マルウェア対策を徹底解説!スマートフォン・対策
ネットワークセキュリティを甘く見ないで!
「マルウェアやコンピューターウイルス、トロイの木馬、最近よく耳にする言葉だけれども、自分とは無関係。念のためにセキュリティソフトも入ってるし。」そんな風に考えている人はいませんか?その考え、危険かもしれません。
マルウェアなどの不正プログラムは常に形を変え、進化し続けています。ウェブ上で金銭のやり取りをするネットショッピングなどが当然になった現代だからこそ、セキュリティにも気を遣わなければならないのです。
セキュリティソフトも完璧ではありませんから、頼りすぎてはいけません。本記事では不正プログラムであるマルウェアとはそもそも何なのか、マルウェアの対策、駆除方法を徹底的に解説します!
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マルウェアとは
そもそもマルウェアとは、一言で表すと「悪意のあるソフトウェア(malicious software)」のことで、コンピューターウイルス、トロイの木馬、ワームなどの不正プログラムを総称してマルウェアと呼びます。
上記のとおり、マルウェアにはいくつか種類があり、複数の種類の特徴を同時に含むようなプログラム(トロイの木馬+ウイルスなど)なども近年増加傾向にあります。
マルウェアの種類
それでは代表的なマルウェアの特徴を解説していきます。
ワーム
ワームとは、自己を複製して感染し増殖を行う不正プログラムです。MYDOOMなど、感染数の多い不正プログラムに多く2000年~2005年の間に爆発的に流行しました。
ウイルス
ウイルスは、プログラムの一部を勝手に書き換え自己増殖するマルウェアです。ワームに似ていますが、ワームが単体で活動できるのに対してウイルスは単体で活動できません。最近ではマルウェアとウイルスの境界線が曖昧で、マルウェア全体のことをウイルスと呼ぶこともあります。
トロイの木馬
トロイの木馬は、無害なアプリやプログラムに偽造しユーザー自らがインストールするように仕向け、感染するマルウェアです。自己増殖機能はありませんが、感染すると他社から自分のパソコンを遠隔操作されてしまうこともあります。
ランサムウェア
ランサムウェアは個人情報や端末をブロックし、復旧と引き換えに身代金を請求する不正プログラムです。身代金を払っても復旧されないケースも多く報告されていて、近年増加傾向にある悪質なマルウェアです。
マルウェアの侵入経路
次にマルウェアの代表的な侵入経路を紹介していきます。
ネットワークを介して侵入
非常に多い侵入経路として、メールや不正サイト、ファイル共有ソフトなどのネットワークがあげられます。これらにマルウェアが仕掛けられているパターンです。メールや不正サイトは対策ソフトの発達によって減少傾向にありますが、ファイル共有ソフトを介した感染はむしろ増加しています。見覚えのないメール、信頼性の低いドメインのサイトは開かないようにして、ファイル共有サービスを使う際は専用の対策ソフトを必ず使用しましょう。
USBなどの外部メディアを介して侵入
他人から受け取ったUSBなどの記憶媒体にマルウェアが仕込まれていて感染することもあります。拾ったUSBを興味本位で開けてみたり、知らない送り主から送られてきたUSBを使ったりするのは避けるべきです。
ソフトウェアを介して侵入
面白そうなフリーのソフトやアプリはついついダウンロードしたくなりますが、もしかしたらマルウェアを誘導するものかもしれません。また、ぜい弱性対策をしっかりと行っていないと、そのぜい弱性を狙われて侵入されるケースがあります。信頼性の低いソフト、アプリは使用しないことがベストです。
マルウェア対策
それではマルウェアの対策を解説していきます。
ソフト・OSは常に最新版にしておく
ソフトやOSのアップデートに気を配りましょう。また、使わないソフトなどはアップデートに気付きづらい傾向があります。使わないソフトはいっそ無効にしてしまうのも1つの手です。
怪しいソフト、メール、サイトは避ける
前にも触れたとおり、インターンネット回線を通してマルウェアに感染するケースが近年多く報告されています。信頼できないサイト、送り主のはっきりしないメール、.jpではないドメインのサイトなどは信頼性が低いといえます。
対策ソフトを導入する
やはり1番の対策はソフトを導入することです。どれだけメールやソフトウェアに気をつけていても、どこかしらに必ず脆弱な部分があります。それらのぜい弱性をカバーするためにも、対策ソフトの導入を検討してみましょう。
以下の記事で対策ソフトを紹介しています。ぜひご覧ください。
マルウェア感染の兆候
マルウェアには、感染してから目に見える形で確認できるようになるまでにタイムラグがあります。言うまでもなく目に見える形で確認できるようになってからでは遅いですから、こんな症状があるときは早急に対応しておいた方がよい、という例を挙げておきます。
アプリやOSが不自然な動きをする
突然システムが落ちたり、アプリがダウンしたり、不自然な動きが以前に比べて増えたと感じたときには感染の可能性があります。
ウイルスやワームなどのマルウェアではシステムを書き換えようとしますから、多くの場合エラーが発生します。そのため不自然な動きが増えるのです。
タスクマネージャーが極端に上下する
ソフトやアプリを立ち上げたときにタスクマネージャーに表示されるCPUやメモリの稼働率の数値が上昇するのは当然ですが、何もしていないのに極端な上下をするときはアプリが勝手に使用されている可能性があります。
見覚えのない宛先にメールや電話をしている
受信履歴はまだしも、メールや電話の発信履歴を細かくチェックする人は多くないかと思います。異変を感じたときにはまず発信履歴を調べましょう。覚えのない発信履歴があれば感染していると考えましょう。
本来使用した以上の請求がくる
自分が思っていたより請求額が多かったと感じた時には明細を細かく調べてみましょう。もしかしたら不正使用によって過剰に請求されているかもしれません。
マルウェアの目的・被害
マルウェアを作るハッカーには、大きく分けて2つの目的があります。
単純な愉快犯
マルウェアに感染したパソコンのデスクトップを勝手に変更したり、ハードディスクを破損させたりする愉快犯が少し前まではほとんどでした。
このタイプのマルウェアは感染したらだいたいすぐに気づくので、そこまで厄介なものではありません。
金銭目的
近年急速に増えているのが金銭を目的としたマルウェアです。
ネットバンキングのアカウントを盗み金銭を引き出したり、不要なソフト・アプリをインストールさせて金銭を稼いだり、ランサムウェアのようにデータを人質に金銭を要求したりするのが金銭目的のマルウェアです。
金銭目的のマルウェアは、金銭を払ったところで、マルウェアを完全に消去してもらえる保証はなく、非常に厄介です。
マルウェアの駆除
マルウェアに感染したら、もはや個人の力ではどうすることもできないのがほとんどです。すぐに診断を受け、専門家やソフトに頼りましょう。この段階でソフトを導入するとき、気をつけなければならないのがソフトの中にはウイルスを検知するだけで、駆除する力を持っていないソフトもある、ということです。詳しく調べずに適当に選ぶと無駄な出費になってしまうかもしれません。
企業や会社で感染が疑われる場合
企業や会社で感染した場合は、機密情報や個人情報の漏えいの可能性もあります。そうなってしまうと賠償金や企業ブランド低下につながってしまう恐れもあります。もし企業で感染が疑われる場合には下記のリンク先に相談してみましょう。
ネットワークセキュリティは他人事ではない
PCやスマートフォンを介した情報漏えいは個人のレベルであっても他人事ではありません。異変を感じたときはそのままにせず、対策ソフト・検知ソフトを入れるか、専門家に相談し、必ず対応を取りましょう!
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