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kintone(キントーン)とは?機能・料金プラン・使い方 - サイボウズのグループウェア

最終更新日:(記事の情報は現在から172日前のものです)
kintone(キントーン)とは、サイボウズ株式会社が提供している、業務アプリをノーコードで作れるグループウェアです。kintoneの機能、何ができるのか、アプリの作り方をわかりやすく解説し、料金プランや導入事例についても紹介します。

>>kintone以外のグループウェアも比較したい方はこちら

kintone(キントーン)とは

kintone(キントーン)とは、サイボウズ株式会社が提供している業務アプリをノーコードで構築できるクラウドサービスです。アプリをマウス操作にて簡単に作成でき、日報・案件管理・タスク管理・交通費申請といった業務システムを構築可能です。

ノーコードツールについては、次の記事で詳しく解説しています。

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サイボウズ OfficeやGaroonとの違い

kintoneとサイボウズ OfficeやGaroonとの違いは、カスタマイズ性にあります。サイボウズOfficeとGaroonにはグループウェアとして必要な機能が標準搭載されているのに対し、kintoneはアプリを選んでカスタマイズしていく運用がメインです。ちなみに、サイボウズ Officeは100人以下の企業向け、Garoonは100人以上の企業向けのグループウェアです。

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kintone(キントーン)の機能とできること

ノーコードでマウス操作だけで業務アプリを構築可能なkintone、その基本機能の一部を紹介します。グループウェアによく搭載されている機能はこちらの記事にて解説しています。

「アプリ」 - 業務アプリの作成

kintoneでは「アプリ」を自作できるのが主な特徴です。顧客管理や交通費精算、日報、売上管理用のアプリをマウス操作だけで簡単に作成できます。アプリはゼロから作成する方法とサンプルアプリから作成する方法があります。また、Excelのデータを読み込んでのアプリ作成も可能です。

「スペース」 - チームのコミュニケーション

kintoneにはスペースと呼ばれるコミュニケーション機能があります。スペースでは参加者を選んでチームごとにコミュニケーションを取ったり、関連しているアプリを紐付けたりできます。文書ファイルやToDoリストもまとめて管理できるので、可視化や効率化にもつながるでしょう。「ゲストスペース」で、社外の人とコミュニケーションできる強みも注目です。

「ピープル」 - 個人のコミュニケーション

kintoneのピープル機能を使えば、ユーザー間で個別に連絡を取れたり、メッセージを送受信できたりします。メールだと管理が難しい場合でも、ピープルなら簡単に管理可能。必要に応じてスペースと使い分けましょう。

「ポータル」 - トップページの作成

kintoneのポータルでは、全社的に知らせておきたい情報や目標となる数値をまとめて表示します。よく使うアプリを表示することで、アプリ全体の利便性向上に期待できるでしょう。

スマートフォン専用アプリ

kintoneの無料スマートフォンアプリを利用すれば、作成したアプリがそのままモバイルでも使えます。自分宛の通知を見逃すことなく、kintoneのすべての情報を即座に確認可能。承認業務もワンタッチで実行できます。

全文検索機能

キーワードや条件を絞り込んで全文検索ができます。文字情報だけでなく、添付したファイルの中身まで検索できるので、必要な情報に簡単にたどり着けます。

kintone(キントーン)のアプリの作り方

kintoneのアプリの作り方と設定について解説します。

サンプルアプリから選ぶ

kintoneでは、営業・セールス、顧客サービス・サポート業務、総務・人事といった部署別、製造業、卸売業・小売業、情報通信業、建設業といった業種別に100以上のサンプルアプリが用意されています。サンプルアプリは、そのまますぐに使うことも、デザインや設定を変えるのも可能です。

ExcelやCSVを読み込む

ExcelやCSVファイルを読み込み、適切なフィールドタイプを選択するだけで、瞬時にアプリ化できます。

ドラッグ&ドロップで作る

ドラッグ&ドロップで必要な項目を選んで並べれば、イメージ通りのアプリを作成できます。アプリを使いながら改善していくのも可能です。

アプリ同士の連携

kintoneのアプリ同士はデータで紐付けて連携可能です。マスタアプリから情報を引っ張ってくればデータ入力が楽になり、関連するデータを一つの画面内に集約すればデータを探す時間が削減できます。

アクセス権の設定

アプリ単位から特定のデータまで、部門単位からユーザー単位まで、細かな条件設定で、データの閲覧、編集、削除といった操作権限の設定が可能です。

ワークフロー管理

業務プロセスのワークフローに沿って、ステータスと担当者、承認経路を設定できます。申請業務で、いま、だれが、どのような対応をしているか進捗が一目でわかります。

拡張機能の利用

API連携や、JavaScriptやCSSを用いたプラグインでkintoneの機能を拡張できます。

「キントーン専用拡張機能サービス」「外部サービス連携」「業種業務アプリパッケージ」から、やりたいことに合わせて、最適な方法を選択可能です。

APIやWebhookを利用すれば、kintoneと外部サービス間でデータ連携が可能。基幹システムのフロントシステムとしての利用をはじめ、利用の幅が広がります。

kintone(キントーン)の特徴

独自アプリによるカスタマイズ

kintoneは、SaaSの手軽さとオンプレミスの拡張しやすさを組み合わせたように、独自アプリを開発できるのが特徴。独自の運用に合わせた業務システムのカスタマイズを求められる場面でも、アプリの作成によって費用をかけずに最適化できます。

Excelからの移行

kintoneのデータベースを活用すれば、Excelをはじめとした表計算ソフトを使わずに管理が可能。Excelのバージョン管理に苦しんだり、操作しづらさに葛藤したりするのを解消しましょう。

コミュニケーションのハブとなる

kintoneには「スペース」「ピープル」「ポータル」「スレッド」といったコミュニケーションの場が多く設けられています。アプリのコメントや通知、メンション機能もあるので、グループウェアの主な目的である情報共有が促進され、多くの課題を解決できるはずです。

安心のセキュリティ

IPアドレス制限、2要素認証、シングルサインオン、ユーザーアクセス制御によるセキュリティ対策を実現しています。クライアント証明書をインストールした端末だけにアクセスを制限する「セキュアアクセス」もオプションで利用可能です。

ISMSに関する第三者認証であるISO/IEC 27001(情報セキュリティ)と、ISO/IEC 27017(クラウドサービスセキュリティ)を取得。政府情報システムのためのセキュリティ評価制度ISMAPのクラウドサービスリストにも掲載されています。


「kintoneと他サービスの違いを具体的に比較したい!」
「グループウェアはどこに気をつけて選べばよいのだろう?」
――という方は、グループウェアのサービス資料で比較・検討するのがおすすめです。

グループウェアを記事にて比較検討したい方は、ぜひ次の記事を参考にしてみてください。

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kintone(キントーン)の料金プラン

kintoneの料金体系は、「ライトコース」、「スタンダードコース」、「ワイドコース」にわかれており、スタンダードコースの全機能を利用できる、30日間のお試し版も用意されています。

初期費用は無料、最低10ユーザーから契約可能で、最低契約期間は1か月です。

詳細 ライトコース スタンダードコース ワイドコース
月額利用料金(税抜)/1ユーザー 1,000円 1,800円 3,000円
API・JavaScript・プラグイン・Webhook ×
アプリ数 ~200個 ~1,000個 ~3,000個
スペース数 ~100個 ~500個 ~1,000個
ゲストスペース数(オプション) ~100個 ~500個 ~500個

ライトコース、スタンダードコース、ワイドコースに共通のサービスは次のとおりです。

  • ディスク容量5GB×ユーザー数
  • 日本語・英語・簡体字・繁体字・スペイン語に対応
  • ユーザーサポート
  • 専用スマホアプリ(iOS/Android)
  • 強固なセキュリティ
  • 安心の運用体制

データ暗号化、IPアドレス制限、BASIC認証、ぜい弱性対応などによる強固なセキュリティを実現しています。データセンターは日本国内にあり、毎日無停止バックアップ、冗長化しているため安心です。

kintone(キントーン)の導入事例

大阪府と連携して新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対応アプリのテンプレートを配布していたkintone。実際にkintoneを導入している企業の事例について、いくつか紹介します。

また、kintoneに限らずグループウェアを導入している企業について紹介している記事もあるので、グループウェアの導入を検討している方はこちらもあわせて参照してください。

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この記事では、グループウェアの導入事例を紹介しています。導入した背景や抱えていた課題、その後の効果など、BOXIL...
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京屋染物店のkintone導入事例

会社名:京屋染物店業種:製造
事業内容:半纏(法被)・浴衣などの祭用品、伝統芸能衣装のオリジナル製作やテキスタイルデザイン、染色、和裁・洋裁など

※参照:サイボウズ「京屋染物店 - kintone(キントーン)導入実績30,000社 - 導入事例 | サイボウズの業務改善プラットフォーム」(2024年4月3日閲覧)

課題:各部署の進捗管理ができない

営業、デザイン、染色、縫製、納品の業務プロセスにおいて、アナログによる情報共有だったため正確な納期や進捗確認ができなかった。そのため、余裕を持った納期しか顧客に伝えられず、急ぎの注文にも対応できず機会損失につながっていた。

効果:見える化実現で過去最大売上実現

業務進捗のステータスを完全見える化し、正確な納期を伝えられるようになった。さらにコミュニケーションが円滑化されたことで協力体制が生まれ、仕事が効率化された。結果的に納期短縮、残業縮小が実現して、過去最大売上を達成。

西武ライオンズのkintone導入事例

会社名:西武ライオンズ業種:レジャー・エンターテインメント
事業内容:プロ野球ビジネス全般(ホームゲームの興行、ドーム内での飲食・グッズ販売、テレビや雑誌などの放映権・肖像権の管理など)

※参照:サイボウズ「西武ライオンズ - kintone(キントーン)導入実績30,000社 - 導入事例 | サイボウズの業務改善プラットフォーム」(2024年4月3日閲覧)

課題:情報が属人化しており活用できない

法人営業部内の顧客管理や案件情報などの重要情報が、営業担当者それぞれが作成したExcelファイル内にしか存在しなかった。うまく新しい担当に引き継げない、ノウハウを全社共有できないといった多くの弊害が発生していた。

効果:集約した情報により意思決定が迅速化

kintone導入で、情報を一元管理できたことから、引継ぎロスが大幅削減、さらに過去の商談履歴を営業ノウハウとして若手営業担当者が活用できるようになった。今後は現在の請求書発行からさらに一歩進んで、会計システムとkintoneのデータ連携も検討しているとのこと。

資生堂のkintone導入事例

会社名:資生堂業種:化学
事業内容:化粧品やヘルスケア製品の開発、製造、販売

※参照:サイボウズ「資生堂 - kintone(キントーン)導入実績30,000社 - 導入事例 | サイボウズの業務改善プラットフォーム」(2024年4月3日閲覧)

課題:Excelでの運用管理に限界

グローバルに展開する40もの研究チームが、期初にExcelで研究テーマを提出していたが、管理用シートへの統合作業に多くの時間を要していた。1年ごとのシートのためデータの継続性がなく、Excelの自由度の高さゆえに属人化した情報を統合するのに30時間以上かかっていた。

効果:Excel統合作業を撲滅

インターネット環境さえあれば、いつでもどこでも研究テーマの書き込み、情報共有ができるため、統合作業自体がなくなり情報管理の負担が激減した。過去データの検索・参照ができ、データの継続性も保持できた。

メルカリのkintone導入事例

会社名:メルカリ業種:情報通信
事業内容:フリマアプリ「メルカリ」サービスの運営

※参照:サイボウズ「メルカリ - kintone(キントーン)導入実績30,000社 - 導入事例 | サイボウズの業務改善プラットフォーム」(2024年4月3日閲覧)

課題:バラバラだった各種申請手段

バックオフィス業務における入社退社時の手続き依頼や名刺の発注といった各種の申請が、メール、Google フォーム、Slackなどツールや申請フローがバラバラだった。複数ツールを使うことによる非効率な業務に加えて、処理の抜け漏れといった管理面での課題が顕在化していた。

効果:業務効率の大幅な改善

申請方法をkintoneに統一したことで、承認プロセス状況も一元管理できるため、タスクを可視化できるようになった。一連の申請業務の効率が大幅に改善されたため、承認フローのスピードアップにもつながった。

産経新聞社のkintone導入事例

会社名:産経経済新聞社業種:情報通信業
事業内容:産経新聞、 サンケイスポーツ、夕刊フジなど新聞媒体の発行、各種雑誌媒体の発行、Webサイト運営

※参照:サイボウズ「産経新聞社 - kintone(キントーン)導入実績30,000社 - 導入事例 | サイボウズの業務改善プラットフォーム」(2024年4月3日閲覧)

課題:情報の属人化で情報共有が進まない

顧客情報が個人レベルに留まり、商談案件管理もできていなかったため、スムーズに引継ぎができていなかった。こうした全社共通の情報基盤がないため、実際に集まって会議で確認しなければならず、多くの無駄な時間を過ごしていた。

効果:一元管理された情報で業務効率化

案件管理、予実管理名刺管理のアプリを作成することで、提案資料や案件進捗の共有が実現した。営業が入力した案件情報を確認したうえで、会議に参加できるため、業務の効率化が図られた。「スペース」の活用でコミュニケーションも非常に活性化している。

kintone認定資格とは

サイボウズでは、さまざまな立場でkintoneに携わる方のkintoneスキルを公式に認定するプログラム、「kintone認定資格」を提供しています。

kintone認定資格は、kintoneに関する基礎知識と各分野の専門技術をもとに、kintoneを活用した業務の効率化や改善、チームワーク向上のスキルを証明するものです。

kintone認定資格は、専門分野やスキルレベルによって4段階6種類にわかれており、アソシエイトから順に上位資格を受験する構成です。合格者にはそれぞれの認定マークが提供されます。試験はテストセンターまたはオンラインで受験可能です。

  • アソシエイト(基礎スキル)
  • アプリデザインスペシャリスト(ビジネススキル)
  • カスタマイズスペシャリスト(開発スキル)
  • カイゼンマネジメントエキスパート(継続的業務改善スキル)
  • システムデザインエキスパート(プロジェクト推進スキル)
  • 【準備中】ビジネスソリューションアーキテクト(総合スキル)

kintoneの登場で業務システムはノーコードで作る時代へ

kintoneで何ができるのか、機能やメリット、アプリの作り方、さらには実際の導入事例などを紹介してきました。近年ノーコードでアプリを開発できるツールは、大小を問わず多くの企業で導入が進んでいます。

グループウェアを導入する前にしっかりとした調査を

グループウェアを導入するとさまざまなメリットがありますが、一度導入すると他のグループウェアに移行するのは難しいです。そのため、よく検討してから導入することをおすすめします。

こちらの記事で紹介している観点での比較も参考にするとよいでしょう。

グループウェア比較(建設業)
グループウェア比較(小売業)
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グループウェア比較(中小企業)
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