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クラウドストレージの容量無制限サービス | ビジネス利用できる

最終更新日:(記事の情報は現在から45日前のものです)
容量無制限で使えるビジネス用クラウド型ファイル共有サービス(クラウドストレージ)について、おすすめの有名サービス「Dropbox」「box」の価格や機能を紹介していきます。

本記事で掲載しているクラウドストレージや、紹介しきれなかったクラウドストレージの機能・価格をさらに詳しく比較したい方はこちらからご覧になれます。ぜひツール選定の参考にしてみてください。

記事の後半ではダウンロードできる資料の一部を公開しています。

クラウドストレージとは

クラウドストレージとは、テキストや画像、動画といったファイルをインターネット上に保管できる場所のことです。

「オンラインストレージ」とも呼ばれ、ストレージ上のURLを使うことで「ファイルの共有」もできます。インターネットが発展した現代では、個人向けから法人向けまで多くのクラウドストレージが登場しており、容量やユーザー数に応じた多種多様なプランがあります。

クラウドストレージ(=オンラインストレージ)の有名サービスについては、次の記事で詳しく比較しているので、興味のある方はご覧ください。

容量無制限のクラウドストレージは存在する?

結論を先にいうと、容量無制限のクラウドストレージは存在します。クラウドストレージの利用にあたって「容量」が気になる方は多いでしょう。容量とはファイルを保存できる最大の容量を指します。

クラウドストレージサービスにおいては、「〇〇GB(ギガバイト)」「〇〇TB(テラバイト)」といった表記がされます。容量が多いほど、それだけ多数かつ大容量のファイルの保存が可能です。

容量無制限のクラウドストレージの選び方

容量無制限のクラウドストレージを選ぶ際は、次のポイントを意識してみてください。

  • アップロードやサイズの上限はあるか
  • 費用対効果に見合っているか
  • セキュリティ対策は充実しているか
  • 無料トライアルを提供しているか

アップロードやサイズの上限はあるか

ストレージ自体の容量は無制限でも、1回あたりのアップロード上限や、単一ファイルのサイズ上限などが設定されている場合があります。

たとえば、1回あたりのアップロード上限が5GBだった場合、複数ファイルを合わせて5GBまでしかアップロードができません。ファイルサイズ上限が5GBだった場合は、1つのファイルサイズが5GBまでしかアップロードできないため注意が必要です。

費用対効果に見合っているか

容量の少ないプランであれば低コストで利用できますが、無制限となれば月額費用も大きくなります。たとえば、社内で50名の利用を想定していて、1ユーザーあたり月額2,000円のクラウドストレージサービスを契約する場合、1か月あたり100,000円がランニングコストとして発生します。

けっして安い金額ではないため、機能面や予算を見ながら、コストをかける価値のあるサービスかどうか判断することが大切です。

セキュリティ対策は充実しているか

容量無制限のクラウドストレージでは、膨大なファイルを保管・共有するうえ、多くのユーザーが利用することが想定されます。ユーザーやファイル数が増えれば、それだけセキュリティリスクも考慮する必要があるため、ベンダーがどういった対策を行っているのかチェックしましょう。具体的なセキュリティ対策として次のものがあげられます。

  • データや通信の暗号化
  • IPアドレス制限
  • 細かなアクセス権限の設定
  • コピーや印刷の制限
  • IDやパスワードの管理
  • 自動ウイルスチェック

サービスの公式ページで確認したり、直接問い合わせたりして、セキュリティ対策をチェックしておきましょう。

無料トライアルを提供しているか

無料トライアルを提供しているかどうかもチェックしましょう。多くのサービスでは、15日間や30日間の無料トライアルを提供しています。いきなり有料プランを契約してもサービスの機能や使用感を掴めないため、無料トライアルでチェックすることが大切です。

クラウドストレージの容量無制限サービス3選

続いて、容量無制限で使えるクラウドストレージサービスを紹介します。

Box/Box over VPN - エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社

Box/Box over VPN
Box/Box over VPN
BOXIL SaaS AWARD Spring 2025 Good Service
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ボクシルSaaSのデータを元に表示しています
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  • ファイルのアップロード上限はあるがストレージ自体は無制限
  • jpgやpptx、Adobe Photoshopなど140種類以上の拡張子に対応
  • 国際的なセキュリティ規格に準拠しているため安全性も高い

Box/Box over VPNは、アメリカ初のクラウドストレージ「Box」をVPNの環境下で利用できるようにしたサービスです。NTTコミュニケーションズが提供しており、ファイルの保管や共有はもちろん、外部アプリケーションとのシームレスな連携が可能です。

ファイルのアップロード上限は定められていますが、ストレージ自体は容量無制限で利用できます。利用形式は、クラウド上でオープンに使える「インターネット型」と、仮想プライベートネットワーク経由で利用する「VPN型」の2つから選択可能です。

また同サービスでは、jpgやpptx、Adobe Photoshopなど、合わせて140種類以上の拡張子に対応しているため、プレビューに困ることもないでしょう。アクセス権限も7種類から選択できるため、情報漏えいリスクも最小限に抑えられます。

データ暗号化やログ管理といった対策はもちろん、国際的なセキュリティ規格に準拠しています。世界基準のセキュリティマネジメントシステム「ISO 27001」や、クレジットカードにおける国際規格である「PCI DSS 2.0 Level 1」などを取得済みです。

※出典:NTTコミュニケーションズ「Box over VPN|ドコモビジネス」(2024年12月8日閲覧)

Box/Box over VPNの料金プラン・価格

プラン 初期費用 月額費用(税抜) ストレージ容量 アップロード上限
Business なし インターネット型:1,800円 (1年契約で1,780円、3年契約で1,750円)
VPN型:2,600円(251ID以上の契約で1,800円)
無制限 1ファイル5GBまで(最大15GBまで追加可能)
Business Plus なし インターネット型:3,000円 (1年契約で2,950円、3年契約で2,900円)
VPN型:3,800円(251ID以上の契約で3,000円)
無制限 1ファイル15GBまで
Enterprise なし インターネット型:4,200円 (1年契約で4,100円、3年契約で4,050円)
VPN型:5,000円(251ID以上の契約で4,200円)
無制限 1ファイル50GBまで

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Fleekdrive - 株式会社Fleekdrive

Fleekdrive
Fleekdrive
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ボクシルSaaSのデータを元に表示しています
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  • 「インターフェース」「管理」「セキュリティ」の3つに強みをもつクラウドストレージ
  • 細かなアクセス権限をはじめワークフロー自動化、バージョン管理なども可能
  • ファイルは自動コピーかつ複数拠点で保管されるためバックアップ体制も安心

Fleekdrive(フリークドライブ)は、「インターフェース」「管理」「セキュリティ」の3つに強みをもつクラウドストレージサービスです。インターフェースでは、フォルダの階層が一目でわかる「ツリービュー」や、大容量ファイルでもダウンロード不要で閲覧できる「ブラウザレビュー」といった機能を搭載しています。モバイルアプリも提供しているため、スマートフォンからも簡単に操作可能です。

管理では、ユーザーやフォルダ別での細かなアクセス権限設定をはじめ、ワークフローの自動化、バージョン管理などを搭載しています。スピーディーで効率的な管理を実現可能です。セキュリティでは、IPアドレス制限やバージョン管理をはじめ、コピー・印刷を制限する機能も搭載されています。ファイルはアップロードした時点で自動コピーされ、複数拠点に保管されるため、万が一のデータ紛失時のバックアップもスムーズです。

プランは「Team」と「Business」の2つを提供しています。Teamは10GB、Businessは200GBにユーザー数をかけた分の容量を使えるため、大規模な利用も可能です。

Fleekdriveの料金プラン・価格

プラン 初期費用 月額費用(税抜) ストレージ容量 アップロード上限
Team 要問い合わせ 600円/1ユーザー 10GB×契約ユーザー数 1ファイル40GBまで
Business 要問い合わせ 1,800円/1ユーザー 200GB×契約ユーザー数 1ファイル40GBまで

Dropbox - Dropbox Japan 株式会社

Dropbox
Dropbox
BOXILセクション | BOXIL SaaS AWARD 2025
ボクシルSaaSのデータを元に表示しています
提供企業様でご不明点がある方はこちら

  • スマートフォンやタブレットでも簡単に操作できるクラウドストレージ
  • ファイルの形式やサイズを問わずURLを発行し、簡単に送信可能
  • 法人向けプランの容量は最大1,000TBだが気にせずに利用できる

Dropbox(ドロップボックス)は、パソコンをはじめ、スマートフォンやタブレットなどでも簡単に使える、アメリカ発のクラウドストレージサービスです。ファイルのURL共有や、閲覧・編集といったアクセス権限も簡単に設定できます。大容量のファイルから圧縮されたファイルまでサイズを問わず、あらゆるデータのURLを発行し、送信可能です。

Dropboxでは、個人と法人それぞれに向けたプランを用意しています。法人向けの「Business」ではチーム全体で9TBから、「Business Plus」では15TBから利用可能です。いずれも最大1,000TBまでと無制限ではありませんがストレージ容量が膨大なので気にせずに利用できるでしょう。

Dropboxの料金プラン・価格

【個人向けプラン】

プラン 初期費用 月額費用(税抜) ストレージ容量 アップロード上限
Basic 無料 無料 2GB 要問い合わせ
Plus 要問い合わせ 1,500円(年払いの場合1,200円) 2TB 50GB
Essentials 要問い合わせ 2,400円(年払いの場合2,000円) 3TB 100GB

【法人向けプラン】

プラン 初期費用 月額費用(税抜) ストレージ容量 アップロード上限
Business 要問い合わせ 1,800円/1ユーザー(年払いの場合1,500円) チーム全体で9TB〜 100GB
Business Plus 要問い合わせ 2,880円/1ユーザー(年払いの場合2,400円) チーム全体で15TB〜 250GB
Enterprise 要問い合わせ 要問い合わせ 要問い合わせ 要問い合わせ

※税込価格・税抜価格かどうかは要問い合わせ

クラウドストレージのメリット

クラウドストレージを導入するメリットとして、次のものがあげられます。

  • 場所や時間を問わずにアクセスできる
  • 社内外に関係なくデータ共有が可能
  • 自動でデータがバックアップされる
  • 低コストで導入・運用できる

場所や時間を問わずにアクセスできる

クラウドストレージの最大のメリットともいえるのが、アクセスのしやすさです。インターネット経由で利用するため、ユーザーは場所や時間に縛られず、すぐにファイルを保管・共有できます。

たとえば、営業担当が急遽出先で商品に関するデータを必要とした場合でも、オフィスにいる従業員がストレージ上にファイルをアップロードすることで、営業担当はファイルをすぐに閲覧可能です。オフィス内外での連携もスムーズになります。

社内外に関係なくデータ共有が可能

クラウドストレージでは、社内はもちろん社外のユーザーともデータ共有できます。基本的な使い方としては、社外ユーザーに共有したいファイルの「URL」を発行し、そのURLをチャットやメールなどで送るだけです。

USBメモリにデータを移行して直接渡したり、メールで添付したりする手間がかからないため、業務効率も大幅に上がります。

自動でデータがバックアップされる

ほとんどのクラウドストレージサービスには、データの自動バックアップ機能が搭載されています。そのため、何かしらのオペレーションミスでファイルを消去してしまっても、データの復元が可能です。

また、サービスによっては、ファイルの編集履歴を辿れる「バージョン管理(履歴管理)」ができるものもあります。バージョン管理機能があれば、直前のファイルだけでなく、ファイルを2つ前の状態に戻すといった対応も可能です。

低コストで導入・運用できる

クラウドストレージは、ベンダーが提供するサービスに契約し、インターネットでログインすれば、すぐに使い始められます。サブスクリプション制のサービスが多く、費用は1か月あたり数百円〜数千円程度で、初期費用もかからないケースがほとんどです。

クラウドストレージサービスの契約以外には、自社でファイルサーバーを構築し、ファイルの保管や共有を行う方法があります(=オンプレミス形式)。しかし、自社でシステムを構築するには、人件費や設備費、メンテナンス費などさまざまなコストがかかるうえ、開発担当者の負担も大きいです。

コストと労力のバランスを考えると、クラウドストレージは費用対効果の高いサービスといえるでしょう。

クラウドストレージのデメリット

クラウドストレージにはメリットが多い反面、デメリットも存在します。とくに気をつけたい点は次のとおりです。

  • オフライン環境で利用できない
  • 自由にカスタマイズできない
  • セキュリティリスクを拭いきれない
  • アクセス権限の設定が必要

オフライン環境で利用できない

クラウドストレージは、インターネット経由での利用を前提としているため、オフライン環境での利用ができません。そのため、頻繁に閲覧や編集をするファイルは、ストレージではなくデバイス上に保存するといった対策が必要です。

自由にカスタマイズできない

クラウドストレージは、ベンダーが提供するサービスに契約し、利用するのが基本です。そのため自社運用のオンプレミス型とは異なり、システムのデザインや操作性を自由にカスタマイズできません。ベンダーが用意するテンプレートやメニューに従った変更は可能ですが、大がかりなカスタマイズは難しいといえます。

セキュリティリスクを拭いきれない

クラウドストレージはオンライン利用を前提とするため、情報漏えいやサイバー攻撃といったリスクを拭いきれません。もちろんサービス側もセキュリティ対策を行っていますが、ベンダーによって対策内容は異なるため、あらかじめ確認しておきましょう。データや通信の暗号化、IPアドレス制限、ログ管理、2段階認証などさまざまなセキュリティ対策があります。

アクセス権限の設定が必要

クラウドストレージは社内外の多くの人が利用するため、情報漏えいを防ぐために、アクセス権限の設定が必要です。アクセス権限では、ファイルやユーザーごとに閲覧や編集の可否を細かく設定できます。企業規模が大きくなれば、誰にどういった権限を付与しているのかの細かな管理が必要となります。

費用対効果を見極めたうえで容量無制限のクラウドストレージを導入しよう

多くのクラウドストレージが登場する中で、数は少ないものの「容量無制限」のストレージも存在します。膨大なファイルをやり取りする企業や、従業員数の多い企業におすすめです。容量無制限のクラウドストレージを選ぶ際は、次のポイントを意識しましょう。

  • アップロードやサイズの上限はあるか
  • 費用対効果に見合っているか
  • セキュリティ対策は充実しているか
  • 無料トライアルを提供しているか

ストレージ自体は容量無制限でも、ファイルのアップロードやサイズに上限があるケースも少なくありません。費用対効果のあるサービスかどうか見極めたうえで、自社に合ったクラウドストレージを選びましょう。

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