【30秒でわかるこの記事の結論】
・医療業界のチャットボットは、患者からの問い合わせ・予約・問診を自動化し負担を軽減
・システム選定時は誰が利用するか、どこに設置したいか、シナリオ型・AI型どちらにするかが重要
・ChatPlus | AI AgentPlusは多機能で汎用性が高い。NOMOCa-AI chatは医療用特化型でチューニングしやすい
→規模や目的に応じて患者の利便性を高められるシステムを選びましょう。
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医療業界向けのチャットボットとは
医療業界向けのチャットボットとは、患者からの問い合わせや予約、問診を自動化し、職員の業務負担を軽減するシステムです。クリニックや病院では幅広い業務への対応を求められますが、慢性的な人手不足により対応が追いつかないケースも少なくありません。
チャットボットの導入により、受付業務を効率化できるだけでなく、患者の待ち時間削減といった医療品質向上にも寄与します。チャットボットの基礎知識は、次の記事で紹介しています。
医療・病院でチャットボットを導入するメリット
医療・病院でチャットボットを導入するメリットは、次のとおりです。
- 24時間365日の問い合わせ対応で電話業務を削減
- 患者の問診・症状入力をデジタル化
- 多言語対応で外国人患者も受け入れやすい
24時間365日の問い合わせ対応で電話業務を削減
チャットボットを導入するメリットの1つは、電話対応にかかる負担の軽減です。クリニックや病院では、朝や休診日の翌日などに電話が集中しやすいです。回線やスタッフの不足により、電話がつながらない、あるいは長時間患者を待たせてしまうケースがあります。
しかし、チャットボットが24時間365日オンラインで問い合わせに対応することで、電話問い合わせの数を減らしてスタッフの業務負担を軽減できます。
患者の問診・症状入力をデジタル化
患者の問診・症状入力をデジタル化できることもメリットです。問診が紙の場合印刷や患者への配布・回収、医師への手渡し、紙の管理・廃棄といった作業が必要であり、患者ごとに行っていると手間がかかります。患者が入力するのにも時間がかかるため、待ち時間の増加にもつながります。
一方で、チャットボットで問診をオンラインに集約させれば、印刷から廃棄までの作業が不要です。また、電子カルテと連携すれば自動で情報が転記され、二重入力の手間もなくなります。来院前の問診も可能なので、待ち時間を短縮したり来院の必要があるかを事前に判断したりする対応が検討できます。
多言語対応で外国人患者も受け入れやすい
チャットボットは、多言語への翻訳が可能なシステムが多いので外国人への対応もしやすくなります。近年は海外からの移住やインバウンド需要の増加により、外国人が日本の医療機関で診療を受けるケースも多数見込まれます。しかし、言語が異なると、電話問い合わせや問診などへの対応が難しくなるケースがあります。
チャットボットは、英語や中国語など幅広い言語に対応するサービスも多く、質問や回答を自動翻訳できるため、スムーズなコミュニケーションをサポートできます。英語・多言語に対応したおすすめのチャットボットは次の記事で紹介しています。
【活用シーン別】医療機関でのチャットボット導入パターン
医療業界向けのチャットボットが診察の予約や問診、問い合わせなどの各業務で、具体的にどのように機能し、どのような効果が期待できるかを解説します。
1.診療予約:LINEやWebで24時間予約受付
チャットボットを導入することで、診療予約をLINEやWebサイト上から24時間受付できます。LINEと連携すれば、LINE上で手軽に予約を完了できるほか、リマインドや日時変更なども簡単です。
Webサイトへ導入すれば、患者がサイトを訪れた際にポップアップでチャットボットを表示し、案内を開始できます。予約の意思のないユーザーが訪問した場合であっても、症状のヒアリングをはじめとした相談窓口として機能させれば、自然な流れで予約へ誘導可能です。
2.問診票デジタル化:来院前に症状や既往歴を収集
チャットボットを利用すれば、問診をオンラインで完結させられます。チャットボットから「どのような症状がありますか?」「現在飲んでいる薬はありますか?」など、会話形式によって質問することで、スムーズに問診を進められます。
問診の情報はオンラインですぐに確認でき、医師に紙を手渡して共有する手間もかかりません。電子カルテと連携するシステムであれば、情報をカルテに手作業で転記する手間が省けるので、記載ミスの防止につながります。
3.患者向けFAQ:診療時間、アクセスなどを自動で案内
チャットボットは患者向けのFAQ(よくある質問)としても利用可能です。クリニックや病院が電話対応しか受け付けていない場合、「駐車場はある?」「診療時間はいつ?」といった細かな質問の対応も電話で行うため、スタッフの業務負担になります。
しかし、こうしたFAQを事前にピックアップし、チャットボットに登録すれば、質問のキーワードに反応して自動回答できます。繰り返しの質問対応に割かれる時間を軽減すれば、患者の待ち時間短縮に役立ちます。
4.職員向けFAQ:カルテや処方箋の検索・管理、院内規程確認を自動化
チャットボットは、職員側のFAQにも対応可能です。院内のデータを登録することで院内規程、マニュアルチェック、備品管理などについて、チャットボットへ質問するだけで確認できます。
ミスが許されない状況も多い中で規程やマニュアルを探しやすい環境は、効率化だけでなく安全性を高めるのにも貢献します。
\ 稟議や社内提案にも使える!/
医療業界向けのチャットボットの選び方
医療業界向けのチャットボットを選定する際は、次のようなポイントに注意しましょう。
- 患者向けか、職員向けか
- 電子カルテや診療予約システムと連携できるか
- LINE・Webサイト・電話などと接続するか
- 立ち上げやすいシナリオ型か、高品質なAI型か
患者向けか、職員向けか
チャットボットを患者向け、職員向けのどちらで運用するかを事前に考えましょう。患者向けの場合は予約機能やLINE連携機能、職員向けの場合は検索機能やナレッジ管理機能など、必要となる機能が大きく異なるからです。
たとえば、NOMOCa-AI chatはLINE連携機能やFAQ機能が搭載されており、現在ベータ版で仮予約機能も運用されているため、患者向けに適しています。また、ChatPlus | AI AgentPlusには、ナレッジベース管理や企業情報付与機能などが搭載されており、職員向けとしても運用できます。
電子カルテや診療予約システムと連携できるか
電子カルテや診療予約システムなど、院内にある既存システムとどの程度連携できるかも重要です。システムを連携すれば、問診データや予約情報の二重入力を減らし、ヒューマンエラーの防止にもつながります。
また、システム連携には大きくAPI連携とCSV連携の2種類があるため、どちらで連携できるかも確認しましょう。APIはシステム間で情報交換をするためのツールのようなもので、API連携を行うと自動でデータが転記されます。たとえば、sincloはAPI連携に強みがあり、幅広いシステムとのシームレスな連携が可能です。
一方CSV連携はシステム同士をつながず、片方のシステムから出力したデータを、もう片方のシステムへ手動でアップロードして連携する方法です。手間がかかるため、自動連携を重視する運用には適していない可能性がありますが、マイナーなシステムとも連携できるメリットもあります。APIは、次の記事で詳しく紹介しています。
LINE・Webサイト・電話などと接続するか
LINE・Webサイト・電話などとどの程度連携できるかも確認しましょう。チャットボットのほとんどは、Webサイトへ設置できますが、そのほかLINEや電話など幅広い連絡ツールと連携すれば、患者の利便性を高められます。
たとえば、LINE連携はChatPlus | AI AgentPlusやRICOH Chatbot Serviceなどが対応しており、手軽に予約できるほか、お知らせ情報の通知にも活用できます。KARAKURIはボイスボット(自動音声システム)を提供しているため、連携すれば電話対応も自動化が可能です。ボイスボットのおすすめは次の記事で紹介しています。
立ち上げやすいシナリオ型か、高品質なAI型か
チャットボットにはシナリオ型・AI型の2種類があり、どちらを選択するかも重要です。シナリオ型は事前に設定したシナリオに合わせて会話が進むタイプで、複数の選択肢から質問や回答を選択するのが一般的です。コストが低く短期間で構築できますが、想定外の質問には対応しにくい面もあります。
AI型は、AIが必要な情報を事前に学習して質問に回答するタイプで、一問一答の自然な会話形式で対応します。
幅広い質問に柔軟に回答できる反面、構築に時間がかかるほか、ハルシネーション(事実に基づかない情報の生成)を起こすリスクがあります。特に医療現場での誤情報の提示は、患者の健康被害や重大なクレームに直結するため、医療特化型のAIを選ぶなどの対策が必須です。
医療業界でAIチャットボットを導入したい場合は、精度を高める対策やハルシネーションの防止策をチェックしたうえで、慎重に導入を検討する必要があります。
【規模別】追加で確認したいポイント
一口にクリニックや病院といっても、規模によって必要となる機能やニーズは大きく異なります。各規模ごとに追加で見るべきポイントを確認しましょう。
個人クリニック・小規模診療所|低コストで簡単導入
個人クリニックや小規模診療所の場合は、低コストで導入や管理の負担が少ないものを中心に検討しましょう。基本的にはコストが低く、短期間で導入できるシナリオ型がおすすめです。たとえばChatPlus | AI AgentPlusは、シナリオ型であれば初期費用無料、月額1,500円から導入できるため、手軽に導入しやすいです。
一般病院・中規模医療機関|複数診療科対応や電話削減
一般病院や中規模医療機関は、診療科が複数あり、問い合わせの種類も多くなりやすい傾向があります。そのため、シナリオ設計にかかる負担が軽減できるものや、柔軟に設計できるものを中心に検討しましょう。
たとえばRICOH Chatbot Serviceは、医療機関でよくある質問をまとめたQ&Aテンプレートが提供されているため、質問・回答の作成にかかる手間を大きく削減できます。
大学病院・総合病院|システム連携やセキュリティ
大学病院や総合病院は、膨大な量の機密データを管理しており、基幹システムが導入されているケースも見られます。そのため、基幹システムとの連携やセキュリティ対策にも注目して選定するのがおすすめです。
たとえばKARAKURI chatbotは高度なガバナンス機能を搭載しており、アクセス制御やログ管理のほか、権限管理、監査機能もあるため、厳格な情報管理がしやすいです。
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医療業界向けのチャットボットの比較表
| サービス名 | 特徴・強み | 料金 |
|---|---|---|
| ChatPlus | AI AgentPlus | 機能が豊富で柔軟性も高く、患者向け・職員向けどちらにも対応できる | 初期費用:0円 月額料金:1,500円~(税抜) |
| RICOH Chatbot Service | 医療機関向けテンプレートをはじめ、導入負担を軽減する機能が充実 | 初期費用:5,000円~(税抜) 月額料金:18,000円~(税抜) |
| sinclo | 予約数増加に役立つ機能が多く、有人チャットも対応しやすい | 初期費用:要問い合わせ 月額料金:10,000円~ |
| NOMOCa-AI chat | 医療機関特化で、独自の専門的なAIを学習させた精度の高い回答に強み | 初期費用:要問い合わせ 月額利用料:8,000円(税込) |
| ObotAI | シナリオ型・AI型を両立させたハイブリッドエンジンで回答を生成 | 要問い合わせ |
| KARAKURI chatbot | 特許取得のAIトレーニングで、質問の傾向を汲んだ回答ができる | 要問い合わせ |
医療業界向けのチャットボットのおすすめ比較6選
チャットボットの中でも、医療業界への導入実績があり、おすすめのシステムをいくつかピックアップして紹介します。
ChatPlus | AI AgentPlus
ChatPlus | AI AgentPlusは、機能が豊富で汎用性も高く、患者向け・職員向けどちらにも対応するチャットボットです。シナリオ型・AI型のどちらも利用でき、有人チャットへの切り替えにも対応しています。
機能は、多言語対応やLINE連携機能など患者向けのものや、ナレッジベース管理や企業情報付与など職員向けのものもあり、柔軟に対応可能です。医療機関の要望に合わせてオリジナル機能のカスタマイズも可能であり、自院のオペレーションに最適なシステムを構築できます。
ChatPlus | AI AgentPlusの料金プラン・価格
| プラン名 | 初期費用 | 月額料金 |
|---|---|---|
| ミニマム | 0円 | 1,500円~(税抜) |
| ビジネスライト | 0円 | 9,800円~(税抜) |
| プレミアム | 0円 | 28,000円~(税抜) |
| AIライト | 0円 | 50,000円~(税抜) |
| オートAI | 0円 | 80,000円~(税抜) |
RICOH Chatbot Service
RICOH Chatbot Serviceは、導入負担の少ないチャットボットです。シナリオ型では医療機関でよくある質問をまとめたテンプレートが提供され、チャットボット導入でハードルとなりやすいQ&A作成の手間を削減できます。
職員向けのプランでは、院内のドキュメントを管理画面にアップロードするだけで自社独自の生成AI環境の構築が可能です。情報の更新やメンテナンスもデータのアップロードのみで行えるため、手軽に導入しやすいでしょう。
RICOH Chatbot Serviceの料金プラン・価格
| プラン名 | 初期費用 | 月額料金 |
|---|---|---|
| STARTER | 5,000円~(税抜) | 18,000円(税抜) |
| ビジネスライト | 5,000円~(税抜) | 50,000円(税抜) |
| プレミアム | 5,000円~(税抜) | 要問い合わせ |
sinclo
sincloは、Webサイトからの予約数の増加に役立つ機能や有人チャット機能が充実したチャットボットです。ページの滞在時間や訪問回数など訪問者のリアルタイムな行動を直接確認し、チャットボットに表示する内容を状況に合わせて切り替えられます。
有人チャットでは、閲覧ページの共有や双方向での操作、資料の提供など機能が充実しているので、医療業界のように専門性の高い分野でも説明がしやすいでしょう。チャットボットで対応しきれない問い合わせを有人チャットに切り替えることで、疑問解消や予約などへつなげられます。
sincloの料金プラン・価格
| プラン名 | 初期費用 | 月額料金 |
|---|---|---|
| コスト重視プラン | 要問い合わせ | 10,000円~ |
| 成果重視プラン | 要問い合わせ | 50,000円~ |
NOMOCa-AI chat
NOMOCa-AI chatは、医療機関への問い合わせに特化したチャットボットです。汎用型のAIではなく、医療業界独自の専門的なAIに学習させるため、精度の高い回答を生成できます。回答は、ユーザーの管理画面情報をもとに生成しているため、不要な情報が入る心配を減らせます。
分析機能にも優れており、曜日や時間帯別の会話数推移や、よくある質問のランキングを一目で把握できるので、導入後の運用改善が見込まれます。
NOMOCa-AI chatの料金プラン・価格
初期費用:要問い合わせ
月額利用料:8,000円(税込)
ObotAI
ObotAIは、ハイブリッドAIエンジンを搭載した、幅広い言語への翻訳に優れたチャットボットです。AIエンジンはシナリオ型の正確性とAI型の柔軟性が備わったハイブリッド型を利用しており、幅広い問い合わせで適切な回答が期待できます。多言語に対応しているため、外国人への対応を強化したい医院におすすめです。
サービスを提供する運営会社はヘルスチェック用AIチャットボットや、自治体のコロナワクチン接種対応チャットボットを開発するなど実績も豊富です。そのため、医療業界のニーズを理解したチャットボットの提供が期待できるでしょう。
ObotAIの料金プラン・価格
要問い合わせ
KARAKURI chatbot
KARAKURI chatbotは、独自のAIトレーニング技術に強みをもつチャットボットです。特許取得のAIトレーニング機能を搭載しており、顧客からの質問データをAIの教師データとして利用することで、実際の問い合わせ傾向を反映した応答がしやすくなります。継続的な学習も行えるため、運用の手間を減らしつつAI精度の改善を図れるでしょう。
また、高度なガバナンス機能を搭載しており、アクセス制御やログ管理はもちろん、権限管理や監査機能も充実しています。そのため、医療業界の厳しい基準にも適用させやすく、運用ポリシーにもとづいた厳格な情報管理が期待できます。
KARAKURI chatbotの料金プラン・価格
要問い合わせ
医療業界向けのチャットボットに関するよくある質問(FAQ)
チャットボットで医療業界のどのような業務負担を軽減できる?
一例として、患者からの電話対応業務における負担を軽減できます。チャットボットによって、FAQの回答や予約受付業務をオンラインで完結させることで、電話問い合わせの数を減らせます。
窓口の混雑解消や待ち時間短縮につながるので、医療法人側だけでなく、患者にとっても便利な体験を届けられます。
チャットボットが誤回答をする危険性はない?
AIチャットボットを導入すると、誤った回答をする可能性もあります。心配な場合はシナリオ型を導入したうえで、対応が難しいものは有人チャットへ切り替える運用がおすすめです。
AIチャットボットを導入したい場合は、誤回答や精度向上への対策をチェックしたり、無料トライアルで回答精度を確認したりすることでリスクを軽減できます。
ITに詳しいスタッフがいなくてもチャットボットを導入できる?
チャットボットはITに詳しい担当者がいなくても導入できます。Webサイトへの組み込みは、提供されるコードをコピーして編集画面に貼りつけるケースが多く、専門的な知識がなくても設定できるサービスが多いです。
サービスによっては、設置代行や設定代行、導入支援サポートも提供しているので、初めて導入する場合も安心です。
医療業界向けのチャットボットを比較するならBOXIL
チャットボットは患者からの問い合わせ対応を自動化し、受付スタッフの業務負担を軽減できます。窓口の混雑解消や患者の待ち時間の短縮に役立つため、医療機関への導入におすすめです。選定の際は、次のポイントに注意して選びましょう。
- 患者向けか、職員向けか
- 電子カルテや診療予約システムと連携できるか
- LINE・Webサイト・電話などと接続するか
- 立ち上げやすいシナリオ型か、高品質なAI型か

