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ビジネスシーンでもチャット利用が進んでいます。IT業界、スタートアップ・ベンチャー企業に限らず、幅広い業種で導入が進んでいます。なかでも大きなシェアを占めるのが、 Chatwork と Slack です。
本記事ではChatworkとSlackの機能を徹底比較し、どちらのツールを採用すべきなのか解説します。
ChatworkとSlackの比較表
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ChatworkとSlackの企業概要
ChatworkとSlackを提供する会社の企業概要について紹介します。
Chatworkとは
創業 :2000年(旧社名:Chatwork株式会社)
導入企業:95万社※(2025年12月時点)
本拠地 :日本(大阪)
株式会社kubell(旧:Chatwork株式会社)は、2000年にEC studioとして創業し、2004年に法人設立した企業です。2011年3月にクラウド型ビジネスチャット「Chatwork」の提供を開始し、サービス開始から約1年半で登録ユーザー数10万人を突破しました。2019年9月24日には東京証券取引所マザーズ市場(現:グロース市場)へ新規上場しています。
その後、2024年7月1日に社名を「株式会社kubell」へ変更し、ビジネスチャットを基盤に、BPaaS(業務プロセス代行)領域など中小企業のDX支援へ事業領域を拡張しています。現在の「Chatwork」は、導入社数95万社・登録ID数約792万※(2025年9月末時点)の規模にまで拡大しており、日本発の大型サービスとして国内外でユーザー数の拡大に取り組んでいる気鋭の企業です。
※出典:Chatwork「 Chatwork公式サイト 」2025年12月20日閲覧
Slackとは
創業 :2013年
導入企業:20万社以上※(2025年12月時点)
本拠地 :米国(サンフランシスコ)
Slackは、米国サンフランシスコに拠点を置く Slack Technologies, LLC(Salesforce傘下) が提供する、クラウド型のビジネスコミュニケーション/コラボレーションプラットフォームです。もともとはゲーム開発会社Tiny Speckの社内ツールとして生まれ、2014年以降に「Slack」として本格的に普及しました。急速な成長でユニコーン企業として注目を集め、現在は 2021年7月に完了したSalesforceによる買収を経て、Salesforceの「Digital HQ」構想の中核サービスとして位置づけられています。
共同創業者は、写真共有サービスFlickr(フリッカー)の共同創業者でもある Stewart Butterfield 氏です。チャンネルを中心に会話・ファイル・意思決定の履歴を集約し、検索可能なログとして運用できる設計に加え、絵文字などの遊び心のあるUI、豊富なアプリ連携やAPIによる拡張性によって、当初はエンジニアコミュニティを中心に支持を獲得しました。現在では開発部門に限らず、営業・カスタマーサポート・バックオフィスなどを含む部門横断の業務基盤として、幅広い業界で利用されています。
※出典:Slack「Slack公式サイト 」2025年12月20日閲覧
ChatworkとSlackの基本機能を比較
ChatworkとSlackの基本的な機能について紹介します。
法人向けクラウドサービス比較サイト ボクシル に掲載されている機能比較軸で比べていきます。
評価チャート
サポート体制の面で見ると、若干ではありますが、Chatwork の方が利用者は満足しているようです。
機能一覧
一見すると Chatwork の方が機能面で優れているように見えます。当社では Slack を利用していますが、連携機能が2,000以上あるので必要な機能をどんどん追加できます。
機能の比較表
双方の機能と価格については次の表で比較してまとめているので、ぜひ参考にしてください。
価格・料金・仕様の比較表
| サービス名 | Chatwork | Slack |
|---|---|---|
| 初期費用 | ‐ | ‐ |
| 月額費用 | 840円(税抜)〜 | $8.75〜 |
| 無料プラン | ◯ | ◯ |
| 無料トライアル | ◯ | ◯ |
実際の画面イメージ
Chatwork
Slack

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ChatworkとSlackの特徴を比較
ChatworkとSlackの大きな違いは、Chatworkが国産ツール、Slackは米企業が提供するツールだという点です。Chatworkはサポートに手厚く、現場のスタッフでも使いやすいよう設計されています。一方で、Slackは機能が豊富でカスタマイズ性が高く、エンジニアが多いIT企業で人気です。
Chatwork と Slack には、共通している機能と「タスク管理機能」「ビデオ通話機能」「外部サービス連携機能」など、それぞれのサービスのみに備わっている特徴もあります。
共通している箇所は次のとおりです。
- ファイルの添付が簡単(ドラッグアンドドロップでファイル共有が可能)
- 複数のメンバーで構成されたグループチャットの作成が可能
- 特定のメンバーに対してメンション(通知)が可能
- 過去のメッセージやファイルの検索が簡単
- メール連携が可能(メールに通知がくる)
- 複数のデバイスで利用が可能(PC・タブレット・スマートフォン)
- ビデオ通話・音声通話が可能(PC・タブレット・スマートフォン)
インターフェースなどに細かな違いはあるものの、上記の機能は両サービスともに共通しています。
これらは、メールや電話などの従来型コミュニケーションツールでは実現できなかったり、操作上でのストレスが多かったりした作業を集約・簡素化してくれる機能です。これらの機能の発展は昨今、ビジネスチャットツールの導入が増加している背景とも言えます。
次はChatworkでできること、Slackでできることを詳しく紹介していきます。
Chatwork
Chatwork は、日本人起業家としてマーケティングに強いCEOと、技術に明るいCTOの兄弟によって開発されたクラウドサービスで、テクノロジーに精通していない人でも使えるようにと配慮された設計です。
実際、62万社を超えている現在の導入企業を見ても、その中心はNPO団体・工務店・法律事務所・フリーランスの方々などで、IT系以外の組織や団体にも広く使われていることが特徴です。
ChatworkをSlackと比較した際のポイントとなる機能・特徴は次の4点です。
- タスク管理機能
- 社外の人をグループに追加可能
- APIで他サービスと連携可能
- 日本語対応・国内企業による多数の導入実績
それでは詳しく説明していきます。
タスク管理機能
Chatwork の大きな特徴が、タスク管理機能を持っていることです。この機能を使うことで、チャットをしながら発生したタスクを即座に作成・管理できます。
従来だと、連絡用のツールとタスク管理のツールはそれぞれ別のサービスを用いていた方も多かったと思いますが、Chatworkだと1つのサービスで済みます。
複数のグループチャットがあり、別々のグループでタスクを作成したい場合でも、タスクのみを表示させる機能があるため、抜け漏れの心配もありません。また、自分が担当しているタスクを一覧で表示でき、タスクの期限を設定可能です。
Chatworkなら他の管理ツールを使用しなくても、自身のタスク管理や他メンバーのタスク状況を可視化できます。
社外の人をグループに追加可能
Chatwork では、一人ひとりのアカウントに設定されたIDを交換することで、社外の人をグループへの招待・追加が可能です。
社外の人と頻繁に連絡を取ったり、資料を送付したり、タスクを共有・管理したりできるのはChatworkのみです。
もちろん社外の人間とやりとりできないように制限をかけることも可能です。
APIで他サービスと連携可能
Chatwork は API で他のサービスと連携が可能です。具体的には次のようなサービスと連携できます。
- Gmailと連携→受信したメールをチャットに通知
- 経費精算システムと連携→経費申請されるとChatworkで通知
- 受付システムと連携→来客時に通知
Chatworkと普段利用しているサービスを連携させることで、業務の効率化につながります。
日本語対応・国内企業による多数の導入実績
Chatwork は日本の企業が作っているサービスのため、ヘルプページや問い合わせの対応などもすべて日本語です。国内での導入企業数が増えれば増えるほど、取引先や関係各者で統一して利用できることから、要望が高まる機能の改善・更新も期待できるでしょう。
Slack は2017年11月に日本語版の提供を開始しており、世界中のより多くのユーザーが使いやすい言語を活用しながら作業を進められるようになりました。
Chatworkの使い方や事例も知りたい!という方は、次の徹底解説記事もぜひご覧ください。
Slack
Slack は、2014年の2月に正式にリリースされた、アメリカ発のビジネスチャットツールです。(※招待制のプレビュー版は2013年8月にリリース)
元々は、写真共有サービス・Flickrの創業者でもあるスチュワート・バターフィールド氏が、オンラインゲーム開発時に使うコミュニケーションツールとして作ったもので、エンジニアの多いIT系の企業やスタートアップでは特に人気があります。
なお、公式サイトによれば、2025年5月時点でデイリーアクティブユーザー数が全世界で1,000万人以上にまで成長しているとのことです。
Slack をChatworkと比較した際のポイントとなる機能・特徴は次の3点です。
- 外部サービスとの連携
- コードを投稿できるsnippet機能
- 情報を一元化できるpost機能
それでは次で詳しく説明していきます。
外部サービスとの連携
Slack の最大の特徴ともいえるのが、膨大な数の外部サービスとの連携です。連携できるサービス・アプリは2,600を超え※(2025年12月時点)、連携することにより、業務効率化を図れます。
たとえば、
- Googleカレンダーと連携して、スケジュールが近づくとSlackに通知が来る
- Google Meetと連携して、Slack上から簡単に各ツールにアクセスして通話できる
- TwitterやInstagramと連携して、各サービスでの投稿をSlack上にも自動的に投稿
連携できるサービスはどんどん増えており、カスタマイズの幅も今後はさらに広がっていくはずです。
※出典:Slack「 Slack公式サイト 」2025年12月20日閲覧
コードを投稿できるsnippet機能
こちらは開発現場で使用されるチャットツールだからこそともいえる、プログラミング言語を共有する機能です。
IT企業以外の方やビジネスサイドの方はあまり使用するシーンがないかもしれませんが、エンジニアの方にとっては必須の機能といえるでしょう。
情報を一元化できるpost機能
こちらはチャット内でドキュメントを作成・編集・コメントができる機能です。ミニブログが作成できるというとイメージがしやすいかもしれません。
このpost機能を使えば、1つのpostを複数人で編集をしたり、postに対するコメントを1つの箇所にまとめられたりします。通常だと、チャンネル上でどんどん新しい情報が流れていってしまうため一連の流れを把握するのが難しいですが、post機能を使えば問題なくなるでしょう。
タスクを合理化するワークフロー機能
2019年10月に新しくワークフロービルダーという機能が追加されました。1からワークフローを作らなくても、Slackが用意したテンプレートを使うことで簡単にワークフローを作成できます。今後さらに追加されていく見込みです。
Slackの使い方や事例も知りたい!という方は、次の徹底解説記事もぜひご覧ください。
ChatworkとSlackの違いを動画で解説
ChatworkとSlackの評判・口コミを比較
ChatworkとSlackの評判・口コミをそれぞれ紹介します。
Chatworkの評判・口コミ
しかし投稿にスレッドを作成できないためメッセージが流れてしまうリスクが高く、こちらの評価をさせていただきました。
。LINE感覚でグループも簡単に作成でき、会社内でのチームの情報などを簡単に共有することが可能です。
Slackの評判・口コミ
また、プロジェクトを進める上で発生する資料等についてもストレスなく共有できる点がとても良かったです。
ChatworkとSlack…結局どちらを採用するべき?
各サービスの主な特徴をもう一度整理しておきましょう。
こうして整理すると、ITリテラシーが高く社内にエンジニアを抱えて開発やグロースハックを進めていくIT・スタートアップ企業はSlack、国内を中心に関係各社と着実なタスクのやり取りを進めたい多くの企業はChatworkが適していると言えそうです。
【Chatworkがおすすめな企業】
- タスク管理も同時にしたい
- 社外の人をグループに追加したい
- シンプルで使いやすいツールがいい
上記の内容に当てはまる企業は、Chatworkがおすすめです。
【Slackがおすすめな企業】
- 外部サービスと連携させたい
- コードを投稿できるsnippet機能がほしい
- スレッド機能がほしい
上記の内容に当てはまる企業は、Slackがおすすめです。
両サービスとも、機能に制限はあるものの無料で試せます。上記のポイントも参考に、自社にあったチャットサービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
ChatworkとSlackでは強みが異なるので、場合によっては両サービスを併用して使うことも選択肢の一つです。
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ChatworkやSlack以外の社内SNS、社内コミュニケーションツールについてはこちらで解説・紹介しています。ぜひご参照ください。
その他Webチャットシステムについてはこちらの記事で紹介しています。合わせてご参照ください。
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