【30秒でわかるこの記事の結論】
・営業で多いAI活用事例は「提案資料の作成」と「営業メールの作成・送付」
・AI活用を成功させるには学習データの質と量の確保が重要
・営業で人気なのは生成AIツール。自律して動く営業向けAIエージェントにも注目
営業向けのAIツールの選定にお困りですか?導入の失敗を避けるためにも、まずは各サービスの資料をBOXILでまとめて用意しましょう。
⇒ 営業向けAIエージェントの資料をダウンロードする(無料)
\機能・料金をサービス資料で比較/
営業のAI活用事例10選‐最多は「提案資料の作成」
SaaS比較サイト「BOXIL」を運営するスマートキャンプ株式会社は、営業活動においてAIツールを利用している営業担当者389人を対象に、「営業のAI活用実態調査」を実施しました。本データに関する概要や引用方法は▼調査概要を参照ください。

営業がAIを活用している業務として最も多かった回答は「提案資料の作成」でした。次いで「営業メールの作成」「市場調査」と続き、生成AIが得意とする「文章作成」や「情報収集」の領域で特に活用が進んでいることがわかります。
結果の詳細はこちら(クリックして開く)
| 選択肢 | 回答人数(n=389、複数回答可) |
|---|---|
| 提案資料の作成 | 197 |
| 営業メールの作成・送付 | 194 |
| 市場調査・企業リサーチ | 97 |
| 問い合わせ対応 | 93 |
| 商談の議事録要約 | 72 |
| トークスクリプトの作成 | 67 |
| リードリスト作成・スコアリング | 53 |
| 商談の分析 | 50 |
| 日程調整 | 49 |
| 売上予測・KPI管理 | 49 |
| わからない | 10 |
| その他 | 6 |
提案資料の作成
顧客への提案書やプレゼン資料の作成は、構成検討からデザイン調整まで多大な工数を要する業務です。たとえば、ChatGPTやGeminiなどの生成AIツールを活用することで、テキストの指示からスライドの骨子を自動生成したり、既存資料のテキストを「要約」してスライド化したりできます。
営業担当者が多く時間を取られがちな資料作成をAIに任せ、商談や戦略立案に時間を割こうとする意識の表れと言えます。
営業メールの作成・送付
営業担当者は、新規開拓のアプローチメールや、商談後のお礼メール、追客(ナーチャリング)メールなど日々さまざまなメールを作成しています。しかし、定型文の使い回しでは反応が得にくいため、個社ごとにカスタマイズすることも求められます。
生成AIツールを活用することで、宛先企業の業界や担当者の役職に合わせたオリジナル文章を簡単に作成できます。
「提案資料の作成」に次ぐ僅差でランクインしていることから多くの営業担当者が、AIツールは文章・文書を効率的に作成できるツールとしての認識が強いことがうかがえます。
市場調査・企業リサーチ
商談前に対象企業の事業内容や最新ニュース、競合状況を調べる準備作業は、商談の質を左右する重要なプロセスです。この業務では、Web上の膨大な情報から特定企業のニュースやプレスリリースをAIが収集・要約するツール(例:ChatGPT Deep Research)の活用が進んでいます。
「最近の注力領域は?」といった質問に対し、AIがWeb上のデータをもとに回答を生成してくれるため、リサーチ時間が短縮されます。情報の検索・要約作業をAIに任せることで、人間は情報の分析と仮説構築に集中できます。
問い合わせ対応
Webサイトを訪れた顧客からの質問に応対し、商談や資料請求へ誘導する一次対応業務です。たとえば、のようなChatPlusやZendeskのようなAIチャットボットを導入することで、24時間365日の無人対応が可能になります。特にLLM(大規模言語モデル)を搭載した最新ツールは、自然な会話で顧客のニーズをヒアリングできます。
問い合わせにおいて、即時対応は成約率や解約率に直結する大きな要素です。人間が対応できない夜間・休日の機会損失を防ぐため、AIを使用した問い合わせ対応が標準化されつつあります。
商談の議事録要約
商談内容を記録し、SFA(営業支援システム)やCRMに入力・共有する業務は、多くの営業担当者が「面倒だ」と感じる事務作業のひとつです。オンライン会議と連携したAI議事録作成ツール(例:OtolioやACES Meetなど)を活用すれば、会話の文字起こしだけでなく、決定事項やネクストアクションの抽出までを一気通貫で行えます。
この業務でのAI活用は、入力漏れの防止にも直結するため、「話すことに集中したい」という現場のニーズと、「正確なデータを蓄積したい」というマネジメント側の意図が合致し、導入が加速しています。
トークスクリプトの作成
電話営業や商談のトークスクリプト(台本)作成は、属人化しやすい業務の一つです。生成AIや自律型AIエージェント(例:AI OMNI AGENT)を活用すれば、相手の業界や企業情報を与えるだけで効果的なスクリプトの素案を瞬時に作成できます。さらに、過去の優秀な商談データを学習させ、成約率の高い「切り返しトーク集」を生成させることも可能です。
活用が進んでいる背景には、トップセールスのノウハウを形式知化し、組織全体の底上げを図りたいという企業の狙いが見えます。AIは個人のスキル差を埋める教育係としての役割も担い始めているのです。
リードリスト作成・スコアリング
ターゲット企業のリストアップと、見込み度(スコア)による優先順位付けができるAIツールも登場しています。たとえば、Salesforce Sales CloudのようなAI搭載のSFA/CRMを活用することで、自社の受注傾向と類似した企業をリストから自動抽出し、過去の失注・受注データに基づいて受注確度が高い企業をスコアリングして提示できます。
これは「数打てば当たる」という量を重視する営業スタイルから、データドリブンな営業への転換が考えられます。ツール導入が必要なため、文章作成系と比較すると回答数はやや減りますが、成果につながりやすい活用法です。
商談の分析
商談中の会話や顧客対応を分析し、改善点を見つけることは成約率向上や新人教育において重要です。MiiTelのようなAI音声解析ツールを使えば、録音データから感情分析を行い、顧客がポジティブに反応した瞬間や、逆に興味を失った瞬間を可視化します。
また、「営業担当者が一方的に話しすぎている」といった傾向も指摘してくれます。セールス・イネーブルメント(営業組織の強化)の文脈でも注目されていますが、専用ツールの導入が必要なため、活用はまだ限定的です。
しかし、ブラックボックス化しやすい商談の質を分析できるため、営業力強化の次の一手として今後も注目が集まる領域と言えます。
日程調整
営業担当者にとって、顧客と商談日時を決定するための連絡やカレンダー登録は、地味ながら頻度が高く、時間を奪われる業務です。
ToviraリードジェネレーターのようなAIエージェントを活用すれば、カレンダーと連携して空き日程を自動抽出し、相手が選んだ日時でWeb会議URLの発行・カレンダー登録までを全自動で完了させられます。「候補日を3つ挙げる」といったメール往復の無駄を省くことができ、双方にとってメリットがあります。
売上予測・KPI管理
現在の営業状況から今月・今期の着地見込みを算出する業務において、SFAに蓄積された過去の進捗データと現在のパイプラインを照らし合わせ、AI搭載のSFA/CRMやAIエージェントが高精度な売上予測(フォーキャスト)を行います。これにより、担当者の勘や願望が混じらない客観的な数値を把握できます。
活用率が下位である要因は、前提としてSFAへの正確かつ十分なデータ入力が必要であり、ハードルが高いためと考えられます。また、経営判断に直結する重要業務であるため、データの質と量が向上すればこの領域のAI予測の正確さも高まっていくでしょう。
約7割が成果向上を実感。質の向上も約6割

AIツールの導入前後を比べて、営業活動の成果・質の変化を尋ねたところ、最も多かった回答は「成果・質ともに向上した(40.4%)」でした。「成果は向上したが、質は変わらない/低下した(26.5%)」を合わせると、66.9%が成果への寄与を実感しています。
また、これまでAI活用は「質は劣るが効率がよくなるもの」と捉えられがちでした。しかし、調査結果では「成果・質ともに向上した(40.4%)」と「成果は変わらない/低下したが、質は向上した(19.5%)」を合わせた59.9%が営業の質の向上も感じています。
近年、急速に進化を遂げたAIの顧客分析やパーソナライズされた提案書作成などは、個人の営業品質を引き上げていることがうかがえます。
結果の詳細はこちら(クリックして開く)
| 選択肢 | 回答人数(n=389) | 割合 |
|---|---|---|
| 成果・質ともに向上した | 157 | 40.4% |
| 成果は向上したが、質は変わらない/低下した | 103 | 26.5% |
| 成果は変わらない/低下したが、質は向上した | 76 | 19.5% |
| わからない | 30 | 7.7% |
| 成果・質ともに変わらない/低下した | 23 | 5.9% |
【エピソード】成果&質向上のポイントは顧客や商談データの分析活用
選択した成果・質の変化に関して、具体的なエピソードについて尋ねたところ、次のような回答がありました。これらの回答から、成約や売上などの成果につなげるには、顧客や商談データの分析活用がポイントと言えます。AIを活用して、定性・定量の両面から顧客の解像度を高めることが、営業の質と成果の両方の向上につながる可能性があります。
| 成果・質の変化への回答 | 個別エピソード |
|---|---|
| 成果・質ともに向上した | 「AIに入会面談(営業面談)を分析させてクオリティアップを図った結果、顧客のニーズが掘り出しやすくなりエリア拠点内の成約率がアップした」 |
| 成果は向上したが、質は変わらない/低下した | 「顧客情報の分析に活用。今までにない提案ができるようになり、月に1件程度販売実績が増加」 |
| 成果は変わらない/低下したが、質は向上した | 「提案時の顧客分析に活用している。まだ成果にはつながっていないが、顧客の立ち位置にミートできていると感じる」 |
| いずれも変わらない・低下 | 「メール対応は早くなったが質とか成果は変わらない」 |
AI活用成功の秘訣は「学習データの質と量の確保」

AI活用を成功させるために最も重要だと感じる要素を聞いたところ、最も多かった回答は「学習データの質と量の確保」でした。
導入前は、AIツールの機能やプロンプト作成のテクニックなどに関心を寄せがちですが、実際に運用を始めると参照データの不足や不備といった課題に直面します。どれほど高性能なAIツールでも、学習させるデータが古かったり、整理されていなかったりすれば、的確な回答生成やデータ分析はできません。
僅差の2位に「現場社員への教育・トレーニング」が入り、3位「セキュリティ・ガイドラインの策定」、4位に「導入目的の明確化」が続き、「最適なツールの選定」は5位という結果に。
この順位の傾向から、AIの性能の良し悪しよりも、使う人のリテラシーや素材データを準備することが重要であると考えられます。
結果の詳細はこちら(クリックして開く)
| 選択肢 | 回答人数(n=389) | 割合 |
|---|---|---|
| 学習データの「質と量」の確保 | 53 | 13.6% |
| 現場社員への教育・トレーニング | 51 | 13.1% |
| セキュリティ・ガイドラインの策定と遵守 | 45 | 11.6% |
| 導入目的と解決すべき課題(KPI)の明確化 | 44 | 11.3% |
| 自社に最適なツール・パートナーの選定 | 42 | 10.8% |
| 既存業務フローの棚卸し・整理 | 30 | 7.7% |
| AI活用の成果を評価する組織体制 | 30 | 7.7% |
| ハイパフォーマーの形式知化 | 29 | 7.5% |
| スモールスタートによる効果検証 | 23 | 5.9% |
| わからない | 22 | 5.7% |
| 経営陣・マネージャー陣のリーダーシップ | 18 | 4.6% |
| その他 | 2 | 0.5% |
最も使用されているAIツールは「生成AI」

実際に業務で使用しているAIツールの種類を聞いたところ、1位は「生成AI」となり、2位以下に倍以上の差をつける結果となりました。 まずはChatGPTやGeminiをはじめとする汎用的な生成AIが、営業現場の効率化ツールとして定着していることがわかりました。
2位に「AI音声解析・議事録作成ツール」、3位に「SFA/CRMなどツール搭載のAI機能」が続きます。
現在はまだ生成AIによる個人の業務効率化が中心ですが、今後は蓄積されたデータを有効活用するAI搭載のSFA/CRMや自律型AIエージェントなどの活用も広がっていくことが予想されます。
結果の詳細はこちら(クリックして開く)
| 選択肢 | 回答人数(n=389) | 割合 |
|---|---|---|
| 生成AI | 244 | 62.7% |
| AI音声解析・議事録作成ツール | 99 | 25.4% |
| SFA/CRMなどツール搭載のAI機能 | 95 | 24.4% |
| AIチャットボット・ボイスボット | 78 | 20.1% |
| 自律型AIエージェント | 31 | 8.0% |
| わからない | 12 | 3.1% |
| その他 | 3 | 0.8% |
| ツールの種類 | 主なサービス |
|---|---|
| 生成AI | ・ChatGPT ・Gemini ・Microsoft Copilot など ▶生成AIツールを記事で比較する |
| AI音声解析・議事録作成ツール | ・MiiTel Phone ・AmiVoice ・ACES Meet ・Otolio など ▶AI議事録作成ツールを記事で比較する |
| SFA/CRMなどツール搭載のAI機能 | ・Salesforce Sales Cloud ・GENIEE SFA/CRM ・Sales Marker など ▶SFAを記事で比較する ▶AI搭載CRMを記事で比較する |
| AIチャットボット・ボイスボット | ・Zendesk ・ChatPlus ・PKSHA VoiceAgent など ▶AIチャットボットを記事で比較する ▶ボイスボットを記事で比較する |
| 自律型AIエージェント | ・ChatGPT エージェント ・AI OMNI AGENT ・JAPAN AI AGENT など ▶自律型AIエージェントを記事で比較する |
おすすめの営業向けAIエージェント5選
アンケート結果ではまだ利用率が低いAIエージェント。生成AIツールとの違いとして、AIエージェントは一連の業務を自律的に実行する点です。
たとえば、Web行動分析からの配信メール作成や、社内データを踏まえた仮説構築、SFAへの自動入力などをAIエージェントが判断・実行します。AIエージェントのなかでも営業向けにおすすめのツールを紹介します。
Staircase AI by Gainsight
Staircase AI by Gainsightは、顧客との全チャネルのコミュニケーションをAIで統合分析し、カスタマーサクセスに必要なインサイトを提供できる営業向けAIエージェントです。
既存ツールとの連携を前提として設計されており、メール・カレンダー・チャット・Slack・CRMなど、分散した顧客接点データを標準コネクタにより一元収集できます。
生成AI技術を用いて日々の会話内容を自動解析し、顧客の感情傾向や関係性ヘルススコアなどの指標をリアルタイムに算出します。重要な兆候(解約リスクやアップセル機会)が検知されると即座にアラートが発行され、Slack通知やダッシュボード上でチームに共有できます。
Toviraリードジェネレーター
Toviraリードジェネレーターは、AI技術を活用してBtoB営業のリード獲得から商談設定までを自動化する次世代のデジタル営業支援ツールです。
Web訪問者の行動や意図(インテント)を分析し、個々に最適化されたコンテンツ表示や自動追客を行うことで、効果的に見込み客を育成・特定します。
CMSやMA、SFAなどの多機能を統合したトータルパッケージであり、営業リソースの最適化を通じて、人手不足の解消や成約率向上、コスト削減を支援します。
AI OMNI AGENT
AI OMNI AGENTは、コンサルティング会社の知見をもとに設計された営業向けAIエージェントです。社内の商談データやSFA/CRMの情報を活用し、課題仮説の抽出、ストーリー性のある提案書作成、経営層向けレポート作成までを効率化します。
商談前には、顧客情報に基づく仮説立案や想定問答の整理を自動化し、壁打ち機能で準備を支援します。
商談後は、録音から議事録作成やSFA入力を自動で行い、事務負担を削減。さらに、商談内容を反映した提案資料の構成案も自動生成可能です。
Maneai
Maneaiは、企業ごとにカスタマイズされたAIが、リアルタイムフィードバックを通じて商談の質を継続的に高める営業向けAIエージェントです。営業担当者の商談内容をAIが自動分析し、即座に質の高いフィードバックを提供してくれるのも特徴です。
アセスメントAI機能では、過去の商談フィードバックを蓄積・スコアリングし、組織傾向を可視化でき、部署・チーム・個人ごとに強みと課題が明らかになります。
また、商談録音データから要点を抽出してCRMツールに自動登録する機能も備わっており、煩雑な記録作業から解放されます。
Salesforce Agentforce
Agentforceは、Salesforce上で自律的に動くAIエージェントを構築できるプラットフォームです。CRMに蓄積されたデータや業務知識をもとに質問へ回答し、案件更新やタスク実行まで自動で行います。
特長は、ノーコードで役割別エージェントを作れる点と、Slackとの連携で既存フローに組み込みやすい点です。営業向けフォロータスクやリードの優先度付けを自動化し、人が判断すべき部分に時間を割けるよう支援します。
Atlas推論エンジンを搭載しており、動的な推論や意思決定、アクションオーケストレーションが可能です。これにより、WebサイトやCRM・モバイルアプリ・Slackなど、さまざまなチャネルで業務の自動化を実現できます。
調査概要
タイトル:営業のAI活用実態調査
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
調査対象:業務でAIツールを利用している営業担当者 389人
調査期間:2025年12月18日〜12月25日
調査主体:スマートキャンプ株式会社
※本アンケート結果は小数点以下任意の桁を四捨五入しています。合計が100%にならない場合があります。
【引用に関するお願い】
本調査を引用する際は、出典として「BOXIL」と記載し、ウェブの場合はURL( https://boxil.jp/mag/a10614/ )へのリンクを設置してください。
記載例:BOXIL「営業のAI活用実態調査」, 2026年1月XX日確認, https://boxil.jp/mag/a10614/
本データに関するお問い合わせは以下のメールアドレスにご連絡ください。
BOXILカンパニー メディア&マーケティングディビジョン メディア戦略グループ
boxilmag_pr@smartcamp.co.jp
