旧正月2020年はいつ?中国やアジア各国でも祝う春節とは

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旧正月とは陰暦(旧暦)の元日です。陽暦(新暦)となった日本では祝う習慣が薄れたものの、旧暦の大晦日から7日間が祝日となる中国では春節と呼ばれ、もっとも重要な一大イベントです。2020年の春節はいつか?春節にはなにをするのか?わかりやすく解説します。
旧正月2020年はいつ?中国やアジア各国でも祝う春節とは

旧正月とは

旧正月とは、旧暦の正月、つまり旧暦の1月1日のことを意味し、古来日本では、この日を「正月」として祝っていました。

しかし、グレゴリオ暦が採用された明治6年以降は、日本の正月は陽暦(新暦)の1月1日となり、旧暦の1月1日は「旧正月」と呼ばれるようになったのです。

旧暦(太陰太陽暦)と新暦(太陽暦)

旧正月は、新暦の正月と日にちが一致しません。なぜなら、新暦であるグレゴリオ暦は、太陽の動きを基準とした「太陽暦」であり、陰暦とも呼ばれる旧暦は、月の動きを基準とした「太陰太陽暦」だからです。

旧暦では、1月は春の最初の月となります。立春の頃を年初としており、多くの場合、新暦では2月4日頃が旧正月であたります。
しかし、実際の旧正月は1月下旬から2月下旬頃で変動し、毎年同じではありません。

なぜ旧正月は毎年変わるのか

それでは、旧正月はなぜ毎年変わるのでしょうか。新暦では、地球が太陽を1周する日数を1年=365日とし、生じる誤差を4年に1度の閏年(うるうどし)に1日閏日を入れて調整しています。

一方、新月から満月、さらに新月までを1か月とする旧暦では、ひと月平均が29.5日となり、12か月では354日にしかなりません。この誤差を埋めるため、旧暦では約3年に1度の閏年に、閏月(うるうづき)を1か月入れて13か月にします。
3年ごとに、13ヶ月の年がくる。旧正月が毎年変わるのはこのためです。

また、旧暦では日の出から次の日の出までが1日となるため、国によっては、時差の関係で旧正月の日付が変わる場合もあります。

アジア圏の旧正月「春節」

旧暦1月1日を「旧正月」と呼ぶのは日本だけです。中国をはじめとする多くのアジア圏では「春節(しゅんせつ)」と呼んでおり、いまでも新年を祝う大事な日です。

中国語である春節は、中国語で「チュンジエ」韓国で「ソルラル、クジュン」北朝鮮で「ソルミュンジョル」ベトナムで「テト」と呼ばれます。

多くのアジア圏では春節が祝日

日本で旧暦1月1日が「旧」正月と呼ばれるようになったのは、この日が祝日ではなく、新年として祝う習慣が薄れたためです。
これに対し、春節を重視するアジア圏の多くは、この日を国民の祝日としています。

  • 中国:旧暦大晦日から7日間
  • 香港・シンガポール:旧暦元日から3日間
  • 韓国:旧暦大晦日から3日間
  • ベトナム:旧暦大晦日から4日間

2020年の春節はいつ?

2020年の春節は、1月25日(土)です。

中国の春節休暇スケジュールは、前年の12月に発表されます。このため現時点では確定ではないものの、2月2・3日の土日が振替出勤日となり、大晦日となる2月4日から10日までの7日間が、中国の春節休暇になると予想されています。

春節は中国の一大イベント

7日間も休暇があることからもわかるように、春節は、中国でもっとも重要な一大イベントです。大晦日に爆竹を鳴らし、魔除けが行われるのを見聞きした方も多いでしょう。大掃除やお年玉など、春節には日本に伝わった風習もあり、年末年始を故郷に帰省して過ごすのが一般的です。

春節では中国北方で餃子が、南方で湯圓(たんゆえん)が食べられ、魚・肉の赤身・麺・鶏肉・白菜など、おせち料理に相当する縁起のいい食べ物が食されるのも特徴です。

しかし、近年では帰省せずに海外や国内旅行を楽しむ家族も多いようです。このような旅行者を含めた春節の大移動は桁外れの規模となり、春運と呼ばれる40日間で約30億人もの人々が移動するそうです。

日本では旧正月を祝わない?

陰暦を採用していたほかのアジア圏と異なり、日本では旧正月を祝う習慣がほとんどなくなったいえるでしょう。これは春節を祝う国々と異なり、日本の旧正月が祝日とされていないからかもしれません。

例外的に、沖縄や南西諸島で旧正月を「ソーグヮチ」と呼び、正月料理を食べる、親戚が集まるなどの風習が残されています。また、歳旦祭を旧正月に行う神社や寺もあり、新暦の正月とあわせ、正月のお祭りを2度行う場合もあるようです。

旧正月(春節)のまとめ

すっかり新暦が定着した日本では、旧正月は馴染みが薄いものなのかもしれません。しかし、中国をはじめとする近隣諸国ではとても大切な祝日で、休暇をとって家族と過ごす時間を大切にしたいという人が多くいます。

アジアからの同僚がいる場合は配慮を忘れないようにしたいものですね。また、中華街などで体験できる春節に出掛け、その一端を感じてみるのもいいかもしれません。