人事評価機能を搭載したタレントマネジメントシステムおすすめ6選!


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タレントマネジメントシステムと人事評価システムの違い
タレントマネジメントシステムと人事評価システムは、「目的」と「機能」が異なります。具体的な違いは次のとおりです。
「目的」の違い
まずは、タレントマネジメントシステムと人事評価システムの「目的」による違いを解説します。
システム | 目的 |
---|---|
タレントマネジメントシステム | 従業員データベースを活用して戦略人事を実行すること |
人事評価システム | 正当な評価をしたり、評価管理業務を効率化したりすること |
タレントマネジメントシステムは、従業員をスキルや能力のある「タレント」として捉え、採用や育成、配置といった戦略人事の最適化を図るためのシステムです。
対して人事評価システムは、「適切な評価を通じて人材育成や報酬決定、組織全体のパフォーマンス向上を支援する」ことが目的です。定量的・定性的データに基づき、公正かつ効率的な評価を実現し、その結果を人事施策に活用できます。
端的にいえば、目的が経営目標の実現なのか、評価の最適化なのかが両者の主な違いです。
「機能」の違い
タレントマネジメントシステムと人事評価システムは目的が異なるため、機能にも違いがあります。両者の基本機能は次のとおりです。
タレントマネジメントシステム
タレントマネジメントシステムの主な機能として、次のものがあげられます。
タレントマネジメントシステムの機能 | 内容 |
---|---|
従業員データベースの作成や管理 | 従業員の個人情報やスキル、キャリア、入退社、異動といった情報をまとめる機能。従業員データベースとして一元管理が可能。 |
組織図の作成や管理 | 部署・部門の指揮系統や関係性、各従業員の所属など、会社の全体像を見える化できる機能。ツリー状に表示できるシステムが多い。 |
配置シミュレーション | 組織図を参考にしながら人材配置のシミュレーションができる機能。従業員のスキルや身上情報を見ながら、さまざまな配置パターンを作成できる。 |
サーベイや分析 | 従業員のエンゲージメントやメンタル、体調などのサーベイ(アンケート)を実施、分析できる機能。個人の結果をもとに部署や部門ごとの傾向も把握できる。 |
評価管理 | 目標や評価のフローやシートを作成・管理できる機能。テンプレートが用意されていたり、1on1機能を利用できたりとシステムによって異なる。 |
人事労務 | 入退社や社会保険の手続き、年末調整、電子申請、マイナンバーなど人事労務を効率化できる機能。従業員データベースを活用することで書類作成や申請を効率化できる。 |
人事評価システム
人事評価システムの主な機能として、次のものがあげられます。
人事評価システムの機能 | 内容 |
---|---|
評価テンプレート | MBOやOKR、コンピテンシー評価など各評価手法に応じたテンプレートを利用できる機能。自社の既存シートをそのまま反映できるシステムもある。 |
評価シートの配布・回収・集計 | 従業員に対するシートの配布や回収、さらには集計までをシステム上で行える機能。担当者の負担や印刷コストを削減できる。 |
評価分布 | 誰がどのような評価を得ているのかの「評価分布」を見える化できる機能。人材配置や育成計画に役立てられる。 |
評価フロー設定 | 目標や評価基準、項目といった人事評価のフローを決められる機能。自社のフローに合わせて設定が可能。 |
評価者の傾向分析 | 従業員に対して上司がどのような評価をしているのか、評価の「クセ」を分析できる機能。システムによっては「評価傾向診断」や「評価傾向フィードバック」などと呼ばれる。 |
1on1支援 | 上司と部下が1対1で定期的に話し合う「1on1ミーティング」を管理できる機能。1on1の内容を記録できたり、アジェンダを設定できたりする。 |
タレントマネジメントシステムには、従業員のスキルや能力を経営に活かすための機能が揃っています。「評価機能」が備わっているケースも多いです。一方の人事評価システムは、評価テンプレートや評価分布、評価フローなど、人事評価を効率化するための機能が充実しています。


人事評価機能を搭載するタレントマネジメントシステムのメリット
人事評価機能が搭載されたタレントマネジメントシステムのメリットは次のとおりです。
- 経営戦略としての人事評価を実現できる
- 1つのプラットフォームに情報を集約できる
- 公正な評価ができているか振り返られる
経営戦略としての人事評価を実現できる
タレントマネジメントシステムの目的は、経営目標を実現することなので、戦略としての人事評価が可能です。たとえば、評価やスキルを加味したうえで人材配置をシミュレーションしたり、評価データを人材育成計画に役立てたりといった使い方ができます。
1つのプラットフォームに情報を集約できる
タレントマネジメントシステムを導入すれば、評価データを含めて、あらゆる人材情報を管理できます。従業員のスキルや能力をはじめ、キャリア、異動履歴、勤怠、給与などさまざまです。
情報を1つのプラットフォームに集約すれば、評価内容を給与に反映させる、評価データとサーベイ回答データを用いてクロス分析をするといった使い方ができます。
公正な評価ができているか振り返られる
多くのタレントマネジメントシステムには、従業員のエンゲージメントや心身の状態をチェックできる「サーベイ機能」が搭載されています。回答結果はシステム上で管理でき、グラフや表でレポーティングが可能です。管理者はエンゲージメントの高い従業員、低い従業員を把握できます。
評価とエンゲージメントは密接に関わっており、エンゲージメントの高低から「公正な評価ができているか」をチェック可能です。サーベイに「評価に満足しているか」の質問項目を加えると、従業員から評価方法がどう見えているかわかります。
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人事評価機能を搭載したタレントマネジメントシステム6選
続いて、人事評価機能を搭載したタレントマネジメントシステムを6つ紹介します。
- わずかな設定で評価制度を運用できる「評価ワークフロー」の機能を搭載
- テンプレートだけでなく自社オリジナルの評価フォームも作成可能
- データが消失しても60日前まで遡って復元できる
カオナビは、企業規模や業界業種を問わず4,000社以上※が導入するタレントマネジメントシステムです。同システムでは、少ない設定で評価制度を運用できる「評価ワークフロー」の機能を搭載しています。MBOやOKR、360度評価などのテンプレートが用意されているほか、自社オリジナルの評価フォームも作成可能です。1on1の面談内容を記録できたり、評価分布が一目でわかったりと、評価を最適化できる機能が充実しています。
アクセスコントロールや冗長化構成、顧客ごとのシステム分離などセキュリティも強固です。すべてのデータはログとして保存されているため、不正利用や利用状況を分析する際に役立ちます。万が一データが消失してしまった場合は、60日前まで遡って復旧可能です。
※出典:カオナビ「カオナビ|【シェアNo.1】社員の個性・才能を発掘し、戦略人事を加速させるタレントマネジメントシステム」(2025年1月20日閲覧)
HRBrain - 株式会社HRBrain
- 「簡単操作」「組み合わせ自由」「サポート充実」を強みとするシステム
- 評価シートの配布から集計までを一気通貫で行える
- 従業員はアプリ不要で、スマートフォンから簡単に評価を確認できる
HRBrainは、人材データを一元管理することで、組織力向上を図るタレントマネジメントシステムです。人事評価や労務管理など4サービスを提供しており、「簡単操作」「組み合わせ自由」「サポート充実」を強みとしています。人事評価では、評価シートの配布から集計までを一気通貫で行えるうえ、簡単かつシンプルな操作で評価データを管理可能です。
アクセス権限も柔軟に設定でき、シート未入力の従業員に対する一括催促もワンクリックで行えます。MBOからOKR、加点シート、ヒアリングシート、1on1などテンプレートも豊富です。テンプレート内の項目も自由に追加・変更できます。従業員はアプリのインストール不要で、スマートフォンから簡単に評価内容を確認可能です。
HRMOSタレントマネジメント - 株式会社ビズリーチ
- 人事評価や最適配置、人材育成を効率化できるタレントマネジメントシステム
- データベースの活用で評価シートの配布やリマインドの工数を大幅に削減
- 全従業員のシート提出状況を「未着手」「提出済み」で把握できる
HRMOSタレントマネジメントは、「人事と経営をデータでつなぐ」をコンセプトに、データベース管理や人事評価、最適配置、人材育成などを効率化できるシステムです。人事評価では、シートの作成や配布、進捗管理、リマインド、甘辛調整まで完結できます。従業員データベースと連動させることで、配布やリマインドの工数も大幅に削減可能です。入力漏れやウェイトの記入ミスがあった場合は、自動で検知し、アラートで通知してくれます。
人事担当者は、全従業員のシート提出状況をシステム上ですぐに把握可能です。「未着手」と「提出済み」の2タイプでわかりやすく表示されます。1on1に関する機能も充実しており、実施記録をはじめ、定着状況の分析、アジェンダ選択など豊富です。
SmartHRタレントマネジメント - 株式会社SmartHR
- 汎用性の高いデータベースで人事業務を効率化できるシステム
- 企業の評価方法に応じてシートやフローをカスタマイズ可能
- 「導入前」「導入後」「本格運用時」のシーンに応じた手厚いサポート
SmartHRタレントマネジメントは、汎用性の高い従業員データベースを軸に、人事業務の効率化から育成までを実現できるシステムです。人事評価では、シートの作成から配布、進捗管理、回収、集計までをワンストップで行えます。評価のシートやフローは、企業の評価方法に応じて自由にカスタマイズ可能です。評価の入力を終えた後は部署全体の最終評価をグラフ化でき、評価分布はマトリクス表示で確認できます。
さらに、人事評価を配置シミュレーションやキャリア台帳、HRアナリティクスなどと連携させることで、効率的な組織づくりを実現可能です。サポート体制も充実しており、「導入前」「導入後」「本格運用時」のシーンに応じた手厚いサポートを受けられます。
タレントパレット - 株式会社プラスアルファ・コンサルティング
- MBOやOKR、360度評価、コンピテンシー評価などに対応
- 人事評価の運用フロー構築や評価者の分析なども支援してくれる
- 既存の評価シートをそのままシステムに反映できる
タレントパレットは、株式会社プラスアルファ・コンサルティングが運営する、大企業向けのタレントマネジメントシステムです。人材データを活用することで、人的資本経営や労務、評価、離職防止など、科学的な人事戦略を実現できます。人事評価では、MBOやOKR、360度評価、コンピテンシー評価などに対応可能です。自社に合った評価シートを作成できるほか、運用フローの構築や評価者の分析なども支援してくれます。評価結果に基づいた昇給昇格のシミュレーションも可能です。
また、現在利用している評価シートをそのままシステムに反映できるため、新たにシートを作り直す必要はありません。インターフェースにも優れており、スマートフォンでも操作できます。
Talent Viewer - エン・ジャパン株式会社
- タレントマネジメント機能に加えて「人事のプロ」によるサポートが付帯
- 評価が一覧で表示され、項目設定から甘辛調整まで幅広い機能を利用できる
- 人事のプロが人事評価制度の構築や離職防止を支援してくれる
Talent Viewer(タレントビューアー)は、エン・ジャパン株式会社が運営する、「人事のプロ」による人事サービスです。高機能タレントマネジメントシステム「タレントパレット」のOEM製品であり、それに加えて、専任の人事コンサルタントが業務改善を支援します。
人事評価では、一人ひとりの評価内容が一覧で表示され、項目設定から甘辛調整までワンストップで実現可能です。承認業務や評価傾向診断なども管理画面からすぐに行えます。ほかにも、従業員のスキルや能力を可視化できる機能や、人材配置のシミュレーション機能などが充実しています。人事評価制度の構築支援や離職防止支援など、人事コンサルタントによるサポートも豊富です。
人事評価機能を搭載したタレントマネジメントシステムの選び方
人事評価機能を搭載したタレントマネジメントシステムを選ぶ際は、次のポイントを意識しましょう。
- 自社の評価手法に対応しているか
- 評価の精度を高められる機能があるか
- セキュリティが充実しているか
- スマートフォンに最適化されているか
自社の評価手法に対応しているか
MBOやOKR、コンピテンシー評価、360度評価など、企業によって評価方法は異なります。そのため、自社の手法にシステムが対応しているかどうか確認しましょう。手法別にフォーマットが用意されていたり、企業側がテンプレートをカスタマイズして利用したりと、システムによってタイプが異なります。
どの手法にも当てはまらない独自の評価手法を運用している場合は、カスタマイズ性に優れたシステムがおすすめです。
評価の精度を高められる機能があるか
評価の効率化だけでなく、評価の精度を高めてくれる機能があるかも重要です。次のような例があげられます。
- 1on1の頻度や内容を細かく記録できる機能
- 個人のエンゲージメントや心身の状態を図れるサーベイ機能
- 評価の公平性を高めるための甘辛調整機能
人事評価には公平性が求められ、従業員から納得してもらわなければなりません。一人ひとりと向き合ったうえで、公平な評価ができるシステムを選ぶことが大切です。
セキュリティが充実しているか
タレントマネジメントシステムでは、評価内容を含めて、従業員の大切な個人情報を扱います。したがって、セキュリティが充実しているかも確認しましょう。セキュリティ対策例は次のとおりです。
- アクセス制御
- IPアドレス制限
- 2段階認証
- ログ管理
- ISOやISMS認証の取得
とくに「アクセス制御」は重要です。人事評価には、プロセスの中で多くの評価者が関わります。従業員個人はもちろん、上司、部下、経営層など、閲覧者や編集者を細かく設定できるかを確認しましょう。
また、タレントマネジメントシステムは、インターネット経由で利用する「クラウド型」が多いため、セキュリティについては慎重にチェックすることが大切です。
スマートフォンに最適化されているか
システム自体がスマートフォンに最適化されていると、人事評価が効率的になります。スマートフォンから目標や評価内容を確認できたり、シートの配布・回収ができたりすれば、時間短縮が可能です。
場所や時間を問わず評価管理ができれば、従業員はもちろん、管理者の負担軽減につながります。専用アプリから利用するタイプや、ブラウザ利用するタイプなど、システムによってスマートフォンの対応方法は異なるため、事前にチェックしましょう。
タレントマネジメントシステムを選ぶ際は、機能や業界ごとの導入実績で比較することも重要です。タレントマネジメントシステムの失敗しない選び方は、タレントマネジメントシステムおすすめ比較記事で詳しく紹介しています。
タレントマネジメントシステムで人事評価の精度向上を目指す
タレントマネジメントシステムの目的は「経営目標を実現すること」であり、対して人事評価システムは「評価を最適化すること」です。搭載されている機能も異なります。
人事評価機能が搭載されたタレントマネジメントシステムを導入すれば、経営戦略としての人事評価が可能です。あらゆる人事情報をワンプラットフォームで管理できる、サーベイ結果を通じて、従業員の評価に対する満足度やエンゲージメントを把握し、公正な評価が行われているかを間接的に確認できる、などのメリットがあります。
人事評価機能が搭載されたタレントマネジメントシステムを選ぶ際は、次のポイントを意識しましょう。
- 自社の評価手法に対応しているか
- 評価の精度を高められる機能があるか
- セキュリティが充実しているか
- スマートフォンに最適化されているか
タレントマネジメントシステムを詳しく比較検討したい、料金プランや特徴を詳しく知りたい方は、次の資料をチェックしてみてください。

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