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ライブコマースとは?概要・特徴・国内サービス

最終更新日:(記事の情報は現在から2342日前のものです)
最近動画サイトなどで話題になっている「ライブコマース」について、基本的な特徴や注目すべき点について解説します。また中国などの海外での成功を受けて、国内で展開されはじめたライブコマースのサービスについても紹介します。

近年はさまざまなインターネット広告がありますが、FacebookをはじめYoutubeやInstagram(インスタグラム)などの各種SNSにおいて、動画やライブ放送を利用した商品プロモーションを行う企業が増えてきました。

特にリアルタイムで生放送の動画を配信し、そこで効果的なプレゼンテーションをすることで商品やサービスを売り込む手法を「ライブコマース」と呼び、日本では新しいセールス手法として注目を集めています。

このライブコマースについて、基本的な特徴やメリットについて説明していきます。

ライブコマースとは

ライブコマースとは、ネット上のさまざまな媒体でライブ放送を行い、そこで商品やサービスを紹介しながら販売まで行う手法をいいます。

特にタレントやその業界の有名人など影響力をもつ人、すなわちインフルエンサーを起用することにより、自社の商品やサービスによい印象を与えることで、実際に視聴者に購入してもらうという方法がとられることが多いようです。

文字だけではイメージがつきにくいかと思います。以下がライブコマースの具体例になります。

ライブコマースで何ができる?特徴は?

ライブコマースはアメリカや中国を中心に発展してきた販売手法ですが、やり方さえ間違えなければ、どんな商品でも売ることができるとさえ言われています。

その理由は、これまでのWEBサイトのような、テキストとイメージ画像のみで商品の魅力を説明する手法と違い、視聴者が実際に商品やサービスを利用している様子を動画として確認することができるためです。

そのため視聴者との間に信頼関係を構築しやすく、企業側から一方的に情報を提供するよりも、高い成約率を得ることができる手法であるとされています。

他にライブコマースの特徴として、以下の点に注目すべきでしょう。

配信者とのリアルタイムコミュニケーション

ライブコマースでは、配信者はインターネットの特性を利用して視聴者とリアルタイムでコミュニケーションをとることができます。

その場で視聴者の質問をピックアップして答えることができるのに加え、相手の反応を確認しながら説明の仕方や演出方法などを変えることができます。これによって短時間で企業と顧客の信頼関係の構築が可能になります。

EC特有の不安の解消

これまでのECサイトを利用した商品売買では、購入側は実際に商品を手にとって確認することができず、実際に商品が届くまではそれが本当に自分が必要とするものなのか、確信をもつことができませんでした。

一方、ライブコマースでは提供する商品を出演者がその場で使って見せることができます。そのため視聴者は自分が使っている姿をイメージしやすくなり、購入前に具体的な商品やサービスの内容を把握することができるようになります。

購入までのスムーズな流れ

ライブコマースはインターネット上の動画サイトや専用アプリを使って配信されることがほとんどです。そのため、たとえライブ放送の途中であっても、目当ての商品やサービスにすぐにアクセスして、スムーズに購入することができます

多くの場合、配信されている動画の下に購入ページへのリンクが貼られてるため、興味をもったらすぐに商品ページに行って詳細を確認し、そのまま必要事項を入力して購入することが可能です。事前にクレジットカードの登録をしておけば、購入まで数秒しかかからないというサービスもあります。

ライブコマースはなぜ注目されているのか

ここではライブコマースが注目されている理由について、簡単に説明します。

芸能人・インフルエンサーの使用

上述のように、多くのライブコマースでは、芸能人や有名人、あるいはその業界のパイオニアにあたる人物などを起用しています。

こういった人々はインフルエンサーと呼ばれ、インフルエンサーが紹介する商品やサービスは信頼できると考える一定のファンをもっています。
インフルエンサーに商品を紹介してもうことによって、彼らのファンを取り込むことができます
加えて、そういったファンの人々が口コミなどで商品・サービスを紹介してくれることによるプロモーション効果も期待できるでしょう。

C to Cで商品の良さが伝わりやすい

いわゆる「マス広告」などでは、どうしても企業が顧客に対して一方的に商品やサービスの提供を行うという構図になります。そのため購入側からすれば、相手の顔が見えない不安感を常に持ち続けなければなりません。

しかしライブコマースでは、視聴者はカメラの前で実際に商品やサービスのプレゼンテーションをする「人」に対して信頼できるかどうかを判断できるようになります。また配信者は商品のよさを直接的に伝えられるようになりますから、配信者と消費者の情報の非対称性を減らすことが可能になります。

海外での成功

すでにアメリカや中国などの海外で成功している手法であることは注目すべき点であるといえます。特に中国においては、いわゆる「網紅(ワンホン)」と呼ばれるインフルエンサーがライブコマースを通じて商品を紹介し、年間何億円もの売上を達成しています。

実際の成功事例がたくさん紹介されているため、日本でも同じような手法で成功を目指す企業が増えてきているわけです。

実はあの「アマゾン」も参入していた

いまやインターネットでの商品購入には欠かせない存在となっているアマゾン(Amazon)ですが、実は同社も2016年3月から生放送でのTVショッピングのスタイルを試験的に導入し、ライブコマースに参入していました。

「Style Code Live」という生放送の番組であり、視聴者がリアルタイムで質問やフィードバックを行うことができるものでしたが、残念ながら2017年の7月に終了が決まったようです。あくまでも実験的な試みだったようですが、ECサイトの巨人ともいえるAmazonが撤退した事実は、多くの方に驚きをもって迎えられました。

ライブコマースの国内サービス

最後に国内で利用できるライブコマースのサービスについて、代表的なものを紹介していきます。

メルカリチャンネル

メルカリチャンネルは、スマートフォンから簡単にモノの売買ができる有名サイト「メルカリ」が提供しているライブコマースシステムです。視聴者はチャンネル配信者にリアルタイムで話しかけたり質問をすることができるため、直接的に紹介される商品やサービスについて確認することができます。

欲しい商品があれば、画面下にある箱ボタンをタップすることで詳細が確認でき、そのまま簡単に購入することが可能です。

Live Shop!

Live Shop!とは、ライブ配信に出演しているモデルのファッション・メイクを参考にしながら、今流行の商品をリアルタイムで購入することのできるライブコマースアプリです。

「ライブ配信 × コマース × インタラクティブ」をコンセプトに、コーディネートの提案やメイクのポイントなどをライブ配信しながら、さまざまな商品のリアルタイム購入を可能にしています。

BASE LIVE

BASE LIVEは、ショップとコミュニケーションしながら買い物ができるライブコマースアプリです。毎日10時~21時59分の間にさまざまなショップオーナーが自分のお店の商品を紹介し、実際に販売しています。

売り手であるオーナーと買い手が、直接コミュニケーションをとりながら、商品の特徴やメリットなどを紹介・把握できるため、店先で直接やりとりする感覚で買い物ができます。

SHOW ROOM

SHOW ROOMは、本来アイドルやタレントの生放送がストリーミング配信されている、無料視聴アプリですが、ユーザー自身も生放送の配信ができるため、ライブコマースの媒体として利用することもできます。

配信可能時間は5:00~24:00であり、配信時間には年齢制限などもありますので、利用する際はしっかりとそのような注意点をチェックしておきましょう。

Mimi TV

Mimi TVは、女性のメイク、ヘアアレンジ、ネイルなどに関する情報を、出演モデルがわかりやすく紹介している動画アプリです。トレンド情報やプロ直伝のメイク術、コスメ紹介など、動画ならではさまざまな情報を配信しています。気になるものがあれば、そのまま購入することができます。

Laffy

Laffyはハンドメイド作家を中心としたクリエイターが、生放送で作品やその制作プロセスを配信しながら、その場で視聴者に販売もできるサービスです。作家自ら作品の魅力を伝えられ、視聴者側も実際にそれが作成される過程を確認して、納得のいったものを購入できる点が魅力です。

me & stars

me & starsは、有名人が生配信で商品などをオークション形式で販売するサービスです。トランスコスモス株式会社が俳優の山田孝之氏とともに設立したことで話題となりました。世の中に影響力をもつ人々がファンに対して、世の中に流通していない特別なモノや阿智圏をライブ動画を通じて配信することを目的にしています。

自社に最適のライブコマースを!

最近話題になっているネットを使った販売手法であるライブコマースについて説明してきました。現在さまざまな媒体でサービスが開始されていますが、それぞれのサービスで扱っている商品やコンセプトには違いがあります。

もし自社商品をライブコマースで販売するのであれば、どのようなサービスと相性がいいのかを調べつつ、ライブ放送による商品の販売について自社なりに研究をすることをお勧めします。

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