拡大するメンズコスメ市場|規模・拡大理由・人気ジャンルを解説

男性化粧品の市場規模は年々拡大し、特にスキンケア商品は若年層を中心に人気が出てきました。ジェンダーレスの意識が高まり、化粧品は女性だけのものではなくなってきました。なぜ男性がメンズコスメを購入するようになったのか、世代別のメンズコスメの売り上げから、今後の男性化粧品市場の展望を解説します。

拡大するメンズコスメ市場|規模・拡大理由・人気ジャンルを解説

拡大するメンズコスメ市場

最近は、化粧品売場にも男性をターゲットにした化粧品が置かれ、メンズコスメコーナーがある店舗も珍しくありません。ドラッグストアやスーパー、インターネットでも手軽に購入できるようになりました。

メンズコスメ市場は女性用コスメが飽和状態なので、男性顧客を獲得しようと各化粧品会社が乗り出し、商品の種類も増えています。本記事では、女性用コスメと比べると市場規模は小さいものの、年々拡大しているメンズコスメ市場の現状について説明します。

高まる美容への関心

ホットペッパービューティーの2017年の調査によると、「外見を今よりよくすること」・「若さを保つこと」への関心は61.1%の男性が、関心があると答えています。

特に20代が74.5%と最も関心が高く、次いで10代の72%となっています。10代・20代は、関心度が前年よりも10ポイント以上高くなり、若い層の「美容への関心」の高さが顕著になっています。また全体的に10代~50代の層で関心度が上がっているので、男性の美容への関心が年々高まっていることがわかります。

実際にメンズコスメの利用についても、7割以上の男性が利用しており、増加傾向にあります。
㈱リクルートライフスタイル 2017年下期調査

またBeauty総研の「男性美容に関する調査」では、「不快臭ケア」、「スキンケア」、「ボディケア」の順に需要があり、この3つの分野が今後もメンズコスメ市場を占めていくでしょう。

メンズコスメの市場規模

日本のコスメ市場の規模は、2兆円を超えています。女性コスメは、消費の低迷と爆発的な人気商品がない中で伸び悩んでいますが、メンズコスメは2012年に1,000億円規模の市場となり、男性の美容への関心に比例するように伸びています。特に2000年代に入ってからは10年で2倍の市場規模となり、今後の市場拡大も期待されています。富士経済では、2018年の売上を1175億円と7年連続増加と見込んでいます。

メンズコスメが売れる理由とは?

では、なぜ男性が美容に関心を持つようになり、メンズコスメが売れ出したのでしょうか。本項ではその背景を説明していきます。

職場における女性比率の増加

女性の社会進出が進み、デスクワークだけでなく、以前は男性が占めていた営業職やシステムエンジニアにも女性の割合が増えてきました。

2016年の女性の就業者数は 2,801 万人で、前年に比べて47 万人増加(前年比 1.7%増)し、就業者数は今後も増える見込みです。(厚生労働省:平成28年版働く女性の実情

職場の女性比率が増加すると、女性の目が気になります。女性に嫌われては気持ちよく働けないですよね。そうして人間関係で余計なストレスを感じないように、感じさせないように男性も体臭や肌、髪型に気を遣うようになりました。

職場内だけでなく取引先などの仕事相手であれば、より外見を気にします。「見た目」がビジネスの成果に影響を与えると認知され始めたことも、メンズコスメ市場拡大に大きく働いています。

ジェンダーレスによる抵抗感の軽減

ジェンダーレス男子がメディアでも活躍し、男性がメイクをしたり、ロングヘアにしたり、スカートを穿いたりすることも、おしゃれなことだと受け止められるようになりました。

ジェンダーレス化が進むことで、「化粧は女性がするもの」という固定概念が弱まってきました。日本でジェンダーレスが広がり始めたのは、2010年頃からです。その頃おしゃれに気を遣う学生だった男性も、少しずつ経済的に余裕が出はじめ、購入金額も上がりはじめています。

今後ジェンダーレス世代がお金を稼ぎ始めると、今よりも外見にお金を使えるようになるので、市場拡大を見込んで各社ともメンズコスメに力を入れています。