LINEの鍵マークの意味とは|友達とグループの有無やLetter Sealingについて紹介

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記事の情報は2018-09-26時点のものです。

メッセージのやり取りやトークを見ていると、バージョンによっては「鍵マーク」がついているユーザーがいるかもしれません。この鍵マークは実はより安全にメッセージのやり取りができるかどうかを示すマークであり、レターシーリング機能という暗号化技術がオンになっていることを示すものでもあります。でも表示されたり、されなかったりと鍵マークの表示には戸惑うことも多いもの。この記事ではそんな鍵マークとレターシーリング機能について詳しく解説します。
LINEの鍵マークの意味とは|友達とグループの有無やLetter Sealingについて紹介

LINEを利用していると鍵マークを見かけることがあります。なんのためのものなのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。
実はこの鍵マークがついていることで、より安全にLINEが使用できるかどうか見分けられるのです。

この鍵マークに関して「でもこれまでもメッセージのやり取りをしてきたのに、安全ではなかったの?」「鍵マークがついているときとついていないときがあるけれどどうして?」といった疑問を持たれている方も多いと思います。以下ではそんなLINEの鍵マークについて、詳しく解説していきます。

ただし、2018年のアップデート(バージョン8.17.0以降)では、基本的に鍵マークは表示されなくなりました。詳細は後述しますが、鍵マークがついていないからといってセキュリティ上の問題があるわけではありません。あくまでも鍵マークが省略されただけであり、Letter Sealing機能が有効になっていれば安心して利用できます。

あの鍵マークってなに?

LINEの鍵マークは、そのトークルームや無料通話が「レターシーリング(Letter Sealing)」という暗号化技術によって保護されていることを表しています。

これまでもLINEにはレターシーリング機能が実装されていたものの、友だち同士がお互いに有効化しないと使えない機能だったため、あまり知られていませんでした。しかし2016年8月にほとんどのLINEユーザーに対してレターシーリング機能を強制的にデフォルトにするよう仕様が変更されました。

現在はデフォルトでレターシーリング機能がオンになっているため、わざわざ鍵マークを表示する必要がなくなり、昔のようにトークルーム名の横には何も表示されなくなっています。

Letter Sealingって?

レターシーリング機能とは、送信から受信まで一貫して暗号化された状態でメッセージを送受信できる技術のことを指します。暗号化されたメッセージを解く鍵は送信者と受信者しか持っておらず、メッセージを仲介するLINEであっても暗号を解けない仕組みになっています。

これまでのメッセージ暗号化機能は送信者とLINEサーバー、LINEサーバーと受診者間でメッセージを暗号化するため、一旦LINEサーバーでメッセージを平文に戻し、再度暗号化して受信者に送信するという方法を取っていました。この方法だとLINEの内部でメッセージのチェックが可能ということになってしまうため、信頼度をあげるためにもレターシーリング機能はデフォルトになったのです。

メリット

レターシーリング機能を利用する最大のメリットは、メッセージやトークを安全に使えるという点です。暗号化が強化されているので安全にメッセージのやり取りができます。

またiOS版ではレターシーリング機能を有効にすると通知でメッセージがプレビューできなくなります。メッセージが届いた時にプレビューで誰かに覗かれたくない、という方にはぴったりの機能ですね。

PC版のLINEを利用している場合、設定を有効にする、本人確認の認証を行うなど少々手間はかかりますが、このように安全にLINEを使えるのであれば、デフォルト状態のまま機能をオンにしておくことをおすすめします。

Letter Sealingを有効化しないと危険?

そもそもレターシーリング機能は、有効化しないと危険なのでしょうか。

結論を言えば、鍵なしのトークは鍵ありトークよりもセキュリティが弱いため、危険といえます。

ただし、鍵がついていなくてもこれまでどおりのセキュリティは実装されており、保護がされていないわけではありません。これまで問題なくLINEを使用できていたユーザーにとっては、普通にメッセージの送受信ができます。

鍵マークがついていないからといって焦らず、「鍵マークがついていたら、より安全にメッセージのやり取りができる」程度に考えておけばよいでしょう。

Letter Sealingの設定方法

レターシーリング機能はアップデートでデフォルトになるように設定されたものの、場合によっては自分で設定しなくてはならないこともあります。以下ではそんなレターシーリング機能の設定方法を解説します。

有効化

レターシーリング機能を設定するためには、まずLINEアプリを起動しホーム画面左上の「設定」をタップします。

「プライバシー管理」を選択し、「Letter Sealing」の項目をオンにします。これでレターシーリング機能がオンになります。

これはiPhone上の設定ですが、Androidでも同じような手順で設定できます。なお、iPhone版の場合はメッセージ通知の内容が表示されなくなるので、注意するようにしましょう。

無効化

レターシーリング機能をオフにする場合も、同様の手順で「Letter Sealing」の項目をオンにすればOKです。

これでレターシーリング機能がオフになります。

Letter Sealingのデメリット

LINEでよりメッセージを安全に利用できる機能であるレターシーリング機能。そんなレターシーリング機能にもいくつかデメリットがあります。

引き継ぎがうまくできない

レターシーリング機能が適用されたトーク内容は、未読状態で機種変更を行うと、暗号鍵が変更されてしまいます。鍵が変更されてしまうと暗号化が解けないので、メッセージを確認できなくなってしまいます。

また既読状態の場合でもパソコンでしか閲覧していない場合、機種変更後のスマートフォンで閲覧できなくなってしまいます。

解決方法

では機種変更したあともレターシーリング機能が適用されたメッセージを確認するためにはどうしたらいいのでしょうか。

方法としてはあらかじめ未読メッセージを機種変更前のスマートフォンで見ておく、あるいは一時的にレターシーリング機能をオフにするといった方法があります。

なお、レターシーリングはトークルームの相手やグループが関係するので、自分だけ解除しても引き継ぎ端末で見られないケースがあります。その際は、グループメンバーに一時的に解除してもらうようにしましょう。

レターシーリング機能でより安心なLINEのやりとりを

LINEで安全にメッセージのやり取りするための機能がレターシーリングです。

メッセージのやり取りをする相手もレターシーリング機能を有効にしておかなくてはならないなどの条件はあるものの、ぜひオンにしておきたい機能の一つといえます。設定もアプリから簡単にできるので、レターシーリング機能がオンになっているかどうかぜひチェックしてみてください。

また機種変更時に既読状態にする、レターシーリング機能をオフにするといった方法を取れば、機種変更後もメッセージの確認ができます。機種変更の際には忘れずに設定しておきたいですね。

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