自身がいつまで健康でいられるのかを考えたこと、ありますよね。その指標となるのが健康寿命です。
健康寿命を知り、自身の健康状態を維持するための対策を立てましょう。
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健康寿命とは
健康寿命とは、健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間のことです。
自立度の低下や寝たきり、つまり要支援・要介護状態は健康寿命の最大の敵なので、健康寿命をできるだけ伸ばす必要があります。
どのようにして健康寿命は決められている?
健康寿命は、国民生活基礎調査において、
「あなたは現在、健康上の問題で日常生活に何か影響がありますか」
「あなたの現在の健康状態はいかがですか」
という質問をし、
- 日常生活に制限のない期間の平均
- 自分が健康であると自覚している期間の平均
の以上の2点を算出し、年代別人口や生存率などを加味して導いた数値です。
よく聞く「平均寿命」との関係
そもそも平均寿命とは
そもそも平均寿命とはなんでしょうか。
平均寿命とはゼロ歳児が平均的に何歳まで生きそうかという推定値です。
具体的な平均寿命の計算法は、まず各年齢の年間死亡率を求め、次に今年生まれた人口がこの死亡率に従って毎年どれだけ死亡するかを求めるという予測を立て、最終的にそれぞれの死亡した年齢を平均したものが平均寿命として算出されています。
健康寿命と平均寿命の関係と推移
近年の健康寿命と平均寿命の関係はこんな形になっています。
(出典:全国厚生労働関係部局長会議 説明資料)
多くの方が疑問に思うところは平均寿命が延びても、「健康で生きられる期間」が延びなくては、有難味がないということです。では「健康で生きられる期間」である健康寿命も延びているのでしょうか。
健康寿命と平均寿命の差、すなわち、健康上の問題で日常生活に影響がある期間は、男性が8.04年、女性が12.4年となっています。
最新の日本の健康寿命・平均寿命
厚生労働省が発表した健康寿命によれば、2015年12月に発表された2013年版が最新結果となります。
その結果は男性は71.19歳、女性は74.21歳でした。一方で平均寿命は2017年3月1日厚生労働省が公表した第22回生命表によると、日本人の平均寿命は男性80.75歳、女性は86.99歳で過去最高を更新しています。
健康寿命の今後の課題
平均寿命とともに健康寿命も継続的に延びています。
しかし、平均寿命と健康寿命の差、すなわち、健康上の問題で日常生活に影響がある期間は改善しておらず、男性で約9年、女性で12年強と、依然として長いです。健康上の問題で日常生活に影響がある割合は、現在の傾向が続けば、今後も改善していく必要があります。
健康寿命の重要性
要介護や寝たきりは、本人だけでなく家族など周囲の人にとっても問題になります。
自分のみならずあなたの大切な家族や友人などのためにも運動器の健康を維持し、健康寿命を伸ばしていきましょう。