世界ゲーム市場規模「15兆円」超へ、拡大を呼ぶ3つの要因 - 日本も過去最大へ

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2017年、ゲームの市場規模は拡大した。家庭用ゲーム機の巻き返し、ゲームアプリの活況、アジア競技大会の正式種目となったeスポーツなどによって、来年以降も市場拡大が見込まれ、世界全体の市場規模は15兆円を超えるとみられる。本記事では、現状の数値や拡大の理由を解説する。

世界ゲーム市場規模「15兆円」超へ、拡大を呼ぶ3つの要因 - 日本も過去最大へ

世界ゲーム市場15兆円超えへ

PC、家庭用ゲーム機、スマートデバイスなど、ゲームをプレイする環境はさまざまだが、世界規模でその市場が拡大しているのは間違いないようだ。市場売上が15兆円を超えるといわれるその現状を、項目別に解説する。

前年比13.3%の成長

オランダ・アムステルダムに本社を置く調査会社「newzoo」は2018年4月30日、四半期ごとにアップデートされるグローバル・ゲーム・マーケットを発表した。

その結果、2017年に1,217億ドルであった世界全体のゲーム市場規模は、13.3%に相当する162億ドルの成長が見込まれ、1,379億ドル(1ドル110円換算で約15兆円)に達すると予測されている。

51%はモバイルゲーム

高成長を支えるのは、はじめてマーケット全体で過半数を超えると見られるモバイルゲームだ。2007年にiPhoneが販売開始されて以来、この分野は毎年二桁成長を継続しており、前年比で25.5%の成長を遂げ、モバイルゲーム市場は全体の51%となる703億円規模になる見通しだ。

iPhoneをはじめとしたスマートフォンはもちろん、モバイルゲーム市場の20%を占めるタブレットも見逃せないだろう。

出典:newzoo / Mobile Revenues Account for More Than 50% of the Global Games Market as It Reaches $137.9 Billion in 2018

アジアのみで約8兆円

世界ゲーム市場規模を地域別に見た場合の状況はどうか。国別の市場規模No.1となる中国がけん引するアジアパシフィック地域が、約8兆円となる714億ドルで全体の52%を占める結果となった。

これは、シェア2位の北米地域市場規模のほとんどを、国別でNo.2のアメリカが占めているのに対し、国別でNo.3の日本がアジアパシフィック地域に含まれているのが大きいだろう。

出典:newzoo / Mobile Revenues Account for More Than 50% of the Global Games Market as It Reaches $137.9 Billion in 2018

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2021年には20兆円規模へ

グローバル・ゲーム・マーケットの今後の成長見通しはどうか。newzooの予測では、2017年から2021年までに平均10.3%の成長率を維持し、2021年には約20兆円となる1,801億ドルに達すると見られている。

これは、706億ドルであった2012年から2021年までの10年間での成長率、約11%とほとんど同じであり、今後も高い成長率が維持されると見ていいだろう。

出典:newzoo / Mobile Revenues Account for More Than 50% of the Global Games Market as It Reaches $137.9 Billion in 2018

日本ゲーム市場も過去最大

では、日本国内のゲーム市場規模はどれほどか。「ファミ通ゲーム白書2018」による、2017年調査結果をもとに解説する。

過去最高の1兆5,000億円超え

2017年、日本国内ゲームの市場規模は、1兆5,686億円に達し、過去最高を更新した。

特に、PCやスマートフォン、フィーチャーフォンを含むオンラインプラットフォーム市場は、1兆1,273億円に達し、国内市場の7割を占めるまでに成長している。

一方、やや減少傾向にあった日本の家庭用ゲーム機市場は、Nintendo Switchのけん引もあって、2017年は4,413億円に成長。5年ぶりのプラスとなった。

ゲームアプリが1兆円超え

成長著しいオンラインプラットフォームを支えるのが、スマートフォン・タブレット向けの「ゲームアプリ」だ。

2017年の日本ゲームアプリ市場は、前年比9.2%増となる1兆580億円となり、ゲーム市場全体でも大きな割合を占めている。

ゲームアプリの世界シェアは、日本や中国、韓国などを含むアジアパシフィック地域が6割を占めるといわれている。ゲームアプリは、アジアで高い支持を得ているのが特徴的だ。

出典:ファミ通ゲーム白書2018

PCゲームユーザーが拡大

ファミ通ゲーム白書2018では、独自のリサーチシステムを活用し、ゲーム環境別ゲームユーザー数も算出している。この調査結果によると、2017年のゲーム人口は、前年比500万人増の4,922万人と、過去5年間での最高を記録した。

興味深いのは、前年比1.5倍増で1,483万人となったPCゲームユーザーの拡大だ。

この背景には、魅力的なタイトルの登場に加え、近年盛り上がりを見せている「eスポーツ」への関心が影響していると見られる。

出典:ファミ通ゲーム白書2018

ゲーム市場拡大の3要因

拡大を続けるゲーム市場を支える要因はなんだろうか。3つの項目を挙げてみていく。

1. 家庭用ゲーム機の堅調なヒット

まずは、家庭用ゲーム機市場における売上上昇が挙げられる。旧世代家庭用ゲーム機の売上が落ち込むなか、Nintendo Switchの世界的ヒットで、息を吹き返した形だ。

タイトルも、3DSのポケモンやSwitchのスプラトゥーン2など、販売数を堅実に伸ばしたものが見受けられた。

これらの複合要因により、2018年の家庭用ゲーム機市場全体でも、4.1%の成長が見込まれている。

2. 売上も関心も高いアジア

世界最大人口の中国をはじめ、アジアパシフィック地域の関心の高さは市場拡大の一要因とみなせる。関心の高さは、アジアパシフィック地域が市場の半数以上を支えていることから明らかだ。

ゲームアプリに限定すれば、上述したとおり、シェアは6割を超える。

また、人口の少ない日本ユーザーが、より多くの金額をゲームに費やしている点も注目に値する。金額にすると、北米地域の1.5倍、欧州地域の2.5倍もゲームに費やしている。

3. eスポーツで注目のオンラインプラットフォーム

オンラインプラットフォームが、ゲーム市場全体を底上げしているのも要因にあげられる。日本でも、オンラインPCゲームのユーザーはなお、拡大中だ。

世界規模で熱狂が広がっている「eスポーツ」では、タイトルの多数をPCゲームが占める。そのため、まだ市場規模の小さい日本を中心に、今後も世界的な拡大が見込まれる。