ジョブ管理ツールおすすめ比較!料金やメリット・選び方のポイントなどを解説

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ジョブ管理ツールとは?
ジョブ管理ツールとは、コンピュータ上で実施される大量のプログラムや、バッチ処理といった「ジョブ」を一括管理できるツールです。ジョブの自動実行やスケジュール管理をはじめ、異常発生時のアラート・ログ保存などが可能です。
社内にジョブ管理ツールを導入することで、定期的なタスクのスケジュール管理や複数タスクの依存関係の管理などを効率化できます。システムやネットワークの負荷を抑えつつタスクをスムーズに実行できるので、担当者の負担も軽減できるでしょう。
ジョブ管理ツールの選び方
ジョブ管理ツールを選ぶ際は、次の流れで自社に合ったサービスか確認しましょう。
- ジョブ管理ツールの導入目的を確認する
- ジョブ管理ツールの機能を確認する
- ジョブ管理ツールを導入する際の注意点を確認する
- ジョブ管理ツールの料金・価格相場を確認する
ジョブ管理ツールの導入目的を確認する
まずは、ジョブ管理ツールの導入目的を明確にする必要があります。そのうえで、必要な機能や操作性、拡張性などを備えたサービスを選びましょう。
導入目的 | 詳細 |
---|---|
手軽にジョブ管理を効率化したい | 基本的な機能を網羅したシンプルで軽量なツールがおすすめ |
複雑なジョブの依存関係を管理したい | 高度な依存関係管理機能と、柔軟なスケジュール設定が可能なツールがおすすめ |
インフラ全体の自動化と統合管理が必要 | ITインフラの自動化や管理に対応した、統合運用管理ツールがおすすめ |
上記はあくまでも一例であり、まずは自社のIT運用環境と課題を明らかにすることが重要です。解決すべき問題・課題に応じて、導入するツールを絞り込む必要があります。
ジョブ管理ツールの機能を確認する
ジョブ管理ツールでできること、利用できる機能は次のとおりです。上記の導入目的・課題をどのように解決できるか確認し、必要な機能が実装されたツールを選びましょう。
機能 | 詳細 |
---|---|
スケジュール管理 | 指定日時や特定の間隔でジョブを実行する機能。日次・週次・月次の実行や、特定の条件に基づく柔軟な設定が可能 |
依存関係管理 | タスク間の優先順位や実行順序を管理できる機能。実行トリガーの組み合わせや特定の実行計画の運用も可能 |
リアルタイム監視 | ジョブの進行状況や、実行ステータスをリアルタイムで確認する機能 |
エラー通知 | ジョブ実行中のエラーを検知し、管理者に通知する機能 |
ログ管理 | ジョブの実行履歴を保存・表示し、トラブルシューティングや業務改善に役立つデータを提供する機能 |
負荷分散 | システムリソースを最適化し、複数ジョブの同時実行を調整できる機能 |
アクセス管理 | ユーザーごとに権限を設定してシステムのセキュリティを確保し、不正アクセスや誤操作を防止する機能 |
ジョブ管理ツールの注意点を確認する
ジョブ管理ツールを導入する際、失敗しないために次の項目も確認しておきましょう。
確認事項 | 詳細 |
---|---|
ジョブ設定の方法 | ジョブ設定がしやすく、登録内容のチェックが簡単にできるか確認する |
ジョブ設定の柔軟性 | 状況やニーズの変化に応じて、柔軟にジョブの設定を変えられるか確認する |
対応できる運用環境 | 対応OSや対応クラウドサービスなどを確認する |
拡張性 | システム規模の拡大にも、柔軟に対応できるか確認する |
操作性 | 管理画面がわかりやすく、必要な機能を呼び出しやすいか確認する |
カスタマイズ性 | スクリプトやプラグインによるカスタマイズが可能か確認する |
サポート体制 | サービスベンダーから十分なサポートを受けられるか確認する |
連携サービス | 連携できるツールやアプリ・システムは何か確認する |
ジョブ管理ツール の料金・価格相場を確認する
自社のニーズに応じて、納得できる料金プランで利用できるかも確認しましょう。ジョブ管理ツールはオンプレミス型の場合、導入に数十万円から数百万円かかるケースも珍しくありません。ライセンス費用とサーバー・ハードウェアの購入費用を含むため、多額の費用負担が発生します。
一方、クラウド型の場合は、月額10,000円程度から利用できるサービスもありますが、100,000円以上かかるシステムもあります。実行ジョブ数に応じた課金が必要な場合もあるので、事前によく確認しておきましょう。基本無料で使えるオープンソース型のツールもあります。
ジョブ管理ツールのおすすめ比較
おすすめのジョブ管理ツールを紹介します。それぞれのツールの機能や強み・ベンダーのサポート内容などを確認し、自社の環境やニーズに合ったものを選択することが大事です。興味のあるツールに関しては、積極的に問い合わせや資料請求をしてみましょう。
JobStar - BIPROGY株式会社
JobStarはシステム運用業務を自動化し、一元的に管理できるツールです。ジョブ管理に必要な機能が充実しており、ジョブネットの登録やスケジューリングをはじめ、予実管理なども広くカバーしています。
「マネージャ」「エージェント」「クライアント」「ユーティリティ」の4つのパッケージで構成されており、必要なライセンスはマネージャとエージェントのみです。わかりやすいインターフェースで使いやすく、必要な機能を呼び出しやすいのも特徴で、システムごとに実施する運用プロセスの自動化に役立ちます。
WebSAM JobCenter - 日本電気株式会社
WebSAM JobCenterは、NECが提供しているジョブ管理ツールで、業務システムにおける各種バッチ処理やデータ連携処理を、効率的に管理・運用できるソリューションです。主に大規模なシステム運用を対象としており、複雑な業務フローを自動化・最適化することで、運用コストや作業ミスの削減に寄与します。
ジョブスケジュールの設定や依存関係の管理、リアルタイムの進捗監視などに対応しており、複雑な業務プロセスを視覚的に把握しやすいのが特徴。大規模な企業システムでの導入例もあり、高負荷環境下でも安定して動作し続けられるのも強みです。
Job Director R16 - セイ・テクノロジーズ株式会社
Job Director R16は、業務の自動化・効率化を目的としたソリューションで、ジョブ管理に特化した機能が充実しています。多様な業務システムに対応しており、ジョブスケジュールの設計・実行・監視を一元的に管理可能。
シンプルな操作性と柔軟性を兼ね備えており、管理者の運用負荷を軽減できます。クラウドサービスやRPAなど、新たなテクノロジーの登場に応じて、ベンダーから効率的な活用方法の提案も受けられます。
POLESTAR Automation - 株式会社ワイドテック
POLESTAR AutomationはITインフラの運用自動化ツールで、構成管理とジョブスケジューラー機能が利用できます。構成情報の管理やバックアップの作成・パッチの適用・レポーティングといった、繰り返しの起こりやすい作業の自動化が可能です。
OSやCPU・アプリケーションなど、デバイスの構成情報を定期的に収集しデータベース化が可能で、必要なタイミングで可視化できるのも特徴。さらに監視・資産管理・ITSM(インシデント管理)などさまざまなツールと連携し、任意に自動化の範囲を拡張できます。1,000種類を超えるサンプルジョブを活用できるので、導入後スムーズに運用・自動化を始めたい企業におすすめです。
LoadStar Scheduler - 株式会社ヴィンクス
LoadStar Schedulerは、マニュアル不要で高度なジョブ設計ができるツールで、ドラック&ドロップで直感的にジョブ操作が可能です。カラフルなアイコン表現や、進捗インジケータ表示により、ジョブの状態を一目で把握。業務処理やスケジュールの効率化を通じて、運用コストの削減や業務品質の向上をサポートします。
Manager・Agentそれぞれのライセンスに加えて、年間保守サポートを契約しておけば、製品のバージョンアップ時に最新バージョンの提供を受けられます。
Senju Family / mPLAT - 株式会社野村総合研究所
Senju Family / mPLATは、野村総合研究所(NRI)が提供する統合運用管理ソリューションです。ITシステムの運用監視やシステム運用の自動化を支援するプラットフォームとして、ITインフラの効率的な運用をサポートします。ジョブ管理・システム監視・IT資産などの一元管理が可能で、IT全体の可視化により運用精度を向上できます。
ジョブスケジュールや障害対応の自動化機能により、ヒューマンエラーの削減と業務時間の短縮が可能。個別の業務要件や、システム規模に応じた柔軟なカスタマイズが可能で、事業の成長に伴い柔軟に規模を拡張できます。システムやジョブのステータスをリアルタイムで監視し、障害発生時には速やかに通知されます。
Job Arrager for Zabbix - 株式会社大和総研
Job Arrager for Zabbixは、Zabbixと連携してジョブ管理を実行できるツールです。Zabbixはサーバーや各種アプリケーションの監視・追跡が可能な、オープンソースの統合監視ソフトウェアで、世界中で導入・運用されています。
Job Arrager for ZabbixはZabbixユーザー向けに設計された、手軽で拡張性のあるソリューションです。監視機能とジョブスケジュール管理の統合により、システム運用の効率化・自動化を実現できます。簡単にジョブフローの設定・管理ができるのに加えて、複雑な依存関係にも対応でき、ジョブの実行を強力にサポートします。
Hinemos - NTTデータ先端技術株式会社
Hinemosは、エンタープライズシステムの監視やジョブ管理、運用の自動化を実現できる統合運用管理ソフトウェアです。監視・ジョブ機能をワンパッケージで提供しており、運用業務の定型化・自動化を実現するための豊富な機能が実装されています。
オンプレミス・クラウド環境ともに、さまざまなITインフラに対応できる拡張性を有しているのが特徴。複雑な業務処理にもスムーズに対応できます。さらにプラグイン形式で機能を追加できるので、個別のニーズに合わせて柔軟に運用できるのも強みです。
Fujitsu Software Systemwalker Operation Manager - 富士通株式会社
Fujitsu Software Systemwalker Operation Managerは、富士通が提供しているジョブ管理ツールで、業務の自動化・効率化を支援します。基幹業務からITインフラ全体の運用まで対応でき、オンプレミスやクラウド環境を含む、多様なシステムで活用できます。
ジョブのスケジュール設定から依存関係管理、エラー時のリカバリ処理を簡単に実行可能で、複雑な業務フローにも対応しています。大規模な導入環境での実績も多く、サービスベンダーによるサポートを受けられます。APIや他システムとの連携機能を活用すれば、既存のシステムともスムーズに連携できます。
ジョブ管理ツールを利用するメリット
ジョブ管理ツールを導入するメリットは、主に次のとおりです。
- 業務の全体像が把握できるようになる
- ヒューマンエラーやミスを削減できる
- 人的リソースの最適化を図れる
それぞれ詳細にみていきましょう。
業務の全体像が把握できるようになる
ジョブ管理ツールを導入することで、ジョブの全体像が一目で把握できるようになります。タスクの進捗状況をリアルタイムで可視化し、それぞれの依存関係やスケジュールを整理できるので、業務効率が改善できるでしょう。
また、複雑なプロジェクトでもタスクを細分化し、担当者や期限を明確化することで、作業漏れや遅延を防げます。特に、プロジェクトマネージャーは業務全体の流れを把握しやすくなり、計画の見直しやリソースのスムーズな再分配が可能です。
ヒューマンエラーやミスを削減できる
ジョブ管理ツールは、ヒューマンエラーの削減にも貢献します。手作業でのジョブ管理は、どうしても設定ミスや確認漏れが発生してしまいます。ジョブ管理ツールを活用すれば、エラーのリスクを軽減できるのに加えて、作業の正確性も向上するでしょう。
一度設定したスケジュールや依存関係を自動化すれば、手動操作の頻度も減らせます。また進行状況や結果を記録することで、過去の作業を参照しながら、新たなジョブを効率的に始められるのもメリットです。
ジョブ管理ツールを利用するデメリット
ジョブ管理ツールは多くのメリットがある一方で、次の点には注意しなければいけません。デメリットをよく理解したうえで、きちんと対策を立てておきましょう。
ジョブ管理ツールを導入しても、実際に業務で利用が定着するまでには、相応の手間がかかります。ツールの操作方法を必要な人員が習得するためには、トレーニングやマニュアルの整備が欠かせません。新しいシステムに慣れるまでは、従来のやり方と並行せざるを得ない場合も多く、作業の重複や混乱が発生する可能性があります。
また、ツールを適切に利用するには、初期設定や運用ルールの整備が求められますが、細かすぎると逆に管理の負担が増えてしまい、業務効率化の障壁になる場合もあるでしょう。導入前にしっかりと計画を立て、全員がスムーズに運用をスタートできる環境を整えることが大事です。
ジョブ管理ツールでプログラムの管理工数を削減する
ジョブ管理ツールの活用により、手作業でのジョブの進捗確認から、リソースの配分・スケジュール調整など、多くの時間と労力を要する作業を自動化できます。タスクの依存関係や優先順位を視覚的に確認できるため、調整作業や修正対応もスムーズになるでしょう。プログラムに関わる担当者間での情報共有が容易になり、意思疎通の手間も省けます。
導入するジョブ管理ツールを選ぶ際には、次のポイントを意識しましょう。
- 必要な機能が網羅されているか
- 現場の担当者にとって使いやすいツールか
- 必要に応じて柔軟に機能の拡張やカスタマイズができるか
- 十分な費用対効果が望めるか
- サービスベンダーのサポート体制に問題はないか
ジョブ管理ツールをより深く検討したい方は、各ベンダーのサービス資料を請求し、比較・検討するとよいでしょう。