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IoTプラットフォームおすすめ比較13選!料金やメリット・選び方のポイントなどを解説

最終更新日:(記事の情報は現在から49日前のものです)
BOXILでは、IoTプラットフォームのおすすめを、料金や選び方のポイントとともに紹介します。導入のメリットやデメリットも解説するので、ぜひ参考にしてください。気になるサービスがあれば、資料請求や問い合わせをしてみましょう。

IoTプラットフォームとは?

IoTプラットフォームとは、IoTデバイスやネットワークを、クラウド上でつなぐ基盤となるシステムです。

クラウド環境において、IoTデバイスの相互接続をはじめ、監視・データ収集・分析・自動アップデートなどが可能になります。従来のプロセスを自動化するだけではなく、データを活用して新たなインサイトを得られるようになり、企業のイノベーションの促進に寄与します。

汎用的に活用できるプラットフォームや、特定の業界・職種に特化したプラットフォームなど、多くの形態で利用可能です。いずれも高度なセキュリティ機能や柔軟なスケーラビリティを備えており、企業の規模やニーズに応じて柔軟に対応できます。

IoTプラットフォームの選び方

導入するIoTプラットフォームを選ぶ際は、次の流れで自社に合った製品・サービスか確認しましょう。

  • IoTプラットフォームの種類を確認する
  • IoTプラットフォームの機能を確認する
  • IoTプラットフォームを導入する際の注意点を確認する
  • IoTプラットフォームの料金・価格相場を確認する

IoTプラットフォームの種類を確認する

まずは、IoTプラットフォームの導入目的を明確にする必要があります。そのうえで、どういったサービスを選ぶべきか検討しましょう。多くの企業がIoTプラットフォームを導入する目的は、主に次のとおりです。

導入目的 種類
IoTデバイスを用いて業務プロセスを最適化したい データ管理・分析が得意なプラットフォームを選ぶ
IoTデバイスを安全かつ効率的に運用したい デバイス管理に強みをもつプラットフォームを選ぶ
IoTを活用して新規サービスや製品を開発したい アプリケーション開発も可能なプラットフォームを選ぶ

IoTプラットフォームの機能を確認する

IoTプラットフォームでできることや、利用できる機能は次のとおりです。導入目的を達成できる機能を有した製品・サービスか、きちんと確認しておきましょう。

機能 詳細
デバイスの接続・管理 IoTデバイスの登録・認証・各種設定・監視を一元的に管理できる機能
データ収集・蓄積 各デバイスからのデータをリアルタイムで収集し、適切に保存・処理できる機能
モニタリング 収集したデータをダッシュボードやグラフなどで視覚的に表示し、デバイスの状態やパフォーマンスをリアルタイムで監視できる機能
データ分析・予測分析 蓄積したデータを多角的に分析し、傾向の把握や将来予測ができる機能。機械学習アルゴリズムの活用により、高度なユースケースにも対応できる
アクション自動化 事前に設定したトリガー条件に基づき、デバイスの操作やプロセスを自動実行できる機能
遠隔制御 接続しているデバイスを遠隔で制御できる機能
自動アップデート 各デバイスのソフトウェアやファームウェアを自動でアップデートできる機能
API連携 他のシステムやアプリケーションとの連携を可能にするAPIを提供する。既存のワークフローやシステムとIoTデータを統合できる

IoTプラットフォームの注意点を確認する

IoTプラットフォームを導入する際には、失敗しないために次の項目も確認しておきましょう。

確認事項 詳細
デバイスの互換性 使用中のIoTデバイスやセンサーと互換性があるか確認する
スケーラビリティ 接続するデバイスの数やデータ量の増加に対して、システムが柔軟に対応できるか確認する
セキュリティ機能 デバイスの認証や通信の暗号化・アクセス制御・ぜい弱性管理などのセキュリティ機能がどの程度充実しているか確認する
データ管理能力 データの収集と保存・処理・分析までの一連の流れを、どれだけ効率的に処理できるかを確認する
自動化のしやすさ 条件設定によるアクションの自動化(アラートや制御)が、どれだけ柔軟に設定できるか確認する
カスタマイズ性 自社の業務やニーズに応じて、柔軟に機能や設定をカスタマイズできるか確認する
サポート体制 サービスベンダーによる導入後の技術サポートや、トラブル時の対応、導入支援、トレーニングプログラムの有無などを確認する

IoTプラットフォームの料金・価格相場を確認する

IoTプラットフォームは複数のシステムや機器の併用、開発支援などが必要なこともあり、多くのベンダーは料金を公開していません。また、接続するデバイスの数や使用データ量により、料金が変動します。

ただし、IoT SIMであれば料金を公開しているサービスもあります。たとえば「MEEQ」では初期費用2,750円・月143円~、「SORACOMプラットフォーム」では初期費用902円・月330円~利用できます。

サービスによって利用条件が異なるため、事前に問い合わせで確認しておきましょう。

IoTプラットフォームのおすすめ比較13選

IoTプラットフォームのおすすめを紹介します。気になるサービスがあれば、積極的に問い合わせや資料請求をしてみましょう。

AWS IoT - Amazon Web Services

AWS IoTは、Amazon Web Services(AWS)が提供している、クラウドベースのIoTプラットフォームです。デバイスの接続やデータの収集・管理・分析を効率化でき、企業の迅速な意思決定を支援します。

AWSの豊富なクラウドサービスとの連携が容易で、無数のデバイスを同時に接続できる高い拡張性と、きめ細かなセキュリティ制御が特徴。Amazon S3でのデータ保存やAmazon QuickSightによるデータの可視化、Amazon SageMakerでの機械学習モデル構築など、さまざまなサービスとシームレスに統合できます。

Things Cloud - NTTコミュニケーションズ株式会社

Things Cloudは、NTTコミュニケーションズが提供するIoTプラットフォームです。デバイス管理やセンサーからのデータ収集・可視化・分析・管理など、IoTシステムに必要な機能をパッケージ化して提供しています。

ノーコード・ローコード開発環境を提供しており、プログラミング知識がなくても簡単にIoTプラットフォームを運用可能。さまざまなプロトコルに対応しており、多様なIoTデバイスと接続できます。さらに、既存システムとの連携を容易にするAPIも提供されており、環境に合わせて柔軟にシステム環境を構築できるのも特徴です。

Azure IoT - Microsoft Corporation

Azure IoTは、マイクロソフトが提供している、クラウドベースのIoTプラットフォームです。デバイスの接続・管理をはじめ、データの収集・分析、AI活用による高度なデータ処理を実現できます。

Azure Machine LearningやPower BIとの連携により、IoTデータをスムーズに可視化・分析し、迅速に有益なビジネスインサイトを得られるのも特徴です。エンタープライズ向けのセキュリティ機能も充実しているため、事業規模にかかわらず広く活用できます。

obniz Now - 株式会社obniz

obniz Nowは、既存の機器を簡単にIoT化できるサービスです。特別な知識やプログラミングスキルがなくても、簡単にIoTシステムを構築できます。既存の機器にobnizデバイスを取り付けるだけで、すぐにIoT化が可能で、遠隔からの監視・制御も可能です。

また、独自のIoTモジュールである「obnizボード」を使用することで、センサーやアクチュエータの制御を簡単に実装。デバイスごとの認証や、SSL/TLS通信による暗号化も標準実装しており、セキュアな環境でデータをスムーズにやりとりできます。

MEEQ - ミーク株式会社

MEEQは、SIMを活用したSaaS型のIoT/DXプラットフォームで、簡単にIoT向け通信サービスの購入や決済・登録・管理が可能です。NTTドコモとソフトバンク・KDDIの3キャリア回線に対応しており、電波状況に応じて最適なキャリアを選択できます。

データ通信容量や枚数に応じた定額課金で提供しており、1枚からの発注も可能なため、スモールスタートにも問題なく対応。約180の国・地域に対応するグローバルSIMを提供しているので、グローバルにIoTに関するビジネスを展開したい企業にもおすすめです。

SORACOMプラットフォーム - 株式会社ソラコム

SORACOMプラットフォームは、IoTデバイスの接続・管理・運用を支援する通信プラットフォームです。主にモバイル通信(セルラー通信)を利用した接続サービスを提供しており、IoT SIMやeSIMの導入が可能。利用量に応じた従量課金制や柔軟な料金プランがあり、初めてIoTプラットフォームを導入する企業も手軽に利用できます。

さらに豊富なAPI連携も可能で、デバイスの遠隔管理やデータ可視化などを、迅速に実現できます。クラウドサービスとの高い互換性を備えており、AWSやAzureともシームレスに統合が可能です。多くの業種で導入されており、事例も豊富にあるので、まずは公式サイトで確認してみましょう。

IoT EX - IoT-EX株式会社

IoT EXは異なるメーカーの製品・サービスを、安全かつ効率的に接続・連携できる、クラウド間相互接続サービスです。プロトコルの違いを吸収する「プリンタドライバモデル」により、低コストでIoT連携を実現できます。

また、優れたデバイス管理機能を備えており、ローカルデバイスの設定やアプリの配布・更新を遠隔で監視・制御が可能。さらに、強固なセキュリティとプライバシー保護を実現しており、認証されたデバイスやアプリのみ、接続できる仕組みを構築できます。

Vieureka - Vieureka株式会社

Vieurekaは、AI技術を活用した画像解析に強みをもつIoTプラットフォームです。防犯カメラや監視カメラの画像をリアルタイムで分析し、人物の行動や異常検知の自動化が可能です。エッジAI処理により、プライバシーに配慮しながら高速なリアルタイム解析ができます。

高精度な物体認識と行動分析により、不審者の早期発見や事故の未然防止を実現できるのが特徴。遠隔からのデバイス制御や機能アップデートを可能にし、効率的なサービスの立ち上げと安定的なシステムの運用・保守をサポートします。

AxisBase - キッセイコムテック株式会社

AxisBaseは、セミオーダー型のシステム構築により、DX推進の基盤となるシステムを実現できるサービスです。AWS(Amazon Web Services)をベースに開発されており、高い拡張性と柔軟性を備えています。システム構築テンプレートとして「IoTテンプレート」があり、IoTの一般的なユースケースに対応。

クラウドベースのアーキテクチャにより、リアルタイムでのデータ収集・分析が容易であり、IoTデバイスの管理・監視を効率的に実行できます。多様なデータを一元管理し、高度な分析を加えることで、ビジネスの意思決定を強力にサポートします。

Thing Work - PTC Inc.

Thing Workは、製造業向けの課題解決に特化したプラットフォームで、IoTアプリケーションの開発・展開の円滑化に寄与します。デバイスの接続・管理・分析ができ、さらにARインターフェースによって安全性高く設備やシステムを操作できるようになります。

オンプレミス・クラウド・ハイブリッドの中から自由に導入形態を選択可能で、環境に合った運用体制を構築できます。製造現場のDXの促進を図りたい企業は、ぜひ導入を検討してみましょう。

IBM Watson IoT® Platform - 日本アイ・ビー・エム株式会社

IBM Watson IoT® Platformは、クラウドベースのIoTプラットフォームで、デバイスの接続やデータ収集をはじめ、リアルタイムのデータ分析やAI主導の分析などにも、広く対応しています。

IBMのクラウド基盤であるBluemix上で提供されており、センサーや各種インテリジェント装置などのデバイスを、安全かつ簡単に接続できます。さらに、IBM WatsonのAI機能とも統合されており、自然言語処理や画像認識などの高度な分析も可能。エンタープライズ領域での実績も豊富なことから、大規模なIoTプロジェクトでの採用実績が多いのが魅力です。

Land Log - 株式会社EARTHBRAIN

Land Logは、建設現場のDXを推進するための、クラウドプラットフォームです。環境・地形・資材・スタッフといったものから得られるデータを収集・解析できます。たとえば、機械の稼働データや測量データをリアルタイムに収集・可視化し、現場の進捗管理や生産性向上を支援します。

複数の建設会社や協力会社間でのデータ共有も可能で、現場間の連携や施工効率の向上が可能。施工の自動化や省人化を支援する機能も備えており、建設業界の人手不足や生産性アップにも寄与します。

Insights Hub - Siemens AG

Insights Hubは、産業用IoTデータの収集・分析・可視化のための、クラウドベースのアプリケーションプラットフォームです。製造設備やその関連データをリアルタイムに収集・分析し、業務効率化や予知保全をサポートします。AIと高度なアナリティクス機能により、製造現場の課題を素早く特定できるのが特徴です。

使いやすいダッシュボード作成ツールも備えており、収集したデータを直感的に可視化できます。オープンなアーキテクチャにより、サードパーティ製のアプリケーションとの連携も可能。事業規模やニーズに応じて、スケーラブルに対応できるサービスです。

IoTプラットフォームを利用するメリット

IoTプラットフォームを導入するメリットは、主に次のとおりです。

  • IoTを活用する業務を効率化できる
  • 製品・サービスの質の向上につながる
  • さまざまな面でコストの削減も可能に

それぞれみていきましょう。

IoTを活用する業務を効率化できる

IoTプラットフォームを活用することで、業務プロセスの自動化・最適化が可能になります。従来、社員が手作業で行っていた作業の多くを自動化でき、社員の業務負担も軽減できるでしょう。

たとえば、センサーからリアルタイムでデータを取得し、適宜アクションを自動的に実行することで、問題が発生した際にも即座に対応可能です。また、データの収集や整理もプラットフォームが一括で管理するため、人的リソースの削減ができます。

人的リソースの配分を最適化できるようになり、より戦略的な業務に社員のリソースを集中できるようになるのも、大きなメリットです。

IoTの状況をリアルタイムで把握できる

製品やサービスの利用状況を、リアルタイムで把握できるのも、IoTプラットフォームの特徴です。製品の使用状況や不具合の発生をリアルタイムでモニタリングすることで、問題が深刻化する前に対応できるようになります。

さらに、プラットフォームで得られるデータの分析により、顧客のニーズや使用傾向などを把握し、提供するサービスの最適化を図れます。結果的に顧客満足度のアップにつながり、ブランド価値の向上につながります。

さまざまな面でコストの削減も可能に

IoTプラットフォームは、データの収集や監視を通じてシステムの運用効率を高め、業務プロセス上のムダの削減にも寄与します。たとえば、エネルギー管理システムと連携し、消費パターンをリアルタイムで把握すれば、エネルギーのムダな消費を減らせるでしょう。

また、設備の故障予測や定期的な保守計画の最適化により、突発的な修理費用を抑えられます。物流や生産ラインにおける効率化も図れるため、在庫管理や運用コストの削減も可能です。

こうしたコスト削減効果は、短期的な利益向上のみならず、長期的な競争力の強化にもつながります。

IoTプラットフォームを利用するデメリット

IoTプラットフォームは多くのメリットがある一方で、次の点には注意しなければいけません。デメリットを理解したうえで、事前にきちんと対策を立てておく必要があります。

初期導入コストが高い

クラウド型でも、ほかのツールやプラットフォームに比べて、導入コストが高いサービスが多いので注意が必要です。特に大規模な製品や、特定の業界に特化したプラットフォームを選択する場合、システム設計やカスタマイズ・導入支援などの費用が加算されることがあります。そうした場合は結果的に初期費用が高くなりがちです。

また、運用やメンテナンスを担当する人材の教育や、追加のハードウェア、通信インフラの整備も考慮しなければいけません。できる限り導入コストを抑えるために、事業規模や目的に合ったプラットフォームを慎重に選定する必要があります。ベンダーとの契約内容も吟味しましょう。

セキュリティリスクが高まる可能性もある

IoTプラットフォームでは多くのデバイスがネットワークに接続されるため、不正アクセスや情報漏えいのリスクをゼロにすることが難しいです。通常時からセンサーやデバイスが常にデータを送信し続けるため、膨大な情報を扱うので、徹底したセキュリティ対策が求められます。

特に顧客情報や企業の機密データを扱う場合、データの暗号化やアクセスの認証・管理の仕組みを強化することが大事です。

また、IoTデバイス自体にぜい弱性があった場合、プラットフォーム全体のセキュリティに影響を与えるおそれもあります。セキュリティの強固な製品・サービスを導入するのはもちろん、定期的に自社のセキュリティ状況を把握し、改善し続ける必要があります。

IoTプラットフォームで業務プロセスの最適化を目指す

IoTプラットフォームを導入することで、企業は業務の自動化やデータドリブンな意思決定を実現しやすくなります。リアルタイムでのデータ収集と分析により、現場の生産性向上や、故障予知によるメンテナンスコストの削減も可能です。うまく活用することで、顧客ニーズの変化に素早く対応し、サービスの品質を向上できるでしょう。

導入するサービスを選択する際には、次のポイントを意識する必要があります。

  • 必要な機能が網羅されているか
  • IoTデバイスやセンサーがプラットフォームと互換性があるか
  • 将来的なデバイスの追加やデータ量の増加に対応できるか
  • 強固なセキュリティ機能が備わっているか
  • 収集したデータをリアルタイムで分析できるか
  • サービスベンダーのサポート体制やメンテナンスの品質に問題はないか

IoTプラットフォームをより深く検討したい方は、各ベンダーのサービス資料を請求し、比較・検討するとよいでしょう。

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