山の日の由来とは?2019年は日曜日、2020年は祝日が移動し3連休に

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山の日とは、8月11日に制定された国民の祝日であり、自然や山の恩恵に感謝する日です。海の日制定以来、20年ぶりの祝日制定となった山の日にはどのような由来があるのか?2020年に移動する理由はなにか?その概要を解説します。

山の日の由来とは?2019年は日曜日、2020年は祝日が移動し3連休に

8月11日は「山の日」

山の日とは2014年に制定され、2016年1月1日施行の改正祝日法で新設された、現時点でもっとも新しい国民の祝日です。山の日は1996年に新設された「海の日」以来、20年ぶりに新設された祝日。これまで祝日の制定がなかった8月に、初めて制定された祝日です。

祝日法第2条によれば「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する日」とされています。しかし、祝日制定の根拠となる、山に関する出来事などがあったわけではないようです。

2018年は8月11日が土曜日と重なったため、振替休日が設定されず、普段どおりの週末だったという方も多いのではないでしょうか。しかし、2019年は山の日が日曜日にあたるため8月10日〜12日が三連休に、2020年も東京五輪への配慮から山の日が8月10日に移動するため8月8日〜10日が三連休になる予定です。

山の日はなぜ8月11日なのか

山の日そのものの制定が問題なく運んだ反面、日程を「8月11日」とするまでには紆余曲折があったようです。

山の日には祝日制定の根拠となる出来事などがあったわけではないため、「夏山シーズン前の山々がもっとも輝く月」として、6月第1日曜日が提言されていたようです。また、「8月13日からのお盆につながる、夏山シーズン」を狙った、8月12日を推す声も多かったといいます。

しかし、8月12日は「御巣鷹山日航機事故」という悲劇があった日でもあり、慰霊の日を祝日とすべきでないということから、最終的に8月11日とされたようです。

山の日が国民の祝日になった由来

山の日が制定されるきっかけとなったのは、作曲家の船村氏が2008年に行った「海の日があるのに、山の国である日本に山の日がないのはおかしい」という提言でした。海の日の設立に微力ながらも協力した覚えがあるという船村氏のコメントによると、太古から信仰的にも実生活的にも人類にとっては「山海一体」なのであり、山の日をつくることで「山海の友情」を厚くしようではないかとのこと。

これを受け、山岳5団体(日本山岳協会、日本山岳会、日本勤労者山岳連盟、 日本山岳ガイド協会、日本ヒマラヤン・アドベンチャー・トラスト)が「山の日制定協議会」を発足、山岳団体所属の議員に働きかけるなど、祝日法改正に向けて動き出したのです。

2013年には、約110名の超党派からなる「山の日制定議員連盟」が発足し、祝日法改正法案を国会に提出。山の日の制定に反対する議員もほとんどいなかったため、質疑応答もなく、賛成多数でスムーズに衆議院を通過したといわれています。

祝日の制定がないのは6月だけ?

山の日が8月11日に制定されたことで、年間をとおして祝日が制定されていない月は、現時点で「6月」だけとなりました。

しかし、2019年4月30日に予定される皇位継承後は、12月23日である現在の天皇誕生日を「平日」とし、新たに2月23日を天皇誕生日とする案が検討されているようです。

世界的に見ても、日本は祝日が多い国といえるため、12月23日がそのまま平日として定着する可能性は高いでしょう。これが現実となった場合、祝日の制定がないのは、6月以外にも12月が該当することになります。

山の日はハッピーマンデーの対象ではない?

2018年の山の日は土曜日でした。これに対して、2019年は8月11日が日曜日に重なるため、翌8月12日が振替休日となります。では、山の日はハッピーマンデーの対象とはならないのでしょうか?

すでに解説したように、山の日は当初、お盆とつなげて連休が取りやすいように8月12日が想定されていました。しかし、慰霊の日と重なってしまうことから8月11日にされた経緯があります。将来的にハッピーマンデーの対象となる可能性も指摘されていますが、現時点ではハッピーマンデー導入は積極的には検討されていないようです。

東京五輪のある2020年は山の日は8月10日へ移動

一方、東京五輪のある2020年は、山の日を含めた祝日の移動が行われます。これは、オリンピックに伴う観光客の増加を見越したもので、開会式の前後を4連休、閉会式の前後を3連休とし、交通混雑を緩和させるための措置です。

これによって海の日は7月23日(木)へ移動、スポーツの日へと名称変更される体育の日が、オリンピック開会式当日7月24日(金)へ移動され、週末とあわせた4連休となります。また山の日は、オリンピック閉会式となる8月9日(日)の翌日、8月10日へ移動され、週末とあわせた3連休となります。

山の日のまとめ

8月11日という日付に由来などの存在しない山の日は、山岳団体などによる「山に親しんで欲しい」という熱意が現実のものとなった祝日だといえます。このため、2016年の施行以来、さまざまなイベントが山の日前後に行われるようになりました。

これをきっかけに、普段あまり考えることのない山に思いを馳せつつ、各地のイベントに足を運んでみてはいかがでしょうか。