製造業向けのグループウェア比較9選!導入事例、課題と解決策

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グループウェアは製造業が抱えるコミュニケーション不足という課題を解決する有効なツールです。その課題と解決策と効果を最大化するためのユーザー活用法を事例から解説するとともに、クラウドを中心としたおすすめサービスを紹介します。

グループウェアには多くの種類があり「どれを選べばいいか」迷いますよね。後から知ったサービスの方が適していることもよくあります。導入の失敗を避けるためにも、まずは各サービスの資料をBOXILでまとめて用意しましょう。
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製造業におけるDXと課題

少子高齢化が深刻な問題となり、顧客の嗜好が多様化する現代では、従来の手法で製造業が生き残っていくことは困難です。市場の変化に柔軟に対応する体制作りが企業に求められています。

変化する日本の製造業

現代の市場に対応するひとつの解決策が多品種少量生産への移行であり、生産管理の合理化・効率化です。必然的に、生産拠点の統廃合や移転・分散に加え、M&Aによる経営再編も見られるようになりました。

もうひとつの解決策として、新たな市場開拓を目的としたグローバル化があります。それに伴って生産拠点の海外進出や現地販売網拡大も進められるようになりました。

グローバル化によって競合相手は国内だけにとどまらなくなり、国際市場の変化へ柔軟に対応するよう変化してきています。

製造現場の課題はコミュニケーション・情報共有

製造業界の課題に共通している要素として次の点があげられます。

  • コミュニケーションに時間がかかる
  • 指示内容や情報が行き渡らない
  • ムダな会議が多い

実際、経済産業省の調査でもコミュニケーション・情報共有の欠如が、製造業での課題として筆頭に挙げられているようです。

この課題を解決し、高品質を維持しながらコストを抑え、市場の変化にスピーディな対応をしていくツールとして グループウェア が注目されています。

製造業とDX

製造業に関わらず、さまざまな企業でDXが進行しています。DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、単にITツールを導入するだけでなく、デジタル技術を活用して業務プロセスやビジネスモデル、さらには企業文化そのものを変革し、競争優位性を確立する取り組みを指します。

特に製造業では情報共有のためにグループウェアの導入が注目を集めていますが、その他にもITシステムの導入が必要だと考えられます。

製造業のグループウェア導入事例

組織内のコミュニケーションを円滑にし、情報共有を実現するグループウェア。しかし、組織内の関係者全員が活用することによって、はじめてその効果が現れるといっても過言ではありません。

そのためには、目的に合致した使いやすいグループウェアを選択し、定着させていくための工夫が必要になります。それを実現させた導入事例を紹介しておきましょう。

自然発生的にグループウェアを定着させたD社
企業名:D社事業内容:特殊精密工具の製造・販売

精密機器を製造するための特殊精密工具をオーダーメイドに近い形で製造・販売するD社では、全社的に情報共有を行うプラットフォームを持っておらず、顧客ニーズに素早く対応していくため、グループウェアの導入を決定しました。

だれでも使えるグループウェアの選定

多くの製造業同様、コミュニケーション不足による非効率という課題を抱えていた同社では、早速、導入すべきグループウェアの選定を行いました。D社において重視されたのは「必要十分な機能」「だれでも使えるインターフェース」でした。

ITスキルの高くない比較的高齢の技術者も多数在籍しており、全社的な活用を前提とした場合、だれでも簡単に使えることは絶対条件だったようです。

活用例を公開して自由に使わせる

現場を含めた全社的な活用を推進したい同社は、あえて研修を行わず便利に使える活用例をどんどん公開し、従業員には自発的な活用を期待するにとどめていました。

この活用例で、グループウェア定着に貢献したのが「ワークフロー」です。

ほぼオーダーメイドで生産を行う同社では、顧客の要望に沿った製品に仕上げるため、営業と現場のやり取りが頻繁に発生。都度、上長の承認が必要な状況であり、これが非効率の原因になっていました。

これをスピーディに効率的に実行できることが浸透すると、自然発生的に全社的な活用がはじまりました。

グループウェアの存在意義が浸透

全社的な活用がはじまると、グループウェアの存在意義が浸透するようになり、情報共有基盤として有効であるという共通認識が生まれました。現在では、重要な情報は「グループウェアに載せる」「グループウェアを見る」のが当たり前となっています。

おすすめグループウェアの比較表

多様なグループウェアが提供されており、機能や使いやすさ、料金体系もさまざまです。ここでは、おすすめのグループウェアを比較表にまとめ、導入検討の際に役立つポイントを整理しました。

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一覧で料金・機能を比較したい方にはBOXILが作成した比較表がおすすめです。各社サービスを一覧で比較したい方は、下のリンクよりダウンロードしてください。

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※資料数は、BOXILでの掲載状況によって増減する場合があります。

製造業界向けグループウェア比較2選

おすすめの製造業界向けグループウェアを紹介します。

Microsoft 365 (旧称 Office 365)

  • IT管理の手間を大幅に削減
  • 災害や事故に強い、安全で安心な環境
  • Dynamics 365で製造業に特化

Microsoft 365 は、Officeシリーズを中心に扱ったマイクロソフト社のグループウェアです。

クラウドサービスのため、常に最新版にアップデートされており、システム管理者が行うバージョンアップやセキュリティ更新プログラムの適応など、煩雑なIT管理の手間も削減します。

Lista

  • 製造業のために開発されたグループウェア
  • 1ライセンス490円(税抜)から利用可能
  • 顧客管理にも活用できる

Listaは、中小製造業向けのクラウド型情報共有・コミュニケーションツールです。

開発元のテクノアは他にもさまざまな製造業向けのシステムを開発。社内チャットやカレンダー、掲示板、プロジェクト管理といった製造業に必要な機能を搭載されており、製造工程を見える化して納期管理、工程管理、不良・歩留まり改善といった効果に期待できます。

製造業以外にもおすすめのグループウェア比較7選

事例でも紹介したとおり、グループウェアは関係する人々が、全員活用することによって、はじめてその効果を発揮します。そのためには要件を満たす、使いやすいグループウェアを選択する必要があるでしょう。

製造業におすすめのグループウェアを厳選して紹介します。

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また、こちらからはグループウェアの人気ランキングや、評判・口コミもチェックできます。あわせてチェックするとよいでしょう。

グループウェアの人気ランキングをチェック

Garoon

  • 経営に直結する指標を一元管理
  • 時代に合わせて進化したグループスケジューラー
  • 組織横断型のプロジェクトを支援

Garoon は、全社の情報を集約して共有し、チームの力を最大限に高めるクラウドのグループウェアです。

これまで使ってきたグループウェアからの移行にも対応しており、サポートが必要な場合にはデータ移行の依頼も可能。

プロジェクト進行に必要なディスカッション、共有ToDo、ファイル共有を集約し、個人のスケジュールを管理できるのもちろん、会議室をはじめとした施設の予約、他ユーザーの予定を確認できます。

Google Workspace

グーグル・クラウド・ジャパン合同会社
  • 搭載する各機能がシームレスに連携
  • 小規模企業から大企業まで規模問わず対応
  • 社内外とのコラボレーションを強化

Google Workspace は、世界各国の主要企業で導入実績をもつクラウドグループウェアです。ドキュメントやビデオ会議、チャットなどの機能を搭載し、社内外とのやり取りも共同作業も一元管理できます。

モバイルアプリにも対応し、2要素認証によるSSO、エンドポイント管理などにより、情報漏えいやサイバー脅威に対策可能です。Gmailといった使い慣れたツールをビジネス利用できるのも魅力です。

J-MOTTOグループウェア

  • 1ユーザー月額200円(税抜)から利用でき、26機能を提供
  • 約4,000社導入のノウハウを持つサポート体制
  • 高度な運用環境と強固なセキュリティ対策

J-MOTTOグループウェア は、desknet’s NEOの容量を抑え低価格で提供するグループウェアです。

ビジネスに役立つ26種類のアプリケーションを標準搭載しており、導入してすぐ効果を発揮。セキュリティ対策やサポート体制も強固で、中小企業を中心とする約4,000社、14万人のビジネスパーソンが活用しています。

※出典:リスモン・ビジネス・ポータル「 クラウド型グループウェアならJ-MOTTO 」(2025年6月10日閲覧)

desknet's NEO

  • ビジネスに役立つ27以上の機能が標準搭載
  • スマートフォン&タブレットでも快適操作
  • 5名のオフィスから数万名の大規模まで

desknet’s NEO は、組織内の情報共有とコミュニケーションの改善に役立つ27以上のアプリケーションを標準搭載した、Webグループウェアです。

数名規模から数万名規模まで、すべてのユーザーに最小のコストで最大の導入成果を発揮します。

スケジュールやインフォメーション、ウェブメールといった基本的な機能に加え、本格ワークフローや社内ソーシャル、グローバル設計に対応した機能を標準で搭載し、日本企業の商習慣にもマッチしているのも国内メーカーならではです。

※出典:ネオジャパン「 【公式】desknet’s NEO- ノーコードでさらに進む業務改善 」(2025年6月10日閲覧)

  • 1,800社、35,000人が使用するグループウェア
  • カレンダー、チャット、掲示板など豊富な機能
  • チームの予定をひとつのカレンダーで確認できる

クロジカスケジュール管理はカレンダー機能を軸として、チーム間のコミュニケーションを円滑にするグループウェアです。

1ユーザーあたり月額500円(税抜)を支払えば、カレンダーに加えてチャット、掲示板、ワークフローといった機能も利用可能です。直感的に操作できるインターフェースで、一般的なグループウェアより機能も少ないので簡単に使用できます。

※出典:TOWN「 クロジカ | スケジュール管理 – チームの日程調整や予定共有を簡単に。 」(2025年6月10日閲覧)

  • 簡単な操作でだれでも活用できる
  • さまざまなタイプの企業に適応
  • 充実の運用面フォロー

WaWaOffice for Workspace Organizer は、企業内LANを活用して情報共有やコミュニケーションの効率化を図るグループウェアです。

クラウド環境を活用し、導入コストを大幅削減できる ASP も提供。

グループウェア WaWaOffice を中心に、オプションのワークフロー WaWaFlow 、簡易データベース WaWaD-Be 、営業日報管理 WaWaFrontier を連携できるほか、既存のシステムとの連携をCSVで行えます。

シンプルな画面で直感的に操作できることから、だれでも簡単に使用できます。

  • Google Workspaceと連携することで、標準機能で補えない業務領域を補完できる
  • Google Workspaceのユーザー情報やセキュリティ機能を共通利用可能
  • 30日間無料で試せる

rakumo for Google Workspace は、Google Workspaceと連携し、対応業務の領域を広げられるクラウド拡張ツールです。

Google Workspaceのアカウント情報や設定をそのまま反映させながら、Google Workspaceがカバーしきれない組織階層型カレンダーやアクセス権限設定が可能な社内掲示板、稟議 ・ 経費精算 ・ 勤怠管理などの業務領域をrakumoがサポートし、さらに使いやすく進化させます。

製造業での導入実績も複数あります。

【番外編】製造業に役立つおすすめサービス

製造業に役立つおすすめサービスを紹介します。

Buddycom

株式会社サイエンスアーツ
  • 端末に顔を向けるだけで通話可能
  • 音声、映像、文字のやり取りに同時対応
  • 端末ごとに設定した言語に自動翻訳

Buddycom は、グループ通話で情報共有をサポートしてくれるコミュニケーションアプリです。距離や別階層など場所に影響されずにやり取り可能です。会話は自動で文字化され、音声で読み上げたりチャットで返信したりできます。

端末画面に顔を認識させることで通話でき、端末の操作が難しい現場や手を離せない現場などで役立ちます。複数言語でのやり取りを、個別設定した言語へ音声と文字で一斉に翻訳可能です。やり取りは同時保存されるため、音声の聞き逃し時も確認できます。

グループウェア導入はクラウドかオンプレミスか

上述のように、グループウェアの選定ポイントには「必要な機能を備えているか」「使いやすいインターフェースを持っているか」などを挙げられますが、大前提として、導入形式を決定しなければなりません。

具体的には、クラウド環境にアクセスして利用するSaaS型グループウェア、社内のサーバーにシステム構築してアクセスするオンプレミス型グループウェアがあります。

初期費用の安価なSaaS型が主流になりつつありますが、それぞれの メリット を個別に見てみましょう。

クラウドのメリット

クラウド型のグループウェアは、初期費用が安価もしくは無料な点を最大のメリットとするほか、次のようなメリットもあります。

  • ランニングコストが安価
  • 素早く導入可能
  • インターネット環境があればアクセス可能
  • 常に最新版が利用でき、システムメンテナンスの必要がない

オンプレミスのメリット

これに対して、オンプレミス型のメリットとしては次のものが挙げられます。

  • 自社の要件にあわせた柔軟なカスタマイズが可能
  • トータルコストがクラウド型よりも安価なケースも

オンプレミス型では、社内にシステム構築を行うため、初期費用が高額になるデメリットがありますが、グループウェアを利用する人数によっては、トータルコストが安くなる場合もあります。

たとえば、2,000人規模の企業がクラウド型を利用する場合、1ユーザー500円/月だと1年間の利用料は1,200万円となり、利用年数によってはオンプレミス型の方が低コストな可能性もあります。

企業規模や利用年数などを考慮し、総合的に判断するのが重要でしょう。

市場変化に対応するコミュニケーションが必須

日本の製造業は、これまで現場改善を重ねることで発展を遂げてきました。しかし、市場環境が変化する現代においては、従来のやり方を続けていくだけでは生き残りが難しくなっています。

この状況を打開するため、多くの企業が市場変化への柔軟な対応を目指し、業務効率化やグローバル対応を模索しています。これらの実現に不可欠なのが、コミュニケーションと情報共有です。

グループウェアの活用は、これらを実現するための有効な手段となります。そして最も重要なのは、グループウェアを単なるツールとしてではなく、全社的な課題解決のために活用するという強い意志だと言えるでしょう。


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