【2024年】eラーニングシステム(LMS)比較!タイプと選び方、メリット、比較ポイント
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eラーニングシステムのメリット・デメリット
eラーニングシステムのメリットとデメリットは次のとおりです。
デメリットについては、近年対処法が考案されつつあるため、導入時にはあわせて確認するとよいでしょう。たとえば、モチベーションの維持にはゲーミフィケーションを導入したり、実技の研修をしづらい場合にはオンラインで実践したりする方法があります。
社内研修ツールの種類
eラーニングシステムをはじめとした、社内研修に役立つツールは次図のような種類にわかれます。研修によってどのようなスキルを習得してもらいたいのか、そのスキル習得が必須なのかに応じて分類しています。
「社内独自スキル」は企業固有の手法や運用を教材とするサービス
「一般スキル」はビジネスマナーやExcelといった多くの企業に共通したスキルを教材とするサービス
「習得は任意」は学習しなくてもよいが必要に応じて調べられる状態にしておくサービス
「習得は必須」は対象とする従業員に必ず学習してもらうためのサービス
ナレッジマネジメントツールとは
ナレッジマネジメントツールは、企業の情報や知見を集約するためのツールで、社内Wikiとも呼ばれます。多くの従業員が投稿するので、文書を投稿しやすく手軽に共有できることがポイントです。
マニュアル作成ツールとは
マニュアル作成ツールは、業務手順を図解するためのツールです。教材をわかりやすく作成できることが重要なため、画像や動画を加工しやすいかが選ぶ際の鍵となります。
eラーニングシステム(他社教材)とは
eラーニングシステム(他社教材)は、eラーニングシステムのなかでも既成の教材を購読するサービスをさします。必要な教材が揃っていること、LMSとしての機能が充実していることがチェックすべきポイント点です。
eラーニングシステム(自社教材)とは
eラーニングシステム(自社教材)は、eラーニングシステムのなかでも教材を内製するのに強いサービスをさします。マニュアル作成ツールのような作りやすさと、LMS特有の管理しやすさの両方が求められます。
本記事では、主にeラーニングシステム(他社教材)、eラーニングシステム(自社教材)を紹介しています。ナレッジマネジメントツールの比較はこちら、マニュアル作成ツールの比較はこちらを参考にしてください。
eラーニングシステムの選び方・タイプ
eラーニングシステムを選定する際には、使いたい教材や導入目的によって欲しいシステムのタイプを絞り込むのがおすすめです。
他社教材がメイン | 自社教材がメイン | ||
---|---|---|---|
汎用的な教材 | 特化した教材 | 学習管理が中心 | 人材管理に活用 |
・etudes Plus ・Udemy Business ・AirCourse ・ST learning ・manebi eラーニング ・Schoo for Business >他社教材×汎用のサービス詳細はこちら |
・Enablement ・ロジポケ ・レアジョブ英会話 ・Progate ・ドットインストール >他社教材×特化のサービス詳細はこちら |
・KnowledgeDeliver ・Cloud Campus ・iSpring Learn ・etudes ・learningBOX ・LearnO >自社教材×学習管理のサービス詳細はこちら |
・SmartHRタレントマネジメント ・Smart Boarding ・カオナビ ・タレントパレット >自社教材×人材活用のサービス詳細はこちら |
他社教材のうち汎用的な教材を使うタイプ
「他社教材のうち汎用的な教材を使うタイプ」は、ビジネスマナーやマネジメント、セキュリティなどの既成教材を購入して利用するタイプです。料金プランは従業員数への課金としているサービスが多いです。社内教育にかかる負担を抑えるほか、自主的に学んでもらえる教材も豊富にそろっています。
【関連記事】パッケージ型eラーニングシステムの比較
他社教材のうち特化した教材を使うタイプ
「他社教材のうち特化した教材を使うタイプ」は、教材の内容や対象の業界を絞ったサービスです。教材が限られるものの、その対象に含まれる際には費用を抑えて導入しやすいのが便利です。各サービスは具体的に次のような分野に特化しています。
サービス名 | 特化している分野 |
---|---|
Enablement | ExcelやPowerPoint、ChatGPT |
ロジポケ | 運送業 |
レアジョブ英会話 | 英語 |
Progate | プログラミング |
ドットインストール | プログラミング |
自社教材の学習管理をするタイプ
「自社教材の学習管理をするタイプ」は、独自の教材を制作し配信するタイプです。サービスによって、作成済の教材をアップロードするシステム、教材作成からはじめられるシステム、提供会社が作成した教材も購入できるシステムなどに分かれます。
【関連記事】eラーニングのコンテンツを作成できるツール比較
自社教材で学習管理から人材管理までするタイプ
「自社教材で学習管理から人材管理までするタイプ」は、eラーニングでの社内育成に加え、得たスキルによって人事転換を検討できるシステムです。学習管理をしつつ人事評価やタレントマネジメントへ反映する意図が強いため、人材管理全体を改善したい場合に特におすすめです。
eラーニングシステムの比較ポイント
クラウド型とオンプレミス型
eラーニングシステムには導入形態がおおきく2つあります。
クラウド型は、サービス提供会社のサーバーへアクセスして使うため、自社でサーバーを用意しなくてよいのがメリットです。インターネットへ接続していればスマートフォンでも社外でも利用できます。セキュリティ対策や内部統制もしてもらえるものの、追加での対策を設定しにくいため要件の厳しい会社は注意しましょう。中小企業なら特におすすめです。
オンプレミス型は、自社サーバーにインストールして使う関係上、設定や追加開発の自由度が高いです。反面、初期費用が高く、メンテナンス費用も一定かかるため、中堅企業や大企業での導入が適した導入形態といえます。
導入形態 | 概要 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
クラウド型 | インターネット経由で利用する | 導入コストが低い。導入期間が短い。場所を選ばず利用できる。常に最新バージョンを利用できる | カスタマイズ性が低い。インターネット環境が必要 |
オンプレミス型 | 自社のサーバーに構築して利用する | カスタマイズ性が高い。セキュリティレベルを自由に設定できる。すべてのデータを自社で管理できる | 導入コストが高い。導入期間が長い。専門知識が必要。自社で運用・保守が必要 |
本記事ではクラウド型を中心にサービス紹介します。
料金体系
eラーニングシステムの料金体系は利用者数あたりの月額課金が主流です。そのためシステム選定時には何人が利用するのか、どのような機能まで利用したいのかを整理することで料金比較がしやすくなります。
なお、利用人数にかかわらず費用が一定のCloud Campusや、課金対象とするユーザーを切り替えられるmanebi eラーニングのような料金体系もあるため、あわせて確認するとよいでしょう。
【関連記事】
・eラーニングシステムの費用相場
・無料のeラーニングシステム比較
・オープンソースのeラーニングシステム比較
※無料ないしオープンソースのeラーニングシステムは、運用にかかる人件費や維持費を加味すると安上がりとは限らないので要注意
[他社教材]使いたい教材の有無
教材が提供されているタイプのeラーニングシステムを利用する際は、利用したい教材が含まれているか確認しましょう。汎用型であれば多様な教材を取り扱っているものの、意図している内容でない可能性もあるので事前に確認しておくと安心です。
また、福利厚生の一環としてeラーニングシステムの導入を検討している場合は、コンテンツの多様性や受講の方法まであわせてチェックするとよいです。近年はアクティブラーニングのような能動的な学習方法もあります。
【関連記事】オンライン研修ツールの比較
[自社教材]アップロードしたいファイル形式への対応
自社の教材をeラーニングシステムにアップロードする場合には、システムがファイル形式に対応しているか調べておきましょう。PowerPointやPDFは大半のシステムが対応しているものの、動画を使った講座作成、Excelでの問題作成などはシステムによって可否が異なります。
スマートフォンから撮影した画像や動画を使えるシステムもあるため、現場の様子を教材に起こしたい場合にはあわせて確認しておきましょう。
業界ごとの比較ポイント
eラーニングシステムは業界によって比較ポイントやおすすめサービスの異なる場合があります。たとえば、製造業やサービス業界では動画付きの説明があると便利だったり、自治体にはセキュリティに強いシステムがおすすめだったりします。導入事例を含め、他社から注意すべき点を吸収しましょう。
【関連記事】
・製造業向けのeラーニングシステム
・サービス業界向けのeラーニングシステム
・不動産業界向けのeラーニングシステム
・医療業界向けのeラーニングシステム
・小売業界向けのeラーニングシステム
・自治体向けのeラーニングシステム
・運送業向けのeラーニングシステム
・保育園向けのeラーニングシステム
eラーニングシステム5選(他社教材×汎用)
他社教材のうち汎用的なコンテンツを利用したい場合には、教材数や1アカウントあたりの費用を参考に比較するとよいでしょう。月額200円〜のAirCourseや生放送授業ありのSchoo for Businessなど、特色を参考にするのもおすすめです。
etudes Plus(エチュードプラス) - アルー株式会社
- 受け放題、定額制のeラーニングサービス
- 階層別、スキル別に独自に体系化
- 演習やワークでアウトプットまで支援
Udemy Business - 株式会社ベネッセコーポレーション
- ビジネススキルやデータ活用、IT活用など幅広いニーズに対応した講座
- 提供講座と自社コンテンツなどを組み合わせ独自カリキュラム化
- 年間契約の定額制プラン、ライセンス数に応じたディスカウントあり
AirCourse - KIYOラーニング株式会社
- 少数の利用なら0円
- 1人200円程度への割引あり
- 教材の作成も可能
AirCourseの口コミ・評判
ST learning - 株式会社セラヴィトラスト
- 動画コンテンツ見放題、オンライントレーニングは参加し放題
- 営業研修や管理職研修、新人研修などの研修カリキュラムを提供
- オリジナルの学習コースの作成や学習履歴管理などが可能
manebi eラーニング - 株式会社manebi
- 5,000以上※の充実した教材
- 幅広い業種、職種に対応した教材
- 自社教材も作成可能
※出典:manebi「AIと人が伴走する人材開発プラットフォームmanebi」(2024年10月17日閲覧)
manebi eラーニングの口コミ・評判
Schoo for Business - 株式会社Schoo
- 生放送授業を無料にて閲覧
- 多様な講師によるバラエティ豊かなコンテンツ
- 有料では録画配信あり
Schoo for Businessの口コミ・評判
eラーニングシステム4選(他社教材×特化)
一部の種類に特化した他社教材のタイプは、特化している教材が求めているものと合致してるかをチェックしましょう。もし求めているような教材がない場合は、汎用型の他社教材を調べたり、自社教材として制作したりするとよいです。
- Webブラウザでマンツーマンレッスン
- 曜日問わず6時~25時まで利用可能
- 1レッスン25分、毎日や月12回からのプラン
ロジポケ - XMile株式会社
- 運送業界向けの事故防止や安全教育を学べる
- オリジナルの事故動画を組み込んで安全意識の向上を促進
- テールゲートリフターの操作業務の受講カリキュラムもあり
リスキリングプラットフォームサービス「Enablement」 - 株式会社リンクアカデミー
- パソコンスクール アビバで培ったノウハウをもとにITスキル向上を支援
- 目的や個別レベルに応じ選べる多種多様な研修ラインナップ
- 挫折者を出さない専任講師によるリアルタイムでの指導体制
- プログラミングに特化した教材
- 実際にコードを書いて習得
- ランキング形式で競える
Progateの口コミ・評判
- プログラミングに特化した教材
- 1動画あたり3分とコンパクト
- 各プログラミング言語の講座が豊富
ドットインストールの口コミ・評判
eラーニングシステム7選(自社教材×学習管理)
学習管理に強い自社教材を使うタイプは、アップロードできるファイル形式や利用する従業員にとっての使い勝手を比べましょう。コース設定、問題作成、メール通知、進捗管理といった付随する機能まで比較できるとなおよいです。
KnowledgeDeliver - 株式会社デジタル・ナレッジ
- 中堅企業以上におすすめ
- 英語や中国語をはじめ多くの言語に対応
- オプション機能が豊富
KnowledgeDeliverの口コミ・評判
Cloud Campus - 株式会社サイバー大学
- 大企業におすすめ
- ユーザー数に関係なく定額
- 他社教材の購入や自社教材の販売可
Cloud Campusの口コミ・評判
iSpring Learn - エクセルソフト株式会社
- 従業員研修の作成、管理をサポートするビジネス向けLMS
- 従業員ごと、部署ごとで作成できる段階的な研修プログラム
- 職種やポジションに応じたコースの割当やリマインドに自動対応
etudes(エチュード) - アルー株式会社
- 個社の状況に応じた育成環境をデザインできるよう設計されたLMS
- 多様な研修コンテンツを標準装備
- オリジナルの研修教材の作成から効果測定までサポート可能
etudes(エチュード)の口コミ・評判
learningBOX - learningBOX株式会社
- 13種類の出題形式※を組み合わせてテストを作成
- 教材の割り当てや学習順の制限、コース作成など、細かな設定が可能
- eラーニングの販売ができるEC機能や多言語対応機能を搭載
※ボクシル掲載資料参照(2024年1月時点)
learningBOXの口コミ・評判
- シンプルな機能
- 50人までなら月額4,900円〜
- 機能に応じて料金を選べる
LearnOの口コミ・評判
eラーニングシステム4選(自社教材×人材活用)
自社教材をもちいて人材活用まで推し進めるタイプは、学習管理にくわえてどのような機能ができるかを比較します。タレントマネジメントに強いカオナビ、人事労務に強いSmartHRなど、どの分野を強化したいか意識しましょう。
タレントパレット - 株式会社プラスアルファ・コンサルティング
- スキルレベルに応じて学習コンテンツを自動でレコメンド
- 自動採点できるテスト形式、時間制限、動画など多様な形式に対応
- 社員の成長度合いをグラフ化し、研修の分析や改善もサポート
タレントパレットの口コミ・評判
SmartHRタレントマネジメント - 株式会社SmartHR
- 学習管理をスキル管理や人事配置に活かす
- 動画やPDFをアップロードして配信
- 同社のサービスに給与明細や年末調整の機能あり
Smart Boarding - 株式会社FCE
- 定着させるための4つの学習体型
- 課題や階層別のコース学習
- 5分~10分の短いコンテンツで隙間時間に適切
Smart Boardingの口コミ・評判
- 人材の基本情報から評価、スキル、キャリアまでを一元管理
- 組織の課題や人材の強み弱みを把握
- 大手企業や金融機関でも導入実績あり
カオナビの口コミ・評判
「BOXIL SaaS AWARD Winter 2024」の受賞サービス
「BOXIL SaaS AWARD(ボクシル サース アワード)」は、SaaS比較サイト「BOXIL SaaS」が毎年3月4日を「SaaSの日(サースの日)」と定め、優れたSaaSを審査、選考、表彰するイベントです。
今回の「BOXIL SaaS AWARD Winter 2024」は、2023年10月1日から2024年9月30日までの1年間で新たに投稿された口コミ約13,000件を審査対象としており、計294サービスに、ユーザーから支持されるサービスの証としてバッジを付与しました。
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