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ERPの機能一覧 | 会計、人事・労務、販売管理・在庫管理に分類

記事の情報は2021-10-27時点のものです。
ERPは多くの企業にとって、欠かせない業務システムになっており、これからERPの導入を考えている企業も少なくないでしょう。そこで、ERPで利用できる機能を紹介していきます。製品によって実装されている機能はさまざまなので、自社の環境に合った機能を有する製品を選択しましょう。

ERPの機能一覧

ERPは、複数の基幹システムに分散していたデータをひとつのサービスにて管理できるようになります。たとえば、在庫管理システムや販売管理システム、人事評価システム、会計ソフトといったシステムをひとつにまとめられます。そんなERPによく搭載されている機能は次のとおりです。

会計 人事・労務 販売管理・在庫管理 その他の機能
財務会計 採用管理 販売管理 CRM・SFAとの連携
管理会計 人事管理 購買 / 受発注管理 セキュリティに関する機能
予実管理 / BI 労務管理 在庫管理 / 倉庫管理 データのバックアップ機能
経費管理 生産 / 開発管理
債権管理
債務管理
資産管理

以下では、上記の機能の概要を順番に解説します。

ERPの機能【会計】

会計に関する機能は、経理担当者が中心となって使うものが大半です。これまで会計ソフトを単体で利用していた企業でも、ERPを導入することで、各部門の会計データを一元的に処理できるようになり工数削減に役立つかもしれません。

財務会計

財務会計とは、株主を中心としたステークホルダーへ経営状態を説明するために、財務データを所定の形式で記載する会計です。具体的なできることには、貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書などの財務諸表を作成し、決算書としてまとめるものがあります。

ERPには財務諸表を作成するための機能が実装されており、システムにて決算書の作成が可能です。会計基準は定期的に変わる可能性があるので、導入するシステムが法改正に対応しているかはチェックしておきましょう。

管理会計

管理会計とは、企業を成長させるために経営状況を把握する社内向けの会計です。経営データを分析し正確な意思決定をするために必要な機能で、データ収集や記載方法は企業によって異なります。

ERPの場合も製品によってデータの管理方法は変わるものの、各部門のデータを一元管理することでばらばらに処理するより効率的に会計業務を遂行できます。

予実管理/BI

予実管理とは、わかりやすくいうと予算と売上の管理で将来の見通しを立てるために欠かせない作業です。いわば経営活動の「見える化」であり、さまざまな業務データを分析することで課題の解決を目指します。

また、BIとは「ビジネスインテリジェンス」の略語で、企業の蓄積している膨大なデータを分析・可視化して経営上の意思決定に役立てることです。ERPには予実管理やBIに必要なデータ処理機能が実装されているため、データドリブンな企業戦略の構築に寄与してくれます。

経費管理

経費管理とは、経費精算を中心とした、社員の不正な利用を防ぎ健全な事業運営のためにお金を使ってもらうための管理です。ERPでは、交通費や備品代をまとめて管理する機能が実装されており、日々の経費精算を自動化・簡略化することで、社員の手間を削減できます。

債権管理

債権管理とは、売掛金をはじめとした債権を管理することです。ERPでは、売掛金の回収状況や残高管理についての機能が多く、各部署と業務をスムーズに連携できるようになります。

債務管理

債務管理とは、債権管理と同様に、ERPに実装されている債務を管理するための機能です。債務の支払い状況を正確に把握することで、支払いの遅延を防いだり残高の状況を把握したりします。ERPには遅延アラート機能が実装されているサービスもあり、担当者の勘違いや失念による支払い忘れを防ぎます。

資産管理

資産管理とは、企業が所持しているソフトウェアやハードウェアといったIT資産をはじめ企業運営に欠かせない経営資産を管理することです。高額な資産は減価償却が必要なため、ERPにて一元管理することで会計業務を円滑に進められます。

ERPの機能【人事・労務】

ERPには人事・労務部門が活用できる機能も多く実装されています。具体的な機能はERPによって違いはあるものの、人材採用や労務管理を効率化する機能などは、人事・労務をカバーしているERPならほぼ利用可能です。

採用管理

採用管理とは、人材の選考活動や配置にかかる一連の業務を指します。人事系のERPでは、応募者の履歴書や職務経歴書を管理したり面接日をメールで知らせたりする機能によって採用活動の手間を削減できる場合も。

ちなみに、人事・労務の機能を搭載していないERPは、採用管理システムと連携できるケースが多々あります。

人事管理

人事管理とは、社内の人事情報を一元管理し、適材適所に人材配置する管理手法をいいます。人事・労務のERPにおける中心的な機能で、社員の経歴やスキル、実績をまとめて管理し、人事評価や人事異動の参考情報として活用。タレントマネジメントに欠かせない目標管理やキャリア管理が可能なERPも増えてきました。

労務管理

労務管理とは、社員の労働条件や就業規則、労働環境などを管理する業務の総称です。ERPには、社員の入社から退社あるいは産休・育休の手続きを簡略化するための機能、勤怠管理や給与計算の機能などがあります。

社員が入力すれば労務管理に必要な情報として反映されるシステムも多く、人事担当者の手間を大きく削減可能です。

ERPの機能【販売管理・在庫管理】

ERPには、販売管理や在庫管理に関する機能が数多く実装されています。販売管理部門が存在しない企業では不要なものの、小売業では必ず商品の管理部門があり、独自の管理システムを導入している企業も少なくありません。ERPを導入すれば、他のデータと連携することでミスを防げるようになります。

販売管理

販売管理とは、商品を仕入れて顧客に販売し現金化するまでの流れを管理する業務です。商品やサービスの受注管理から仕入状況、発注作業、入出荷管理、在庫管理までと業務範囲は広く、販売管理に特化したソフトも数多くリリースされています。

ERPでは商品の販売にかかる一連の業務をまとめて管理しながら、他部門と情報共有して、よりスムーズに販売活動を実施します。

購買/受発注管理

購買/受発注管理とは、商品の仕入れに関する業務の総称です。いつまでにどれぐらいの量を仕入れるか計画をし、仕入作業します。販売管理の一環ではあるものの、企業によっては購買部門が独立しているケースも珍しくありません。

ERPを導入すれば、商品の仕入から在庫の確認、入出荷管理までを一貫して行えるので、販売部門の生産性向上に期待できます。

在庫管理/倉庫管理

在庫管理とは、その名のとおり商品の在庫管理をする業務をさします。在庫状況を正確に把握し、必要に応じて受発注を行う作業は販売活動に欠かせません。

倉庫管理は、倉庫内の在庫の管理も含め入出荷から管理できる機能のことで、物流にとって非常に重要な機能です。

ERPには在庫状況をリアルタイムに反映し、販売部門がいつでも正確な在庫を把握できるようにする機能が実装されています。販売量に応じて常に適切な在庫量を確保しつつ、棚卸しの際には在庫数を確認する手間を減らします。

生産/開発管理

生産/開発管理とは、原材料の仕入れや生産計画の管理をいいます。すでに完成している商品を仕入れて売る業種のように、生産管理部門が存在しない場合もあるものの、メーカーなら生産・開発部門が存在しているはずです。

顧客に対して期日どおりに製品を納品するため、できるだけ正確に購買計画や生産計画を立てる必要があります。ERPには受注量や販売見込み量を分析する機能が搭載されるので、メーカーにとって欠かせないシステムといえます。

ERPの機能【その他】

ERPにはこれまで説明してきた機能以外にも、CRMやSFAとの連携機能、セキュリティに関する機能、データのバックアップ機能などをもつ製品があります。いずれも業界・業種にかかわらず、広く活用できる便利な機能です。すべてのERPに実装されているわけではないものの、必要に応じて検討すべき要素だといえるでしょう。

CRM/SFA

CRMとは、顧客情報の管理や顧客へのメール配信、問い合わせ管理などの機能が網羅されたツールです。一方、SFAとは、営業支援システムのことで、企業の営業活動をサポートする機能がパッケージ化されたソフトウェアです。

いずれも販売活動やマーケティング活動を支援してくれるシステムで、多くの企業にて活用されています。ERPに内包される形式のほか、外部のCRMやSFAと連携してお互いの強みを活かすパターンも存在します。

セキュリティ

セキュリティに関する機能も、ERPに実装されています。具体的には、データの暗号化やログ管理機能などを有する製品が多いです。また、独自の対策機能を有するサービスもあります。

バックアップ

バックアップ機能のあるERPでは、システムで扱うデータの自動バックアップを取れます。万が一、作業ミスでデータを消失してしまってもバックアップデータからすぐに復元できるので、安心して作業を進められるでしょう。別途、ストレージを用意してバックアップを取る必要がないのもメリットです。

ERPは機能を適宜組み合わせよう

ERPで利用できる機能をひととおり説明しました。本記事で解説した機能がすべてのERPで利用できるわけではなく、また記載していない機能がERPに含まれているケースもあります。ただし、すべての要望にあったERPはまず見つからないため、不足している機能は別途導入したり運用を見直したりして、マッチするよう工夫しましょう。

なお、ERPパッケージを比較検討したい方は、次の記事も参考にしてください。

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