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小規模企業向けクラウドPBX比較10選!選び方・おすすめサービス

最終更新日:(記事の情報は現在から80日前のものです)
導入コストを抑えられるのに加えて、インターネット回線さえあれば自由に通話できるクラウドPBXは、小規模企業にもおすすめです。クラウドPBXの概要と小規模企業が導入するメリット、サービスの選び方・比較ポイントなどを解説します。

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小規模企業向けのPBXとは?

PBXとは「Private Branch Exchange」の略で、電話交換機のことを指します。オフィス内やコールセンターなどに設置した複数の電話回線を統合・集約し、外線との接続や内線通話ができるようにする機器です。

近年小規模企業や個人事業では、積極的にクラウド型のPBXを導入する事業主が増えています。小規模企業向けのクラウド型PBXは低コストで通話が可能でき、カスタマイズ性も高いため、今後さらに利用が広がっていくでしょう。

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PBXの種類

PBXには大きくわけて、次のように「従来型のPBX(レガシーPBX)」「IP-PBX」「クラウドPBX」があります。

  • 従来型のPBX:19世紀の後半から日本でも導入されている伝統的なPBX
  • IP-PBX:専用機器を用いて外線電話をIP通話網に接続するタイプのPBX
  • クラウドPBX:クラウドでPBXの機能を利用できるタイプのPBX

従来型のビジネスフォンは電話交換機(PBX)をオフィスに直接設置して、電話線を直接つないで内線・外線・転送などを行います。そのためPBXと直接つながっている固定電話でしかやり取りができません。

IP-PBXはレガシーPBXと同じようにオフィスにPBXを設置しますが、IP通話網つまりインターネットを介して内線・外線・転送などを行うのが特徴です。ネットを介すことにより、パソコンやスマホもビジネスフォンとして利用可能です。

クラウドPBXとは、IP-PBXと同じくインターネットを介して電話をしますが、電話交換機(PBX)は物理的に設置するのではなく、クラウド上に設置されます。インターネット上にあるPBXを利用するため、大規模な工事や交換機の購入が不要などメリットが大きく、近年の主流になっています。

クラウドPBXはほかの方法と比較して初期費用や運用費を抑えやすいため、予算や人的リソースを確保しにくい小規模企業にもおすすめのサービスと言えるでしょう。小規模企業がクラウドPBXを導入するメリットについては、記事の後半でも詳しく紹介するため、こちらも参考にしてください。

小規模企業向けクラウドPBXの選び方

小規模企業向けクラウドPBXを選ぶ際は、次の流れで確認しましょう。

  • 小規模企業向けクラウドPBXの導入目的を確認する
  • 小規模企業向けクラウドPBXの機能を確認する
  • 小規模企業向けクラウドPBXを導入する際の注意点を確認する
  • 小規模企業向けクラウドPBXの料金・価格相場を確認する

小規模企業向けクラウドPBXの導入目的を確認する

小規模企業向けクラウドPBXの導入を検討する際は、まず導入目的を明確にしましょう。主な導入目的は次のとおりです。

導入目的 詳細
新しく電話環境を構築したい IDを柔軟に追加・変更できるクラウドPBXや、セキュリティ対策・サポートの充実したクラウドPBXがおすすめ
電話対応をテレワークでもできるようにしたい 既存のインターネット回線やIP電話子機との連携がスムーズで、音質のいいクラウドPBXがおすすめ
電話対応を効率よくできるようにしたい 従業員の状況が把握できるステータス表示機能や、相手の情報を表示するCTI機能、問い合わせの自動振りわけができるIVR(自動音声応答)機能に特化したクラウドPBXがおすすめ
BCP対策のために導入したい 安否確認機能をもっているか、バックアップ体制が整っている、もしくはデータセンターを複数拠点もつクラウドPBXがおすすめ
顧客満足度を向上させたい CTI機能やIVR機能、音声ガイダンス機能に特化したクラウドPBXがおすすめ

小規模企業向けクラウドPBXの機能を確認する

クラウドPBXでできること、利用できる機能一覧は次のとおりです。上記の導入目的・課題をどのように解決できるか記載しているため、必要な機能を洗い出しましょう。

【基本的な機能】

機能 詳細
内線同士の通話機能 同じ回線を使って通話を行う機能であり、離れた距離で通話しても料金はかかりません。複数の拠点がある場合は、専用回線を利用して拠点同士を接続することによって、内線にできます。
代表番号の発着信機能 代表番号にかけられてきた着信を、グループの電話機につなげる機能です。事前に設定した優先度の高い順に接続されます。また外出先といったオフィス外から代表番号を使って発信ができます。
転送機能 不在や電話に出られないとき、指定の番号に転送されます。通話中や設定された時間内に応答がない場合、電話機が圏外の場合など、条件を設定したうえでの転送も可能です。
保留機能 一度受信した電話を保留状態にできる機能で、問い合わせ内容の確認といった作業ができます。パーク保留であれば、保留状態にして別の電話機に転送できるため、スムーズに取次ぎが行えます。
ダイヤルイン機能 契約している電話番号以外にも、対応できる電話番号が増やせる機能です。複数の拠点や事業を展開しているといった、窓口が2つ以上必要な場合に便利です。
共通電話帳 クラウドBPXを利用するユーザーが共有できる電話帳で、スマートフォンといった端末から内容が確認できます。データはシステム上に保存されているため、顧客や取引先の電話番号を気軽に確認でき、スマートフォンを落としても情報漏えいが起こる危険もありません。
留守番電話 電話に出られないとき、相手に不在を伝えてメッセージを残せる機能です。相手がどのような要件で電話してきたかがわかるため、効率よく対応ができます。

【特定の課題・用途・業界に特化した機能】

機能 詳細
通話録音 相手との通話内容を録音できる機能です。通話内容のほか、通話時間や電話番号なども記録できます。事前に「この通話は録音されています。」とメッセージが流れるため、理不尽な文句や要求を抑制できます。また商談内容を議事録代わりに記録可能です。
音声ガイダンス 事前に登録した任意のメッセージを自動で流せる機能です。たとえば「本日の営業は終了いたしました。明日は〇時から営業しておりますので…」といったメッセージが流せます。曜日や時間の設定もできるため、無人でも顧客への案内が行えます。
CTI(顧客情報表示) 着信時に、電話をかけてきた相手の顧客情報が表示される機能です。基本情報や商品の購入履歴なども表示されるため、適切な対応がしやすくなり、顧客満足度の向上に期待できるでしょう。
IVR(自動音声応答) 着信時に自動で音声が流れて、相手の要望に合わせて適切な部署や電話番号に取次ぎを行ってくれる機能です。「○○の問い合わせの方は1番を…」といったように案内されます。効率よく電話の振りわけができるため、着信がつながらないといった滞留の発生を予防できます。
ACD(着信呼自動分配装置) 顧客からの入電を、事前に設定した条件に合わせ、自動でオペレーターに振りわける機能です。IVRとの連動で応答時間の短縮ができ、オペレーターの負担も均等に分配できます。

ECサイトの受注や問い合わせ対応に利用したい場合は、CTI機能やIVR機能、クレーム対応で電話対応を強化したい場合は通話録音機能や、ダイヤルイン機能があるサービスもおすすめです。

小規模企業向けクラウドPBXを導入する際の注意点を確認する

小規模企業向けクラウドPBXシステムを導入する際、失敗しないために次の項目も確認しておきましょう。

確認事項 詳細
既存回線の引き継ぎ すでに社内で電話を使用している場合、既存回線の引き継ぎができるかどうかも確認しましょう。場合によっては、番号を引き継ぐためゲートウェイの導入が必要なケースもあります。また既存の電話番号が引き継げない場合は、名刺のつくり直しや取引先・顧客への周知が必要です。
電話番号 クラウドBPXは、サービスによって利用できる番号が異なります。好きな電話番号が指定できるサービスもあれば、指定ができないサービスもあるため、希望する番号が利用できるかどうか事前に業者へ確認してください。
音質 クラウドBPXは、インターネット回線を通じて通話を行うため、Wi-Fiルーターといったユーザーの環境に影響されやすく、環境が悪ければ音割れや会話の途切れが発生する可能性もあります。クレーム対応や重要な内容の通話で利用する場合は、音声品質や安定性にも注目してください。不安を感じる場合は、無料トライアルで確認するのもおすすめです。
操作性 高機能のPBXでも操作が複雑で使いこなせなければ導入した意味がありません。初心者が使う場合も想定して使い勝手のよいPBXを選びましょう。実際に使用する担当者にヒアリングし、要望を取り入れるのもおすすめです。
セキュリティレベル クラウドPBXのセキュリティ機能や、サービスベンダーのセキュリティ体制は必ず確認しましょう。また問題やトラブルが発生した際、迅速にケアを受けられるサービスが望ましいと言えます。
連携サービス 顧客管理システムや営業支援システムなどの各種業務管理用システムや、チャットツールといった、業務効率化を実現できるツールと連携が可能かもチェックしましょう。PBXと他のシステムが連携できれば、顧客対応がよりスムーズになります。
その他の機能 クラウドPBXには、電話に関連した機能のほかに、FAXやチャット機能が利用できるサービスもあります。顧客や取引先がFAXを利用している場合や、チャット機能で従業員同士の連携を強化したい場合はチェックしましょう。

小規模企業向けクラウドPBXの料金・価格相場を確認する

クラウドPBXの料金は初期費用と月額利用料、通話料があり、IVRといった高度な機能が必要な場合はさらにオプション料金がかかります。月額利用料は利用人数(アカウント数)で料金が発生するタイプと、使用回線数で料金が発生する2つのタイプにわかれます。

費用相場は小規模企業であれば初期費用が1~3万円程度、月額費用は3,000円~1万円程度です。通話料としては固定電話が8.8円/3分、スマートフォンが16円/1分かかります。

また料金を確認する場合は、小規模企業向けにプランがあるかどうかが重要です。利用人数や使用回線数が増えれば当然料金は高くなるため、小規模企業向けの料金プランがなければ無駄にお金を支払うことになります。PBXはリースもできるため、初期費用を抑えたい場合はリースも検討するといいでしょう。

小規模企業向けおすすめクラウドPBX比較

小規模事業者向けのおすすめ人気クラウドPBXサービスを比較紹介します。スマホの内製化やテレワークにおすすめのサービスなども紹介しています。気になるサービスがあれば、積極的に問い合わせや資料請求をしましょう。

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MiiTel Phone - 株式会社RevComm

MiiTel Phone
MiiTel Phone
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MiiTel Phoneは、各業界の大手企業に数多く導入されており、幅広いビジネスに利用できるスマート電話サービスです。IP電話と録音、文字起こし、音声解析などが利用可能で、営業用やコールセンター用など幅広く活用できます。

また電話番号をクリックするだけですぐに架電が可能です。過去のデータから相手に通電しやすい曜日や時間帯なども抽出できるので、営業やアポイントの成功率も高められるでしょう。

さらに社員一人ひとりの架電数や通電数、商談に至った数などを可視化できる機能もあるため、単に電話としての役割のみならず、営業チームのパフォーマンス向上に役立ちます。

トビラフォン Cloud - トビラシステムズ株式会社

トビラフォン Cloud
トビラフォン Cloud
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トビラフォン Cloudは、スマートフォンに専用アプリを入れるだけで利用できるクラウドPBXです。既存番号の継続利用や050、0120、030番号などを利用でき、複数番号の所持と使いわけが可能です。

自動音声アナウンスを使用したコールフローが設定でき、問い合わせ内容ごとに担当へ振りわけたり、自動応答したりできます。通話履歴に対してメモや録音データを残せるほか、通話内容のテキスト化に従量課金なく対応しており、対応内容の管理にも役立つでしょう。

発着信数や通話時間はダッシュボードから確認できるうえ、kintoneといったCRM(顧客関係管理)ツールや名刺管理ツールなどの外部ツールと連携して電話業務全体を管理できます。

楽天モバイル 法人向けサービス - 楽天モバイル株式会社

楽天モバイル 法人向けサービス
楽天モバイル 法人向けサービス
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楽天モバイル 法人向けサービスは、データ専用SIMのみのプランや、国内通話かけ放題を組み合わせたプランなどを提供している法人携帯サービスです。端末の調達や、管理ツールによる契約回線の管理までサポートしています。

100回線以下の契約であればオンラインで即日申し込みでき、確認書類の提出もWebで完結できます。回線エリアの人口カバー率も高く、高速データ通信にも問題なく対応できるのが強みです。

03plus - 株式会社グラントン

03plus
03plus
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03plusは、インターネット環境があれば、世界中から「東京03」のような市外局番で発着信できるクラウドPBXサービスです。市外局番つきの電話番号をもち運べます。

代表番号に着信した電話も外部から応答可能です。着信履歴にコールバックすれば代表番号として電話をかけられます。かけ放題プランには1通話10分間の無料通話がついているため、短い電話でのやり取りが多い場合は通話料の削減が望めます。

また、すべての電話番号でFAXが受信可能です。指定のメールアドレスに送信されるので、PDFで受信できます。別途FAX機を所有していなくても業務が行えるため便利です。

※出典:グラントン「固定電話番号がスマホのアプリでも電話機でも使える!03plus(ゼロサンプラス)」(2024年8月27日閲覧)

楽天コネクト SmaCom - 楽天コミュニケーションズ株式会社

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楽天コネクト SmaComは、PBXやCRM(顧客関係管理システム)などの豊富な機能によって、場所を問わず電話対応ができるクラウドフォンサービスです。

ブラウザで使えるアプリケーションであるため、アドレスフリーでの運用ができます。ブラウザフォンを採用することで、固定電話やソフトフォンも不要です。コール対応や各オペレーターを一元管理でき、リアルタイムで電話の状況が確認可能です。FAQ機能も搭載されており、問い合わせが多い内容の対応方法を効率的に共有できます。

CT-e1/SaaS - 株式会社コムデザイン

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CT-e1は、業界トップクラスの導入実績をもつ通話クラウドサービスで、コールセンターの運用に必要な各種機能をクラウド環境で利用できます。

IP電話はもちろん、ビジネスフォンやスマートフォンを利用した通話体制が構築できます。さらにACDやIVR、通話録音などのCTI機能、加えてダッシュボードやボイスメールといった機能も利用可能です。

設計から開発、運用支援までサービスベンダーがワンストップで担当しているため、業界・業種に合わせたカスタマイズができます。コールセンターを開設している大企業はもちろん、これからコールセンターを新設する小規模事業者にもおすすめです。

InfiniTalk - ジェイエムエス・ユナイテッド株式会社

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InfiniTalkは基本となる通話機能に加えて、チャットやSMS、ショートメッセージ、IVRなどコンタクトセンターの運営に必要な機能が網羅されているサービスです。

クラウド版だけでなく、オンプレミスとしても提供されているため、自社の環境に合った方を選ぶとよいでしょう。操作性や視認性が高く、誰でもスムーズに機能が使えるのに加えて、コンタクトセンターの規模拡大にも柔軟に対応できるのが魅力です。

さらにCRMやSFA(営業支援システム)などの各種管理システムと電話機を連携でき、顧客対応の質を向上できます。最小限のシステム構成からリーズナブルにスタートできるため、小規模事業者にもおすすめです。

Zoom Phone - ZVC JAPAN株式会社

Zoom Phone
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Zoom Phoneは、音声通話やビデオ通話、ミーティング、メッセージ機能を統合したクラウドPBXサービスです。050番号や0ABJ番号の利用に対応しているほか、従量制と通話し放題のプランを提供しています。

音声通話をZoom Meetingsに切り替えたり、Zoom Roomに転送したりできる連動性が特徴です。また、会話の自動録音やテキスト化に対応し、ダッシュボードより発着信両方の通話品質情報や利用指標を確認できます。

着信呼分配や自動音声応答システムを搭載しているので、顧客の情報やフローに合わせ自動転送が可能です。通話をモニタリングし、会話途中での引き継ぎや参加も行えます。

HOT/TEL - 株式会社バルテック

MOT TELは、音声品質や通話の安定性に定評があるクラウドPBXです。全国にエリア専用のデータセンターを設定しているため、常に安定した通話が利用できます。

通常の通話機能に加えて、専用のチャット機能が実装されているため、社員間で必要なメッセージの交換や、情報の確認がしやすいのも魅力です。

番号の新規取得や移転にも対応しており、既存の電話番号を継続利用したい小規模事業者におすすめできます。20内線で月額3,980円からと安い価格で利用できます。

※出典:バルテック「IP電話 業界最安「MOT/TEL」」(2024年5月14日閲覧)

TramOneCloud - トラムシステム株式会社

TramOneCloud
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TramOneCloudは、リモートワークに完全対応した高品質の通話音声が特徴のクラウドPBXです。デバイスフリーで利用でき、WIFI・4G・5Gの通信手段で使えます。既存の電話番号も利用できます。

グローバルにも標準で対応しているので、海外拠点でも同じデバイスを利用可能です。対応する言語が非常に豊富であるため、海外展開を考えている方や、海外に拠点をもつ小規模事業者にもおすすめです。

拡張機能として、通話内容を自動でテキスト化するAI音声認識も利用できます。対応履歴を確認できるので、コールセンターの回答文例づくりに役立ちます。サポートは24時間対応しているので、緊急時でも早急に対応してもらえるでしょう。


より多くのクラウドPBXから比較したい方は、こちらの記事を参考にしてください。

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小規模企業がクラウドPBXを導入するメリット

小規模企業がクラウドPBXを導入するメリットは次のとおりです。

  • クラウド型の導入でコスト削減が可能
  • 場所に縛られず通話できる
  • オフィス移転でも電話番号を変えずにすむ
  • スマートフォンの内製化を実現できる
  • ユーザー数の増減に対応しやすい
  • 工事不要でスピーディーにはじめられる

企業によって得られるメリットとしては、従来のPBXに比べてコストを削減できる点や、規模の変化に柔軟に対応できる点などが挙げられます。

クラウド型の導入でコスト削減が可能

クラウド型のPBXは初期費用に加えて月額費用も格安であるため、全体のコスト削減が可能です。

前述したように従来型のPBXやIP-PBXを導入する場合、主装置と呼ばれる通話制御用の機器が必要で、ネットワークの構築や機器の保守・点検に費用がかかります。

一方、クラウドPBXはインターネット経由でPBXの機能を利用する形態のため、主装置の設置が不要です。またパソコンを使って通話が可能であり、外出先から事務所にかかってきた電話を受けられるため、転送にかかる費用も必要なく、大幅にコストを抑えられます。小規模事業者はユーザー数や必要な回線数も少ないことから、安いプランを選択すればさらに費用を抑えられるでしょう。

場所に縛られず通話できる

クラウドPBXはインターネット回線があれば通話できるため、場所に縛られず利用できるのが大きなメリットです。起業したばかりの企業や個人事業主でも気軽に利用可能で、在宅だけでなくレンタルオフィスやコワーキングスペースからも利用できます。

テレワークや在宅ワークも、クラウドPBXを利用すればスムーズに進めやすくなります。会社の番号で発信できるのに加えて、会社の番号で電話も受けられるため、顧客や取引先が違和感を覚えることもないでしょう。

オフィス移転でも電話番号を変えずにすむ

場所に縛られないクラウドPBXは、オフィス移転を行う場合にも便利です。クラウド上にサービスがあれば、電話番号を変える必要もないため、取引先への周知や名刺のつくり直しといった手間が省けるでしょう。

個人事業主や小規模企業は事業拡大や従業員の増加にともない、小規模なオフィスからより大きなオフィスへ移転を行う可能性が高いと考えられます。そのため将来的に変更の必要がないクラウドPBXは、利便性の高いサービスと言えます。

スマートフォンの内製化を実現できる

クラウドPBXは、スマートフォンからも会社の番号で通話できるため、いわゆる内製化が可能です。近年は社員にビジネスフォンをもたせる企業も増えていますが、クラウドPBXならば個人所有のスマートフォンでもビジネス利用できます。

そのため新たに端末を購入するコストが削減可能です。また連絡で外線を利用すると通信コストがかかりますが、スマートフォンを内製化していると、従業員がどこにいても内線通話ができるのもメリットです。内線であれば通話料は無料になるため、通信コストも大幅に削減できるでしょう。社員の外出が多い企業やテレワーク、モバイルワークを導入している小規模事業者にもおすすめです。

ユーザー数の増減に対応しやすい

従来のPBXやビジネスフォンでは、電話を利用する人数に応じて主装置や端末の準備が必要です。一方ラウドPBXならば、社員数の増減に合わせて契約プランを変更するだけであるため、社員数の増減が激しいスタートアップ企業でも、費用対効果の高い使い方ができます。

とくに成長が著しい小規模事業者の場合、毎年のように従業員が増えるケースは珍しくありません。従業員数が増えるたびに新たに工事や専用機器を用意する必要がなく、簡単に拡張ができるのはクラウドPBXの大きなメリットと言えます。

工事不要でスピーディーにはじめられる

クラウドBPXは、従来型のPBXやIP-PBXのような設置工事や電話機の導入が不要で、すぐに利用できるのがメリットです。従来のものでは回線の引き込みや専用機器・ビジネスフォンの設置を行う必要があります。そのため実際にサービスが利用できるまでにはおよそ1か月かかり、ある程度オフィスのスペースも必要でした。

しかしクラウドBPXの場合、クラウド上に存在するBPX機能を使って受発信を行うため、これらの工事は不要です。1~3日程度でサービスを開始でき、アプリのインストールやブラウザへのログインだけで利用できるため、小規模オフィスでもスペースもとりません。とくに新しいオフィスで電話環境を構築する場合、1か月もビジネスフォンが利用できないのは会社として大きな利益の損失になるため、機会損失を防ぐ意味でもクラウドBPXはおすすめです。

小規模企業向けクラウドPBXで通話環境を快適に

PBXの概要と小規模企業がクラウドPBXの導入メリットを解説するとともに、おすすめのクラウドPBXサービスを紹介しました。

小規模企業向けクラウドPBXの選び方のポイントは次のとおりです。もう一度チェックすべきポイントを確認しておきましょう。

  • 小規模企業向けクラウドPBXの導入目的を確認する
  • 小規模企業向けクラウドPBXの機能を確認する
  • 小規模企業向けクラウドPBXを導入する際の注意点を確認する
  • 小規模企業向けクラウドPBXの料金・価格相場を確認する

従来のPBXに比べて低コストで導入できるのに加えて、場所に縛られず通話ができる環境を構築できるため、在宅ワークやテレワークを導入している事業者にもおすすめです。

さらにユーザーの増減にも柔軟に対応できるので、これから社員数を増やす予定の企業や、コンタクトセンターを新設する企業は、クラウド環境で通話できる体制を整えておくとよいでしょう。

コールセンター向きの機能を備えているPBXも存在します。ニーズに合ったPBXをぜひ探してください。

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