ERP比較おすすめ20選|企業規模に合わせたサービスの選び方

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【管理者必見!】全社的な効率化へ大いに貢献してくれるERP。代表的な機能や種類、各システムのメリットと選び方を徹底解説し、最適なERPを比較できるようにまとめました。機能を比べるのに便利な比較表も掲載しています。

ERP(基幹システム)には多くの種類があり「どれを選べばいいか」迷いますよね。後から知ったサービスの方が適していることもよくあります。導入の失敗を避けるためにも、まずは各サービスの資料をBOXILでまとめて用意しましょう。
【料金・機能比較表つき】ERP(基幹システム)の資料をダウンロードする(無料)

ERP(基幹システム)は社内データの統合やセキュリティ向上に関する次のような課題を解決したい方におすすめのツールです。

  • 基幹システムが統一されていない
  • 社内リソースが見える化されていない
  • 情報や権限を管理しやすく統一したい
  • 経営判断に使えるデータが管理できていない
BOXILおすすめのERP(基幹システム)
・シェアで選ぶなら「マネーフォワード クラウドERP
・グローバル対応で選ぶなら「SAP Business One
・日本国内の商習慣とのマッチ度で選ぶなら「Biz∫(ビズインテグラル)
監修
鎌田 光雄
(株) IT経営コンサルティング 代表
SCSK、コマツ(電気研究所)、イーストマン・コダックなどで先進のIT技術を学び、タイコヘルスケア、リア、ムーグなどの多国籍企業で、ERPの導入失敗からの復旧や導入・活用をリーダーとして推進。ERPに関わる汎用的なノウハウを、より多くの企業で実証するために起業。企業がERP導入に失敗する根本原因とその回避策は”ERPに精通した人材の養成”であると提唱し、研修動画『ERP管理者 養成講座』(全10講座)を制作。

※『ERPとは』『ERPの選び方』の項目のみ監修

「ERPについて知りたいけれど、長い文章を読む時間がない…」という方は、本記事の要点がわかるAI解説動画をご覧ください。ERPのメリットや比較ポイントが、音声と映像で簡単に把握できます。

※この動画はAIによって自動生成されたコンテンツです。内容の完全な正確性を保証するものではありません。

目次

ボクシルおすすめERP(基幹システム) 【Sponsored】

RobotERP ツバイソ
RobotERP ツバイソ
・売上や調達のプロセス、個別原価計算、財務会計、顧客管理などを一元化
・外部アプリやSalesforceとの連携、柔軟なカスタマイズが可能
・企業会計基準、法規制、内部統制基準、原価計算基準に準拠

ERP(基幹システム)とは

ERP(Enterprise Resource Planning:企業資源計画)システムとは、企業のヒト・モノ・カネ・情報といった経営資源を一元管理し、効率的な経営を実現するための統合型業務管理システムのことです。従来は部署・部門ごとに分断されていた会計・販売管理・在庫管理・生産管理・人事などの業務を、ERPシステムによって統合的に一元管理できるようになります。

ERPは、たんなるITツールではなく企業経営の中核を担う戦略的な仕組みといえるでしょう。

専門家のアドバイス / (株) IT経営コンサルティング 代表 鎌田 光雄さん 基幹システムを構築する方法は、スクラッチ開発とERPに大別されます。スクラッチ開発では、ユーザーからの要望を聞き取る「要件定義」が最初の工程となります。一方、本来ERPでは、プロジェクトメンバーへの「ERP研修」から始めるのが基本プロセスです。しかし、国内の多くのERPベンダーは「要件定義」から始めているのが現状であり、これはERPの本来の導入手法とは異なるアプローチといえるでしょう。ERPの効果を最大化するためには、このような導入プロセスの違いを理解し、適切な手順で進めることが重要だと考えられます。

ERPの導入が注目される背景

ERPが注目される背景としては、人手不足やDX(デジタルトランスフォーメーション)推進、属人化リスク、グローバル展開の拡大など、企業を取り巻く環境が近年急速に変化していることが挙げられます。これらの課題から、業務標準化やデータ活用による迅速な経営判断を可能にするERPシステムの導入が、競争力強化において不可欠と認識されるようになりました。

とくにクラウド型ERPの普及により、従来よりも低コスト・短期間で導入できるようになったことで、中小企業のERP導入ハードルが下がりました。今後はERPの活用が、企業のデジタル経営を支える基盤となることが期待されています。

専門家のアドバイス / (株) IT経営コンサルティング 代表 鎌田 光雄さん 企業は、従業員が増えると分業が進みます。すると、従業員間でのコミュニケーションが徐々に難しくなります。基幹システムをERPで再構築する背景は、情報を一元管理して従業員間のコミュニケーションを促進するためです。また、情報を一元管理していると、経営者向け意思決定支援システムを容易に構築できます。

近年流行りのDX、AI、IOT、RPAなどの仕組みを導入・活用するには、その前提としてERPが安定稼働している必要があります。何故なら、ERPは基幹システムであり、DXなどの仕組みはERPと連携させる必要があるからです。

尚、ERPを運用する手段には、オンプレミスとクラウドがありますが、クラウドを推奨します。何故なら、クラウドだと、ソフトのカスタマイズや追加開発はできない仕組みになっているからです。クラウドに対応していないERPベンダーは、大量のソフトを追加開発する、つまり、スクラッチ開発の方法論を適用している現実があります。

【ERPを導入する最大の目的】
経営者が的確・迅速に意思決定できる仕組みの構築です。ERPシステムでは日次決算ができるので、高額な投資を決断した経営者は、前日までのデータを用いた意思決定の仕組みを通して投資効果を実感できるのです。

ERPのメリット

ERPのメリットは、データ統合とセキュリティ強化につながることです。ERPにより情報の透明性と正確性を高めることで、意思決定の迅速化、業務プロセスの最適化、そして企業全体の生産性向上にもつながります

ERP導入5つのメリット
専門家のアドバイス / (株) IT経営コンサルティング 代表 鎌田 光雄さん 記事の “ERP導入5つのメリット” 以外に、ERPの導入方法論では新業務プロセスをゼロベースで設計するので、システムがブラックボックス化していても再構築の障害にはならないというメリットがあります。また、SCM、CRM、Eコマースなどは、ERPと連携させることで各々の特長を最大限に発揮できるようになります。

ERPのシェア No.1は「マネーフォワード クラウドERP」

スマートキャンプ株式会社の調査による導入したERP TOP5

スマートキャンプで実施したアンケートでは、シェアのもっとも多かったERPは「マネーフォワード クラウドERP」で13.55%、次いで「Microsoft Dynamics 365 Business Central」が7.98%、「SAP Business One」が7.81%でした。

シェアの高いマネーフォワード クラウドERPは、企業の成長に合わせて徐々に機能を拡張しやすいことが評価につながっています。決済者としては、機能1つ単位から導入でき、将来的に規模が大きくなったとしてもシステムをリプレイスせずに1つのサービス内で対応できる点を評価できるため、稟議を通しやすいでしょう。

※調査概要:インターネット調査にてERP(基幹システム)の導入に携わった全国20〜60代の男女1,793人へ実施。本調査の期間は2025/03/21〜2025/03/22。本アンケート結果は小数点以下任意の桁を四捨五入しており、合計が100%にならない場合がある

シェア上位の導入実績社数・ユーザー数(クリックで開く)
サービス名 導入割合 導入実績
マネーフォワード クラウドERP 13.55% 40万事業者以上(マネーフォワード クラウド全体)※1が導入
Microsoft Dynamics 365 Business Central 7.98% 4万社以上※2/製造・卸売・小売・サービスなど
SAP Business One 7.81% 32万以上※3/中堅企業から大企業。製造・小売・ヘルスケア・金融サービス・エネルギーなど
OBIC7 5.80% 28,000社以上※4/製造・流通・サービス・金融など
freee統合型ERP 5.63% シリーズ累計40万社以上※5/小売・飲食・情報通信・製造など27以上の業界

※1 マネーフォワード「 「マネーフォワード クラウド 公式サイト 」より マネーフォワード クラウドを有料で利用している法人・個人事業者の数。2025年9月3日閲覧
※2 Microsoft「 Microsoft Dynamics 365 Business Central 公式サイト 」2025年9月3日閲覧
※3 SAP「 SAP 公式サイト 」2025年9月3日閲覧
※4 OBIC7「 オービック 公式サイト 」2025年9月3日閲覧
※5 freee統合型ERP「 freee統合型ERP 公式サイト 」2025年9月3日閲覧

ERPのシェアや市場規模を詳しく見る

ERPの比較表とサービス資料

\ 稟議や社内提案にも使える!/

ERPのタイプと選び方

ERPの各製品は企業規模ごとに大きく3つのタイプに分かれます。
中小企業は会計・人事など必要最小限の機能を手軽に導入するのが現実的ですが、中堅企業では販売・生産管理を含む全社最適が課題となり、大企業ではグローバル拠点やガバナンス対応が不可欠でしょう。中小企業が大企業向けの高機能ERPを導入しても、機能が多すぎるがゆえに「機能を使いこなせずコストばかりかかる…」といったことはよくある失敗例です。企業規模に適した製品を選びましょう。

ERPのタイプ

加えて各製品が現状の課題を解決する強みをもっているかどうかの確認も重要です。企業規模で絞り込んだうえで、会計や人事に特化しているのか、販売生産管理に特化しているのかといった特化機能を確認しましょう。

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中小企業に適したタイプ(従業員数が数十名〜300名程度)

中小企業においてはコストや導入リソースの制約が大きいため、初期費用が抑えられて短期間で導入可能な製品が適しています。会計・人事・労務などバックオフィス中心に絞られた製品が中心で、専門的なIT部門を持たない企業でも運用しやすい設計です。

代表的な製品としては、マネーフォワード クラウドERP、freee統合型ERP、奉行V ERPクラウドなどが挙げられます。いずれも中小企業の経理・労務を効率化し、成長に合わせて拡張できる点が強みです。

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中堅企業に適したタイプ(従業員数が従業員300〜1,000名程度)

中堅企業では、部門数が増え、販売管理・在庫管理・生産管理などフロント業務まで含めた全社最適が求められます。特に製造業やサービス業など、業種に特化したERPが多く存在します。

代表的な製品には、Microsoft Dynamics 365 Business Central、SAP Business One、OBIC7、ZAC、Reforma PSAなどがあります。これらは販売やプロジェクト管理まで一体化できるため、部門間のデータ統合や経営のスピード化に効果を発揮します。

中堅企業にとってERP選定の意義は、「部分最適から全社最適への転換」にあり、業務横断の一元管理を実現できるかがポイントです。

中堅企業向けERPおすすめ10選(機能比較表あり)を見る

大企業に適したタイプ(従業員1,000名以上、海外拠点やグループ会社を含む構造)

大企業においては、海外拠点やグループ会社を含む複雑な事業構造を統合できるオールインワン統合型ERPが必要です。多言語・多通貨対応、内部統制やガバナンス強化、IFRS対応といった要件も加わります。

代表的な製品には、Oracle NetSuite、GRANDIT、Biz∫(ビズインテグラル)などがあります。特にSAPやOracleといった外資系ERPは、グローバル標準のプロセスを採り入れることで競争力強化を支援します。大企業においてERP導入を検討する意義は、「全社の経営基盤を統合し、リアルタイムにグローバル経営を行うこと」にあります。

大企業向けERPおすすめ3選(機能比較表あり)を見る

ERPの比較表とサービス資料

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ERPの比較ポイント

ERPを比較する際の重要なポイントを解説します。ERPを選ぶ際には、課題である業務を洗い出し、情報を蓄積することで業務効率化や業務改善できる要件を満たしたサービスを比較するのがおすすめです。まずチェックすべき比較ポイントは次のとおりです。

ERPの選び方ポイント
・必要な機能を明確にする
・中小企業と大企業では見るべきポイントが異なる
・社内リソースを使わない・使えない場合はクラウド型の導入がラク
・既存他システムとの連携で導入もスムーズに
・導入後も含めた「総コスト」と「支援体制」にも要注意

ERPを選定する際に重要なポイントを解説します。

必要な機能を明確にする

ERPの選定でもっとも大切なのは、「そもそも自社のどのような業務課題を解決したいのか」を明確にすることです。ここが曖昧なまま選び始めると、「機能は多いけど現場のニーズとズレていた」「使われずに形骸化した」といった失敗に陥りやすくなります。

ERPに共通で搭載されている機能としては、経営分析やダッシュボードといった、各種KPIのウォッチに必要な分析機能です。それに加え、機能は大きく会計と人事労務、販売管理に分かれます。ERPによって強みとする機能が異なるため、どの機能が必要か、その機能は対象のERPに含まれているかをチェックしましょう。

財務会計に関連する機能
機能 詳細
総勘定元帳/仕訳帳/試算表/財務諸表 損益計算書/貸借対照表/キャッシュフロー計算書の作成
債権管理 売掛金管理/入金管理/請求書発行/債権消込
債務管理 買掛金管理/支払管理/仕入登録/債務消込
固定資産管理 資産登録/資産移動/減価償却/資産評価/資産分割/資産除却
経費精算 立替経費/仮払処理/経費レポート/FBデータ出力
為替予約/外貨対応 取引通貨入力/基準通貨換算/為替差損益自動計算
税務管理/電子申告 法人税・償却資産税などの税務申告/消費税集計表/国税・地方税の電子申告/JIIMA認証取得/e-Tax・eLTAX連携による電子手続
連結会計 複数会社合計・比較財務諸表/本支店別財務諸表
予算管理・予算実績対比 予算策定/予算進捗管理/予算・しきい値アラート
仕訳自動化 入金消込/経費精算/売上計上などからの自動仕訳
電子帳簿保存法対応 スキャナ保存/電子取引対応/タイムスタンプ付与
インボイス制度対応 適格請求書フォーマット対応/案件紐づけ
支払管理 支払FBデータ出力/銀行振込API対応
債権管理帳票出力 残高年齢表/未入金一覧表など
管理会計に関連する機能
機能 詳細
部門別損益管理 事業セグメント別、クライアント別、部門別などでの損益管理
プロジェクト別損益管理 案件別売上・原価把握、予定粗利リアルタイム確認
セグメント別損益分析 事業部別、担当者別、クライアント別など
原価計算 個別原価計算、労務費配賦、間接費配賦、仕掛品計算
経営分析・BI(ビジネスインテリジェンス) 経営モニタリング、各種分析レポート
KPI(重要業績評価指標)管理 実績指標のリアルタイムな確認、目標達成度合いの管理
キャッシュフロー計算書 キャッシュフロー計算書の作成ができる
フォーキャスト(売上・利益予測) 受注前見込段階からの予測管理
人事労務に関連した機能
機能 詳細
人事管理 社員情報管理/人事評価/人事異動/採用管理
給与計算 給与・賞与計算/Web明細発行/振込
勤怠管理 出退勤登録/工数登録/休暇申請/労働時間集計
経費精算 交通費精算/出張経費精算/立替経費精算
社会保険・年末調整 電子申請対応
マイナンバー管理
タレントマネジメント スキル管理/人材育成/人材活用/リテンション施策

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人事機能のあるERP

プロジェクト管理に関連した機能
機能 詳細
プロジェクト計画・管理 案件登録/進捗管理/納期管理
リソース管理 要員計画/キャスティング/アサイン管理
工数管理・タイムシート プロジェクト別作業時間入力/予実対比1
プロジェクト会計・収支管理 予算策定/損益管理/差異分析
外注費管理 外注コストの管理
販売管理に関連した機能
機能 概要
販売管理 受注から出荷、請求までの一連のプロセスを管理。売上分析や顧客管理にも活用可能。
購買/受発注管理 発注から納品、支払いまでを一元管理。仕入先との取引を最適化し、コストを削減。
在庫管理/倉庫管理 商品の入出庫や在庫状況をリアルタイムで把握。適正在庫維持や物流効率化を支援。
生産/開発管理 製造プロセスや製品開発の進捗を管理。生産計画の最適化や品質管理に役立てられる。

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販売管理機能のあるERP
在庫管理機能のあるERP

その他の機能
機能 概要
CRM SFA 顧客情報や商談を一元管理。営業活動の効率化や顧客満足度の向上に便利です
セキュリティ システムへの不正アクセスをユーザー認証や暗号化にて防止します
バックアップ データを定期的に複製し保管します。システム障害時や災害時のデータ損失を防ぎます

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多言語対応のERP
スマートフォンアプリのあるERP

専門家のアドバイス / (株) IT経営コンサルティング 代表 鎌田 光雄さん ERPが適している企業は、製造業です。何故なら、“ERP”は、生産管理の“MRP”の発展形だからです。販売管理/購買管理/在庫管理/生産管理などが、連携の対象になります。尚、設計部門や人事/総務部門は、他の部門とデータを連携させる必要性が低いので、ERPの機能に含まれていなくても構いません。

このように、自社が「どこに一番の課題を感じているのか」「ERP導入によって何を達成したいのか」を整理しておくことで、製品選定の軸がブレなくなり、導入後の効果も実感しやすくなります。

中小企業と大企業では見るべきポイントが異なる

企業の規模によっても、ERPに求める条件も大きく変わります。

中小企業が重視すべきポイント
  • 初期費用を抑えられる(クラウド型の場合)
  • 専門知識がなくても使える操作性(現場主導での運用が前提)
  • サポート体制や導入支援の有無(自社にIT部門がない場合が多いため)
  • 必要最低限から始めて、段階的に拡張できる構成
大企業が重視すべきポイント
  • 解決したい経営課題を満たせる機能を搭載しているか
  • セキュリティの充実度(拠点ごとのアクセス制限・多要素認証など)
  • 多拠点・多部門・グループ企業の統合管理
  • 海外展開への対応(多言語・多通貨・IFRS対応)
  • 同業界・同規模の企業での導入事例
  • 柔軟なカスタマイズ性と拡張性
  • 財務会計や連結決算機能、予実管理機能など大企業特有のニーズに対応しているか
  • レガシーなシステムや専門の独自システムとのデータ統合ができるか
  • 内部統制、監査、法令対応(GDPRを含め各国の個人情報保護法対応・業界固有の法規制への準拠)

一般的に、中小企業でのERP導入期間は3~9か月程度ですが、企業規模が大きくなると1年以上かかるケースもあります。自社のリソースで無理なく進められる期間・難易度かを確認しましょう。また、導入プロジェクトにおいて提供ベンダーと二人三脚で進められるか、計画策定からデータ移行まで円滑に対応できる体制かをチェックすることで、導入遅延や定着失敗のリスクを減らせます​。

また、大企業では部門ごとに独自の業務手順や旧システムが存在しがちなため、導入前に業務プロセス全体を見直すことも重要です​。どの部分をカスタマイズするのか、旧システムと共存させるのかの確認を、提供ベンダーと行いながら導入を進める必要があります。

社内リソースを使わない・使えない場合はクラウド型の導入がラク

ERPの種類を導入方法にもとづいて3つに分けると、クラウドのSaaS、クラウドのIaaS、 オンプレミス となります。

ERPを選定する際には定期購読のSaaSと買い切りのパッケージ(IaaSまたはオンプレミス)のいずれを利用するかが重要なポイントです。 SaaSとIaaS、オンプレミスの違いについてはこちらの記事 にて紹介しています。

SaaSとIaaS、オンプレミスの違い
SaaSとIaaS、オンプレミスの特徴

※上記の3つ以外には、ERPパッケージを利用せず一からシステムを作成するスクラッチ開発も存在しますが、中小企業では導入が難しい点と、大企業でも減少傾向にある点をふまえて本記事では説明を割愛します。

クラウド型ERPならサーバー保守やバージョンアップをベンダー側で実施してくれるため、社内のIT負荷やメンテナンス工数を大幅に削減できます。また、初期費用を抑えて短期間で導入できる点もメリットです。一方で、オンプレミス型ERPは自社のセキュリティポリシーに沿って柔軟に構築でき、カスタマイズの自由度が高いメリットがあります​。

昨今では一部機能をオンプレミス、自社機密データ以外はクラウドで運用するハイブリッド型も登場しています。たとえば、財務・人事のような機密性の高い情報は自社内サーバーで厳重管理しつつ、販売管理や在庫管理はクラウド利用で柔軟性を確保するといった運用も可能です​。

既存他システムとの連携で導入もスムーズに

ERPを導入する際には、既存で利用している他システムと連携できるかどうかを確認することが重要です。基幹システムを一新するとしても、どうしても既存システムの利用やデータの関係性を断ち切れないケースがあります。導入予定のERPで既存システムと連携できるか、できない場合はデータ移行やインポートがスムーズにできるかをチェックすることが重要です。

販売管理や勤怠システム、EC・POS・CRMとのデータ連携がスムーズにできるかによって、運用負荷も大きく変わってきます。導入が成功するかどうかの点でも、既存システムを可能なかぎりリストアップしておきましょう。

連携できるシステム 詳細(用途や連携の内容)
会計ソフト(財務会計) 勘定科目・仕訳データ・決算処理情報などを反映
販売管理システム 受注・売上・請求・入金などの販売データを自動反映
購買管理システム 発注・仕入・支払などのデータ連携。ERPの在庫・原価と紐付けて正確な購買コントロールを実現。
在庫管理システム 入出庫・ロケーション管理・棚卸しなどの在庫情報をERPと同期。リアルタイム在庫や引当状況の一元管理を実現。
生産管理システム BOM(部品表)・製造実績・原価などの管理で、部材手配や進捗把握を効率化。
勤怠管理・労務管理システム 勤怠データ・労働時間・休暇取得などを人事給与・工数管理と連携。
給与計算システム 勤怠・人事データと連携し、自動で給与計算。法令改正対応や社会保険処理にも利用。
CRM(顧客管理システム) 顧客情報・商談履歴・問い合わせ対応・受注データと営業情報が統合され、LTVやARPUなどの分析も可能に。
SFA(営業支援システム) 商談状況・進捗・活動ログなど営業情報を統合することで、見積〜受注〜売上までの業務が連携し、売上予測の精度向上にも寄与。
eコマース・ECサイト 注文情報・顧客データ・在庫状況などをリアルタイムに同期。ShopifyやBASE、楽天などの外部モールとも連携が可能。
BIツール(データ分析) ERPに蓄積されたデータを可視化・分析し、ダッシュボードやKPIレポート作成に活用。
ワークフローシステム 承認フロー(申請・稟議・経費精算など)をERPと統合し、ERP内で証憑管理や監査ログと連動することで内部統制を強化。
プロジェクト管理ツール 案件別収支・工数・進捗管理などの情報を蓄積し、ERPと連携して原価計算や損益把握に利用。
POSシステム(店舗販売) 小売業での販売データ、在庫、顧客情報などをリアルタイムにERPと連携。
RPA(業務自動化ツール) ERPへのデータ入力や帳票作成などを自動化。繰り返し作業の自動処理に効果。
SCADA・IoTデバイス 製造現場のセンサーや稼働状況をERPと接続し、リアルタイムで設備・品質・進捗を管理(スマートファクトリー)

導入後も含めた「総コスト」と「支援体制」にも要注意

ERPの導入時には、次のようなコストがかかります。

  • 初期費用(ライセンス・導入支援・マスタ設定・データ移行など)
  • 月額利用料・保守費用
  • カスタマイズ費用(標準機能で足りない場合)

また、ERP導入は1人ではできません。提供ベンダーがどれだけ伴走してくれるかも成功の重要な条件です。要件定義〜設定・移行〜トレーニング〜稼働後サポートまで、一貫した支援体制があるかどうかを確認しましょう。操作マニュアル整備・教育研修などの社内工数も考えなければならないので、サポートにどれくらいの費用がかかるのかを確認することも重要です。

グローバルで展開する場合は海外拠点へのサポート体制も含めて確認しておきましょう。

専門家のアドバイス / (株) IT経営コンサルティング 代表 鎌田 光雄さん 自社に最適なERP製品を選ぶには、現行の業務プロセスを事前に見える化する必要があります。これによりERPベンダーにフィット&ギャップ分析とギャップへの対策を効率的に行ってもらえるためです。

機能の充実度には留意する必要があります。選択設定できるパラメータの数が多ければ多いほど、業務プロセスを設計する際の自由度が増すからです。選択設定できるパラメータが少ない場合は、一般的なERP製品の特性とは異なる可能性があります。実際には、ERP製品としての機能が限定的であっても「ERP製品」として提供されているケースが見受けられます。本来のERP製品であれば、データベースが一元管理されています。

ERP製品を選ぶ場合、リーダーが一人で選ぶのは避けたほうがよいでしょう。必ず、各部門のキーパーソンを巻き込んで合意形成を図りながら選ぶ必要があります。現場部門の反対勢力の発生を未然に防ぐために肝要です。

候補となるERP向けのERPベンダーが複数社ある場合、ERPベンダーも選定する必要があります。ERPベンダーを選ぶ際に重要なことは、そのERPベンダーがERPの導入方法論を実践できるかどうかです。

絞り込んだERPベンダーの提案書に記載されている導入スケジュールのメンバーへのERP研修の時期を確認すれば、簡単に判断できます。なお、ERPのノウハウは属人化しているので、ERPベンダーのERPコンサルタント(国内のベンダーでは、SE)個人の力量を見極める必要があります。

ユーザー企業にはERPに精通した人材はいないので、ERPの選定は、ERPの専門家から支援を受けることをおすすめします。欧米ではERPの専門家からの支援を受けることが一般的な手法となっています。

中小企業向けERPおすすめ7選(機能比較表あり)

従業員数が数十名〜300名程度の中小企業におすすめのERPを紹介します。

製品名導入形態機能領域その他特徴
マネーフォワード クラウドERPクラウド型会計・人事中心短期間・低コストで導入可能
freee会計クラウド型会計・人事中心バックオフィス業務に特化
プロカンクラウド型オールインワンプロジェクト管理に強み
奉行V ERPクラウドクラウド型/パッケージ型会計・人事中心グローバル企業やグループ企業向け
MJSLINK DXオンプレミス/パッケージ/クラウドオールインワンセキュリティ対策が厳重
RobotERP ツバイソクラウド型オールインワン柔軟性が高く成長企業向け
キャムマックスパッケージ型販売・生産管理中心製造業特化
良い点

良い

  • 中小企業向けに最適化された
  • マネーフォワード会計との連携がスムーズで高い拡張性
  • 監査対応に必要な機能も網羅
気になる

気になる

  • 機能面では大企業向けERPと比較するとやや少なく感じる場合も
  • 他社製品との連携には開発が必要な場合があり、一部システム連携にAPI開発が必要

株式会社マネーフォワードの「マネーフォワード クラウドERP」は、同社が提供する会計や経費精算との統合性が高く、中小企業にとって導入・運用がしやすいクラウドERPです。マネーフォワード クラウドERPの最大の強みは、その導入ハードルの低さです。最短1か月で導入でき、各システムとの連携がスムーズなため、既存でマネーフォワードシリーズを利用している企業だけではなく、新規で導入する企業でも簡単に利用可能です。

マネーフォワード クラウドERPには、次のような機能が搭載されています。

  • 債権管理
  • 請求書発行/送付/受領
  • 管理会計
  • 連結決算
  • 年末調整
  • 財務会計
  • 社会保険事務
  • 債権管理
  • 経費精算
  • 固定資産
  • 個別原価管理
  • 給与計算
  • マイナンバー管理
  • 勤怠管理
  • 人事管理
  • 契約管理

マネーフォワード クラウド会計をはじめ同シリーズを導入済の企業や、初期費用を抑えてERP導入を検討している企業におすすめです。

良い点

良い

  • 低コストで経営分析が行える
  • 各部署・各担当毎の収益が明確になる
  • 柔軟なワークフロー機能
気になる

気になる

  • 一般的なERP機能(会計・人事労務など)は連携が必要
  • 機能が限定的なので大規模プロジェクトには向かない場合がある
プラン名初期費用月額費用その他の費用
100,000円〜20,000円〜

株式会社PROCANが提供する「プロカン」は、売上原価が変動するような案件収支管理を行う業界で利用されるERPです。プロカンの最大の強みは、そのリーズナブルな料金設定です。初期費用は100,000円から、月額費用は20,000円から利用できるため、予算が限られているスモールスタートにおすすめです。

プロカンに搭載されている機能は、次のとおりです。

  • 目標管理
  • 予実管理
  • 顧客管理
  • 見積作成
  • 受発注管理
  • 工数管理
  • 帳票作成
  • 入金管理
  • 原価管理

プロカンは、Web制作・アプリ制作業界、IT、デザイン制作、イベント制作、映像制作、広告代理店などの業界におすすめです。

奉行V ERPクラウド

株式会社オービックビジネスコンサルタント
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良い点

良い

  • 22種類のモジュールで会計・人事・労務など基幹業務を網羅
  • 8種類のノーコード・ローコードツールで独自業務に対応可能
  • 新リース会計基準に標準対応
気になる

気になる

  • 独自業務が多い企業では標準化に時間がかかる可能性あり

奉行V ERPクラウドは、グローバル企業やグループ企業向けのSaaS型ERPです。標準機能で、IFRS対応や海外子会社の会計対応、グループ経営管理などに対応しています。標準機能で対応できない独自業務にも、外部サービスとのAPI連携、ノーコード・ローコードツールによる開発で業務要件に対応可能です。

奉行V ERPクラウドに搭載されている機能は、次のとおりです。

  • 財務会計・管理会計
  • 個別原価管理
  • 建設業会計
  • 債権管理
  • 固定資産管理
  • 販売管理
  • 仕入・在庫管理
  • 総務・人事管理
  • 給与計算
  • 勤怠管理
  • 労務管理 など

国内外に拠点をもつ中堅・中小グループ会社におすすめです。

MJSLINK DX

株式会社ミロク情報サービス
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良い点

良い

  • 中堅企業向けに特化した国産ERPで、日本企業の業務習慣に適合
  • 最新のセキュリティ対策
  • オンプレ・クラウドどちらにも対応
気になる

気になる

  • 導入には一定の期間とコンサルが必要
  • 機能追加にはカスタマイズが必要な場合あり
  • グローバル対応は限定的

株式会社ミロク情報サービスの「MJSLINK DX」は、中堅企業の業務にフィットし、日本型業務に対応した国産ERPです。MJSLINK DXの最大の強みは、「Azureデータセンター」「仮想サーバー障害時の自動復旧」「データの3重化」といったセキュリティ対策の厳重さです。災害や不正アクセスへの対策を備えているため、ERP導入時のセキュリティ課題を解決できます。

MJSLINK DXに搭載されている機能は次のとおりです。

  • 財務会計
  • 人事労務
  • 給与
  • 販売管理
  • 資産管理
  • ワークフロー など

新機能「AI仕訳」での自動仕訳や、「AI監査支援」連携で仕訳データに対して監査ができるなど、業務効率化のための仕組みも備わっています。社員数50〜300人規模の中堅企業や、シンプルで使いやすいERPを求める企業に適しています。

良い点

良い

  • 導入前の業務フロー構築や経営分析から行なってくれる
  • 生産性を上げつつコストも下げるようなカスタマイズ設計を提案してくれる
  • リテラシーの低い社員でも簡単に使えるようなアシスト機能も
気になる

気になる

  • コンサルティングから実施するので導入には時間がかかる
  • 中小企業にはオーバースペックの可能性があり、規模によっては費用対効果に課題

ツバイソ株式会社の「RobotERP ツバイソ」は、小さなプラットフォームやデータベースを組み合わせることで、高い柔軟性を持ちながら市場のニーズに応えるERPです。RobotERP ツバイソの最大の強みは、システム構築の前段階の業務フローの整理から行なってくれることで、経営視点の課題整理につながり、根本的な業務フローの改善につなげられることです。コンサルティングや課題分析の部分では、費用が発生しないのも嬉しいポイントです。

RobotERP ツバイソに搭載されている機能は、次のとおりです。

  • 経費精算
  • 財務管理
  • 給与管理
  • 販売管理
  • 購買管理
  • 人事管理
  • 勤怠管理
  • 資産管理
  • 決算会計管理 など

RobotERP ツバイソは、企業規模を問わず、全社的な基幹システムの入れ替えや体制構築、業務フロー改善を目指す企業におすすめです。

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RobotERP ツバイソ

導入企業:TOKYO BIG HOUSE株式会社(旧株式会社 プログレス)
導入前の課題:部分的なIT化により業務効率を上げるはずの仕組みが業務を圧迫していた。
導入後の効果:複数のソフトウェアの連携に適したREST APIにより他システムとの連携が容易となり、顧客情報や製造原価のデータベース一元化、情報反映時の人的ミス排除などが可能となった。結果、月次決算の早期化にもつながる。

キャムマックス

良い点

良い

  • ECカートや実店舗などの複数販売チャネル情報も一元管理
  • 最短3営業日で導入できる
  • サポート費用も含めて月額7万円〜から始められてリーズナブル
気になる

気になる

  • 勤怠や人事労務に関する機能がない
  • 業種によっては導入が適していない

株式会社キャムの「キャムマックス」は、中小企業が導入しやすいように開発されたクラウドERPです。キャムマックスの最大の強みは、月額料金の安さもさることながら、実業務に最適化された機能の充実さです。たとえば、販売管理であれば受注のタイミングで在庫確保ができる機能、出荷管理では送り状番号の顧客へのメール送付など、業務で課題になりがちな部分をカバーし、顧客満足度向上につながるようなサービスを提供可能です。

  • 販売管理
  • 購買管理
  • 債務管理
  • 物流・倉庫管理
  • 生産管理
  • 在庫管理
  • 財務会計
  • EC管理
  • 店舗管理 など

製造業や小売業、卸売業など、プロジェクトごとの予算と実績を厳密に管理したい企業におすすめです。

中堅企業向けERPおすすめ10選(機能比較表あり)

従業員数が300名〜1000名程度の中堅企業におすすめのERPを紹介します。

製品名導入形態機能領域その他特徴
Microsoft Dynamics 365 Business Centralクラウド型/オンプレミス型オールインワングローバル環境にも対応
Microsoft Dynamics 365-株式会社テクトラジャパン(販売代理店)クラウド型オールインワングローバル環境にも、日本の商習慣にも対応
SAP Business Oneクラウド/オンプレ/パッケージオールインワングローバル企業で幅広く導入
OBIC7オンプレミス型/パッケージ型会計・人事中心自社開発と直接販売にて品質を担保
Reforma PSAクラウド型販売・生産管理中心クリエイティブ業に特化
SMILE V Airクラウド型/オンプレミス型会計・人事中心オンプレ型は販売・会計・人事給与のそれぞれにカスタム可能
ZACクラウド型オールインワンERP+PSAのハイブリッド型
Galileopt DXオンプレミス型/パッケージ型販売・生産管理中心製造業特化
ERPシステム EXPLANNER/Axオンプレミス型/クラウド型販売・生産管理中心製造業特化
InfiniOne ERPクラウド型/オンプレミス型オールインワン多様な業種に特化した業種別ソリューション
FutureStageクラウド型販売・生産管理中心製造業・卸売業特化

Microsoft Dynamics 365 Business Central

良い点

良い

  • Microsoft製品との連携がスムーズで親和性が高い
  • 操作性が高いUIで多機能
  • 中堅企業向けのグローバルERPで複数拠点の管理や外貨対応が可能
気になる

気になる

  • 導入には専門的な知識が必要で、パートナー支援が必要なケースが多い
  • サブスクリプション体系が複雑
  • 日本の商習慣に完全に適合していない部分がある
プラン名初期費用月額費用その他の費用
Essentials要問い合わせ要問い合わせ初期導入費用、パートナー支援費用など
Premium要問い合わせ要問い合わせ
Team Members要問い合わせ要問い合わせ

日本マイクロソフト株式会社が提供する「Microsoft Dynamics 365 Business Central」は、Microsoft製品との高い親和性が強みで、グローバル環境での導入にも対応したERPです。

Microsoft Dynamics 365 Business Centralに搭載されている機能は、次のとおりです。

  • 財務管理
  • サプライチェーン管理
  • 販売管理
  • 複数会社管理
  • 在庫管理
  • プロジェクト管理
  • 倉庫管理

Microsoft製品を日ごろより活用している中小企業で、統合的な業務管理を求める場合やグローバル展開している企業におすすめです。

Microsoft Dynamics 365-株式会社テクトラジャパン(販売代理店)

良い点

良い

  • マイクロソフト認定パートナが計画からカスタム開発、定着までのサポートを提供
  • 世界中で導入実績をもつクラウドERP
気になる

気になる

  • 料金については要件によるため要問い合わせ

Microsoft Dynamics 365-株式会社テクトラジャパン(販売代理店)は、中小企業向けグローバルクラウドERPです。グローバルな商習慣に対応しており、欧米を中心とした言語への対応、ローカル対応に標準対応しています。テクトラジャパンは、Microsoft Dynamics 365のソリューションパートナーとして、要件定義からカスタマイズ開発、トレーニング、運用保守まで一貫サポートを提供しています。

Microsoft Dynamics 365-株式会社テクトラジャパン(販売代理店)が提供する機能は次のとおりです。

  • 販売管理
  • 在庫管理/倉庫管理
  • 生産管理
  • サービス管理
  • 購買管理
  • マーケティング管理
  • リソース/プロジェクト管理
  • 財務管理 など

Microsoft Dynamics 365-株式会社テクトラジャパン(販売代理店)は、日本語メニューや、商習慣対応ソリューションの開発も行っており、日本企業向けの保守運用コンサルティングにも対応しているのが特徴です。

良い点

良い

  • 中小企業向けに最適化されているため導入しやすい
  • ERPに必要な基本機能を網羅し、世界中で実績のある信頼性
  • グローバル対応かつ拡張性が高い
気になる

気になる

  • SAP特有の設計思想やUIに慣れが必要
  • 導入パートナーによる品質差が出ることも

SAPジャパン株式会社の「SAP Business One」は、グローバル標準のERPを中小企業規模で活用できるシステムです。SAP Business Oneの最大の強みは、カスタマイズ性の高さです。グローバル企業で幅広く導入されていることもあり、多様な業種・業態に合わせたカスタマイズが簡易にできる点は、BOXILに寄せられた口コミでも評価されていました。

SAP Business Oneに搭載されている機能は、次のとおりです。

  • 財務会計および管理会計
  • 固定資産管理
  • 財務分析
  • キャッシュフロー管理
  • 購買管理
  • 在庫管理
  • BI(ビジネスインテリジェンス)
  • ダッシュボード機能
  • 顧客管理
  • 案件管理
  • 債務管理 など

海外展開を見据えた企業や、グローバル基準のERPを導入したい企業におすすめです。

良い点

良い

  • 国内中堅〜大企業で多くの実績をもつ
  • テンプレートが豊富で始めやすい
  • 誰でもわかりやすい操作感
気になる

気になる

  • レスポンスの速度に課題
  • カスタマイズがわかりにくいと感じる場合がある

株式会社オービックの「OBIC7」は、法制度対応に強く、日本国内の中堅〜大企業に多数の導入実績がある統合ERPです。OBIC7の最大の強みは、自社開発と直接販売にて品質を担保しつつ、ユーザーへのサポートを総合依頼創業以来提供し続けている点です。ベースとなるERPの開発を続けながらも、業種ごとの特性へ対応できるようにニーズに応えた開発をし続けています。

基幹システムとしては、下記の機能を提供しています。

  • 会計
  • 人事管理
  • 給与
  • 就業管理
  • 販売管理
  • 生産管理

それに加え、下記のテンプレートを提供しています。

  • プロジェクト管理型販売管理
  • 小売型販売管理
  • 卸・流通型販売管理
  • 不動産管理型販売管理
  • プロセス型生産管理
  • 個別受注型生産管理

そのため、どの業界でも柔軟に対応できるシステム構成であり、導入実績のある国産ERPを探している企業にとっておすすめです。

良い点

良い

  • クリエイティブ業向けに特化していてコストが安い
  • 初期費用0円で導入しやすい
  • 全体だけではなく案件ごとの利益を可視化しやすい
気になる

気になる

  • 業種が限定的で他業界では使いにくい場合あり
  • 細かな操作感や連携では少し不便に感じるユーザーも
プラン名初期費用月額費用備考
販売0円6,000円経営者・プロジェクトマネージャー・営業・経理担当者向け
購買0円2,000円購買担当・経理担当者向け
勤怠0円300円全社員向け
経費0円300円全社員・経理担当者向け
セキュリティOP0円300円社外からReforma PSAにアクセスする人向け

株式会社オロが提供する「Reforma PSA」は、クリエイティブ業に最適化されたERPです。Reforma PSAの最大の強みはコストパフォーマンスの高さです。提供企業であるオロが提供するERP「ZAC」をベースに、業界特化の設計を行うことで必要な機能だけを安く提供しています。

Reforma PSAに搭載されている機能は、次のとおりです。

  • 販売管理
  • 見積書発行
  • 引合案件の確度(ステータス)管理
  • 受注管理
  • 請求書発行
  • 売上管理
  • 入金管理
  • 購買管理
  • 発注管理
  • 発注書・発注請書発行
  • 仕入管理
  • 支払管理
  • 勤怠管理
  • 経費管理
  • 経営分析
  • プロジェクト管理 など

Reforma PSAはIT業界や広告業、イベント業、コンサルティング、制作業などの案件受託型ビジネスの企業におすすめです。

良い点

良い

  • 基幹系システムと情報系システムを組み合わせて利用できる
  • 1ライセンスからの利用で安く導入できる
気になる

気になる

  • クラウド版はカスタマイズができない
  • 複数社管理が2社までしかできない

株式会社大塚商会が提供するSMILE V Airは、大塚商会が培ってきたノウハウが詰め込まれ、バージョンアップによって機能やセキュリティの強化が行われてきたERPです。SMILE V Airの最大の強みは、プランの柔軟性です。販売・会計・人事給与のそれぞれで5段階のプランに分かれており、オプションも含め自社の状況に合わせて利用する機能を自由に選べます

SMILE V Airが提供する機能は次のとおりです。

  • 売上管理
  • 仕入れ・在庫管理
  • 倉庫管理
  • 原価管理
  • 財務会計
  • 給与管理
  • 人事管理
  • 勤怠管理 など

SMILE V Airは、クラウドで手軽に始めたい企業やセキュリティを重視する企業におすすめです。

良い点

良い

  • プロジェクト別収支管理に強く、プロジェクト型業務に最適
  • 全社の業務を一元管理するクラウド型ERP
  • 販売・会計・工数・経費の統合管理が可能
気になる

気になる

  • 業種によっては機能が過剰な場合も
  • 標準以外の業務にはカスタマイズが必要
  • 価格が非公開で不明瞭な点もある
プラン名初期費用月額費用その他の費用
ライセンス制10万円+導入支援費用・ライセンス費用:機能(モジュール)×ライセンス数
・保守費用(データセンター利用料)6万円〜
導入支援費用はフリープランの場合は0円、専任のコンサルタントのサポートがあるスタンダードプランの場合は都度見積もり。

株式会社オロの「ZAC」は、プロジェクトごとの損益を正確に可視化できるクラウドERPです。ZACの最大の強みは、その柔軟なライセンス形態です。機能ごとにライセンスが分かれており、必要な機能とライセンス数を、契約後に必要な社員へ必要なだけライセンスを割り当てて利用するため、一般的なERPと比較して費用を抑えて利用が可能です。

ZACは、次のような機能を提供しています。

  • 販売管理
  • 購買管理
  • 勤怠管理
  • 工数管理
  • 経費管理
  • 在庫管理
  • 工程管理
  • 経営モニタリング など

ZACは、IT・Web・広告業などのプロジェクト型企業や、案件単位での収支管理が必要な企業に適しています。

Galileopt DX

株式会社ミロク情報サービス
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良い点

良い

  • 会計・販売・生産を幅広くカバー
  • 信頼性の高い日本製パッケージで、多くの国内導入実績
  • 業務ごとに細かく最適化された機能群
気になる

気になる

  • 細かなカスタマイズができないケースがある
  • 操作画面がやや使いづらいと感じられることも

株式会社ミロク情報サービスの提供する「Galileopt DX」は、多機能かつ日本企業の業務に特化した国産ERPです。Galileopt DXの最大の強みはサポートの手厚さです。導入支援や導入後支援だけではなく、複合機・プリンター・パソコン自体といったシステム運用の基盤の提案から、最適なネットワーク環境やセキュリティソフトの提案まで行ってくれます。

Galileopt DXに搭載されている機能は次のとおりです。

  • 財務会計
  • 販売管理・仕入れ管理
  • 工事管理
  • 債権管理・債務管理
  • 人事労務管理
  • 固定資産管理・リース管理
  • 税務申告
  • マイナンバー管理 など

各部門の業務を統合管理したい中堅~大手製造業や、国内サポートと安定稼働を重視する企業におすすめです。

【Galileopt DXの導入事例はこちら】
株式会社ミロク情報サービス

ERPシステム EXPLANNER/Ax

NECネクサソリューションズ株式会社
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良い点

良い

  • 30,000超の豊富な導入実績※
  • 企業成長に合わせた段階的導入が可能
気になる

気になる

  • カスタマイズする場合、導入までに時間がかかりやすい

※出典:日本電気「 ERPシステム:EXPLANNER/Ax | NEC 」(2025年9月3日閲覧)

日本電気株式会社(NEC)のERPシステム EXPLANNER/Axは、販売・債権債務・会計・人事・給与をカバーする国産の基盤ERPです。日本企業固有の商習慣や法制度に対応してきた実績とノウハウを活かした機能性、業務特性や環境に応じた柔軟なカスタマイズ性を持ち、特別な業務環境や商習慣に合ったシステムを構築できます。

ERPシステム EXPLANNER/Axで利用できる機能は、次のとおりです。

  • 販売管理
  • 会計管理
  • 債権管理
  • 債務管理
  • 人事管理
  • 給与管理
  • データ分析・帳票作成
  • デジタルインボイス対応 など

管理会計機能や伝票入力効率化機能、帳票作成機能によるレポート出力など、業務効率化と経営判断を支援する機能が充実しています。機能単位の導入に対応しているほか、経営規模に応じた段階的な導入も可能です。

InfiniOne ERP

良い点

良い

  • 業種別ソリューションで多様な業界の商習慣に対応
  • 機能の部分的導入が可能
  • 標準機能をベースとした個別カスタマイズに対応
気になる

気になる

  • 個別カスタマイズが可能なため費用や導入期間については確認が必要

FutureOne株式会社の「InfiniOne ERP」は、業界変化や業務変化への対応力が強みの国産ERPパッケージです。InfiniOne ERPの最大の強みは、食品や鉄鋼、小売、サービスなど多様な業種に特化した業種別ソリューションです。業界特有の商習慣に適したERPテンプレートと、業界知識をもつコンサルタントによるサポートにより、全体最適化を支援します。複合ビジネス業態や輸出入取引にも対応可能です。

InfiniOne ERPは、次のような機能を提供しています。

  • 販売管理
  • 購買管理
  • 在庫管理
  • 債権債務管理
  • 会計管理
  • 生産管理
  • 原価管理
  • 貿易管理 など

ECサイト構築にも対応可能。EDIやBIツールとの連携、機能の選択導入に対応し、全体最適化から導入後のアフターサポートまで、ワンストップでサポートを受けたい企業におすすめです。

大企業向けERPおすすめ3選(機能比較表あり)

従業員数1,000名以上の大企業におすすめのERPを紹介します。

製品名導入形態機能領域その他特徴
Biz∫(ビズインテグラル)クラウド型/パッケージ型オールインワン複数会社利用前提で利用された拡張性が強み
Oracle NetSuiteクラウド型オールインワングローバル企業にも対応可能
GRANDITパッケージ型オールインワンカスタマイズなしで導入可能

Biz∫(ビズインテグラル)

株式会社NTTデータ・ビズインテグラル
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良い点

良い

  • 大企業向けの高機能ERPシステム
  • 日本の商習慣や法制度に完全対応
  • 柔軟なカスタマイズ性と拡張性
気になる

気になる

  • 中小企業にはオーバーペックになりやすい
  • 導入・運用に専門的な知識が必要
プラン名月額費用月額1ユーザーその他の費用
要問い合わせ要問い合わせ要問い合わせ初期導入費用別途

株式会社NTTデータ・ビズインテグラルが提供するBiz∫(ビズインテグラル)は、日本企業特有の商習慣や制度にも対応可能な国産ERPです。Biz∫の最大の強みは、複数会社利用前提で利用された拡張性と、ノンカスタマイズでも利用可能な業界・業種・業務の特性に合わせたテンプレートの豊富さです。

Biz∫に搭載されている機能は、次のとおりです。

  • 財務会計
  • 人事給与
  • 販売管理
  • ワークフロー など

サポートが充実しており、バージョンアップや法対応を含めた長期保守を前提としてサービスを提供しているのも特徴的です。日本国内に展開する企業で、カスタマイズ不要なERPを探しつつ幅広い業務に対応したい場合におすすめです。

Oracle NetSuite

良い点

良い

  • グローバル対応に強く、多通貨・多言語・各国税制対応に優れている
  • グラフ・ダッシュボードがわかりやすい
  • スケーラビリティが高く、中小企業から大企業まで柔軟に対応
気になる

気になる

  • 日本国内でのみ利用する場合はオーバースペックになる可能性がある
  • 言語によっては翻訳精度がやや低い

オラクル株式会社の「Oracle NetSuite」は、グローバル企業にも対応可能な統合ERPシステムです。Oracle NetSuiteの最大の強みは、世界200か国42,000社以上の企業に利用され、数々の企業のIPOにも貢献してきたその機能の充実度です。多言語・各国税制対応を評価する口コミがBOXILに多く寄せられています。

Oracle NetSuiteは、次のような機能を持っています。

  • 財務管理
  • パフォーマンス管理
  • 予算管理
  • 注文管理
  • 在庫管理
  • サプライチェーン管理
  • 倉庫管理
  • グローバル経営管理
  • 顧客管理
  • プロジェクト管理

IT企業だけではなく、海外拠点を持つ中堅から大手企業、グローバル対応ERPを求める企業に広くおすすめです。

※出典:日本オラクル株式会社「 Oracle NetSuite 」(2025年9月3日閲覧)

GRANDIT

良い点

良い

  • 顧客からのフィードバックを迅速に反映
  • 多様な規模・業種でも対応できる柔軟性
  • カスタマイズなしでも十分な機能の網羅性
気になる

気になる

  • 業種特化型ではないため、業務によっては機能不足の可能性がある
  • 操作感が気になるという口コミも

GRANDIT株式会社が提供するGRANDITは、短期間で本格的なERPがカスタマイズなしで導入可能です。GRANDITの最大の強みは、市況や顧客の利用状況に合わせた製品アップデートがしっかり繰り返されていることです。その体制を実現するために、顧客からのフィードバックやニーズをコンソーシアム企業が吸い上げ、GRANDITへとフィードバックするような販売形態をとっています。

  • 経理
  • 債権・債務管理
  • 販売管理
  • 在庫管理
  • 契約管理
  • 経費精算
  • 資産管理
  • ⼈事給与

初めてERP導入を検討する中小企業や、短期間かつ低コストで業務システムを一新したい企業、クラウド環境での業務運用を前提とする企業におすすめです。


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「BOXIL SaaS AWARD Autumn 2025」の受賞サービス

BOXIL SaaS AWARD 2025

「BOXIL SaaS AWARD(ボクシル サース アワード)」は、SaaS比較サイト「BOXIL」が毎年3月4日を「SaaSの日(サースの日)」と定め、優れたSaaSを審査、選考、表彰するイベントです。

今回の「BOXIL SaaS AWARD Autumn 2025」は、2024年7月1日から2025年6月30日までの1年間で新たに投稿された口コミを審査対象としており、計161サービスに、ユーザーから支持されるサービスの証としてバッジを付与しました。

Good Service 受賞サービス一覧

【Good Service】:「BOXIL」上に投稿された口コミを対象に、各カテゴリで総得点の高いサービスに対してスマートキャンプから与えられる称号です。

口コミ項目別No.1 受賞サービス一覧
使いやすさNo.1 Oracle NetSuite
機能満足度No.1 Oracle NetSuite
お役立ち度No.1 Oracle NetSuite

【口コミ項目別No.1】:「BOXIL」上に投稿された「口コミによるサービス評価」9項目を対象に、各カテゴリ、各項目において一定の基準を満たした上で、最も高い平均点を獲得したサービスに対して、スマートキャンプから与えられる称号です。

>>BOXIL SaaS AWARD Autumn 2025の詳細はこちら

ERPの注意点

ERPを導入する際に注意すべき点をまとめました。確認して導入時の参考にしてください。

必要な機能を洗い出しきれているか

ERPは関係部署が多いために要件が膨大になります。しかし、導入当初の想定から漏れている機能があると、全体設計にかかわる可能性がありリスクも大きいです。そのため、ERPを導入する際はシステムを利用する部署や社員から綿密にヒアリングし、できる限りミスマッチが発生しないよう対策しましょう

カスタマイズのしすぎには要注意

ERPを導入する際には、カスタマイズのしやすさも重要ですが、カスタマイズが過剰になると保守が難しくなるためアップデートのたびに調整コストが増大するリスクがあります​。そのため、業界特有のニーズに対応できる範囲で柔軟性を持ちつつも、可能な限りERPの標準機能で賄える製品にするようにしましょう。

近年はFit to Standard(標準機能に業務を合わせる)考え方も注目されており、標準機能を最大限活用し必要最小限のカスタマイズに留めることが、導入成功のカギです。

人数の増減を考慮しきれているか

ERPの料金はシステム単位で課金されるものから利用人数あたりで課金されるものまでさまざまです。機能が多いシステムゆえ、想定していない利用者が発生すると費用が余分にかかりやすいのも特徴。長期間使うシステムなため、将来の人員計画も加味して予算を編成しましょう。

ERP導入時の注意点をさらに確認したい方は、ERPの導入事例を参考にしてみてください。

ERPの比較表とサービス資料

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ERP(基幹システム)選び方ガイド

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