新人研修の目的は?研修形式・期間・内容、研修を効果的にするポイント3つ

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たびたび過度な新人研修が話題となります。そもそも新人研修とは、会社のこれからを担う新入社員を対象に行う、重要な研修です。目的やプログラム、押さえるべきポイントなどを紹介します。
新人研修の目的は?研修形式・期間・内容、研修を効果的にするポイント3つ

新人研修とは

新人研修とは、おもに新卒で入社した新入社員を対象に実施する研修のことです。

新人研修の目的

新入社員教育として重要視される点は学生から社会人への意識改革にあります。社会に出たばかりの新入社員に対して、おもに次の3つを持たせることが目的です。

  • 社会人となることの意味・心構え
  • 社会人として必要となる基本的な知識やスキル
  • 仕事の目標設定

社会人として必要なコミュニケーション能力やマナーを学ぶ研修、各企業に特有の業務内容、必要な技術、さらに企業風土や理念なども含めて、社会や企業について学びます。そのうえで、業務における目標を設定することで、社会人としての心構えを意識させることも多いようです。

また会社とのミスマッチを減らし、長期的に自社で活躍してもらうことを目的としている場合も多々あります。

新人研修の期間

新人研修の実施期間は企業によって異なります。一般的には入社後、1か月から3か月間程度で行うケースが多くみられます。新入社員に即戦力化を求めるかどうかなど、人材育成についての考え方次第で異なってきます

新人研修の形式

それでは、新人研修はどのようなものか、その内容を見ていきましょう。まずは、さまざまな新人研修の形式について紹介します。

座学

新入社員が座り、講師の話を聞くという講義形式のスタイルです。新入社員研修に限らず、いわゆる“研修”によく見られる知識詰め込み型の形態です。

多くの場合、座学による研修を行いがちです。しかし、このスタイルでは受動的な態度に徹してしまいがちなため、座学は最低限におさえて研修参加者が興味を持ったり、積極的に参加したりできるような形態の研修に時間をかける方がよいと考える風潮があります。

ロールプレイ

新人研修でのロールプレイとは、オフィスでの電話応対、お客の訪問、名刺交換などの場面を想定して、新入社員を中心とする参加者が行動をともなうシミュレーションを行うことです。

現場でもスムーズに実践できるよう訓練します。座学同様、ロールプレイもオーソドックスな研修の形態です。

グループワーク/ワークショップ

受講者をいくつかのグループに分けて課題を与え、チームで取り組ませます。

実際に働く場面を考えてみると、チームとして仕事をすることも多いため、グループワークのような研修は本番前のよい予行演習となるでしょう。

合宿

企業によっては泊まりがけの新人研修を実施する場合があります。研修内容はもちろんですが、宿泊期間もそれぞれ異なり、数日から2週間などとさまざまです。

合宿形態で研修を行うメリットとしては、新入社員が研修に集中できること、規則正しい生活ができること、寝食をともにすることで連帯意識が生まれること、などがあげられています。

eラーニング

インターネットの普及により、「eラーニング」を取り入れた研修もみられるようになってきました。インターネットを介して、スライド、動画などを閲覧し、ポイントを学ぶものです。遠隔で利用できるためコストを低く抑えられるのが特徴です。

社内か?社外か?

研修を実施する場所、研修会場も、目的や内容によってさまざまです。

対象者を一堂に集める集合研修の場合は、自社内の施設で集中的に行う企業が多いですが、自社にそういった施設がない場合も多々あります。また外部機関に委託する場合もあり、社外の施設を利用することも少なくありません。

新人研修の内容

新人研修では、具体的にどういった内容を取り上げるのでしょうか。

ビジネスマナー研修

人事や教育の担当者が請け負う場合が多く、あいさつ、言葉づかい、電話応対、名刺交換、接客などにおける、ビジネスマナーの基本を取り上げます。座学、グループワーク、ロールプレイなど、さまざまな方法がとられます。

基礎実務研修

基礎実務研修では、担当が人事・教育部門から現場の担当者へと移ります。新入社員が自社にどのような仕事があるのかを実感しながら把握することを目的に、各現場で一定期間、実務を行います。メーカーなどでは、工場で数か月に及ぶ実習を行うこともあります。

現場実習(OJT)

実務の基礎的な研修を終えた後、新入社員は各部署へと配属(仮配属)され、現場での個別実務教育、いわゆる「OJT」がスタートします。現場へ適応できるようにするほか、実務に対する自信を付けさせることも重要です。

フォローアップ

近年は、ひととおりの研修が終了した後に行う「フォローアップ研修」の重要性も説かれています。“フォローアップ”という言葉の意味どおり、研修終了後の新入社員を継続的に追いかけ、実際に業務を経験してみてどうか、などといったことを振り返り、研修の成果を確認します

このとき、新入社員が抱えている悩みや不安を聞いたり、さらなるスキルアップのための計画を話し合ったりするようにもしましょう。

新人研修で押さえたいポイント3つ

効果的な新人研修を行うために押さえておきたいポイントを3つ紹介します。

ポイント1 明確な目的を設置する

自社にあわせた目標をはっきりと決めることが大切です。

新人研修は、内容で新人社員の今後が決まるといっても過言ではありません。しかし事細かに多くのことを教えすぎれば、新入社員にとって過度な負担となり研修がうまくいかない可能性もあります。

大切なことは、新入社員のことも考慮した過不足のない研修内容にすることです。そのために研修後に何を身に着けてほしいのかをはっきりさせることが重要です。

ポイント2 全社で意識的に取り組む

新人研修では何よりも新入社員が「受けて良かった」と思える研修を行うことが大切です。

そのために、研修を行う側はしっかりフィードバックを行い、テキストの改善、指導内容の変更などを検討する場を設けなければありません。人事などの担当者だけでなく、現場の社員も積極的に参加する、全社での意識的な取り組みが必要でしょう。

また研修をするなかで、指導する側の社員にも学びがあるでしょう。それが「マネジメント」に生きるというメリットもあります。

ポイント3 外部機関をかしこく活用する

人的リソースの問題などから、専任の教育担当者を確保できない場合もあります。そういうときは外部機関をかしこく活用しましょう。

研修を請け負う会社や、教材を提供している会社など、さまざまな企業・サービスが展開されています。とくに、汎用性のある「ビジネスマナー研修」を中心にカバーしていることが多いようです。

内容や実績を鑑み、自社にあったものを選びましょう。

的確な研修で即戦力を育てよう

企業では日々、さまざまな研修が行われます。なかでも新人社員を対象とした研修は、社会人生活をスタートさせるうえで公私ともに大きな影響のある研修でしょう。

過度な研修がピックアップされ、批判されることも多い新人研修ですが、しっかりと目的を設定し、それに応じたプログラムを設計・実施すれば、必ず実のあるものとなるはずです。全社で積極的に取り組む姿勢も損なわず、的確な新人研修を行い、事業の成長を目指しましょう。