SaaSとは?PaaS・IaaSとの違いや意味 | 主要クラウドサービス
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SaaSとは
SaaSとは「Software as a Service」の略で、日本語だと「サービスとしてのソフトウェア」という意味です。従来パッケージソフトとして提供されていた機能が、クラウドサービスとして提供される形態のことであり、わかりやすくいうとSaaSはクラウドの一部です。
一般的にクラウドサービスというとSaaSを指し、テレワーク対応や働き方改革、BCP対策といった背景から、市場は成長を続けています。
また、近年ではAPI連携やIoT連携による「エコシステムの構築」、複雑なプログラミングなしにシステムを調整できる「ノーコード/ローコード」、そして在宅勤務へ対応するための「オンライン営業・オンライン組織」などが台頭。SaaS業界の大きなトレンドとなっています。
BOXILは、国内外SaaSの最新動向やBOXIL SaaSでの資料請求動向をまとめた「SaaS業界レポート」を発刊しています。最新版『SaaS業界レポート2021 速報版』(2021年8月公開)を公開中。
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SaaSの特徴
- インターネット環境下ならどこでも自由にアクセスできる
- データをオンラインストレージに保存できる
- 複数のチーム・複数の人数で管理と編集ができる
SaaSの具体的なサービス
PaaSやIaaSに比べて、システムやソフトウェアの開発者ではなくとも、関わる機会が多いのがSaaSです。どれもなじみ深いですが、SaaSの具体例として次のものが挙げられます。
- Google Apps
- Microsoft Office 365
- Office Web Apps
- Dropbox
- Gmail
- グループウェア(サイボウズなど)
SaaSのメリット
SaaSのメリットを紹介します。
開発不要で導入コストが安い
SaaSはクラウドサーバーのソフトウェアを利用するため、コストを抑えて導入できるところが特徴。自社でサーバーから構築したり、高額なパッケージ製品を購入する必要がありません。導入までの時間も短縮できるため、さらにコスト全体を削減可能です。
また、従業員の増減が多い企業でも、アカウントの操作のみで対応できます。料金は月額制のケースが多く、買い切り型のパッケージより結果的安くなるケースが多いのところもメリットです。
ランニングコストが安い
SaaSでは自社で保守管理を行う必要はありません。社内に保守管理を行うリソースがない場合でも問題なく運用可能です。また、バージョンアップやセキュリティ対策もベンダー行うため、いつでも最新のセキュリティ対策がされたソフトを使えます。
運用や保守に時間や労力がかからないため、ランニングコストも安く抑えられます。
SaaSのデメリット
次にSaaSのデメリットを紹介します。
カスタマイズ性が低い
SaaSは基本的にソフトウェアの使用に制約が多く、カスタマイズの自由度が低いところがデメリットです。提供されているサービスに合わせて業務の方をカスタマイズする必要がでることも。定期メンテナンス時間もベンダーの都合で決定されるので、システム停止で業務に影響を受ける可能性もあります。
セキュリティのリスクがある
SaaSはインターネットを使用したサービスのため、不正アクセスなどのリスクがあります。ベンダーも強固なセキュリティ対策を行ってはいるものの、インターネットを介するかぎり、リスクがゼロになるとは言い切れないのが現実です。
また、テレワークでリモートアクセスが多い場合、人的リスクも合わせて対策する必要があります。
PaaSとは
PaaSは「Platform as a Service」の略で「パース」と読みます。PaaSは開発基盤としてサーバー、ストレージ、ネットワークに加えて開発系のミドルウェアをクラウドサービスとして提供するもので、プラットフォームはアプリケーションの土台を意味します。
PaaSの特徴
PaaSの主な特徴を次のとおりです。
- 提供されたプラットフォームのうえで開発を行える
- プラットフォームの情報が多ければさまざまな開発ができる
- みずからプラットフォームを使用してシステムを構築できる(アプリの場合は不可能)
複雑で面倒な開発環境を整える手間が省けるのがPaaSのメリットです。システム開発に集中したい場合に向いています。
ただし、使用できるデータベースや開発言語などはベンダー提供のものに限られます。自由度に乏しいところがデメリットだと言えるでしょう。
PaaSの具体的なサービス
一般の利用者にとっては、あまり知られていないサービスかもしれませんが、開発者ならば利用した経験があるサービスが多いはすです。
- Google App Engine
- Microsoft Azure
- Amazon Web Services(AWS)
- Google cloud Platform
IaaSとは
IaaSは「Infrastructure as a Service」の略で「イァース」や「アイアース」と読みます。IaaSは、サーバー・ストレージ・ネットワークといった、従来ハードウェアとして提供されていた機能を、クラウドサービスとしてユーザーに提供。自由にアプリやシステムを開発できるサービスのことを指します。最低限の機能だけ与えられるので自由度は高いですが、専門的な知識がなければ扱えません。
IaaSの特徴
- 自由度の高いアプリやプラットフォームが作れる
- 専門的な知識が必要
ハードウェアの運用を安価で運用できるのがIaaSのメリットです。しかし、高度な専門知識があるエンジニアが必要なるため、リソースの確保が課題だと言えるでしょう。
IaaSの具体的なサービス
IaaSとして提供されているクラウドサービスは、ハードウェアのOSやスペックをユーザーが選定して、ネットワーク越しに利用できます。
- Google Compute Engine
- Amazon Elastic Compute Cloud
- Microsoft Azure
SaaSとPaaS、IaaSの違い
SaaS・PaaS・IaaSの大きな違いは、提供されているサービスの内容です。サービスのソフトウェアが提供されているのか、システム構築のための基盤を提供するのか、はたまた開発のためのインフラを提供するのかが異なります。
SaaSとクラウドの違い
クラウドとは英語の「Cloud(雲)」を語源としており、モヤモヤと実態のないインターネットの世界を表現した言葉となります。語源は、2006年8月に米カリフォルニア州で行われた「サーチエンジン戦略会議」で、GoogleのCEOであるエリック・シュミット氏が発言したとされています。
ブラウザの種類も、アクセス手段も、パソコンかマックか、携帯電話かも無関係です。“雲(クラウド)”のような、巨大なインターネットにアクセスすれば、その利益、恵みの雨を受けられる時代になっています。
出典:コトバンク クラウドコンピューティング
この発言から生まれたクラウドというIT用語ですが、現在ではインターネットを経由して提供されるサービス全般を指してクラウドと呼んでいます。
クラウドサービスとパッケージソフトの違い
クラウドサービスはベンダーが管理・運用しているアプリケーション利用料を支払い、インターネット経由でサービスとして利用します。
パッケージソフトの場合は、初期費用を支払って自社のサーバーへアプリケーションをインストールして運用・管理していました。この点がパッケージソフトとの違いです。
SaaSの種類「Horizonal SaaS」と「Vartical SaaS」
Horizonal SaaS(ホリゾンタル・サース)とは、業界を問わず特定の部門や機能に特化したSaaSのことです。代表例は財務・会計システムや、人事システム、給与計算ソフトなど。一般的にSaaSやクラウドサービスといえば、こちらを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
Vartical SaaS(バーティカル・サース)とは「Horizonal SaaS」と違って、部門や機能が横断的な場合もあれば、特化する場合もあるSaaSです。主に小売や飲食業界で利用されています。
ASPとは
ASPは「Application Service Provider」の略であり、日本語にすると「アプリケーションサービス提供者」となります。つまり、インターネット経由でサービスを提供する、ベンダーやアプリケーションを意味します。
現在多く提供されている、オンラインサービスの前身となるサービスです。コスト面でのメリットや煩雑な運用管理を一人でできること、導入のしやすさ、迅速性から注目を集めていました。
しかし、高速なインターネット環境の未整備、セキュリティへの不安、ほかのアプリとの連携ができない、などを背景に徐々に衰退。その結果普及はかなわず、ASPは急速に消えていったのです。
SaaSとASPの違い
そもそも、SaaSの「サービスとしての〜」とは、ラインセンスを購入する、という形しかなかったソフトウェアに対比した言葉です。ベンダー側ですでにソフトウェアが稼働しているため、ASP同様、利用者はすぐにサービスを開始できます。
つまり定義として、ASPとSaaSは同じですが、SaaSは諸々の技術の発展により、ASPの欠点を解消したものであると言えます。
ASPと異なり、SaaSが爆発的に普及した最大の要因はマルチテナントとブロードバンドの普及でしょう。
マルチテナントとは
マルチテナントとは、サーバーなどのコンピュータリソースを複数ユーザーで共有する技術のことです。SaaSより以前に普及していたASPでは、シングルテナントと呼ばれるユーザーごとにサーバーを割り当てる方式でサービスが稼働していました。
マルチテナントの登場により、SaaSではシステム環境を極限まで抑えつつ、ASPより多くのユーザーへ低コストでサービスを提供することに成功したのです。
ブロードバンドの普及
さらに、ASPで最大のネックとなっていたインターネット環境の整備が、ブロードバンドの登場により急速に広がりました。
より高速なインターネットを、より安価に利用できることで、ASP時代は一般的でなかったインターネットの常時接続や、一般家庭へのインターネット導入が浸透していったのです。
これらの要因をはじめとして、SaaSは爆発的に普及していきました。オンラインストレージサービスも、その一翼を担ったといっていいでしょう。
SaaSとASP、クラウド、Paas・Iaasの出現
ASPはSaaSの前身となるサービスのため、SaaSが登場するまでほとんどのアプリケーションはパッケージでのインストールする必要がありました。そのようなASPの欠点を解消し、爆発的に普及したのがSaaSだと言えます。
そして2006年以降、SaaSを表現する新たな言葉として浸透したのがクラウドです。具体的なクラウド・SaaSのサービスを知りたい方には下の記事がおすすめです。500を超えるサービスがカテゴリー別に紹介してあるので、どのようなサービスがクラウドにあるのかを直感的に理解できます。
SaaSに関連したサービスとして、より設定の自由度が高いPaaS、IaaSも出現しています。これらSaaSに代表されるXaas(〜as a Service)については次の記事で種類をまとめています。
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