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物流管理システム比較14選 | 倉庫管理や配送管理

最終更新日:(記事の情報は現在から608日前のものです)
物流管理システムは、工場で生産された製品が顧客に渡るまでの流れを管理するものです。クラウドやパッケージの形態で提供され、ERPやBIツールといったシステム連携に対応したものも登場しています。物流管理システムのメリットや選び方、おすすめのシステム紹介します。

物流管理システムとは

物流管理システムとは、商品の仕入れから配送までを管理するシステムのことです。拠点によってバラバラで管理されていた情報を物流管理システムで一元管理することで、早く正確に物流を進められます。

物流管理システムは対象とする管理業務によって「倉庫管理システム(WMS)」と「配送管理システム(TMS)」に分けられます。

倉庫管理システム(WMS)とは

倉庫管理システム(WMS)とは、倉庫内で発生する入荷管理、在庫管理、棚卸、出荷管理などの業務と情報の一元管理を行うシステムのことです。WMSでは、入荷から出荷までの在庫情報の把握、出荷時のピッキング情報反映といった物流業務を自動化できます。

配送管理システム(TMS)とは

配送管理システム(TMS)とは、倉庫から出荷される荷物の、配車管理や配送状況などの業務と情報の一元管理を行うシステムのことです。TMSでは、発送関連の書類作成、配車管理、運賃管理、荷物状況の把握といった物流業務を自動化できます。

物流管理システムの導入メリット

物流業界は、人手不足が著しい分野でDX(デジタルトランスフォーメーション)が喫緊の課題です。今後も成長するECサイトの需要やサプライチェーンの物流の流れを、物流管理システムの導入によって対応することが求められています。

倉庫管理システム(WMS)のメリット

倉庫管理システム(WMS)を導入することで、ハンディターミナルのような端末を使用して手作業によるミスを減らし、正確な倉庫内在庫を把握できるようになります。帳票やラベル作成といった機能を活用すれば人件費の削減に。また、倉庫内の状況や業務が可視化されるため、余剰在庫の削減に期待できます。

配送管理システム(TMS)のメリット

配送管理システム(TMS)を導入することで、リアルタイムで荷物やドライバーの状況を把握できるため、効率のよい配車手配、物流ルートの最適化や荷物の配送遅延・紛失防止を実現できます。

組み合わせによるメリット

倉庫管理システム(WMS)と配送管理システム(TMS)を組み合わさることで、入荷から商品到着までの物流を無駄なくスムーズに管理可能。自動化された最適な在庫管理により、人件費の削減と売上の向上を見込めます。また、手入力や手作業によるミスを削減し、誤配達や配送遅延といったトラブルを回避して、ビジネスの信頼性を維持できます。

物流管理システムの選び方

物流システムは複雑で多岐に渡るため、自動化させたい業務とプロセス、規模やスケールにマッチした物流管理システムを選ぶことが大切です。次のような視点から物流管理システムを比較検討して、最適な物流管理システムを選ぶようにしましょう。

  • WMS、TMSといった管理業務で選ぶ
  • クラウド、パッケージ、オンプレミスで選ぶ
  • 業種特化型システムを選ぶ
  • 連携システムや機能で選ぶ

WMS、TMSといった管理業務で選ぶ

自動化させたい業務が倉庫内管理であれば倉庫管理システム(WMS)、倉庫から出荷される荷物の配送管理を自動化させたいのであれば配送管理システム(TMS)がおすすめです。

WMSとTMSの両方の機能を備えた、LMS(統合物流管理システム)もあります。業務内容に合わせてシステムを選びましょう。

クラウド、パッケージ、オンプレミスで選ぶ

物流管理システムは、他の多くの業務システムと同様にクラウド・パッケージ・オンプレミスのタイプで提供されます。これらのタイプは、導入コスト、導入までの時間、カスタマイズ性、運用コスト、スケールアップにかかわってきます。

クラウド型

パッケージ型

オンプレミス型

クラウド型は初期費用をおさえて、すぐに導入でき、スケールアップも容易なことがメリットです。物流管理システムは、カスタマイズされて提供されるものが多いため、クラウド型でもカスタマイズ性の柔軟なシステムもあります。また、バックアップや強固なセキュリティを実現するシステムもあり、場合によっては、オンプレミスでの災害時対応よりも安心して運用できます。

ただし、仕様によっては導入までの期間が長くなるケースもあり、サーバーの仕様によっては運用コストもアップすることもあるので注意が必要です。

パッケージ型は、ベンダーから提供されるソフトウェアをパソコンにインストールして使用します。比較的安価に導入可能で、カスタマイズ性の柔軟なシステムもあります。

ただしセキュリティや災害時対応には不十分なものもあるので、サポート体制を事前に確認しておくのがおすすめです。

オンプレミス型は、カスタマイズ性が高く、ベンダーからの十分なサポートも期待できる点がメリットです。クラウドとオンプレミスを組み合わせた、災害時にも稼働できるハイブリッドクラウドシステムの構築も可能です。

ただし自社のサーバーにシステム構築するタイプなので、導入コストが高く導入までの期間も長くかかり点がデメリットといえるでしょう。

業種特化型システムを選ぶ

倉庫管理システム(WMS)の中には、特定の業態や商材に強みをもつシステムがあります。

EC事業や食品、医療の倉庫管理システムなら、商品の賞味期限や有効期限を把握できたり、フラグやアラートを通知したりして在庫の優先処理を促してくれます。海外の輸出入に特化した物流管理システムでは、PO・インボイスなどの書類管理や通関手続き、リードタイム予測といった複雑な業務を一元管理できるものも。

業態や商材に特化した物流管理システムがないか、探してみましょう。

連携システムや機能で選ぶ

物流管理システムが、既存のERPBIツールと連携できれば、データをさらに有効活用して、全社的な業務効率化が実現できます。物流管理システムの中にはオプション料金を払えば、他の業務ソフトや分析ツールにある機能を追加できるものもあるので、コストを含め確認しておきましょう。

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おすすめ物流管理システム14選比較

スマイルボードコネクト - 住友商事株式会社

  • 物流センター全体の作業進捗を一元管理
  • 作業員のスキルデータや作業進捗にもとづく作業計画の作成が可能
  • 実績データをもとにグループや個人単位の生産性を見える化

スマイルボードコネクトは、物流現場のデータを一元管理し、作業者のスキルに合った作業計画作成や進捗管理をリアルタイム化できる倉庫運営高度化システムです。

当日出勤者のスキルデータに応じた作業計画作成や進捗に応じた人員配置が可能で、当日作業の計画と実績はグラフで確認できます。生産性や原価把握に役立つレポート機能を備えているので、上司や顧客へのコストの内訳や根拠の説明にも役立ちます。

zaico - 株式会社ZAICO

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BOXIL SaaSセクション | BOXIL SaaS AWARD 2024
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ボクシルSaaSのデータを元に表示しています
提供企業様でご不明点がある方はこちら

  • 入庫、出庫の記録はQR・バーコードをスキャンするだけ
  • 在庫の更新内容をリアルタイムで同期し、在庫を可視化
  • Salesforceやfreee会計などと連携可能

zaicoは、複数人や複数拠点で利用できる在庫管理システムです。仕入や補充、納品などによる在庫の増減を、QRコードやバーコードを使いスマートフォンアプリから記録可能です。

記録の履歴も確認できるので、実在庫と在庫データの差異の原因調査にも役立ちます。登録した単価をデータに自動紐づけできるので、納品書発行時に単価から合計額を算出したり、外部サービスと連携し請求書に自動反映したりできます。

クラウドトーマス - 株式会社関通

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  • BtoC、BtoB両方で、取り扱う商品や利用規模を問わず導入実績
  • スマートフォンがあれば作業、運用を開始可能
  • 上流システムとの連携で入出庫、出荷完了情報を受け渡し

クラウドトーマスは、現役の物流会社が開発し運用しているWMSです。WMS導入サポートのほか、物流現場のレイアウトやロケーション作成、業務フローの構築など、物流のプロによる導入支援を提供しています。

入出庫管理や在庫管理、マスタ管理機能などを搭載し、業種業態問わず複数拠点での物流管理が可能です。実際に稼働する物流現場を見られるうえ、物流コンサルティングまで支援しており、はじめてのシステム導入におすすめのサービスです。

Cariot - 株式会社キャリオット

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  • 車両とドライバー情報を一元管理
  • 車両の位置をリアルタイムで把握
  • 走行履歴を管理し、日報業務を効率化

Cariotは、車両とドライバーの情報を一元管理し、ドライバーと管理者の負担を軽減する車両管理システムです。リース先や車検証、車両情報、免許証の各情報や緊急連絡先のドライバー情報が登録でき、登録情報には任意の項目を追加できます。車両の位置をリアルタイムで確認できるので、到着報告や位置報告を自動化し、ドライバーの負担を軽減。ツールで記録されたデータをもとに、Excelに出力可能な形式の車両日報を自動生成し、管理者の工数削減を実現します。

mylogi - アートトレーディング株式会社

  • OMS(受注管理)、WMS(倉庫管理)一体型
  • 商品管理から受注、在庫管理、出荷、配送まで一元管理
  • 小規模、小ロット、多色展開や多サイズ管理に対応

mylogiは、商品在庫管理から入荷出荷管理まで対応できるEC特化の物流システムです。楽天をはじめとするモールやShopify、自社サイトなどの情報を自動で取得でき、一画面で取引先の在庫をまとめて管理可能です。

バーコード管理をはじめ、入出荷の履歴を残せる仕組みにより、在庫数を正しく保てるほか、どこに何がいくつあるのかを把握できる追跡機能も備えています。

AnyLogi - AnyMind Japan株式会社

  • 商品管理から入出荷、配送、決済管理までを一元化
  • さまざまな商材に対応できる物流パートナーが協働
  • 初期費用無料、入出庫数や保管料7,600円(税抜)/坪による従量課金制

AnyLogiは、D2C、EC事業者向け物流管理プラットフォームです。国内外のECカートや物流パートナーのネットワークを保有し、ECサイトと連携して受注情報を自動で取り込み、顧客に商品が届くまでの出庫作業やステータス管理などの自動化が可能です。

独自の梱包資材の使用や、同梱物対応、賞味期限や要保管状態を設定した在庫管理も可能で、さまざまな商品の物流管理に対応できます。国内はもちろん、海外のローカル物流パートナーと連携した越境対応も、専属スタッフが専任でサポートしてくれます。

ONEsLOGI / WMS Cloud サービス

  • 貿易取引に関わる書類の作成
  • 専用データセンターにクラウドサーバー設置
  • 独自要件に対応したアドオン提供

ONEsLOGI / WMS Cloud サービスは、送り状や梱包明細といった、わずらわしい手続きが多い船積物流管理をサポートするクラウドのWMSです。証明書の発行を自動化し、データ連携を利用して迅速に出力して使用できます。物流センター管理システムも一括で提供しており、クラウドだけでなくオンプレミスでの導入も可能です。

LMS-GLOBAL

  • グローバルにまたがる物流情報を一元管理
  • PO・インボイス単位まで可視化
  • クラウド・オンプレミスでサービス提供

LMS-GLOBALは、セイノー情報サービスが提供するグローバル物流管理システムです。グローバルにまたがる在庫・輸送状況・ドキュメントといった物流情報を一元管理し、物流計画の最適化による品質向上とコスト削減をサポートします。

LMS-GLOBALでは、輸出国側や輸入国側のPO・インボイス単位まで可視化。輸出入における在庫情報やイベントステータスの見えるようにしたり、ドキュメント作成、物流コストの管理を可能にしたりします。国際物流における複雑化な情報の流れを迅速に把握でき、リードタイム短縮、業務標準化・効率化を実現します。

WATS

  • 輸出入と国内業務を並行して管理
  • オンプレミス・クラウド両対応
  • 他のERPとデータ連携

WATSは、事業規模を問わず使用できる、Web版の貿易管理システムです。基幹業務システムと連携し、帳票の作成を自動化。原産地説明書の出力やパッキングリストの一括表示も可能です。取引の債権管理は、売掛や前受金の処理に対応しています。海外事業向けに、業務データをモバイルに移行して持ち運べるオプションもあります。

Super-Vision

  • 制限付で荷主に公開し、情報を共有
  • 流通BMSの通信プロトコルをデータセンターで受信
  • 区分・センター・分類・店別の作業バッチ

Super-Visionは、クラウド型物流システム「Vision」シリーズの量販店向け物流管理システムです。物流センターの運用形態が変更された場合にも、システムのカスタマイズを最小限にし、事業を即時継続できます。さまざまなカテゴリーに対してバッチ処理を行えるため、複雑な業務フローを負担の少ない形にて実行。荷主に本システムを部分的に解放して使用許可を与え、情報を共有できます。

ロジザードZERO - クラウドキャスト株式会社

  • 受注管理システムやERPとの連携が可能
  • 初期費用を抑えた導入が可能
  • 顧客の7割以上が標準機能で導入

ロジザードZEROは、EC物流に強いクラウド倉庫管理システム(WMS)です。倉庫配置や流通の複雑化に対応し「いま・どこに・なにが・いくつあるのか」をリアルタイムで一元管理。バックヤード業務を円滑化します。追加コストが必要なカスタマイズを行わなくても、標準機能のみで業務を完結しやすいのも強みです。

※出典:ロジザード「クラウドWMS ロジザードZERO|倉庫の在庫管理ならBtoC・BtoB物流対応のクラウド型倉庫管理システム」(2024年3月27日閲覧)

統合物流管理 LMS

  • 点在する物流情報を一元管理
  • KPI管理による現場改善の支援
  • クラウド・オンプレミスでサービス提供

統合物流管理 LMSは、セイノー情報サービスが提供する物流管理システムです。点在する物流情報を一元管理し、ロジスティクス全体の最適化を図ります。また、運賃や配送リードタイムから最適な出荷計画を立案可能。LMSでは物流プランニング、物流進捗管理、物流費計算分析の3点から物流トータルコスト削減とCO2削減を実現します。

COOOLa - 株式会社ブライセン

  • 柔軟なカスタマイズ
  • 国内海外の数百社の導入実績
  • 多言語対応

COOOLa(クーラ)は、柔軟なカスタマイズに対応するクラウド型倉庫管理システム(WMS)です。創業35年以上の歴史をもつブライセンが開発したWMSなので、本当に必要な部分だけをカスタマイズして提供しています。BIツールや物流画像検品システムもオプションで利用できます。

※出典:ブライセン「クラウド型倉庫管理システム(WMS)「COOOLa」|ブライセン」(2024年3月27日閲覧)

Connected Linc

  • パッケージとクラウドで提供
  • 最短の作業導線で誘導
  • 用途に応じたカスタマイズも可能

Connected Lincは、コネクテッドが提供する倉庫管理システム(WMS)パッケージソフトウェアです。伝票別ピッキング、トータルピッキング、マルチピッキングに柔軟に対応し、最短の作業導線で誘導します。ロケーション指示機能で日付・ロット間違いを防止し、業務の精度を向上。ハンディやタブレットの作業実績を自動収集し、作業進捗やKPIとして再利用できます。クラウド物流サービス、コンサルティングサービスも提供しています。

物流管理システムの導入でリアルタイムな管理を

物流管理システムの導入には多くのメリットがあります。物流の正確な管理は、製品の品質保持や人件費の削減につながります。物流管理システムの導入で物流における5大機能、輸配送、保管、荷役、包装、流通加工をリアルタイムで管理しましょう。

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