人的資本経営サービス比較おすすめ19選!料金やメリット・選び方のポイント
人的資本経営サービスには多くの種類があり「どれを選べばいいか」迷いますよね。後から知ったサービスの方が適していることもよくあります。導入の失敗を避けるためにも、まずは各サービスの資料をBOXILでまとめて用意しましょう。
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人的資本経営サービスとは?
人的資本経営サービスとは、その名のとおり人的資本経営をサポートするサービスです。従業員のスキルや能力・経験に関するデータの収集・分析を効率化するツールや人材育成、評価、採用戦略の設計をサポートするコンサルティングサービスが含まれます。
人的資本経営サービスを活用することで、人的資本の最適化を進め、業績の向上や競争力の強化が可能です。
従業員エンゲージメントを高めるための施策や、リスキリング・アップスキリングを促進する教育プログラムなどを提供しているサービスもあります。
人的資本経営サービスの選び方
人的資本経営サービスを選ぶ際は、次のポイントを意識しましょう。
- 人的資本を可視化できるシステムを利用するのか、相談したいのかで選ぶ
- マネジメント戦略立案や制度設計など、目的を明確にしたうえで選ぶ
- どのようなサポートを提供しているのか確認する
- スケーラビリティに優れたシステムやコンサルティングサービスを選ぶ
- 料金は50万円〜1,000万円と幅広い。本当に費用対効果があるのか確認する
人的資本を可視化できるシステムを利用するのか、相談したいのかで選ぶ
人的資本経営サービスは、人的資本を可視化できる「システム」と、人的資本経営の推進を支援する「コンサルティング」の2種類があります。まずは、自社がどちらのサービスを利用したいか明確にしましょう。
システムでは、社員の基本情報やスキル、評価などをあらゆるデータを一元管理できる「タレントマネジメントシステム」が代表例です。ほかにも、人的資本をダッシュボード管理に特化したシステム、自動計算や自動集計に特化したシステムなどがあげられます。
タレントマネジメントシステムを詳しく知りたい方は、タレントマネジメントシステムをまとめた記事をご覧ください。
一方のコンサルティングサービスでは、人的資本を含めた人事領域の課題を、専任の担当者が伴走形式でサポートしてくれます。人事部長やデータサイエンティストなど豊富なキャリアをもつコンサルタントが支援してくれるサービスも多いです。既存のタレントマネジメントシステムや人事管理システムをどのように活用すべきか、といったアドバイスも受けられます。
マネジメント戦略や制度設計など、課題や目的を明確にしたうえで選ぶ
人的資本経営のどこに課題があるのか明確にし、課題を解決するためのシステムやコンサルティングサービスを選ぶことが大切です。マネジメント戦略や制度設計、実行プロセス、従業員エンゲージメントの向上など企業によって課題は異なります。
たとえば、社内に人的資本データが点在していることが課題なら、それらを可視化できるシステムがおすすめです。採用や教育、評価など人材マネジメント戦略全般に課題を感じているなら、それらを包括的に支援してくれるコンサルティングサービスが向いているでしょう。
どのようなサポートを提供しているのか確認する
検討している人的資本経営システムやコンサルティングサービスが、どのようなサポートを提供しているかも重要です。システムの場合、操作方法のレクチャーや機能アップデート、初期設定の支援、専任担当者による運用の伴走体制などがあげられます。
一方のコンサルティングは、サービス自体が企業の人的資本経営を支援するものなので、制度設計やマネジメント戦略、実行プロセスなどさまざまな面でのサポートが可能です。ただし、一連のプロセスをワンストップで支援しているサービスもあれば、部分的な支援のみ対応しているサービスもあるため、カバー範囲を確認することが大切です。
カバーできる範囲によってプランや料金が異なるケースもあるため、あらかじめ確認しておきましょう。
スケーラビリティに優れたシステムやコンサルティングサービスを選ぶ
とくにスタートアップや中小企業の場合は、将来的な事業拡大を見据えたうえで、スケーラビリティに優れたシステムやコンサルティングサービスを選びましょう。
スケーラビリティとは、システムやサービスの拡張性や柔軟性のことです。
たとえば、システムに登録できる人材データの数を増やせたり、ビジネスを方向変換したときに担当者が柔軟に対応してくれたりといった例があげられます。
人的資本経営サービス自体が中小企業向けのものなのか大企業向けのものなのかを確認し、社員数や求める機能数が増えた場合でも柔軟に対応してくれるか確認しましょう。
料金はシステムかコンサルティングかで大きく変わる
たとえば、人的資本を可視化できるタレントマネジメントシステムの場合、システムの導入で50万円から300万円程度がかかります。コンサルティングサービスの場合は、100万円から500万円が相場です。
ワンストップで包括的な支援を依頼する場合は、300万円〜1,000万円程度の初期費用に加えて、500万円程度の年間契約料が発生します。
上記は大まかな相場であり、システムやサービスによって料金は大きく変動します。選択するプランによっても料金は異なるため、あらかじめ料金内容を確認し、本当に費用対効果を得られるかどうか確認しましょう。
人的資本経営に役立つおすすめのシステム比較9選
続いて、人的資本経営に役立てられる「システム」のおすすめを紹介します。システムの導入により、人的資本経営を進めたい企業は、ぜひ導入を検討してください。
- 「個の力を最大化し、組織をもっと強くする」がコンセプトのタレントマネジメントシステム
- 高い成果を出している「ハイパフォーマー人材」の分析が可能
- 人材データが見やすいダッシュボードで管理できるためITツール初心者でも安心
カオナビは、「個の力を最大化し、組織をもっと強くする」をコンセプトとするタレントマネジメントシステムです。顔や名前といった社員の基本情報はもちろん、キャリアやスキル、評価なども一元管理できます。あらゆる情報をワンストップで管理することで、人材配置や育成研修、離職防止、労務管理などに役立てられます。
カオナビでは、高い成果を出している「ハイパフォーマー人材」の分析が可能です。リーダーシップやコミュニケーション、プレッシャー体制などハイパフォーマーに求められるスキルを可視化できます。成果を出している人材の能力をグラフにすることで、ほかの社員の課題や伸ばすべきポイントが明確になります。人材データは見やすいダッシュボードで管理できるため、ITツールに慣れていない社員でも安心です。
SmartHRタレントマネジメント - 株式会社SmartHR
- 「確かなデータで、組織はもっと強くなる」を掲げるタレントマネジメントシステム
- 人的資本のデータを棒グラフや円グラフなど見やすい形式で出力できる
- 閲覧権限の設定によって社員のプライバシーに配慮しながら情報を取り扱える
SmartHRタレントマネジメントは、「確かなデータで、組織はもっと強くなる」を掲げるタレントマネジメントシステムです。すぐに利用できる人材データベースを起点に、スキル管理や人材配置、組織図の作成などを行えます。シンプルなインターフェースが特徴で、人的資本のデータを棒グラフや折れ線グラフ、円グラフなど見やすい形式で出力可能です。
「配置シミュレーション」の機能も搭載されており、一人ひとりのスキル情報や全体の統計情報を参考にしながら最適な配置プランを立てられます。シミュレーション結果を組織図に反映させたり、「文書配布機能」と組み合わせることで辞令を通知したりといった使い方も可能です。閲覧権限も細かく設定できるため、社員のプライバシーに配慮しながら情報を取り扱えます。
Human&Human - 株式会社クラウドワークス
- 膨大な時間を要するデータ分析をスピーディーに行える自動計算ツール
- 離職率と勤続年数を掛け合わせて離職分析ができる「相関分析」が可能
- 簡単な操作でデータの入力や相関図を作成できる
Human&Human(ヒューマン アンド ヒューマン)は、膨大な時間を要するデータ分析をスピーディーに行える自動計算ツールです。勤怠や給与、採用、エンゲージメントなど社員のあらゆるデータを一元管理し、部署や年齢などカテゴリーごとに数字を自動算出できます。「相関分析」にも対応しており、離職率と勤続年数を掛け合わせて離職分析をするといった使い方も可能です。
個人単位での分析はもちろん、さまざまな集計軸に基づいて相関関係を分析できます。ユーザーインターフェースにも優れており、簡単な操作でデータの入力や相関図の作成などが可能です。「Excelや多機能なタレントマネジメントは扱いにくい」「BIツールの分析はハードルが高い」といった悩みを抱える企業にもおすすめといえます。
HRMOSタレントマネジメント - 株式会社ビズリーチ
- 目標や評価を含む人材情報を一元化し配置や育成をサポート
- コンディションの把握から改善まで支援するサーベイ機能
- 必要な情報をスムーズに検索できるフリーワード検索や絞り込み検索
HRMOSタレントマネジメントは、組織や個人に関する情報の管理から、分析データにもとづく人材配置、離職率改善までサポートするサービスです。社員の個人情報は社員みずから入力、変更できるため、人的資本の開示に必要な情報の収集やレポート作成も自動化できます。
サーベイ機能により、部署や個人の状態や課題を明らかにし、組織全体のコンディションを把握可能です。目標設定や評価情報も紐付け管理できるため、個人のキャリア志向に合った育成や配置の検討もすすめられます。
検索性にも優れており、フリーワード検索や絞り込み検索によって必要な情報を検索できます。スマホアプリも提供しているため、リモートワークや外出時の入力業務、確認業務も容易です。
タレントパレット - 株式会社プラスアルファ・コンサルティング
- 大企業の人的資本経営に役立つタレントマネジメントシステム
- エンゲージメント分析や離職防止分析、キャリア分析などが可能
- MBOやコンピテンシー、360度評価などさまざまな評価手法に対応
タレントパレットは、株式会社プラスアルファ・コンサルティングが提供する「大企業向け」のタレントマネジメントシステムです。人事情報をはじめ、スキル、人事評価など人的資本開示に必要な人材データを集約し、人材の配置や育成に役立てられます。
同システムでは、エンゲージメント分析や離職防止分析、キャリア分析などあらゆる角度から分析が可能です。人材データは時系列で保存されるため、社員のスキル蓄積や研修受講なども一目で確認できます。
企業の特色に合わせた人事評価シートも作成可能です。パソコンやスマートフォンから簡単にシートの作成や入力ができます。MBO(目標管理)やコンピテンシー、OKR、360度評価などさまざまな評価手法に対応可能です。
One人事 - One人事株式会社
- 労務、勤怠、給与、タレントマネジメントなど各種パッケージを提供
- スキルや資格の可視化、個人の目標に合わせたKPI設定などが可能
- テンプレートをもとにMBOや360度評価などの評価シートを作成
One人事は、労務管理や勤怠管理、タレントマネジメント、エンゲージメント管理などをワンストップで行える人事労務システムです。「労務」「勤怠」「給与」「タレントマネジメント」「ワークフロー」など各種パッケージを提供しています。
パッケージの1つである「タレントマネジメント」では、各社員のスキルや能力を最大限引き出すための機能が豊富です。たとえば、一人ひとりの目標に合わせたKPIの設定やスキルと資格の見える化、人的資本の情報開示などを行えます。データはダッシュボードに集約されるため、必要な情報をすぐに探し出せます。
人事評価にも強く、テンプレートをもとにMBOや360度評価など多様な評価手法のシートを作成可能です。評価点や評価ランクなどは自動集計されるためヒューマンエラーも防げます。
Ulysses 人的資本ダッシュボード® - 株式会社オデッセイ
- 「SAP SuccessFactors」の人的資本データをダッシュボードで管理できる
- ISO30414に記載された11領域に基づいた人的資本情報の開示が可能
- キャリア開発や採用管理など各項目に特化した姉妹サービスも提供
Ulysses 人的資本ダッシュボード®は、株式会社オデッセイが提供するクラウド型の人事ソリューションです。同ツールでは、人事や人材管理に特化したソフトウェアである「SAP SuccessFactors」で管理している人的資本データを見やすいダッシュボードで管理、分析できます。
ISO30414に記載された11領域に基づいて設定されているため、内外部やステークホルダーに対して安心して人的資本情報を開示可能です。中小企業から大企業まで企業規模を問わず導入されています。また、ダッシュボードのほかにも、人事管理やキャリア開発、採用管理など各項目に特化した姉妹サービスも提供しています。
Shared Mee(シェアード・ミー) - 株式会社ケイズコーポレーション
- 「Salesforce」をベースに開発された人的資本経営サービス
- ダッシュボード上で目標の進捗や達成状況もすぐに把握
- 専用のカスタマーサポートセンターによる手厚いサポートが魅力
Shared Mee(シェアード・ミー)は、世界大手のSFA/CRMである「Salesforce」をベースに開発された人的資本経営サービスです。社員のスキルや成長度合いを可視化できるほか、ダッシュボード上で目標の進捗や達成状況もすぐに把握できます。
あらゆるデータをリアルタイムで表示でき、人的資本開示に必要なデータもわずか数クリックで表示が可能です。システムのカスタマイズ性にも優れているため、一般的な評価項目のほか自社オリジナルの評価手法や制度にも対応できます。
サポート体制が充実しているのも魅力です。専用のカスタマーサポートセンターが設置されているほか、使い方やトラブルシューティングの解説などさまざまなサポートを用意しています。サービスのアップデートや改善も無料で行っています。
GROW360+(グロー・サンロクマル・プラス) - Institution for a Global Society株式会社
- 人的資本データを多角的に取得
- 評価バイアス補正で客観性を向上
- 社外データとの比較により人材競争力も把握可能
GROW360+(グロー・サンロクマル・プラス)は、人的資本開示や人事戦略への利用を前提とした360度評価システムです。評価者ごとに起こりやすい主観や偏りを調整するバイアス補正技術を備え、人材のスキル、行動特性、気質などを測定できます。
社外データと自社の評価結果の比較も可能で、中長期的な育成や配置計画の検討にも役立ちます。人的資本開示に要求される客観的根拠をもった人材データをもとに、組織改革を進められます。
人的資本経営に役立つコンサルティングサービスのおすすめ比較10選
次に、人的資本経営に関するコンサルティングサービスを紹介します。社内に人的資本経営のノウハウがない場合には、積極的に利用するとよいでしょう。
- 人的資本の情報開示を支援するコンサルティングサービス
- 人事管理やタレントマネジメントなど既存システムからのデータ統合も支援
- 大企業の人事部長やHR領域に強いデータサイエンティストなどが在籍
CORNER(コーナー)は、企業における「人的資本の情報開示」を支援するコンサルティングサービスです。企業が理想とする経営戦略を実現するために、人事データの定義づけや取得、分析、開示、活用にいたるまでをワンストップで支援します。人事管理システムやタレントマネジメントシステム、採用管理システムなど既存システムからのデータ統合もサポート可能です。
また同社には、大企業の人事部長やHR領域に強いデータサイエンティストなど、人的資本経営に精通した人材が多数在籍しています。CORNERに登録しているプロフェッショナルが開示目的や予算、ビジネスの状況に合わせて伴走支援してくれるため、情報開示が初めての企業にもおすすめです。
人事部パック - 株式会社ジンジブ
- 採用や教育、評価、定着などあらゆる人事戦略をワンストップで支援
- 初期費用0円・月額制で手軽に導入できる
- 専属担当者による継続的なフォロー体制を整えている
人事部パックは、企業の人的資本経営を円滑に進めるために採用や教育、評価、定着などあらゆる人事戦略をワンストップで支援するサービスです。情報開示のコンサルティングはもちろん、設計や運用のサポートまで幅広く対応しています。
人事専任者が不在の企業に対し、初期費用0円・月額制で手軽に導入できる点が魅力です。求人票の作成や応募者対応、教育研修の提供、評価制度の構築など、幅広い業務をオンライン対応でサポートしてくれます。
また、専属担当者による継続的なフォロー体制があり、企業の人事課題解決を強力に支援可能です。コストを抑えながらも質の高いサポートが受けられる点が評価され、人的資本経営を目指す企業に最適なソリューションとして注目されています。
JMACの人的資本経営コンサルティング - 株式会社日本能率協会コンサルティング
- 経営戦略領域やサステナビリティ領域の専門家が連携して企業課題を解決
- KGIやKPIの設定と、その達成に必要な知識やノウハウを提供してくれる
- 人的資本経営の体制整備やHRテクノロジーの活用などあらゆる相談が可能
JMACの人的資本経営コンサルティングでは、人事領域のコンサルタントのみならず、経営戦略領域やサステナビリティ領域の専門家が連携し、クライアントの幅広い課題に対応しています。
人的資本をどのように捉えるのか、方針や考え方を明確にするとともに、経営戦略・事業戦略を踏まえた人事戦略の策定をサポートします。KGIやKPIの設定と、その達成に必要な知識やノウハウを提供しています。人的資本経営の体制の整備に関しても、HRテクノロジーの活用や企業文化への浸透など、さまざまな相談が可能です。
三菱総合研究所の人的資本経営・人材戦略サービス - 株式会社三菱総合研究所
- 人材戦略の構築サポートや人的資本情報の開示に向けた行動支援などを行う
- 企業ごとの課題に応じてカスタマイズしたサポートを提供
- 国内外の基準に基づいた適切な指標の選定や開示内容の精査も行う
三菱総合研究所の人的資本経営・人材戦略サービスでは、人的資本経営の普及、促進に関する調査や研究に加えて、人材戦略の構築サポート、人的資本情報の開示に向けた行動支援などを行っています。
独自の調査と研究で得られた豊富な知見を活用し、企業ごとの課題に応じて、カスタマイズした支援を提供していることが特徴です。人的資本情報の開示については、国内外の基準に基づいた適切な指標の選定や、開示内容の精査を実施し、組織の透明性や競争力の強化を図るサポートを行っています。
タナベコンサルティングの人的資本経営コンサルティング - 株式会社タナベコンサルティング
- 経営戦略と連動した人事戦略の設計や人的資本経営の体現を支援
- 持続的成長につながるストーリーの構築をサポートする
- 企業ごとの特性や課題に合わせたオーダーメイド型の支援
タナベコンサルティングの人的資本経営コンサルティングは、経営戦略と連動した人事戦略の設計や人的資本経営の体現を支援します。人的資本開示により得た推進力で、企業価値の向上を図り、持続的成長につながるストーリーの構築を目指します。
経営理念を起点とした事業や組織、人材戦略から人材マネジメントシステムまで、一気通貫でサポートを受けられるのが特徴です。豊富な経営コンサルティング実績と業界に精通したコンサルティングチームにより、企業ごとの特性や課題に合わせたオーダーメイド型の支援が受けられます。
ESG経営実現に向けた人的資本経営コンサルティング - 株式会社日立コンサルティング
- 目標設定からデータ収集、基盤構築までをトータルで支援してくれる
- 課題の重要度や緊急度などを考慮しながら最適なスケジュールで進行
- 組織環境に合ったデジタル基盤の構築もサポート可能
ESG経営実現に向けた人的資本経営コンサルティングは、ESG経営の評価に必要な人的資本について、戦略と連動した目標設定からデータの収集と情報開示、基盤構築までをトータルに支援するサービスです。課題の重要度や緊急度、達成度などを考慮しつつ、組織横断的な役割分担、スケジュールで取り組みを進めるのが特徴です。
さらに、競争力の源泉となるような内容を包含した、開示情報の整理や精査も行います。組織環境に合ったデジタル基盤の構築もサポート可能です。より競争力や独自色のある情報開示をしたい組織や、効率的に人的資本経営に関するデータを収集、活用したい企業などは利用を検討するとよいでしょう。
PwC Japanグループの人的資本経営・人的資本開示 - PwC Japanグループ
- 独自のフレームワークで人的資本価値の最大化と企業価値の向上を支援
- 戦略の設計から施策の実行、人的資本情報の効果的な開示まで一貫したサポート
- グローバルな視点と、幅広い業界知識を有するコンサルタントが在籍
PwC Japanの人的資本経営・人的資本開示は、HCROI(Human Capital ROI)管理のための独自フレームワークにより、人的資本価値の最大化と企業価値の向上を支援します。人的資本経営や人的資本開示における取り組みの成熟度診断で、現状の改善ポイントを定量的に把握します。戦略の設計から施策の実行、人的資本情報の効果的な開示まで、一貫してサポートするのが特徴です。
また、ESGやサステナビリティへの対応も重視し、人的資本を活用した社会的価値の創出にも注力しています。グローバルな視点と、幅広い業界知識を有するコンサルタントによる、きめ細かなサポートが魅力です。
AKKODiSコンサルティングの人的資本経営支援(ISO30414) - AKKODiSコンサルティング株式会社
- ISO30414に準拠したデータが管理されているかを調査してくれる
- 経営戦略と連動した人材戦略コンサルティングを行う
- 企業価値の向上やステークホルダーからの信頼獲得を図れる
AKKODiSコンサルティングの人的資本経営支援(ISO30414)は、情報開示にとどまらない継続的な人的資本経営のため、クライアントの人材活用を継続的に支援します。ISO30414に準拠したデータが管理されているかを調査し、現状を把握するとともに、開示に向けて必要となる情報と実情のギャップを可視化するのが特徴です。開示基準である11項目のうちアピールできる項目を精査したうえで、効率的な情報開示をサポートします。
さらに経営戦略と連動した人材戦略コンサルティングにより、従業員の能力開発や組織力強化に寄与する施策を提案可能です。企業価値の向上や、ステークホルダーからの信頼獲得の支援を受けられます。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの人的資本経営・開示コンサルティング - 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
- 人的資本経営や情報開示の実践をワンストップでサポートしてくれる
- グローバルな視点での人的資本経営コンサルティングを提供している
- データ分析の専門家チームが精緻な分析を行う
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの人的資本経営・開示コンサルティングは、人的資本経営や情報開示の実践を、人的資本経営推進サイクルに沿いつつ、ワンストップで提供しています。独自性と比較可能性の2類型を考慮した開示項目の検討をはじめ、人材戦略策定から可視化、開示までトータルにサポート可能です。
ISO30414や国際的なESG基準への対応を踏まえ、グローバルな視点でのコンサルティングを実施しています。さらに、データ分析の専門家チームが提供する精緻な分析と柔軟なアクションプランにより、実効性の高い施策を推進できるのが強みです。
パーソル総合研究所の人的資本経営支援 - 株式会社パーソル総合研究所
- さまざまな調査研究をベースとした人的資本経営のソリューションを提供
- 組織の特性に応じた柔軟なサポートを行う
- 戦略的な人材育成やエンゲージメントの向上施策を強力に支援
パーソル総合研究所の人的資本経営支援では、人的資本経営や人的資本開示に関する、さまざまな調査研究をベースとしたソリューションを提供しています。クライアントの独自性を盛り込んだ人的資本経営の推進が可能で、組織の特性に応じた柔軟な支援が受けられます。
また、人的資本情報の開示においては、ステークホルダーの期待に応える内容の発信もサポートしています。長年の調査研究に基づいた豊富な知見を活用しているのが強みで、戦略的な人材育成やエンゲージメントの向上施策を強力に支援します。
人的資本経営サービスを利用するメリット
人的資本経営サービスを利用することで、次のようなメリットを得られます。
- 人的資本の可視化と戦略的活用が可能になる
- 従業員エンゲージメントが向上する
- 市場競争力の強化につながる
人的資本の可視化と戦略的活用が可能になる
人的資本経営サービスを利用することで、従業員のスキルや能力、経験、パフォーマンスなどのデータを一元的に「見える化」できます。収集、視覚化したデータは、タレントマネジメントや組織改革の基盤として活用可能です。
たとえば、人員配置や昇進・評価の透明性を高めることで、組織全体の生産性を向上させられるでしょう。また、従業員一人ひとりのキャリア開発を支援し、離職リスクの低減も可能です。人的資本データを効率的かつ戦略的に活用できるので、長期的な競争優位性の確保にもつながります。
従業員エンゲージメントが向上する
人的資本経営サービスは、従業員の満足度やエンゲージメントの向上にも役立ちます。サーベイやデータ分析を通じて、現場の課題や意見を把握し、適切な改善策を実施できるのもメリットです。
キャリア開発や研修プログラムも提供することで、一人ひとりの成長意欲を刺激し、組織への帰属意識を高められるでしょう。さらに公正な評価制度の構築や、社員間のコミュニケーションの促進などにより、従業員のモチベーション向上につながります。
市場競争力の強化につながる
人的資本の適切な管理や活用は、市場競争力を高める重要な要素です。人的資本経営サービスの導入により、データを根拠とした迅速かつ的確な意思決定が可能になります。新規事業やイノベーションの創出を支援し、変化する市場環境にも柔軟に対応できるようになるでしょう。
また、従業員のスキルの向上や適切な人材配置によって、競争力のある製品やサービスを提供する基盤を構築できます。持続可能な成長を実現し、業界内での影響力の拡大につながるのも、同サービスの大きなメリットです。
人的資本経営サービスを利用するデメリットや注意点
人的資本経営サービスは多くのメリットをもたらしますが、次の点には注意しなければいけません。デメリットもよく理解したうえで、きちんと対策を立てておく必要があります。
- データ管理の負担が増大する
- 運用に専門知識が必要
データ管理の負担が増大する
人的資本経営では、従業員のスキルやパフォーマンス・満足度など、多岐にわたるデータを継続的に収集・管理する必要があります。データの運用によりITリソースや人的リソースに対して、過度な負担がかかる場合があるので、注意しましょう。
特にデータの精度を保ちながら、適切に更新・管理する仕組みが不十分な場合、情報の不整合や分析の信頼性の低下を招くリスクもあります。また、個人情報を扱うため、セキュリティ対策やプライバシー保護の強化も重要な課題です。
サービスの導入時には、専用の管理システムやサポート体制の構築を検討し、運用効率を高める方法を模索する必要があります。
運用に専門知識が必要
人的資本経営を効果的に進めるには、戦略の設計やデータ分析など、高度なスキルが求められます。ある程度は支援サービスに依頼できる場合もありますが、長期的な視点に立つと、社内人材のスキルアップが欠かせません。専門知識をもつ人材の育成や従業員に対するトレーニングが必要です。
また、システムの導入により人的資本経営を進める場合でも、実際に運用が軌道に乗るまでには、相応の時間と労力がかかります。即時的な成果を求めるのではなく、中長期的な視点で人材の育成計画を立てるようにしましょう。
人的資本経営サービスで長期的な成長基盤を構築する
人的資本の情報開示が求められるようになったことで、各ステークホルダーからの信頼を得るためにも人的資本の実現が必要です。人的資本経営を推進することで、従業員の満足度やエンゲージメント向上にも寄与し、優秀な人材の定着にもつながるでしょう。
しかし、そのためには膨大な人材データの収集や分析、戦略設計が必要です。効果的かつ効率的に推進するためには、人的資本経営ツールや支援サービスを活用することがおすすめです。
導入するサービスを選ぶ際には、次のポイントを意識しましょう。
- 人的資本を可視化できるシステムを利用するのか、相談したいのかで選ぶ
- マネジメント戦略立案や制度設計など、目的を明確にしたうえで選ぶ
- どのようなサポートを提供しているのか確認する
- スケーラビリティに優れたシステムやコンサルティングサービスを選ぶ
- 料金はシステムかコンサルティングかで大きく変わる
人的資本経営サービスをより深く検討したい方は、各ベンダーのサービス資料を請求し、比較・検討するとよいでしょう。
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