【2023年最新】1on1ツール比較おすすめ12選!機能や実践方法・ミーティングの効果

目次を閉じる
- 1on1ミーティングとは
- 1on1ミーティングが注目される背景
- 1on1ツールの機能
- 1on1 ミーティングツールの選び方
- ミーティングサポート機能
- 利用人数
- 1on1ミーティングにおすすめの支援ツール【厳選】
- カオナビ
- HRMOSタレントマネジメント
- TeamUp
- HRBrain
- あしたのチーム
- CYDAS PEOPLE
- 1on1 Talk
- Qasee
- Wistant
- Co:TEAM(コチーム)
- Insides
- 1on1navi
- 1on1ミーティングの進め方
- あらかじめ話題と目的を決めておく
- 良かったこと・悪かったことの共有
- 部下自身の考察と上司からフィードバック
- 1on1を成功させる質問項目
- 1on1ミーティングのメリット
- 上司と部下の信頼関係が高まる
- 部下の成長や自立につながる
- 部下のモチベーションが上がる
- 1on1ミーティングのデメリット
- 上司に負荷がかかる
- 上司の力量で結果が変わる
- 効果を実感しづらい
- 情報のブラックボックス化が起こる
- 1on1ミーティングで組織力を向上させよう
- BOXILとは
ボクシルおすすめ人事評価システム 【Sponsored】
カオナビ | HRBrain |
---|---|
![]() |
![]() |
無料トライアル:◯ フリープラン:- 月額料金:要問い合わせ |
無料トライアル:◯ フリープラン:- 月額料金:要問い合わせ |
・顔写真で直感的に人材情報を把握 ・目標管理制度や360度評価、OKRなどあらゆる評価制度に対応 ・人事評価、社員情報など人事情報を一元管理 |
・BOXIL SaaS AWARD 2021 Autumn「人事・給与部門」受賞※ ・直感的に操作できるUIとカスタマーサクセスによるサポートあり ・蓄積した評価データを自由に掛け合わせ、分析ができる |
※BOXIL SaaS AWARD 2021 Autumn公式サイトより
1on1ミーティングとは
1on1ミーティングとは、上司と部下の間で行う1対1のミーティングのことを指します。週1、月1など定期的に実施し、部下の現状や課題を把握し、部下の成長を促すことが目的です。
1on1で話すことやメリットについてはこちらの記事でさらに詳しく解説しています。

1on1ミーティングが注目される背景
日本は少子高齢化にともない、労働人口の減少が問題となっています。かつ終身雇用は過去のものとなりつつあり、スキルアップのための転職が当たり前になってきました。
そのため企業は、人材を自社に引き留める必要が生じています。1on1ミーティングを行うことにより、上司は部下の現状とニーズを把握し、部下は定期的にコミュニケーションの機会を持てるようになります。
こうした相互コミュニケーションによって、互いに働きやすい環境を作り上げようとするのが、1on1の目的です。
1on1ツールの機能
1on1ミーティング支援ツール搭載されている主な機能を紹介します。
【ミーティング前に使用する機能】
機能 | 詳細 |
---|---|
カレンダー機能 | 1on1ミーティングの予定をカレンダーに入力、管理できる機能 |
リクエスト機能 | 上司の空き時間を確認してミーティングの希望を出せる機能 |
リマインド機能 | 1on1ミーティングの日時をリマインドしてくれる機能 |
フォーマット作成機能 | 事前にミーティングの内容を記載した面談シートを作成できる機能 |
アンケート機能 | 部下から事前に話したい内容をアンケートフォームに回答してもらう機能 |
【ミーティング中に使用する機能】
機能 | 詳細 |
---|---|
目標管理システム・人事評価システムとの連携機能 | 目標管理ツールや人事評価システムなど外部の関連ツールと連携できる機能。1on1中に部下の目標や評価を参照可能 |
過去の1on1記録を参照できる機能 | 過去の1on1のデータを閲覧できる機能 |
【ミーティング後に使用する機能】
機能 | 詳細 |
---|---|
ミーティング内容の記録機能 | ミーティングの内容を記録できる機能。アンケートから記録シートを自動作成する方式、項目にチェックする方式など、ツールによってさまざまな機能あり |
フィードバック機能 | ミーティング内容や次回のトピックに対して上司からフィードバックできる機能 |
【マネジメント機能】
機能 | 詳細 |
---|---|
実施状況を分析する機能 | 実施した1on1を集計し部署や上司ごとの実施率を可視化。目標どおりに1on1が実施されているか測る機能 |
トピック分析機能 | 1on1時に話題にあがったトピックを集計・分析する機能 |
目標・進捗管理機能 | 設定した目標と進捗状況を管理する機能 |
1on1 ミーティングツールの選び方
1on1ミーティングは1回30分〜1時間程度、週に1回または隔週・月に1回を目安とする頻度で繰り返します。頻度が高い分、面談履歴も膨大になりがちです。
そこで、1on1ミーティングの記録を蓄積・共有しつつ、人事評価に結び付けられるツールの利用がおすすめです。ツールを選ぶ際は、次のポイントを参考にしてみてください。
ミーティングサポート機能
事前に話題を共有でできるもの、テンプレートやトピックが豊富なツールを選びましょう。
1on1 ミーティングは、事前準備が重要です。しかしいちいち話題を対面で検討したり、メールでやりとりしていては時間と手間がかかりすぎてしまいます。ツールを通して話題を共有できたり、テンプレートが準備されているツールならスムーズにミーティングが進められます。
チャットツールやカレンダーツールと連携できれば、通知や予約設定ができたりもするので、確認しておくとよいでしょう。
利用人数
1on1ミーティングは手間がかかる方法なので、まずは少人数で試験的にはじめ、定着するかチェックしてみるのがおすすめです。そのため、必要に応じて人数を増やせるツールだと無駄がありません。
社員数から最大どの程度の人数で利用するのか確認し、適切なツールを選びましょう。
1on1ミーティングにおすすめの支援ツール【厳選】
1on1ミーティングに使用できるおすすめのクラウドサービスを紹介していきます。無料トライアルを実施しているサービスもあるので、ぜひ参考にしてください。
- 顔写真で直感的に社員情報を把握できる人事評価システム
- 1on1・360度評価・OKRなどあらゆる目標管理に対応
- 評価シートもワークフローも自由カにスタマイズ可能
カオナビは、顔写真を用いて過去の評価履歴やスキル・能力などの人材情報の情報を一元管理できる人事評価システムです。カオナビといえば「顔写真で社員情報が見られる」というメリットに注目されがちですが、紙やエクセルでの煩雑な評価管理から脱却し、効率的な1on1が可能になるような評価システムも整っています。
目標管理や360度評価、OKRなどさまざまな評価制度に対応しており、項目もドラックアンドドロップで簡単にカスタマイズ可能。実施したことを1on1で振り返るフォーマットの作成にも適したツールです。
導入企業事例
- 日清食品ホールディングス株式会社
- みずほフィナンシャルグループ
- 株式会社サイバーエージェント
- 株式会社吉野家ホールディングス など多数
料金プラン
- ストラテジープラン
- パフォーマンスプラン
- データベースプラン ※料金は要問い合わせ
評判・口コミ
評価:★★★★☆
社員全員の情報が見れるだけではなく360度評価など人事評価もカオナビ上で可能です。また、人事評価は承認スキームや自社の評価項目にそって作る事もできるので一元管理していきたい会社にはおすすめ。
HRMOSタレントマネジメント - 株式会社ビズリーチ
- 目標設定と進捗状況を軸としたコミュニケーションサイクルを効率化
- 1on1レポートをデータベースと連携させて、公平な評価制度に
- 組織全体の1on1運用状況をレポート化
HRMOSタレントマネジメントは、目標設定と進捗状況を中心にしたコミュニケーションを支援するツールです。進捗報告機能があることで目標を形骸化させず、成長できる環境作りを環境作りをサポートしてくれます。目標の変更履歴や1on1の実施記録が蓄積されることで、より的確なフィードバックをするのに役立つでしょう。管理者は、1on1レポートをもとに組織全体の定着状況も把握可能です。
導入企業事例
- ウイングアーク1st株式会社
- 株式会社Loco Partners
- 株式会社メグラス
- 株式会社GA technologies
- WILLER EXPRESS株式会社 など多数
料金プラン
- 要問い合わせ
- 契約期間:1年
- 導入実績150社以上※
- テンプレート設定した項目に話題を入力し事前共有
- 1on1ログの共有範囲を個別に設定可能
TeamUpは、1on1の構想設計から定着化、改善サイクルの運用まで支援してくれる1on1ツールです。部下が入力した1on1トピックを事前共有でき、話す内容を整理した状態で1on1を実施できます。共有するトピックの項目数や項目を自由にカスタマイズ可能です。
個別に共有できる1on1の記録は、内容に応じて人事や部門長などと共有し支援につなげられます。1on1の満足度アンケートから、ノウハウの抽出と横展開、課題点の把握ができ、1on1定着までの改善サイクル構築に役立ちます。
導入企業事例
- TIS株式会社
- 東急株式会社
- 静岡県信用農業協同組合連合会
- 株式会社 ProVision
- 松井証券株式会社
- 株式会社 アサンテ など多数
料金プラン
要問い合わせ
※TeamUp公式サイトより(2023年3月15日閲覧)
- 人材データの管理から分析まで一元化
- リーダー育成や離職防止などにも活用可能
- スマートフォンから社員のコンディションをリアルタイムにチェック
HRBrainは、1on1ミーティングの内容を見える化することで、継続的な人材育成をサポートするツールです。1on1はもちろん、MBOやOKRなどの目標管理にも活用可能です。
人事担当者が部下に聞いてほしいことやテーマなど、話す内容を事前に社内共有できるので、面談担当者ごとの内容のバラつきを防止できます。フィードバックといった面談内容を蓄積し、評価のプロセスを可視化することで、社員の評価納得度の向上にも役立ちます。
導入企業事例
- 株式会社トヨコン
- 株式会社 大光銀行
- 福島トヨタ自動車株式会杜
- ホクト株式会社
- 株式会社manebi など多数
料金プラン
初期費用 | 月額費用 | 無料トライアル |
---|---|---|
要問い合わせ | 要問い合わせ | あり(7日間) |
評判・口コミ
評価:★★★★★
チーム内の面談や評価の記録を取り、登録することで人事部門と情報共有することが容易にできます。修正なども簡単にできるため、臨機応変に対応することができます。数か月に一度しかない評価機会でも過去の情報を容易にみることができて便利です。
- 評価制度をゼロから導入サポート
- 12か月で自社運用を目指せる
- 企業の課題に沿った選べるプラン
あしたのチームは、4,000社以上※の導入実績のノウハウにより、多様な人事評価制度の構築ができる人事評価システムです。
1on1に必要な評価制度の運用ルール考察やコンピテンシーの作成、目標設定などのスタートアップから、運用開始後もトータルで支援してくれます。サポート内容も充実していて、評価制度の導入が初めてという企業でも安心して運用できます。
※出典:あしたのチーム「あしたのクラウドHR」(2023年3月15日閲覧)
導入企業事例
- ダイニチ
- スペースラボ
- 国際興行 など多数
料金プラン
要お問い合わせ
評判・口コミ
評価:★★★★☆
短期間で導入することができ、価格もリーズナブルだと思います。人事制度を運用し始めてからのサポートも、ホームページに「おせっかいなほど」とあるように充実していました。社員数が30人までだと制度構築も無料なので、初期コストがかなり押さえられていると思います。
CYDAS PEOPLE - 株式会社サイダス
- 1on1トーク機能を搭載
- 面談を活かす、目標管理やキャリアデザインCDP機能
- 人材データの管理や社内コミュニケーション活性化にも役立つ
CYDAS PEOPLEは、1on1はもちろん、面談後の目標管理やモチベーション管理も行えるタレントマネジメントシステムです。目標管理やキャリアデザインCDPなどの機能により、面談で得られたことを無駄にしません。
ほかにも、人材データの収集・管理機能や、会社からのお知らせ・同僚のフィードを確認できる機能を搭載。一つのシステムで、人材に関するあらゆる業務・管理が行えます。
導入企業事例
- 大分銀行
- エバラ食品工業
- すかいらーくグループ
- GMOクリック証券
- 東映アニメーション など
料金プラン
料金 | |
---|---|
初期費用 | 要問い合わせ |
利用価格 | 要問い合わせ |
評判・口コミ
評価:★★★★★
今まで見えにくかった他部署の社員について、知る機会ができた。また、コミュニティーの場所がこの製品を通して設けられているのが良いと感じる。大幅なバージョンアップが控えていると聞いているので、そちらに期待したいと思っています。
- 1on1の計画から終了後のフィードバックまでクラウドで完結
- トークテーマの設定機能によって上司の話題づくりをサポート
- 組織の心理的安全性の担保に寄与
1on1Talkは、上司と部下の1on1ミーティングを成功に導くためのコミュニケーションツールです。1on1の計画から、終了後の振り返りまでクラウド上で一気通貫に完結させられます。オリジナルの診断ツールによって、1on1に参加する者同士の関係値を把握したり、トークテーマの設定機能で話題づくりを支援してくれます。
目標や現状の課題に対して達成度を定期確認できるので、上手く組織運営に組み込むことで継続して社員のパフォーマンス向上可能。さらに、提供元のサイダスに相談することで、組織の心理的安全性を高めるための仕組みづくりを支援してもらえるのも特徴です。
料金プラン
初期費用 | 月額費用 | 無料トライアル |
---|---|---|
- | 月額¥300(1ユーザー) | なし |
- 従業員ごとに業務内容や進捗状況を可視化
- デバイスの操作ログから一人ひとりの働き方を把握
- AIによる分析で的確な業務改善策の提示
Qasee(カシー)は、業務を可視化し、社内全体の生産性向上を目指す人事評価システムです。タイピングや画面スクロール、使用アプリケーションの種類など、あらゆる操作ログをもとに、AIが従業員一人ひとりの生産性や課題を可視化し、課題の解決策まで提示してくれます。管理職や人事の負担を最小限に抑え、評価と従業員のマネジメントを一挙に行えます。
料金プラン
要問い合わせ
※人数により変動
Wistant
- 目標管理、1on1、フィードバックのサイクルをワンストップで管理
- マネジメントの状況を可視化・分析し改善につなげられる
- オプションで研修なども含めたサポートが依頼できる
Wistantは、1on1にかかわる一連のサイクルをワンストップで行えるツールです。入力したデータはわかりやすく可視化されるので、改善につなげられます。
よりサポートが欲しい場合は、オプションをつければピープルマネジメント研修
・1on1研修などを行ってくれます。
導入企業事例
- ENECHANGE株式会社
- キスケ株式会社
- リフト株式会社
- 株式会社インフォデックス
- 株式会社全教研 など多数
料金プラン
初期費用 | 月額費用 | 無料トライアル |
---|---|---|
無料 | 980円〜 | あり |
Co:TEAM(コチーム) - 株式会社O:(オー)
- 日報×振り返りで1on1・目標管理を効率化(チャットツールと自動連携)
- 日報管理で日々のタスク進捗・モチベーションを自動把握
- チームやメンバーの「悩み・コンディション」の可視化で自立型組織を実現
Co:TEAMは、1on1・目標管理に課題を抱える多忙なマネージャー向けに開発された日報×目標管理アプリです。
日々の業務日報からチームの課題・メンバーのコンディションを把握し、振り返り・フィードバックのサイクルを回すことで、目標達成をし続ける自立型組織を目指せます。
Co:TEAMではSlack・Teamsといった社内SNSと連携しているため、メンバーはカレンダー連携によりボタン1つで日報を簡単作成。
マネージャーは日報を通じて「モチベーション・目標・タスク進捗・コンディション」を可視化し、チーム内の業務優先度を最適化・アルゴリズム分析で1on1のアジェンダ提供・アラート通知の設定も可能です。
導入企業事例
株式会社モバオク(DeNA)、株式会社ソニー・デジタルエンタテインメント・サービス、株式会社リクルートライフスタイル、株式会社キャッチワーク など
料金プラン・価格
初期費用 | アカウント利用料/月 | システム利用料/月 | |
---|---|---|---|
基本プラン | 0円 | 980円/人 | 9,800円 |
1on1支援プラン | 0円 | 1,180円/人 | 9,800円 |
工数可視化プラン | 0円 | 1,280円/人 | 9,800円 |
フル機能プラン | 0円 | 1,480円/人 | 9,800円 |
機能・詳細
日報・コンディション管理 | 1on1支援 | 工数可視化 | |
---|---|---|---|
基本プラン | ◯ | - | - |
1on1支援プラン | ◯ | ◯ | - |
工数可視化プラン | ◯ | - | ◯ |
フル機能プラン | ◯ | ◯ | ◯ |
Insides
- 約30問のアンケートで一人ひとりの状態を測定
- 面談用レポートではおすすめのトピックを提示
- 専門家へのオンライン相談も可能
Insidesは、心理アンケートや専門家からのサポートが充実した1on1ツールです。約30問のアンケートに事前にこたえることで、現状や課題を客観的に測定。おすすめのトピックも提示してくれるので、スムーズにミーティングが行えます。
部下とのミーティングを通して解決策に悩んだときは、オンラインで専門家への相談も可能。充実した機能ではじめて1on1ミーティングを行う際も安心です。
導入企業事例
バンダイナムコエンターテインメント、日本住宅株式会社、住友ゴム、バンダイなど
料金プラン・価格
基本契約0円
メンバー1人あたり600円/月
1on1navi
- OKRに基づいた機能
- 充実したサポート
- 目的に合わせたプラン選択
1on1naviは、OKRやフィードバックに焦点をおいた1on1 ツールです。目標登録や進捗共有などOKR機能で状況を共有、1on1の内容を登録できるので、振り返りの習慣ができます。
問い合わせや相談などができるベーシックサポートにくわえて、コンサルティングやワークショップが行えるプロフェッショナルサポートも有。目的に合わせてプラン選択できるのもポイントです。
導入企業事例
トレンドマイクロ、サイオス、タレンタなど
料金プラン・価格
要お問い合わせ
1on1ミーティングの進め方
1on1ミーティングは主に次の3つのステップで構成されています。
- あらかじめ話題と目的を決めておく
- 良かったこと・悪かったことの共有
- 部下自身の考察と上司からフィードバック
必ずしもステップに固執する必要はありませんが、上司と部下が1on1ミーティングになれるまではオーソドックスなステップを踏んだ方が良いでしょう。それぞれのステップについて詳しく説明します。
あらかじめ話題と目的を決めておく
1on1ミーティングの時間は1回30分程度が理想とされているので、ミーティングがはじまってから話す内容を考えていると本題に到達できずに終わってしまいます。密度の高いコミュニケーションをとるためには、あらかじめ上司と部下で話す内容を決めておかなければなりません。
部下側は業務上の良かったことや悪かったことを整理し、自分なりに分析して次の仕事にいかせるか仮説を持ってミーティングに臨んだ方がよいでしょう。上司も同様にチームの方針や戦略、アジェンダを決めておくと、スムーズな1on1ミーティングが行えます。
良かったこと・悪かったことの共有
1on1ミーティングは、前回から今回のミーティングまでに発生した良かったこと、悪かったことを共有することから始めます。
部下から良かったことや悪かったことを共有しますが、重要なのは上司側の雰囲気作りです。部下が萎縮してしまうと失敗体験を話すのは気がひけてしまいます。
気軽に話ができるよう、雑談を交えながら何でも話しやすい雰囲気をつくり、部下が自分の考えていることを素直に話せるよう会話をリードしてください。
部下自身の考察と上司からフィードバック
良かったこと・悪かったことを共有したあとは、各事象に対して評価と対策を考え、次の仕事に生かせるようにしなければなりません。
このときに上司が一方的にフィードバックするのではなく、部下自身の考察を聞くと良いでしょう。まずは部下の考察を聞いたうえで、部下に足りない組織としての視点や経験から、質の高いフィードバックを行うと良いです。

1on1を成功させる質問項目
1on1ミーティングで話題に困る場合は、上司側が質問の引き出しを用意しておくと良いでしょう。1on1ミーティングを成功させるための代表的な質問項目をいくつか紹介します。
- 「困っていることはないか」
- 「成功したことや失敗したことは」
- 「仕事やプライベートを含めて最近面白かったことはないか」
- 「最近どんな仕事にやりがいを感じた」
- 「何か挑戦してみたい仕事はある」
- 「どんなビジネスパーソンになりたいか」
- 「上司を含めて誰かのサポートが欲しいと思ったことはあるか」
- 「作業の進捗、目標の達成度はどうか」
- 「成功・失敗した原因は何だと思うか」
- 「プライベートを含めて個人的に悩んでいることはあるか」
- 「会社やチームの方針についてどう思うか」
部下の悩みや業務へのモチベーションが上がるような質問をしてあげるといいでしょう。
1on1ミーティングのメリット
1on1ミーティングを導入することで期待できる効果は次のとおりです。
- 上司と部下の信頼関係が高まる
- 部下の成長や自立につながる
- 部下のモチベーションが上がる
それぞれのメリットについて詳しく説明します。
上司と部下の信頼関係が高まる
1on1ミーティングは上司と部下の距離感を縮めて、両者の信頼関係を醸成する効果が期待できます。
1on1ミーティングで定期的にコミュニケーションをとることにより、普段の仕事だけではわからない部下の性格や仕事に対する悩みを上司が認知し、部下のパフォーマンスをあげられるようにサポートしやすくなります。さらに1on1ツールを導入することにより、上司が各社員の状況を把握しやすくなるため、適切なタイミングでのフォローが可能です。
部下の成長や自立につながる
1on1ミーティングは部下の成長や自立にもつなげられます。仕事での成功体験や失敗体験を振り返り、今後の業務への生かし方を部下だけで考えるのは困難なケースは少なくありません。
そこで上司が1on1ミーティングで成功・失敗した体験をヒアリングし、客観的にフィードバックを与えることによって、部下も自分の仕事を振り返り、次の業務に活かせます。専用の支援ツールのなかには部下のこれまでの仕事の成績や評価を俯瞰できるものもあるので、積極的に活用することで正確なフィードバックが可能になるでしょう。
部下のモチベーションが上がる
会社の方針やチームの目標を伝え、部下の意見も積極的に取り入れる姿勢を見せることで、部下のモチベーションも上がり、チームとしての一体感が向上。安心感も強くなるでしょう。さらに1on1支援ツールを使えば、ミーティング以外でも継続して報告やフィードバックが可能になるので、もし1on1後に部下のモチベーションが下がっても素早くケアできます。
会社や部署の方針に対する疑問を解消したり、メンバーの意見をチームのアクションに反映したりすることは、経営を進めるために重要です。モチベーションアップだけでなく、離職率低下や組織力強化といった効果も期待できます。
1on1ミーティングのデメリット
1on1ミーティングには次のようなデメリットもあります。
- 上司に負荷がかかる
- 上司の力量で結果が変わる
- 効果を実感しにくい
これらのデメリットについて説明します。
上司に負荷がかかる
上司の抱える部下の人数、開催頻度によっては負担が大きくなるケースがあります。たとえば1週間に1回、30分で開催する場合、部下が10人いると毎週5時間を1on1ミーティングに費やさなければなりません。
なるべく上司に過度や負荷をかけないように、担当している部下の人数や開催頻度に注意したうえで1on1ミーティングを行うことが重要です。支援ツールを上手く活用すれば、ミーティングの準備にかかる時間や手間を大幅に削減できるため、効率的で時間対効果の高い1on1が実現できるようになります。積極的に活用しましょう。
上司の力量で結果が変わる
1on1ミーティングの成否に重大な影響を与えるのが上司のコーチング能力です。
1on1ミーティングは上司と部下が一対一でコミュニケーションをとるので、上司の話し方や聞き方次第で部下に与える印象が変化します。1on1を導入する際には、上司が部下に適切にコミュニケーションをとれるよう、1on1ミーティングの目的や進め方を理解したうえで積極的に取り組む必要があります。
なお、適切なコーチングのためには部下の仕事の情報や成績、直近の評価などについて正確に把握しておかなければなりません。1on1支援ツールを活用するなどして、部下の状況に合った適切なアドバイスができるようにしましょう。
効果を実感しづらい
1on1ミーティングで得られる効果は、部下のモチベーションアップや組織力の強化であって、直接かつ定量的に業績への影響を分析することは困難です。効果を感じられるまでにも時間がかかるでしょう。そのため、導入から数か月で1on1ミーティングをやめてしまう企業も少なくありません。
しかし、効果が出ているかわからなくても最低3か月は継続し、1on1を行った上司同士でも部下の変化を共有するといったように、積極的に1on1ミーティングの効果を観測する体制を整えることが重要です。支援ツールを利用してミーティングの効果を定点観測しておけば、1on1の効果を定量的に把握しやすくなります。上手く使いこなしましょう。
情報のブラックボックス化が起こる
1on1内での情報はブラックボックス化が起こりやすい点もデメリットとして指摘されてきました。
上司と部下との一対一でのミーティングは外部に情報を漏らさないことを前提に進められることも多いため、ざっくばらんな話し合いができる反面、それが組織全体の課題や問題の解決に本当に寄与しているのかわかりづらいケースもあるでしょう。
その場合、1on1のログをきちんと残すためのツールを用いることで、実際に話し合われた内容を人事やマネジメント層で共有可能です。
社員個人の問題はもちろん、組織全体の課題の解決に結びつけて考えられるようになるので、1on1の成果を測りやすくなるだけでなく、1on1内でやりとりした結果が業績に影響を及ぼしているか確認できるようになります。
1on1ミーティングで組織力を向上させよう
Googleカレンダーやパソコン標準の音声録音を利用してメモをとりつつ無料で1on1を行う方法もありますが、効果的な1on1ミーティングの運用管理を行うには、人事評価と紐づけられるツールの利用がおすすめです。
初期費用無料や無料トライアルプランを行っているサービスもあるので、まずはどのようなものか触れてみるといいでしょう。
1on1ミーティングには部下の成長やモチベーションを高めるなどのメリットがありますが、上司への負担増や短期的に効果を実感しづらいといったデメリットもあります。
的確に行えれば会社全体の士気を上げることも可能なため、 1on1ミーティングはツールを活用して実施することをおすすめします。
また、360度評価なども組み合わせて人事評価につなげると、なお組織の成長につながります。

BOXILとは
BOXIL(ボクシル)は企業のDXを支援する法人向けプラットフォームです。SaaS比較サイト「BOXIL SaaS」、ビジネスメディア「BOXIL Magazine」、YouTubeチャンネル「BOXIL CHANNEL」、Q&Aサイト「BOXIL SaaS質問箱」を通じて、ビジネスに役立つ情報を発信しています。
BOXIL会員(無料)になると次の特典が受け取れます。
- BOXIL Magazineの会員限定記事が読み放題!
- 「SaaS業界レポート」や「選び方ガイド」がダウンロードできる!
- 約800種類のビジネステンプレートが自由に使える!
BOXIL SaaSでは、SaaSやクラウドサービスの口コミを募集しています。あなたの体験が、サービス品質向上や、これから導入検討する企業の参考情報として役立ちます。
BOXIL SaaS質問箱は、SaaS選定や業務課題に関する質問に、SaaSベンダーやITコンサルタントなどの専門家が回答するQ&Aサイトです。質問はすべて匿名、完全無料で利用いただけます。
BOXIL SaaSへ掲載しませんか?
- リード獲得に強い法人向けSaaS比較・検索サイトNo.1※
- リードの従量課金で、安定的に新規顧客との接点を提供
- 累計800社以上の掲載実績があり、初めての比較サイト掲載でも安心
※ 日本マーケティングリサーチ機構調べ、調査概要:2021年5月期 ブランドのWEB比較印象調査
