BATH(バイドゥ・アリババ・テンセント・ファーウェイ)によるハイテク都市深センの人材エコシステムとは

最終更新日: 公開日:

記事の情報は2017-12-25 20:50時点のものです。

アジアのシリコンバレーともいわれる深センは中国の経済特区に指定されて以降、世界に類をみないスピードでハイテク都市へと変貌を遂げた。しかもその勢いは増すばかりだ。今回は、その爆速成長を支えるBATH(バイドゥ・アリババ・テンセント・ファーウェイ)から派生する「BATH系人材エコシステム」について解説する。

深センの「場」づくりに学べ

ここから日本企業が学べることはなんだろうか。

それは、「企業間コミュニティの垂直から水平構造への変化」であり、一言でいえば最近よく耳にする「オープンイノベーション」だが、企業間での人材の流動をよしとしない日本の企業文化には適さない部分が多いのではないだろうか。

しかし、「場」については検討の余地が大いにあるはずだ。

テクノロジーの進化や社会の変化がますます早くなる現代において、業界内の自社のポジションだけでなく、業界間の関係性や時間軸を意識した業界構造の変化に明るい越境型人材が育つ環境作りは必要だ。

成熟した市場において自社のシェアを拡大するためには、市場に精通し競合優位性を明確にするといった掘り下げる垂直思考が求められるが、レッドオーシャンから抜け出しブルーオーシャンで戦うためには、視点を変えて新しい市場をどうしたら作れるのかを考えた方が建設的だ。

またUberやAirbnbなどデジタル・ディスラプチャーが台頭したいま、マルチサイドプラットフォームをデザインできるアイデアこそがイノベーションをうむ源泉でもある。

そのためには社会環境の変化をつぶさに観察し、何が求められているのか敏感に察知できる人材が必要である。

この「観察眼」を養うためのきっかけとしてオープンイノベーションの場を定義してみてはいかがだろうか。

異なる業界の企業が集い、越境型人材育成という共通目標をもつことができれば、日本でも企業間の垣根を超えた「場」づくりが十分可能なはずだ。

機会があれば、日本に比べて圧倒的なスピードで変化する都市深センの人材エコシステムに触れ、場づくりの参考にしていただきたい。