春秋のお彼岸2023年はいつ?意味や由来、お供え物、迎え方を解説

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記事の情報は2023-01-05時点のものです。

お彼岸とは、春分の日と秋分の日を中心にした、それぞれ前後3日間をあわせた7日間のことです。お彼岸の意味や由来、行事としての墓参りの準備や、ぼた餅・おはぎなどのお供え物のことまで解説します。
春秋のお彼岸2023年はいつ?意味や由来、お供え物、迎え方を解説

お彼岸とは

春と秋に訪れる「お彼岸」。年2回、3月と9月に訪れます。

春のお彼岸とは「春分の日」を、秋のお彼岸とは「秋分の日」を中心にする、前後3日間をあわせた7日間のことです。春分の日と秋分の日は国民の祝日であり、その日を「彼岸の中日」お彼岸の初日を「彼岸入り」最終日を「彼岸明け」と呼んでいます。

秋のお彼岸の由来

お彼岸の由来は、サンスクリット語の仏教用語「パーラミー(波羅蜜)」または「パーラミター(波羅蜜多)」を意訳した「到彼岸」という言葉だといわれています。

この迷いのない悟りの境地を表すパーラミーと、日本の先祖崇拝などが融合し、先祖の住む世界を「彼岸」人々の住むこちら側の世界を「此岸(しがん)」と考えるようになりました。

昼と夜の時間がほとんど同じとなる「春分の日」「秋分の日」は、西にあの世が存在するという仏教の教えから、彼岸との距離がもっとも近くなると考えられ、先祖供養すると同時に、彼岸への到達を願うようになったそうです。

お彼岸は日本だけの行事?

仏教の教えをもとにした「お彼岸」は、インドをはじめとするほかの仏教国では見られない行事です。これは、お彼岸が仏教をもとにしながらも、日本古来の考え方と融合しているからだと思われ、春の種まきや秋の収穫などの自然観とも結びついているという説もあります。

春分の日が「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」秋分の日が「祖先をうやまい、亡くなった人々をしのぶ日」という趣旨を持つのは、こうした考え方にもとづいているのかもしれません。

2023年の春秋のお彼岸はいつ

2023年の春秋のお彼岸は次の表のとおりです。お彼岸は、春分の日と秋分の日を中心とする、それぞれ前後3日間をあわせた7日間です。

彼岸入り 彼岸の中日 彼岸明け
2023年春のお彼岸 3月18日(土) 3月21日(火) 3月24日(金)
2023年秋のお彼岸 9月20日(水) 9月23日(土) 9月26日(火)

春分の日や秋分の日について詳しく知りたい方は次の記事を確認してください。

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お彼岸の期間の決め方

昼と夜の時間がほとんど同じになる「春分の日」「秋分の日」は、ほぼ東から太陽が昇り、ほぼ西に沈みます。これは、太陽の移動する黄道が「春分点」「秋分点」に達したためであり、この日が毎年同じであるとは限りません。つまり、春分の日・秋分の日が決まらなければ、お彼岸の日程も決まらないのです。

春分の日、秋分の日は、国立天文台が作成する「暦象年表」をもとに閣議で決定、毎年2月1日に翌年分の日程が発表されます。

お彼岸の迎え方

日本の行事として定着したお彼岸では、先祖供養をする、彼岸会といわれる法要に参加するなどが一般的であり、お彼岸にはお墓参りを計画する方が多いのではないでしょうか。

お墓参りで欠かせない線香や掃除用具はもちろん、お供え物もきちんと準備しておきたいものです。

お彼岸に供える花

お彼岸に供える花は、菊などの仏花がよいとされ、トゲや強い香りの花は向かないとされています。しかし、特に決まりがあるわけでもなく、地域や家によっての違いもあるため、故人の好きだった花を供えることもあるようです。

「ぼたもち」と「おはぎ」

春のお彼岸には「ぼたもち」を、秋のお彼岸には「おはぎ」をお供えするのが一般的です。

春のお彼岸まで保存された小豆は、皮が硬くなるため、こしあんでぼたもちを作ります。一方の秋のお彼岸では小豆の収穫期であり、皮が柔らかいため、粒あんでおはぎを作るからだといわれています。

墓に供えたおはぎは、お墓参り後には持ち帰るようにしましょう。

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暑さ寒さも彼岸まで

彼岸の中日である春分の日、秋分の日は、昼と夜の時間がほとんど同じであり、暦のうえでは、それぞれ春と秋の中間点となります。

つまり、春のお彼岸にはそれまでの寒さにも目処がつく、秋のお彼岸を過ぎれば夜が長くなるため、それまでの暑さにも目処がつく、ということを意味します。

春秋のお彼岸まとめ

暑さ寒さも彼岸までという言葉には、暑さ寒さとともにあるさまざまなつらさも、彼岸の頃には和らぐという励ましの意味もあるといわれています。もっとも彼岸に近くなるといわれている日に、先祖の供養をすることで、少しでも彼岸に近づけるようにする、そんな思いが込められているのかもしれません。

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