国産のMAツールおすすめ9選!外国産ツールとの違い・選び方や比較ポイント
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- MAツールとは
- 国産と外国産のMAツールの違い
- 国産MAツールを導入するメリット
- 日本市場に特化したマーケティング施策が実施しやすい
- 国産システムとの連携がしやすい
- 日本語でのスムーズなコミュニケーションができる
- ミニマムな状態からMAツールを試せる
- 国産のMAツールを導入するデメリット
- 国産のMAツールを選ぶ際のポイント
- 必要な機能を網羅しているか
- カスタマイズ性に優れているか
- 他ツールとの連携は可能か
- 導入コストは予算にあっているか
- おすすめの国産MAツール9選
- SATORI
- SHANON MARKETING PLATFORM
- BowNow by Cloud CIRCUS
- b→dash
- GENIEE MA
- MOTENASU
- Kairos3 Marketing - カイロスマーケティング株式会社
- Synergy!LEAD - シナジーマーケティング株式会社
- Liny - ソーシャルデータバンク株式会社
- 国産MAツールの将来性
- AIやビッグデータ解析との連携
- モバイルマーケティングへの対応
- オムニチャネルマーケティングの支援
- グローバル展開の可能性
- 自社にあうMAツールの導入で効果的なマーケティング活動を
MAツールとは
MAツールは、見込み客の獲得から育成、コンバージョンまでの一連のプロセスを自動化し、効率化するツールです。
MAツールを導入することで、マーケティング業務の自動化と効率化が実現し、人的リソースを創造的な業務に集中させられます。また、データドリブンなマーケティングが可能となり、施策の効果測定や改善を継続的に行える点も大きな特徴です。
MAについては、次の記事で詳しく解説しています。気になる方はぜひ参考にしてください。
国産と外国産のMAツールの違い
国産のMAツールと外国産のMAツールは、それぞれ目的や価格、機能性などにおいて次のような違いがあります。
項目 | 国産MAツール | 外国産MAツール |
---|---|---|
目的 | 営業活動や販促活動の促進、業務の効率化やコスト削減 | 顧客獲得、リード育成・管理、グローバル市場の視野 |
価格 | 比較的低価格、中小企業向けの無料プランや低価格プランが多い | 機能や規模に応じて価格が異なる、高機能なツールは高額 |
機能性 | 基本的な機能に加え、営業活動や販促に特化した機能(名刺管理、顧客対応ツールとの連携、社内承認ワークフローなど) | 多様な機能、オプション機能が充実、日本国内特有の機能は必ずしも搭載されていない |
サポート体制 | 日本語でのサポートが充実、操作マニュアルやヘルプページも日本語 | グローバルなサポート体制、日本語サポートは限定的、機械翻訳や不自然な日本語のマニュアル |
カスタマイズ性 | 日本企業特有のニーズに合わせたカスタマイズが容易、他の国産システムとの連携がしやすい | グローバルスタンダードな機能、日本独自のニーズに合わせたカスタマイズは難しい |
国産MAツールを導入するメリット
国産MAツールには次のようなメリットがあります。
- 日本市場に特化したマーケティング施策が実施しやすい
- 国産システムとの連携がしやすい
- 日本語でのスムーズなコミュニケーションができる
- ミニマムな状態からMAツールを試せる
日本市場に特化したマーケティング施策が実施しやすい
国産MAツールは、日本の企業文化や商習慣、消費者行動などに精通した開発者によって設計されていることが多いです。そのため、日本市場特有のニーズを踏まえたマーケティング施策が立案・実行しやすくなります。
たとえば、日本の季節や行事にあわせたキャンペーンの提案や、日本人の嗜好にあわせたコンテンツの作成などが容易です。
国産システムとの連携がしやすい
国産MAツールは、日本国内で広く使用されている各種システムとの連携が容易であることも大きなメリットです。
たとえば、国内の企業で導入率が高い販売管理システムやCRMシステム、会計システムなどと、APIを通じてスムーズにデータ連携ができます。
これにより、顧客情報や販売データなどを一元的に管理し、マーケティング活動に活かしやすくなります。また、システム間のデータ連携により、業務の自動化や効率化も可能です。
日本語でのスムーズなコミュニケーションができる
国産MAツールは日本語に完全対応しているため、ツールの導入や運用に関する問い合わせを日本語で行えます。また、日本語での操作マニュアルやヘルプページが充実しているため、ユーザーは言語の壁を感じることなくツール利用ができます。
サポート担当者との円滑なコミュニケーションにより、トラブルにも迅速に対応可能です。
ミニマムな状態からMAツールを試せる
国産MAツールは、外国産ツールと比べて導入コストが低い傾向にあります。また、国産MAツールの多くは、導入前に機能を試せるトライアル期間やフリープランを提供しています。
これにより、企業は実際にツールを使用して、自社のマーケティング活動にどのように役立つのかを確認可能です。
中小企業向けの無料プランや低価格プランを提供しているツールも多く、規模や予算にあわせた導入が可能です。トライアル期間やフリープランも兼ねることで、MAツールの操作性やユーザーインターフェースを体験できます。
国産のMAツールを導入するデメリット
国産MAツールは、日本の企業ニーズに特化した機能を提供している反面、グローバルな視点で見ると機能が限定的です。たとえば、多言語対応や海外の法規制への対応などは不十分な場合があります。
グローバルな市場を視野に入れたマーケティング活動を行う企業にとっては、国産MAツールの機能では不足を感じることがあるかもしれません。
また、大量のデータ処理や高度な分析機能が必要な場合、国産MAツールでの対応は難しいことがあります。企業成長にあわせて、より高度なマーケティング活動を行う必要がある場合は、外国産MAツールの導入検討も必要です。
国産のMAツールを選ぶ際のポイント
国産のMAツールを選ぶ際には、次のポイントを参考にして選ぶとスムーズです。
- 必要な機能を網羅しているか
- カスタマイズ性に優れているか
- 他ツールとの連携は可能か
- 導入コストは予算にあっているか
必要な機能を網羅しているか
MAツールを選ぶ際には、自社のマーケティング活動に必要な機能がすべて揃っているかを確認しましょう。
たとえば、メールマーケティング、SNSマーケティング、広告配信、データ分析などの機能が必要な場合、これらが網羅されたMAツールを選ぶ必要があります。
自社のマーケティング活動に必要な機能が網羅されているかを確認したうえで、場合によっては外国産ツールのほうが適していることもあるため、良く見極めましょう。
カスタマイズ性に優れているか
国産のMAツールは、日本企業のニーズにあわせてカスタマイズできる柔軟性をもつことが特徴です。しかし、ツールによってカスタマイズ性や拡張性に差があります。
自社のマーケティング活動に必要な機能を追加できるかどうか、将来的なユーザー数やデータ量の増加に対応できるかなど、カスタマイズ性に優れているかも確認しましょう。
他ツールとの連携は可能か
MAツールは、他のツールと連携することで、より効果的なマーケティング活動を行えます。たとえば、CRMツールやアクセス解析ツールと連携できるMAツールを選ぶと、顧客データの一元管理や詳細な分析が可能です。
すでに導入しているツールがある場合は、MAツールと連携して効率化を図れる場合もあるため、事前に確認しておきましょう。
導入コストは予算にあっているか
国産のMAツールは、外国産ツールと比べて導入コストが低い傾向にありますが、それでも予算にあったツールを選ぶ必要があります。
そのため、初期費用だけでなく、ランニングコストや追加機能の利用料金なども考慮に入れましょう。また、トライアル期間やフリープランの有無を確認し、コストパフォーマンスの高いツールを選ぶことが重要です。
おすすめの国産MAツール9選
国産のMAツールのおすすめを厳選して紹介します。それぞれ特徴や機能が異なるため、導入する際の参考にしてください。
- ディスプレイ広告、Webサイトのパーソナライズやチャットでの顧客接点を確保
- 顧客育成のための充実した機能
- LTV(顧客生涯価値)の最大化に貢献
SATORIは、初心者にも使いやすい直感的な操作性と、豊富な機能、充実したサポート体制が特徴の国産のMAツールです。
シナリオ機能での配信自動化、豊富なデータ分析機能によって、適切な施策を立てやすくなっています。日本語でのサポートマニュアルが充実しており、初めてのツール導入にもおすすめです。
SHANON MARKETING PLATFORM - 株式会社シャノン
- デジタル、アナログ問わずリードの過去接点をまとめて管理
- 定時業務とコミュニケーションを自動化できるシナリオ機能
- 専任のカスタマーサクセス担当が伴走サポート
SHANON MARKETING PLATFORMは、リード獲得からナーチャリング、管理までを行う国産のMAツールです。高度なセグメンテーション機能や自動化機能をもち、新規顧客の獲得から、引き上げ、商談数の増加など幅広いマーケティング施策の実行を促します。
マーケティング施策に対しての活用方法を相談できる運用サポートもあるため、再現性のあるマーケティングが可能です。
BowNow by Cloud CIRCUS - クラウドサーカス株式会社
- 必要最低限の機能を直感的に使える
- 豊富なテンプレートで複雑な設定が不要
- 完全無料のフリープランが用意されている
BowNow by Cloud CIRCUSは、シンプルで操作しやすい仕様が特徴の国産MAツールです。リード管理からログ追跡、セグメント分けなど本当に必要な機能を備え、「低コスト」と「使いやすさ」にこだわった仕様になっています。
また、無料で使えるフリープランもあるため、MAツールの導入が初めての場合や使用感を試したい場合にもおすすめです。
- ノーコードでデータの取込・加工・統合・抽出・活用を実現
- MAだけでなく、BIやWeb接客、CDPなど豊富な機能を搭載
- 独自のオンボーディングプログラムで充実した導入サポートを提供
b→dashは、ノーコードで準備や操作が行える国産MAツールです。、プログラミングスキルは一切不要で運用できるのが特徴です。
属性や行動にあわせた分岐やコンテンツ作成のほか、テンプレートを選択するだけでデータ準備から、施策・分析までを行えるといった機能が充実しています。
メールマーケティングの効率向上や、細かな分析からのマーケティング施策が可能になります。
- メール、Webプッシュ通知、LINE、ポップアップ、SMS、アプリプッシュなど、顧客に最適なチャネルを用意
- サイト訪問やメールの開封状況から顧客をスコアリング
- 営業支援ツール「GENIEE SFA/CRM」との連携で受注まで管理
GENIEE MAは、シンプルな機能と直感的な操作が可能な国産のMAツールです。メールやプッシュ通知、LINE、ポップアップなど、顧客にあわせたチャネルで情報配信が可能です。
複数チャネルからアプローチができるため、取りこぼしを回避して効率的なマーケティングを実現できます。
- SQLといった専門的な知識がなくてもシナリオ設定が可能
- 既存サイトのどこにでも設置できる高性能フォームを搭載
- ページ来訪者の顧客情報をもとに、適切なページを自動で判別
MOTENASUは、AIを搭載した法人向けの国産MAツールです。購買データを活用したマーケティング活動が可能で、販売後のアフタフォローや顧客アプローチの効率化を促します。
システムによって顧客情報を管理・記憶するため、よりCVに近い顧客を見逃さず、良質なリードを営業へ渡せます。
Kairos3 Marketing - カイロスマーケティング株式会社
- 画⾯の⼿順どおりに進めるだけで各種設定が完了
- オンラインでのサポート体制も万全
- シンプルな運⽤からハイレベルな運⽤まで幅広くカバー
Kairos3は、初心者にも抵抗なく使える操作性の高さが魅力の国産MAツールです。リードスコアリング機能や営業支援機能があり、BtoBマーケティングに向いています。
セミナー集客用のフォーム作成や参加者の出欠管理などを行うセミナー管理機能や、展示会やイベントで獲得した顧客を登録できるイベント管理なども備わっているため、セミナー開催やイベント実施を行う企業にもおすすめです。
Synergy!LEAD - シナジーマーケティング株式会社
- 多機能すぎないMAツールで使いやすい
- 使いこなすためのテクニカルサポートや専任エンジニアによる業務密着型トレーニングを提供
- ファイルはSalesforceの画面からも確認可能
Synergy!LEADは、営業支援システムSalesforceと連携し、シンプルなマーケティングを行えるMAツールです。属性情報や行動履歴にもとづいたセグメントメールの配信や、見込み顧客のWebトラッキングなどを行えます。
機能が豊富なMAツールの導入には抵抗があり、まずはシンプルで簡単なマーケティングツールを導入したい場合におすすめです。
Liny - ソーシャルデータバンク株式会社
- LINE公式アカウントの配信・運用・管理をサポート
- 一人ひとりの嗜好にあわせた情報だけを配信
- 定期的なアップデートで機能の改善や追加を常に行っている
Linyは、LINEを活用したパーソナライズ配信が行える、LINE公式アカウントの配信や運用・管理をサポートする国産MAツールです。
LINE友だちをカテゴライズし、属性に分けた管理ができます。さらに、1対1のコミュニケーションの管理も行え、状況の可視化や対応漏れを防ぎます。
LINEマーケティングや顧客対応を強化するためのMAツールを導入したい場合におすすめです。
国産MAツールの将来性
国産のMAツールは、日本の企業特有のニーズに対応し、着実に進化を遂げています。最後に、国産MAツールの将来性について、いくつかの観点から考察します。
AIやビッグデータ解析との連携
国産のMAツールは、人工知能(AI)やビッグデータ解析との連携を強化することが予想されます。近年台頭してきた生成AIによって、日本語の自然言語処理技術も発展しており、顧客の声や行動データから、より深い洞察を得られるようになるでしょう。
また、ビッグデータ解析により、顧客セグメントの自動化や、パーソナライズされたコンテンツ配信など、高度なマーケティング施策の実現も期待できます。
モバイルマーケティングへの対応
日本ではスマートフォンの普及率が非常に高く、モバイルマーケティングの重要性が増しています。2024年には、携帯電話所有者のスマートフォン比率が97%※になりました。
そのため、国産のMAツールは、モバイル端末への最適化や、アプリ内メッセージング機能の強化など、モバイルマーケティングへの対応をより深く進めることが予想されます。
また、位置情報データを活用したリアルタイムのプッシュ通知配信など、より高度なモバイルマーケティング機能の実装も期待できます。
※出典:NTTドコモ モバイル社会研究所「【モバイル】2024年調査 スマートフォン比率97%:2010年は約4%(2024年4月15日)|レポート|NTTドコモ モバイル社会研究所」(2024年5月22日閲覧)
オムニチャネルマーケティングの支援
国産のMAツールは、オンラインとオフラインが融合されたオムニチャネルマーケティングを支援する機能の強化も予想できるでしょう。
時代の移り変わりによって、体験や意味を重視して消費行動を選ぶZ世代が、日本を支える中心的存在となってきました。
そのため、たとえば実店舗での購買データとオンラインでの行動データを統合し、シームレスなカスタマーエクスペリエンスを提供するための機能も求められつつあります。
国産のMAツールは、日本の小売業界の特性を理解し、オムニチャネルマーケティングを推進するためのソリューションを提供することが期待されます。
グローバル展開の可能性
国産のMAツールは日本市場で培ったノウハウを活かし、逆にグローバル展開を図る可能性もあります。
とくに、アジア圏の国々では、日本と類似した商習慣やビジネス文化が見られることから、日本産のMAツールの受け入れられやすい土壌があると考えられるでしょう。
国産MAツールがグローバル市場で競争力を発揮するためには、多言語対応や、現地の法規制への対応など、さまざまな課題に取り組む必要はありますが、将来的な成長の機会として期待できます。
自社にあうMAツールの導入で効果的なマーケティング活動を
国産のMAツールと外国産のMAツールには、それぞれ目的や価格帯、機能性が異なるため、ビジネスの特徴やゴールを明確にして、適切なものを選ぶ必要があります。
ビジネスに最適なMAツールを選ぶためには、必要な機能や価格、操作性、サポート体制などを考慮することが重要です。また、自社のマーケティング活動にあわせて、他のツールとの連携も考慮しましょう。
MAツールは多くあり、それぞれ特徴や機能が異なります。最適なMAツールを導入するためには、比較検討して選ぶことがおすすめです。