iPhone SEからiPhone XSに機種変更!比較ポイントは?
iPhoneXSが発売されましたが、高価な価格設定によって数年前に発売した低価格のiPhoneSEにも再度注目が集まっていることをご存じでしょうか?
さまざまな新機能をもつ新星のiPhone XSに対して、いまだに根強い人気を誇るiPhone SEのどちらを買うべきなのか迷っているiPhoneユーザーは多く、どれが本当に自分に合っている機種なのかが分からず購入を躊躇してしまう場合も少なくないようです。
本記事では、iPhone XSとiPhone SEのスペックや機能について比較するとともに、具体的な選び方について解説します。
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iPhone XSとSEのスペック
iPhone XSとSEの双方のスペックを比較すると、以下のようになります。
機種 | iPhone SE | iPhone XS |
---|---|---|
本体サイズ | 124×59×7.6mm | 143.6×70.9×7.7mm |
画面サイズ | 4.0inch | 5.8inch |
重さ | 113g | 177g |
CPU | Apple Dual-Core A9プロセッサ | Apple Hexa-Core A12 bionic |
RAM/ROM | Ram:2GB ROM:32GB/128GB | RAM:3GB ROM:64GB/256GB/512GB |
カメラ | インカメラ:120万画素 背面:1,200万画素 | インカメラ:700万画素 背面:1,200万画素 |
価格 | 39,800円(※発売当時) | 112,800円 |
このように、最新機種であるiPhoneXSと数年前に発売されたSEではかなりのスペック差があります。しかし、多くのユーザーにとってXSはオーバースペックとなるケースもあり、SEでも日常生活での利用にはまったく問題ありません。
※なお、上記表の価格についてはどちらの機種も発売当時の価格を記載しております。
画面サイズと本体サイズ
画面サイズと本体サイズはiPhone SEが本体124×59×7.6mmの4インチ画面であるのに対し、iPhone XSは本体143.6×70.9×7.7mmの5.8インチと比較的大きな画面構成になっています。
XSにはホームボタンやべゼルがなく、表面すべてが画面となっているためです。より快適に映画やドラマなどの動画やゲームなどを楽しめるようになっています。
重量
XSとSEは重量にかなりの違いがあり、SEが113g程度であるのに対し、XSでは177gとなっています。ただ、XSがとりわけ重く感じられるというほどではないので、慣れれば特に気にならず使用できます。
CPU
CPUはSEのDual-Core A9プロセッサに対して、XSではHexa-Core A12 bionicとなっています。A12 bionicは最新のチップであり、さらにデュアルコア(2つのコア)に対してヘキサコア(6つのコア)となっています。
A12 bionicはA9の進化系であるA11 bionicと比較しても、約15%以上も性能が向上しているといわれますから、その差は非常に大きなものとなります。SEでは動作が重かったゲームなどでも、XSなら快適にプレイできます。
RAM/ROM
RAMとはランダムアクセスメモリのことで、プログラムが一時的に作業をする領域をいい、容量が大きく速ければ短時間にたくさんの命令をこなせます。
iPhoneなどスマホにおけるROMとはストレージのことをいいます。つまり、データを保存できる場所の大きさで、パソコンでいうROM(Read Only Memory)とは違っている点に注意しましょう。
XSとSEでRAMは1GBほど違うため、処理速度に若干の違いが出てきますが、ブラウザで検索をかけるていどの挙動であれば、さほどの違いはないといわれています。
ただ、ゲームなど比較的処理に時間がかかる挙動の場合にはRAMの差がパフォーマンスの違いとして出てきます。
背面カメラ・インカメラ
ここでいうスマホにおける背面カメラとは、景色などを撮影する際に使用するカメラのことで、多くの人が連想する一般的なスマホ付属のカメラのことです。
それに対してインカメラとは、主に「自分撮り」をするために実装されているサブカメラをいい、顔の認証やビデオ通話などに利用されます。
XSとSEでは背面カメラの画素数こそ違いはありませんが、インカメラでは約6倍弱ほどの画質の違いがあるほか、XSの背面カメラには新しいイメージセンサーも搭載されています。
価格
XSとSEの価格については、上記表のように販売当時の価格であっても大きな差があるうえ、SEは今年の新製品発表会で製造中止が発表され、現在はApple Storeで購入ができません。
ですがドコモショップなど各キャリアの形態ショップやリサイクルショップではまだ購入が可能です。
たとえば、ドコモショップでは15,552円(一括の場合)で購入できます。購入店によって価格が異ってきますからチェックしてみてください。
iPhone XSの特徴
iPhone XSの特徴について詳しくみていきましょう。
ゲームや動画に適している
iPhone XSは画面が大きく最新のCPUを導入しているため、非常に処理能力が高いのが特徴です。そのため、大きな負荷がかかるゲームや、高画質の動画などを画面いっぱいに楽しめます。
高性能なカメラとポートレート機能
デュアルカメラで非常に高精細な写真や動画を撮影できるほか、注目機能であるポートレート(背景を適切にぼかすことで被写体を際立たせる撮影を可能にする)機能を最大限活かせます。また、深度コントロールによって撮影した後からでも被写界深度の調整が可能です。
FaceID対応
iPhone XSでは顔認証のFace IDが搭載されています。たとえ被写体の外見が変化しても、先進的な機械学習によって変化を捉え、正しく認証してくれます。帽子やサングラスなどをしていても問題ありません。
iPhone SEの特徴
iPhone SEについて詳しくみていきましょう。
圧倒的に良い取り回し
113gと非常に軽量でコンパクトであるため、取り回しがよく日常生活での使用に一切ストレスを感じません。片手でも扱いやすいため、少しでも軽いデバイスを使いたいユーザーにはおすすめです。
適度な性能
基本性能はXSに比べてかなり落ちるのは確かですが、日常生活に支障が出ないスペックを有しているため、高画質での動画視聴や負荷のかかるゲームをプレイしたいといった特別な用途を想定していないライトユーザーにはおすすめです。
簡単なスマホアプリ程度ならまったくストレスなくプレイできます。
XSの半分ほどの価格
非常に低価格なのがiPhone SEの最大のメリットといっても過言ではないでしょう。発売段階でも39,800円だったものが、最近はさらにその半分以下の価格で購入できます。
iPhoneシリーズのなかでも屈指の安さであり、分割払いで購入した場合も、月々の通信料金をかなり安く済ませられます。とにかく低価格でスマホを使いたいという方には特におすすめです。
iPhone歴代機種の比較
iPhoneにはXSとSE以外にも素晴らしい機種が多数あります。iPhone8・7・6sの比較をしてみましょう。
機種 | iPhone 6s | iPhone 7 | iPhone 8 |
---|---|---|---|
本体サイズ | 158.1×77.8×7.1mm | 138.3×67.1×7.1mm | 138.4×67.3×7.3mm |
画面サイズ | 4.7inch | 4.7inch | 4.7inch |
重量 | 143g | 138g | 148g |
CPU | Dual-Core A9 | Quad-Core A10 Fusion | Hexa-Core A11 Bionic |
RAM/ROM | RAM:2GB LPDDR4 ROM:32GB/128GB | RAM:2GB LPDDR4 ROM:32GB/128GB/256GB | RAM:2GB LPDDR4X ROM:64GB/256GB |
カメラ | インカメラ:500万画素 背面:1,200万画素 | インカメラ:700万画素 背面:1,200万画素 | インカメラ:700万画素 背面:1,200万画素 |
価格 | 32GB:50,800円(※販売終了) | 32GB:61,800円→ 50,800円 | 64GB:78,800円→ 67,800円 |
※価格は発売当時
iPhone 8
iPhoneの第11世代目のモデルで昨年(2017年)9月に発売されました。iPhone 7に引き続き耐水・防塵のIP67等級に適合しており、最新チップであるA11 Bionicチップを内蔵しているのが特徴です。
カメラ精度の向上により、暗い場所でも画質がよくなりオートフォーカス性能も上がっているほか、光学手振れ補正機能なども搭載済みで、写真を撮る際の手振れを軽減できます。
iPhone 7
2017年3月にリリースされた第10世代目のモデルです。外観はiPhone 6sと似ていますが、新しいカラーバリエーションに加え耐水・防塵性能や感圧式のホームボタンが導入されました。また、これまで搭載されていた3.5mmイヤホンジャックもなくなりました。
iPhone6sに比べてバッテリーの利用時間が約1時間ほど増加したのに加え、iPhone史上初のおサイフケータイ機能が実装されました。
iPhone 6s
2015年9月25日に発売された第9世代目のモデルです。iPhone6に比べてCPUが70%、GPUが90%向上したといわれており、新しく「3D Touch」という操作が実装されたのが大きな特徴です。
カメラ機能も6から向上しており、8メガピクセルの画像から12メガピクセルにまでアップグレードされたほか、光学手ブレ補正の機能なども改善されています。
用途に応じた賢い選択をしましょう
iPhone XSとiPhone SEの基本スペックの違いや、特徴を比較してみました。
現状、高画質や大画面にこだわるならばXSで、安さや取り回しの良さを取るならばSEといった選択が無難のようです。iPhone8など他の機種に関しても、特徴とメリットを理解して自分に最適な機種を慎重に選択することが重要です。
単に新しい機種であればよいと盲目的に考えるのではなく、ぜひそれぞれのスペックを確認して、自分の用途にマッチした機種を選択しましょう。