返りなど、サポート体制が充実しているのも特徴です。
アカリクは、理系学生の採用に強みをもつダイレクトリクルーティングサービスです。豊富な採用支援実績をもつアカリク独自のデータベースを保有しています。そのため、他の企業が接触していない理系の学生にリーチができるでしょう。
ViViViTは、デザイナーに特化したダイレクトリクルーティングサービスです。全国のデザイナーが投稿した作品は110万点以上あるため、自社に合ったスキルを持つ人材をスカウトできます。
また、デザイン教育を行っているすべての学校からユーザー登録があります。そのため、質の高い母集団形成が可能です。
TECH OFFER
TECH OFFERは、自社が求める理系学生に効率よくリーチできるダイレクトリクルーティングサービスです。40,000件の大学研究室、教員情報を集めたデータベースを構築しているのが特徴です。
自動オファー機能があるため、採用条件に合った学生に対して半自動でオファーを送れます。手間や工数がかからないため、採用活動の効率化が可能です。
LabBase
LabBaseは、理系学生に特化したデータベースをもつダイレクトリクルーティングサービスです。これまでに蓄積した研究室のデータベースを活用することで質の高い理系大学生にリーチ可能です。
また、採用成功に向けたサポート体制が充実しており、理系採用のノウハウ提供、振り返りなどコンサルタントが付き添ってくれます。さらに、スカウト活動以外にもインターンシップやイベント開催のアドバイスも提供してくれます。
新卒採用はダイレクトリクルーティングサービスを活用しよう
新卒採用ダイレクトリクルーティングサービスは、採用条件に合った新卒学生に対して能動的にアプローチできるサービスです。優秀層に直接アプローチできる、母集団の質を向上できる、採用コストを抑制できるといったメリットがあります。
認知度が低い、従来の採用手法では応募者が集まらないといった企業に向いています。サービスを利用する際はサービスのタイプや登録者数、料金形態を比較してから選ぶようにしましょう。
