建設業向け給与計算ソフトのおすすめ7選 | 選び方やメリット、解決できる課題
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- 建設業向け給与計算ソフトとは
- 建設業で役立つ給与計算ソフトの機能
- 現場別の勤怠管理
- 多様な勤務形態への対応
- 複雑な賃金体系への対応
- 法令遵守
- モバイル対応
- 建設業の給与計算に関する課題
- 建設業界の独特な給与体系への対応
- 労働時間の正確な記録と管理の難しさ
- 社会保険および労災保険の対応
- 従業員の入退職や異動による計算の煩雑さ
- 建設業向け給与計算ソフトを導入するメリット
- 業務効率の大幅な向上
- 給与計算が速く正確に
- 法律に抵触するリスクを低減
- 従業員管理の簡素化
- 建設業向け給与計算ソフトの選び方
- 建設業に特化した機能の有無
- 異なる従業員グループの給与計算
- セキュリティや内部統制への対策
- スマートフォンやクラウドでの操作性
- サポートやトレーニングの体制
- 建設業における給与計算ソフトの導入事例
- 株式会社日誠建設
- 株式会社親交設計
- 株式会社ホームネット
- 建設業におすすめの給与計算ソフト7選
- freee人事労務
- マネーフォワード クラウド給与
- ジンジャー給与
- PCAクラウド 給与
- ジョブカン給与計算
- 給与奉行クラウド
- Socia給与システム
- 建設業向け給与計算ソフトを導入しよう
建設業向け給与計算ソフトとは
建設業向け給与計算ソフトは、建設業に特化した給与計算を実現するソフトウェアです。建設業特有の労働条件や給与体系に適合し、現場作業員から管理職まで給与計算を容易にします。また残業や休暇を柔軟に処理し、法令遵守を支援。建設業界のニーズに合致した機能を提供し、給与計算の精度や効率を向上させてくれます。
建設業で役立つ給与計算ソフトの機能
建設業における給与計算ソフトの選定は、業務の効率化やミスの削減にとって重要です。とくに建設業は、多様な働き方や給与体系が存在するため、一般的な給与計算ソフトでは対応が難しい場合もあります。建設業特有のニーズに対応するために役立つ給与計算ソフトの主な機能は次のとおりです。
- 現場別の勤怠管理
- 多様な勤務形態への対応
- 複雑な賃金体系への対応
- 法令遵守
- モバイル対応
現場別の勤怠管理
建設業では、多くの場合、複数の現場で同時に作業が行われることが一般的です。各現場ごとに労働時間やコストを管理する必要があるため、給与計算ソフトには、現場ごとの勤怠管理や労務管理機能が必要になります。
また、現場への直行直帰が多いため、スマートフォンやGPSを利用して会社外からも打刻可能な勤怠管理システムが含まれていたり、連携できたりすることが多いです。これにより、各現場に従事する労働者の勤務時間や作業内容を正確に記録し、現場ごとの労務コストを把握可能となります。また、現場別の賃金計算や報告書の作成も容易になり、労働時間の上限規制にも対応しやすくなるでしょう。
多様な勤務形態への対応
建設業では、正社員・契約社員・アルバイト・パートタイムなど、さまざまな勤務形態の労働者が混在していることが一般的です。これに対応するため、給与計算ソフトには、各勤務形態ごとに異なる給与計算方法を設定できる機能が求められます。たとえば、時間給制・日給制・月給制などの異なる給与体系を簡単に管理できる機能が役立ちます。
複雑な賃金体系への対応
建設業では、時間外労働や深夜勤務、休日出勤など、さまざまな労働条件が適用されることが多いです。また、技能や経験に応じた特別手当や危険手当、地域手当なども加味されることが多く、これらを正確に反映できる給与計算ソフトが求められます。とくに、異なる現場での勤務時間や労働条件が、給与にどのように影響するかを自動で計算できる機能は重要です。
法令遵守
建設業では、労働基準法や労災保険法など、さまざまな法令にもとづいた給与計算が必要です。給与計算ソフトは、最新の法令に対応し、労働時間や手当、控除項目などを自動で計算できる機能が備わっていることが求められます。
また、社会保険や雇用保険、労災保険の計算が自動化できると、ミスが少なくなり安心して給与計算を任せられます。
モバイル対応
現場で働くことが多い建設業においては、モバイル端末から簡単に勤務時間の入力や確認ができる機能も重要です。たとえば、スマートフォンやタブレットから直接勤務時間を記録し、そのデータを給与計算ソフトにリアルタイムで反映できる機能があると便利です。これにより、現場からオフィスに戻ることなく、労働時間の確認や修正が可能となり、業務効率が向上します。
給与計算ソフトの機能をさらに詳しく知りたい場合は、こちらの記事を参照してください。
建設業の給与計算に関する課題
建設業における給与計算は、他の業界と比べても複雑で、多くの課題を抱えています。これらの課題に対応しないと、正確な給与支払いができず、従業員の不満や法的な問題に発展する可能性があります。普段の業務で解決すべき課題はどれか、確認してみましょう。
建設業界の独特な給与体系への対応
建設業界には現場作業員から管理職までさまざまな役職や職種があり、それぞれの役割や業務内容に応じて給与体系が異なります。従業員ごとの給与計算は煩雑になりやすく、手間がかかります。また、建設業ではプロジェクトごとに異なる労働条件や手当があり、それらの考慮も必要です。
建設業向け給与計算ソフトを導入することで、建設業界特有の給与体系へ柔軟に対応し、効率的な給与計算を実現できます。
労働時間の正確な記録と管理の難しさ
建設業では、現場作業員の労働時間を正確に記録し、管理することが難しいです。労働者の勤務時間が現場ごとに異なり、日々の労働時間も大きく変動します。長時間の残業や深夜勤務、休日出勤が頻繁に発生するため、これらを適切に管理することが重要です。また、労働基準法に定められた労働時間の制限を超えていないか確認する必要もあり、法令遵守の観点からも注意が求められます。
建設業向け給与計算ソフトを導入することで、労働時間の自動記録やプロジェクトごとの勤務時間管理を効率化し、正確に給与計算します。
社会保険および労災保険の対応
建設業は、他の業界と比べて労災のリスクが高いため、労災保険の適用範囲や手続きが複雑です。また、社会保険の計算も、従業員の賃金や労働条件に応じて異なる計算が必要となります。
たとえば、給与の一部が現物支給される場合や、手当が多く支給される場合など、特定の条件下での計算が煩雑になります。これに対処するためには、最新の法令に対応した給与計算ソフトが不可欠です。
従業員の入退職や異動による計算の煩雑さ
建設業では、プロジェクトの開始や終了に伴い、従業員の入退職や現場の異動が頻繁に発生します。これに伴い、給与計算においても、新しい従業員の登録や退職者の精算、異動に伴う給与の調整が必要です。
とくに、退職者の最終給与や退職金の計算は、非常に煩雑であり、法令に従った計算が求められます。これらの業務が円滑に行えないと、給与計算に時間がかかり、業務全体の効率が低下する可能性もあります。
建設業向け給与計算ソフトを導入するメリット
建設業向け給与計算ソフトを導入することで、給与管理の効率化や正確性の向上が可能です。また、法令遵守やリスク軽減にも役立ちます。建設業向け給与計算ソフトのメリットを紹介します。
業務効率の大幅な向上
建設業における給与計算は、複雑な労働時間の管理や多様な賃金体系の適用など、多くの時間と労力を要する業務です。給与計算ソフトを導入することで、これらの業務が自動化され、手作業による計算ミスが減少します。
また、従業員の勤務時間の入力からWeb給与明細の発行まで、ワンクリックで完了できるソフトも多く、業務全体の効率が大幅に向上します。とくに、現場ごとの労務管理が必要な場合や、残業や休日出勤が多い環境では、建設業向けの給与計算ソフトの導入が労働時間の短縮につながるはずです。
給与計算が速く正確に
給与計算ソフトの導入により、給与の計算や管理が効率化され正確性も向上します。従来の手作業による給与計算ではミスが発生しやすく、時間も労力もかかっていました。給与計算ソフトを使用することで処理が自動化され、迅速かつ正確な給与計算が可能となります。また、複数の現場や異なる賃金体系を管理する場合でも、各条件にもとづいた計算が自動的に行われるため、給与支払いの遅延や誤りが減少します。
法律に抵触するリスクを低減
建設業向け給与計算ソフトでは、労働基準法や労災保険法、社会保険関連法令などの法令を遵守した運用がしやすく、法律に反するリスクが軽減されます。クラウド型の給与計算ソフトは、最新の法令に対応しており、定期的にアップデートされることで、常に法令遵守を確保してくれます。また、法定労働時間や残業手当、社会保険料の適切な控除にもとづいた給与計算も自動的に適用されるため、法令違反のリスクを大幅に低減可能です。
従業員管理の簡素化
建設業では、従業員の入退職や異動が頻繁に発生し、これに伴う給与計算や社会保険の手続きが煩雑になりやすいです。給与計算ソフトは、従業員情報を一元管理する機能をもち、これにより、入退職や異動に伴う処理が簡素化されます。
たとえば、退職者の最終給与計算や退職金の計算、新規入社者の給与設定などが効率よく行えるため、管理業務の負担が軽減されます。また、従業員の勤務履歴や賃金履歴も簡単に参照できるため、迅速かつ正確な対応が可能です。
建設業向け給与計算ソフトの選び方
建設業に特化した機能の有無
建設業における給与計算ソフトの選定では、業界に特化した機能やそれらのサービスと連携する機能があるかを確認しましょう。たとえば、建設業会計の特殊な計算に連携できるよう会計ソフトとの連携を確かめるのも一つの方法です。運用でとくに重視しているものがあれば、それも要件に盛り込みましょう。
異なる従業員グループの給与計算
建設業向け給与計算ソフトを選定する際には、異なる従業員グループそれぞれに対して適切に給与計算できるかチェックすべきです。建設業では正社員や役員のみならず、多くの雇用形態にて作業を担当する人がいます。それらすべての給与計算に対応できるかは導入前に調査しておきましょう。
セキュリティや内部統制への対策
建設業向け給与計算ソフトを選定する際には、法規制への適合と内部統制の遵守について確認が欠かせません。法改正に伴う給与の変更、会計処理の変更などへシステムがどのように対応するのかが重要です。またソフトが、セキュリティを確保し情報漏えいへの対策をしているかチェックしましょう。
スマートフォンやクラウドでの操作性
建設業向け給与計算ソフトでは、モバイルやクラウドでの操作性が求められます。建設業では現場での作業や管理業務が多いため、モバイル対応のソフトウェアがおすすめです。同様に、出社せずとも操作できるクラウド型のシステムも便利です。ぜひ無料トライアルにて、実運用さながらの操作を体験してみましょう。
サポートやトレーニングの体制
給与計算ソフトを選ぶ際には、導入後のサポートやトレーニング体制が重要です。優れたシステムであっても導入後にトラブルの発生する可能性はあります。その際に提供ベンダーが迅速に対応し問題解決してくれるかを確認しておきましょう。従業員へのトレーニングも運用が滞らないようにするために、同じくチェックが必要です。
建設業における給与計算ソフトの導入事例
建設業で給与計算ソフトを導入している企業の例を、業務改善例とともに紹介します。
株式会社日誠建設
橋梁の型枠工・型枠支保工などの工事を施工している株式会社日誠建設では、変形労働制を採用していたこともあり、Excelでの給与計算に限界を感じていました。月報への記載ミスや、残業代の計算の確認作業が煩雑の確認作業も煩雑で時間を要している状態でした。
法改正のたびにExcelの計算式を修正する必要もあり、freee人事労務の導入を決断したとのことです。従業員自身が勤怠打刻を行うため、勤怠集計のための月報が不要になる点も魅力的だったそうです。
導入後には、freeeでは設定に従って自動的に残業代を計算してくれ、計算式を確認しながら最終チェックを行っているため、記入ミスを考慮しなくてよくなりました。
また、従業員側でも、残業時間や有給の残日数などの情報を確認できるようになったことも喜ばれているそうです。
今回、勤怠打刻や給与計算の効率化を図れたので、次は出来高管理に取り組みたいとのことです。
※出典:フリー「エクセルでの勤怠集計・給与計算を改善! 変形労働制でもfreee導入により、管理が楽になりました!! - freee」(2024年8月10日閲覧)
株式会社親交設計
超高層ビルやオフィスの構造設計を手がけている株式会社親交設計では、従業員が現場に直行・直帰するケースが多いため、各自の進捗や勤務実態を把握しにくい課題がありました。
そこで、すでに導入していたマネーフォワード クラウド給与に加え、勤怠管理効率化のためにマネーフォワード クラウド勤怠を導入。導入の際には、初期設定の手間を省くために導入支援サービスも依頼しました。
導入後には、勤怠集計から給与計算までに実労働で3日はかかっていたものが、1日もかからず終わるようになりました。有給休暇の申請・承認もシステム内で完結でき、残業状況のリアルタイム把握や残業時間数に応じたアラート表示もされるので、働き方改革への対応も負担なくできたとのことです。
※出典:マネーフォワード「クラウド勤怠導入で業務効率化だけでなく、新しい働き方まで実現しました - 「マネーフォワード クラウド勤怠」導入事例」(2024年8月10日閲覧)
株式会社ホームネット
中古マンションの買取・リフォームなどを行う株式会社ホームネットでは、別のシステムの操作性やセキュリティに課題があり、ジョブカンシリーズに切り替えました。現在は、ジョブカン勤怠管理・経費精算・ワークフロー・ジョブカン給与計算・労務HRを利用しています。
無料トライアルでシステムを実際に使用してみて、操作が直感的でわかりやすかった点や、サポートが充実していた点が導入のポイントになったとのこと。
導入後は、労務HRにデータを入力し、勤怠管理・経費精算・給与計算に連携・反映しているので、同じデータを何度も別システムに入力する負担が軽減されたとのこと。入力漏れをチェックする機能があるので、ミス防止につながるのもいいとの評価です。
年末調整も税理士の代わりにジョブカンで作業を社内で完結でき、コスト削減にもつながっているとのことです。
※出典:DONUTS「株式会社ホームネット|導入事例|ジョブカン給与計算」(2024年8月10日閲覧)
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