セキュリティが充実したワークフローシステムおすすめ12選

ワークフローシステムには多くの種類があり「どれを選べばいいか」迷いますよね。後から知ったサービスの方が適していることもよくあります。導入の失敗を避けるためにも、まずは各サービスの資料をBOXILでまとめて用意しましょう。
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ワークフローシステムにおけるセキュリティ対策の必要性

ワークフローシステムには、強固なセキュリティ対策が求められます。その理由は次のとおりです。

• 外部からの不正アクセスを遮断するため
• 社内から外部に流出させないため
• システム自体を保護するため

外部からの不正アクセスを遮断するため

ワークフローシステムでは、入退社に関する書類や身上変更（住所や家族構成などの変更を申し出ること）の申請など、個人情報を多く扱います。

万が一外部からシステムに侵入された場合、個人情報が第三者の手に渡る恐れがあるため、不正アクセスを遮断する必要があります。

個人情報が漏えいした場合、企業のブランドイメージ低下や信頼失墜にもつながります。

社内から外部に流出させないため

情報漏えいは、外部からの侵入や攻撃だけが原因ではありません。従業員が誤って外部に情報を流出させてしまうリスクもあります。

仕事用のスマートフォンを紛失してしまった、不手際によってパスワードを流出させてしまったなど、原因はさまざまです。

したがって、閲覧や編集可能な従業員を決めるアクセス権限の設定や、二段階認証、ログ管理を実施する必要があります。

システム自体を保護するため

ワークフローシステムを保護するための対策も必要です。

攻撃者は、ワークフローシステムが個人情報の多く集まる場所であることを知っています。システムを利用する企業は攻撃の標的となりやすいため、システムの弱点を突かれると、すぐに個人情報や機密情報が盗まれてしまいます。

システムを保護するためには、「ぜい弱性診断」や「細かなログ管理」に加えて、DDoS対策やゼロデイ攻撃への対応策を講じることが重要です。

クラウド型ワークフローシステムの場合、定期的なアップデートやパッチ適用によるセキュリティ強化が求められます。

ワークフローシステムのセキュリティ機能・性能

ワークフローシステムのセキュリティ機能・性能として、次のものがあげられます。

• IPアドレス制限
• 暗号化
• パスワードポリシー設定
• SSO
• ぜい弱性診断
• 監査ログ
• データバックアップ

IPアドレス制限

IPアドレス制限とは、Webサイトやシステムに対して、特定のIPアドレスからしか接続できないようにする仕組みです。広義では「アクセス制限」とも呼ばれ、不特定多数からのアクセスを遮断できます。

暗号化

暗号化とは、システムで用いるデータや通信の内容を「解読できない文字列」に変換することで、外部からの侵入をブロックする仕組みです。

対策内容によっては、ファイルやフォルダ、ドライブ、ハードディスクなども暗号化できます。

パスワードポリシー設定

システムの利用者が、文字数や有効期限といった「パスワードポリシー」を設定できる機能です。パスワードポリシーでは次の項目を決められます。

• パスワードの文字数（長さ）
• パスワードの有効期限
• パスワードの変更禁止期間
• パスワードの変更履歴の保存・管理など

システムを安全に利用するためには、パスワードの定期的な変更が必要です。パスワードポリシーを設定することで、第三者からの攻撃や侵入のリスクを軽減できます。

SSO（シングルサインオン）

SSO（シングルサインオン）とは、ユーザー認証を1度行うだけで、複数のシステムにログインできる仕組みのことです。

複数システムを管理する際、パスワードを紙にメモしたり、覚えられないため単純な文字列にしたりと、管理が甘くなりがちです。こうした不適切な管理が、不正アクセスや機密情報の漏えいを招きます。

SSOを導入し、複雑なパスワードをひとつ設定するだけで、複数システムへのログインが可能です。パスワードの厳格な管理が必要ですが、従来の管理方法と比べてセキュリティを高められます。

ぜい弱性診断

ぜい弱性診断とは、システムやネットワークの欠陥（ぜい弱性）を見つけることで、修正やセキュリティリスクを評価する仕組みです。「セキュリティ診断」とも呼ばれます。

サイバー攻撃の多くは、システムの「ぜい弱性」を突くことで、機密情報を盗んだり、システムを停止させたりします。

ぜい弱性診断の機能が付いているシステムでは、みずからに弱点がないかくわしく調査でき、必要に応じた対策が可能です。

監査ログ

監査ログとは、システムへのログインや変更履歴を時系列で記録したものです。

いつ、誰が、どこから、システムのどの部分に対して、どのように処理したか記録できます。万が一システムに不審な動きがあった場合、監査ログによって早い段階での発見が可能です。

データバックアップ

システムに保存されたデータをバックアップする機能です。ワークフローシステムの場合、さまざまな申請書や帳票を扱います。書類はデジタル化され、クラウドで保存されるケースが多くあります。

しかし、操作ミスやシステム障害などでデータが消失してしまう可能性も否めません。そういった際にバックアップ機能があれば、データを元どおりに戻せます。

セキュリティが充実したワークフローシステムおすすめ12選

セキュリティが充実しているワークフローシステムのおすすめを紹介します。

• 2,000社以上^※の導入実績
• スマートフォンにも最適化しているため出先からも申請・承認が可能
• アクセス制限から監査ログ、ぜい弱性診断などセキュリティも強固

コラボフローは、Web上で誰でも簡単に申請・承認できるワークフローシステムです。

企業規模や業界業種を問わず広く利用されており、豊富な導入実績をもちます。

同システムでは、Webブラウザを使うことで稟議書や経費申請といったフローを完結可能です。現在使用しているExcelファイルをWebフォーム化すれば、既存のフォーマットを変えずに利用できます。

スマートフォンにも最適化されているため、外出中や出張中でも業務が可能です。アクセス制御をはじめ、パスワードポリシー設定、アカウントロック設定、監査ログなどセキュリティも強固です。

ぜい弱性対策やデータバックアップ、ユーザーによるBASIC認証の設定にも対応しています。

※出典：コラボスタイル「コラボフロー 顧客満足度No.1の誰でも使いやすいワークフローシステム」（2025年9月11日閲覧）

• 申請者、決裁者、管理者それぞれが使いやすい設計
• 関連書類は添付ファイルでなく「PDF」で貼り付けが可能
• 24時間365日体制の監視や安全なバックアップ体制を構築

Create!Webフローは、申請者、決裁者、管理者それぞれにとって使いやすい設計がされたワークフローシステムです。

紙の申請書類と同じフォーマットをデジタルに再現し、入力できます。関連書類は、添付ファイルでなく「PDF」で貼り付けられるうえ、PDF上への押印も可能です。

「相談機能」では、申請者と決裁者との間でやり取りでき、申請内容に関する質問や不明点など、気軽にメッセージを送れます。

また、同システムはクラウド型とパッケージ型の2種類から選択可能です。

24時間365日体制で監視やバックアップ、デプロイを自動制御しています。アクセス制御やWAF（ぜい弱性を狙った攻撃を遮断する対策）によってシステムを保護しているところも特徴です。

• シリーズ累計18,000社以上^※が導入
• 入社申請や稟議書、身上変更の申請から決裁までをペーパーレス化
• 多様なパスワード設定からSSO、細かな履歴管理などのセキュリティ対策を実施

ジンジャーワークフローは、運用方法に応じて柔軟にカスタマイズできるワークフローシステムです。

入社申請から稟議書、身上変更などの申請、承認、決裁までをペーパーレスで進めます。Slackや Microsoft Teams、Googleなど外部サービスとの連携も可能です。

入社のワークフローと同時の、各サービスのアカウントも作成できます。

IPアドレス制限や多様なパスワード設定、SSO（シングルサインオン）など、セキュリティ対策も強固です。誰が申請や承認、否認、差し戻ししたのか履歴も細かく管理できます。

※出典：jinger「クラウド型ワークフローシステム「ジンジャーワークフロー」」（2025年9月11日閲覧）

• ワークフロードキュメント管理ができるグループウェア
• ワークフローでは帳票のデジタル化や承認ルールの柔軟な構築が可能
• ネットワーク障害時の復旧支援やバックアップサービスも提供

eValue V Air ワークフローは、大塚商会が運営するクラウド型のグループウェアです。

チャットをはじめ、ワークフローやスケジュール、ドキュメント管理など、業務効率化のための機能を網羅しています。

ワークフロー機能では、帳票のデジタル化だけでなく、承認ルートを柔軟に構築できたり、プロセスを細かく可視化できたりします。

相談機能や合議機能（複数人の意思を確認する機能）、代理申請・承認機能なども利用可能です。基本的なセキュリティ機能に加えて、ネットワーク障害時の復旧支援やバックアップサービスも提供しています。

データは国内2か所のデータセンターに保管され、ウイルス感染に備えたデータ復旧対策として有効です。

• シリーズ累計250,000社以上^※の導入実績
• 同時に複数の申請があっても一括承認が可能
• ログイン制御やデータベース冗長化、各種ISOも取得

ジョブカンワークフローは、バックオフィス業務を支援する「ジョブカンシリーズ」のワークフロー版です。

契約や取引、人事など社内のさまざまな申請書をクラウド管理できます。同システムでは、同時に複数の申請があっても一括承認が可能です。

スマートフォンでも簡単に承認ができるほか、決裁者が不在の場合の「代理承認」にも対応しています。
ログイン制御をはじめ、アップロードファイルのチェック、データベース冗長化などセキュリティも強固です。

ISO 27001やISO 27017も取得しています。

※出典：DONUTS「申請・承認にかかる時間を約1/3に削減「ジョブカンワークフロー」」（2025年9月11日閲覧）

• 現場目線で業務のデジタル化を進められるプラットフォーム
• プログラミング不要でワークフロー機能を構築できる
• データ消失対策や内部不正防止などセキュリティも強固

SmartDB（スマートデービー）は、現場目線で業務のデジタル化を進められる開発プラットフォームです。

プログラミング不要でワークフロー機能を構築でき、承認ルートや入力フォームの設定、証跡管理、システム連携が可能です。

アクセス制御も強固で、申請者や決裁者、管理者など操作するユーザーに応じて、項目の閲覧や編集も柔軟に対応できます。

同システムでは、監査ログも細かく閲覧可能です。いつ誰が申請書を見たのか、申請書をダウンロードしたかを把握できます。ぜい弱性対策や不正ログイン対策、データ消失対策、内部不正防止などセキュリティが強固です。

• 承認フローをドラッグ&ドロップで簡単に構築し運用開始を迅速化
• SSL暗号化やIPアドレス制限、二要素認証など多層的なセキュリティ対策
• さまざまな業務プロセスに対応したカスタマイズ可能なテンプレートを提供

X-point Cloudは、企業向けの業務プロセス効率化を実現するSaaSソリューションです。

直感的な操作性を持つワークフロー機能や、多彩なカスタマイズオプションが利用可能です。既存の業務システムとのシームレスな連携も可能で、ニーズに合わせた柔軟なカスタマイズを実現します。

セキュリティ面においては、データ保護のための暗号化技術やアクセス制御機能が整備されています。

• Google Workspaceとの連携による運用や管理の負担軽減
• プログラミング知識不要で誰でも簡単に申請書を作成可能
• スマホやタブレット利用でスピーディーな申請／承認を実現

rakumo ワークフローは、Google Workspaceとの強力な連携により、新規アカウント管理の不要化や人事異動時の申請経路メンテナンスの簡素化を実現するワークフローシステムです。

ノーコードで直感的な申請書作成が可能なため、プログラミングスキルがない企業でも多岐にわたる申請書を容易に電子化できます。スマートフォンやタブレットからの申請／承認にも対応可能です。

セキュリティ面でも、Google Workspaceとの連携により強固なグローバルインフラを提供します。安全で信頼性の高い、各基準に準拠した環境での利用が可能です。

• 24時間監視による安心のセキュリティ環境
• 柔軟な申請・承認フローの設計機能
• 管理者向け研修による導入・運用サポート体制

ActionPassportは、安心・安全なクラウド環境で申請・承認業務ができるワークフローシステムです。

プロが管理するデータセンターにて24時間体制監視されているため、セキュリティを重視する企業にも適しています。

申請書フォームや承認経路の設計は直感的かつ柔軟にでき、複雑な業務フローにも対応可能です。スマートフォンやタブレットにも対応しており、時間や場所を問わずスムーズな処理が可能です。

管理者向けの研修プログラムも用意されているため、初めてワークフローシステムを導入する企業でも安心して運用を始められます。

• 既存のExcel・Wordファイルを活用できるシンプルな運用
• 申請・承認データはすべて暗号化、改ざんチェック機能付き
• ペーパーレス化により迅速な決裁処理が可能

WorkflowEXは、既存のExcelやWordファイルを活用して申請・承認フローを構築できるフローシステムです。

使い慣れた文書を利用できるため、新たな書式作成の手間がなく、導入のハードルも非常に低くなっています。

セキュリティ面ではすべてのデータが暗号化され、各稟議書は申請・承認ごとに保存される仕組みです。改ざん検出機能も備えており、高い機密性の求められる業務にも安心して利用できます。

• 業界最高水準のデータ保護と法令順守を実現
• 転送時・保存時の強力なデータ暗号化を適用
• 多層防御と外部監査で継続的な安全性を確保

monday.comは、プロジェクト管理から営業まで幅広い業務に対応する柔軟なプラットフォームです。ノーコードでワークフローや作業の自動化を設定でき、迅速な業務改善を実現できます。

重要なデータを保護するため、高水準のセキュリティソリューションと厳格なコンプライアンス体制を整えています。

保存データ、転送データは暗号化され、ユーザーパスワードもハッシュ化して保存。ISO 27001、GDPR、HIPAAなど国際的なセキュリティ・プライバシー関連の認定や規制に幅広く準拠しているため、安心して利用できます。

複数のアベイラビリティーゾーンを活用し、定期的なデータバックアップと災害復旧計画のテストにより、高い可用性を保証。独立した第三者機関による年次侵入テストや専任のセキュリティチームが、継続的な安全性を確保し、企業の貴重な情報を守れるシステムです。

• 通信とデータ保存は全て暗号化
• 不正アクセス対策とログイン試行回数を制限
• 日本国内のAzureデータセンターで厳格保管

Styleflowは、紙やExcel、Wordで運用してきた既存の申請・承認業務をそのまま電子化できる、クラウド型業務フロー効率化システムです。

ユーザーとStyleflow間の通信は暗号化され、データベースの情報は全て透過的暗号化により、安全に保存されます。データはMicrosoft Azureの日本国内データセンターで厳格に保管されているため安心です。

また、不正アクセスを防ぐためのログイン試行回数制限やパスワードリセット機能があり、ユーザーの操作履歴（監査証跡）が詳細に残り、業務ルールの遵守を徹底し内部統制の強化に役立つシステムです。

ワークフローシステムを選ぶ際のポイント

ワークフローシステムを選ぶ際に意識したいポイントについて紹介します。

誰でも手軽に利用できるか

ワークフローシステムの導入では、誰でも使いやすいかどうかが非常に重要です。

業務プロセスのデジタル化に慣れていない職場では、操作が複雑なシステムだとミスや混乱の原因になります。導入しても、利用されなければ意味がありません。

直感的に使えるインターフェースや、マニュアルなしでも操作できる設計かどうか確認しましょう。

必要な機能が揃っているか

電子印鑑や承認フローの分岐設定、モバイル対応、ログの保存・管理など、業務に必要な機能が揃っているかどうかも事前にチェックしましょう。

セキュリティ重視であれば、アクセス制御や操作ログの追跡、データの暗号化などの機能も必須です。

セキュリティ対策がしっかりしているか

強固なセキュリティ対策が施されているかも、選定時の大きな判断材料になります。

たとえば、通信や保存データの暗号化、改ざん検知、二要素認証、24時間のシステム監視体制などが備わっているかを確認しましょう。

特に機密情報を扱う申請書が多い企業では、安心して運用できる体制があるサービスを選ぶのがおすすめです。

セキュリティ対策を調べたうえでワークフローシステムを導入しよう

ワークフローシステムでは、入退社に関する書類や身上変更の申請など、従業員の個人情報や社内の機密情報を多く扱います。

外部からの不正アクセスや社内からの情報漏えいを防ぐためにも、システムのセキュリティ対策をしっかりチェックしましょう。

IPアドレス制限や暗号化、パスワードポリシー設定、ぜい弱性診断など、セキュリティ機能はさまざまです。

セキュリティの内容はもちろん、求める機能が搭載されているかどうかも確認したうえで、ニーズに合ったシステムを選びましょう。

ワークフローシステムについては、次の記事でもくわしく解説しています。

＼ 稟議や社内提案にも使える！／