スタートアップ向けビジネスチャット・ツール16選!課題と解決策
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- スタートアップの意思疎通はビジネスチャットで
- パブリックSNSを業務に活用する危険性
- ビジネスチャット導入の3つのメリット
- スタートアップにおすすめのビジネスチャット11選
- Lark(ラーク)
- Chatwork
- LINE WORKS
- Slack
- ChatLuck
- direct
- WowTalk for ビジネスプラス
- InCircle
- Linkit
- 定額制WEB社内報
- Talknote
- スタートアップにおすすめのグループウェア5選
- desknet's NEO
- Garoon
- J-MOTTOグループウェア
- Microsoft 365 (旧称 Office 365)
- Google Workspace
- ビジネスチャット定着の2つのポイント
- 目的とゴールの明確化
- 役割と使い方の明確化
- ビジネスチャット導入で業務効率化へ
- BOXILとは
スタートアップの意思疎通はビジネスチャットで
スタートアップでは、事業拡大や資金調達のための人脈作り、企業の基盤を整えるための雑務、そして、なによりもコアとなるアイディアの具現化にリソースを割いていく必要があります。
こうした膨大な業務を、数人規模でこなす状況では、お互いのスケジュール調整を行い、密なコミュニケーションをとっていくことは困難といわざるを得ないでしょう。
こうした状況を打破し、必要なコミュニケーションを行うと同時に、ナレッジの蓄積を手軽に行えるようにするのがビジネスチャットです。
スタートアップが抱える課題と解決策を事例とともに解説し、おすすめのツール紹介も行っていきます。
パブリックSNSを業務に活用する危険性
人的リソースだけでなく金銭的リソースもコア業務に注ぎたいスタートアップでは、課題を解決するツール導入に消極的になりがちです。
しかし、日常的にアカウントの乗っ取りが表面化するFacebookなどのパブリックSNSを、ビジネスの現場で活用するのは非常に危険だといわざるを得ません。
また、プライベートと業務が混在するコミュニケーション環境では、過去の履歴はタイムラインに埋もれてしまいます。何気ない会話のなかに生まれる「優れたアイディアの断片」を、さかのぼって検索することも困難です。
特に、成長・拡大フェーズを迎え、スタッフの増強が現実のものとなると、事態はさらに悪化していくといえるでしょう。
ビジネスチャット導入の3つのメリット
これを解決するのが、ビジネスで活用することを前提に、セキュリティ・管理面を考慮してリリースされているビジネスチャットです。
ビジネスチャットはスピーディーな連絡と意思決定が可能なほか、リモートワークにも最適な情報共有ツールとして、スタートアップだけでない多くの企業から注目を集めています。そこで、ビジネスチャット導入のメリットを3つ紹介します。
また、以下の記事では社内SNSのメリット、デメリット、市場規模をより詳しく解説しています。
円滑な社内コミュニケーションを実現
メールや電話、対面でのコミュニケーションでは、自身や相手のタイミングによっては実現が難しいことが多々あります。しかし、ビジネスチャットでは手軽に空き時間を活用できるため、リアルタイムに近い、円滑な社内コミュニケーションが期待できます。
メール管理の手間が減る
これによって、メールでやり取りするまでもない要件をビジネスチャットで代替できます。
日々メールボックスに溜まるメールのうち、8割以上は業務に必要ないともいわれており、ビジネスチャット活用によってこれを整理する手間が省けます。
ナレッジの蓄積
気軽にコミュニケーションできるビジネスチャットでは、何気ない会話のなかに、新しいアイディアのヒントが隠されているケースもあります。
ツールによっては「過去の履歴をエクスポート」できるものもあり、パブリックSNSのようにタイムラインに埋もれてしまうことが少なくなります。
スタートアップにおすすめのビジネスチャット11選
気軽な社内コミュニケーションを実現するビジネスチャットですが、以下からは、スタートアップにおすすめのツールを厳選して紹介します。
本記事で紹介するビジネスチャットや、紹介しきれなかったサービスのさらなる詳細については以下からご覧になれます。
Lark(ラーク) - Lark Japan株式会社
- チャット、ビデオ会議、目標管理などを一括管理
- メッセージの既読、未読を確認可能
- チャットボットがタスク実行をサポート
Larkは、チャット以外にもビデオ会議やカレンダー管理などを1つのプラットフォームで行えるサービスです。チャットを自動翻訳したり、重要なメッセージをピン留めしたりできます。
急ぎの用件でメッセージを送信するときは、至急連絡機能で迅速な対応を促せます。リマインダー送信やメッセージ掲載、自動ワークフローなどをサポートできるチャットボットを利用可能です。
Chatwork - Chatwork株式会社
- 効率的に情報共有できる
- いつでもどこでも会議ができる
- タスク管理ができる
Chatwork(チャットワーク)は、クラウド会議室、チャット、タスク管理機能、ビデオ・音声会議、ファイル共有、メンション、検索など、仕事の円滑化・効率化を支援するコミュニケーションツールです。マルチデバイス対応はもちろんのこと、PCにカメラとマイクをつなげることでもビデオ会議が行え、アプリインストールによってiPhoneからでも参加可能です。
依頼したタスクを可視化し、業務管理を徹底することで、漏れのない効率的な業務を実現します。
LINE WORKS - LINE WORKS株式会社
- メッセージの「既読」を確認できる
- LINEとの親和性が高くスタンプも使える
- 無料プランあり
LINE WORKSは、LINE WORKS株式会社が手掛けるコミュニケーションツールです。定番のコミュニケーションツールであるLINE(ライン)との親和性が高く、既読機能やスタンプ送受信などが使えます。
チャット機能のほかにも、掲示板やアンケートなど業務に役立つさまざまな機能が搭載。すぐに慣れることができるツールを求める方や、気軽なコミュニケーションが取れる場を増やしたい場合におすすめです。
- チャットから通話まで、遠隔コミュニケーションに役立つ機能が充実
- テキスト装飾や画像・動画の添付で、ストレスフリーな情報共有を
- 全機能を無料で使える(過去テキストやデータの表示は有料)
Slackは、遠隔コミュニケーションに役立つさまざまな機能を、ストレスフリーで使えるツールです。チャットはもちろん、DMや音声/ビデオ通話、ファイル共有など、さまざまな機能を搭載。メインとなるチャット機能では、テキストに太字や箇条書き、ボックスなどの装飾をつけられます。
さらに、テキストと一緒に画像や動画を送ることも可能です。テキストのポイント部分を目立たせたり、言葉で伝えづらいことを画像や動画で図解するといった、情報共有の細々としたストレスを取り除く機能が揃っています。
- メールより速い情報共有
- 共同作業がはかどる
- 自社専用の環境で安全・安心
ChatLuckは、現場の情報共有と共同作業を効率化し、企業の生産性を向上させるビジネス向けWebチャットツールです。チャット機能のほかにも、タスク管理、社外コミュニケーション、メール連携、ファイル添付、既読・未読、検索に対応、共同作業に必要な機能を網羅しています。
ビジネスで重要になる管理・セキュリティ機能も万全の体制を整えており、すべての情報を自社専用の環境で管理、いつだれが何をしたかもすべて追跡できます。
direct - 株式会社 L is B(エルイズビー)
- メール数を大幅に削減、業務効率UP
- 初期コストゼロ、カンタン導入、教育コストゼロ
- 意志決定に欠かせない現場情報を可視化
directは、スマートフォンやPCですぐに使いこなせる、シンプルで操作しやすいチャット画面を持つコミュニケーションツールです。写真や動画の共有、既読・未読者がひと目でわかり、スタンプをタップするだけで現在地も共有可能です。
オプションのゲストモード機能を使って、顧客とのやりとりが可能なほか、daab SDKでdirect専用のチャットボットを作成し、各種報告書や勤怠管理もできます。
WowTalk for ビジネスプラス - 株式会社NTTドコモ
- 誰でも簡単に操作できるUI
- 法人利用に耐えられる非常に高いセキュリティ
- 柔軟な機能カスタマイズ
WowTalk for ビジネスプラスは、シンプルで直感的に操作しやすく、グループトークによる社内コミュニケーション活性化を実現するビジネスチャットです。
グループトーク、タイムライン、無料音声通話、メンバーリスト管理、ファイル送受信、タスク管理機能を持ち、iOS、Android、PCのマルチデバイスにも対応、外出先や緊急時など、時間と場所を問わないアクセスが可能です。
InCircle - AI CROSS株式会社
- 1ユーザあたりが低コスト
- 法人対応のセキュリティ
- 柔軟なカスタマイズ性とAIボット
InCircleは、警察の証拠復旧の技術から生まれた、セキュリティ面を大幅に強化したビジネスチャットです。日本で最も早くAIチャットボットの開発にも取り組んでおり、働き方を改革するコミュニケーションプラットフォームとして、規模を問わず、多くの企業に活用されています。
業務効率を大幅に改善し、企業の売上アップとコストダウンを実現する日本発、世界に展開するビジネスチャットです。
- IT管理者が不在でも操作できるシンプルなUI
- 万全のセキュリティで、情報漏えいのリスクを軽減
- 不要な機能を省き、業界最安レベルの料金を実現
Linkitは、面倒な管理や難しい設定不要なシンプルで使いやすい社内SNSです。設定は、社員の名前とメールアドレスを登録するだけ。また個人チャットと同様に操作性がシンプルなので、ITに詳しい担当者が不在でも運用できます。高度な暗号化通信で外部へ情報漏えいする心配もありません。無駄な機能を省き、業界最安クラスの料金を実現したビジネスチャットです。
定額制WEB社内報 - 株式会社エンカウント
- Webの知識がなくてもカンタンに運用
- 定額制で更新し放題
- 強固なID・パスワード認証
定額制Web社内報サービスは、多くの事例やニーズをもとに開発した、Web 社内報サービスです。
おまかせの管理システムにより、CMSに詳しくない担当者でも、スムーズにWeb社内報を運用、手間とコストを大幅に減らし、情報発信を簡単にします。定額制のため、容量などを気にすることなく、随時更新が可能な点も魅力です。
- 目的ごとにグルーピング、流れをまとめて把握
- グループごとのメンバー管理で連絡もれを軽減
- 稼働状況を可視化でき早期の労働環境改善にも
Talknote(トークノート)は、コミュニケーションを活性化させて、仕事に対するモチベーションを向上させるビジネスチャットです。
プロジェクトごとにやり取りでき、会話の流れも一覧で表示できます。グループには関連メンバーを事前に登録できるため、 CCに入れ忘れてしまったというようなミスも軽減。コミュニケーションコストを削減します。さらに稼働状況の可視化も実現。ログイン時間が長ければ上長にアラートを送信するといった機能があり、労働状況を把握、離職率低減にも役立ちます。
スタートアップにおすすめのグループウェア5選
社内コミュニケーションやタスク管理、ナレッジの蓄積に限定すれば、手軽に導入可能なビジネスチャットが最適かもしれません。しかし、チャット機能を重視しながらも、将来的な拡張性を考慮に入れるのであれば、以下のようなグループウェアもおすすめだといえるでしょう。
本記事で紹介するグループウェアや、紹介しきれなかったサービスのさらなる詳細については以下からご覧になれます。
desknet's NEO - 株式会社ネオジャパン
- すべてがそろう25以上のアプリケーション
- スマートフォン&タブレットでも快適操作
- 5名のオフィスから数万名の大規模まで
desknet’s NEO(デスクネッツ ネオ)は、組織内の情報共有とコミュニケーションの改善に役立つ25以上のアプリケーションを標準搭載したWebグループウェアであり、もちろんビジネスチャットとしての機能も有しています。
PC・タブレット・スマートフォンのマルチデバイスに対応。数名規模から数万名規模まで、すべてのユーザーに最小のコストで最大の導入成果を発揮します。
スケジュールやインフォメーション、ウェブメールといった基本的な機能に加え、本格ワークフローや社内ソーシャル、グローバル設計に対応した機能を標準で搭載し、国内メーカーならではの日本企業の商習慣にもマッチしています。
- 経営に直結する指標を一元管理
- 時代に合わせて進化したグループスケジューラー
- 組織横断型のプロジェクトを支援
サイボウズGaroonは、全社の情報を集約して共有し、チームの力を最大限に高めるクラウドベースのエンタープライズグループウェアです。メッセンジャーを活用してのメンバー間コミュニケーションのほか、チャットシステム「direct」と連携することも可能です。
プロジェクト進行に必要なディスカッション、共有ToDo、ファイル共有を集約し、個人のスケジュールを登録・管理できるのもちろん、会議室など施設の予約、他のユーザーの予定を確認できます。
J-MOTTOグループウェア - リスモン・ビジネス・ポータル株式会社
- 1ユーザー月額150円から25機能を提供
- 4,000社導入のノウハウを持つサポート体制
- 高度な運用環境と万全のセキュリティ対策
J-MOTTOグループウェアは、332万ユーザー以上が利用するdesknet's NEOの容量を抑え、安価なサービスをクラウド環境で提供するグループウェアです。
ビジネスに役立つ25種類のアプリケーションを標準搭載しており、導入してすぐに最大の効果を発揮し、セキュリティ対策やサポート体制も万全、中小企業を中心とする約4,000社、13万人のビジネスパーソンが活用しています。特に徹底した不正アクセス防止対策、信頼性の高いデータセンター運用、二重化構造を採用した低障害設計は、法人にとって最適のサービスといえます。
Microsoft 365 (旧称 Office 365) - 日本マイクロソフト株式会社
- マルチデバイスに対応
- IT 管理の手間を大幅に削減
- 災害や事故に強い、安全で安心な環境
Microsoft 365は、その名のとおりの業務ソフトウェアの定番Officeをはじめ、グループウェアやメールボックスなどが一体になったオールインワンサービスであり、Business Planであれば「Team」チャットシステムが利用可能です。
すべてのサービスはマルチデバイスに対応していて、いつでもどこでも利用可能で、そのシームレスなツール間の連携は業務効率を大幅に向上させます。
また、クラウドサービスとなるため、常に最新版にアップデートされており、システム管理者が行うバージョンアップやセキュリティ更新プログラムの適応など、煩雑な IT 管理の手間も削減します。
Google Workspace - 株式会社サテライトオフィス
- ビジネス用に設計されたサービス
- 小規模企業から大企業まで対応
- 14日間の無料トライアルあり
Google Workspaceは、グーグルの提供する法人向けのクラウドグループウェアサービスです。
ドキュメントの共同編集、ビデオ会議、チャットなど、ビジネスに最適な機能を備え、インターネットの接続環境さえあれば、さまざまなデバイスで時間と場所を選ばず業務を行うことを可能とし、安全性の高い社員間のオンラインコミュニケーションを実現します。
また、独自のドメインが利用でき、1アカウントあたり30GBのメール容量を確保、画像や添付ファイルを快適に保存でき、メールサーバのサイズも気にする必要はありません。
ビジネスチャット定着の2つのポイント
数人規模で創業されることの多いスタートアップは、各種ツールを導入して定着させる最適な環境が整っているかもしれません。
しかし、多様な人材で運営していくフェーズでは、目的に応じたツール選定を行い、組織内にきちんと定着させていく必要があります。そこで、ビジネスチャット定着させるためのポイントを2つ解説します。
目的とゴールの明確化
単純に「社内コミュニケーションを活発にしたい」など、漠然とした目的で導入されたツールは、活用されなくなる可能性があります。
ビジネスチャット導入に際しては、目的を明確にしたうえで、どのような活用状況になるのが望ましいのか、組織としてゴールをハッキリとさせておく必要があるでしょう。
役割と使い方の明確化
ビジネスチャットでは、自由な情報発信が可能な反面、何を情報発信すればよいのか判断が難しい場合もあります。
ビジネスチャットをどのように使うか、役割を明確にしたうえで「だれが、いつ、何を、どのように」コミュニケーションを取るのか、明確にしておく必要があります。
ビジネスチャット導入で業務効率化へ
日々の業務のなかで必要となるコミュニケーションですが、メール・電話・対面などの従来手法に頼っていると、必ず「待ち時間」が発生し、業務が停滞します。
もちろん、ケースバイケースでツールは使い分ける必要はありますが、チャットを活用したリアルタイムコミュニケーションは、そうした時間のロスをなくし、圧倒的な業務効率化を組織にもたらします。
導入障壁の低い有用なこのツール、導入がまだであれば、一刻も早く検討に取りかかるべきでしょう。
次の記事では、ビジネスチャットについて比較して紹介しているのでぜひご参照ください。
BOXILとは
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