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クリプト便の使い方 セキュアファイル転送システムの特徴と送受信方法

最終更新日:
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クリプト便はファイル転送システムの一種です。通常のサービスと比較するとセキュリティが堅牢で運営会社はISMSのISO IEC27001を取得しています。ファイル送受信、共有が1つのサービスで実行できて、システム連携機能を使えば社内システムに組み込めます。さらに、効果的なセキュリティ監査も可能なクリプト便の特徴や使い方を解説します。

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クリプト便とは

クリプト便は、インターネットを通じて電子ファイルをやり取りできる「ファイル転送システム」の一つです。

特にクリプト便は、大手SIerの子会社であるセキュリティ専門会社が開発しており、セキュリティ面で優れているため、安全にファイルの送受信が可能です。

また、大容量送信、自動集配信など便利な機能も充実しており、ファイルを転送するうえで必要なさまざまな機能が揃っています。

ファイル転送システムとは

ファイル転送システムは通常のメールでは添付して送信できないような大容量のファイルを送受信するためのシステムです。

ファイル転送システムの中には無料で使用できるツールもありますが、法人が使用する場合は機能性や安全性について不安が残ります。よって、有料でも法人向けにセキュリティ対策が厳重に施されているシステムを利用したほうがよいでしょう。

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他のファイル転送システムと比べたクリプト便の特徴

クリプト便の強みは次の3点です。それぞれの強みについて詳しく解説します。

  • 情報セキュリティの専門会社が提供する高度なセキュリティ
  • ファイル転送とファイル共有が同一プラットフォームで可能
  • 効果的なセキュリティ監査も可能

情報セキュリティの専門会社が提供する高度なセキュリティ

クリプト便は、大手SIerである野村総合研究所の情報セキュリティ専門子会社、NRIセキュアテクノロジーズが運営しているサービスです。

同社はISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)の国際規格であるISO IEC27001を全社で取得しており、全社を挙げてセキュリティマネジメントに取り組んでいます。また、クリプト便自体は情報セキュリティの格付けにおいて第三者機関のアイ・エス・レーティングから国内最高のAAAisの評価を受けています。

暗号通信技術を活用した堅牢なセキュリティ対策はもちろんのこと、アクセスコントロール、セキュリティ監査対策などの機能も充実。これらを駆使して安全・確実にファイル交換ができるシステムを構築しています。

ファイル転送とファイル共有が同一プラットフォームで可能

セキュリティの関係でファイル転送とファイル共有に別々のプラットフォームを使っている企業も多いですが、クリプト便なら両方を1つのプラットフォームで行えます。

クリプト便ではユーザー間のアクセスコントロールを用途に合わせて、送信グループやファイル共有ボックスで大枠を設定できます。グループごとにファイルの送受信・共有設定を制限できます。

ファイル転送であれば、社外ユーザー同士がファイルの送受信をできない、お互いの存在を認識できない「クローズドグループ」がよいでしょう。また、クリプト便のIDを保有していないユーザーに対して、メールアドレス宛にファイル送信を行う「オープングループ」が選択できます。

ファイル共有であれば「コラボレーション」「掲示」「回収」の3つの共有形式があります。ユーザーのアクセス権限を用途ごとにあらかじめ設定することで、設定漏れや用途を逸脱した権限の設定を防ぎ、意図しないファイル共有が生じないように、システム面から制限できます。

充実したアクセスコントロール機能を利用して、細かくユーザーの権限分けをすることによってファイルの送受信をコントロールできます。便利でありながら情報漏えいのリスクを減らします。

効果的なセキュリティ監査も可能

セキュリティ監査にも対応でき、管理者側で情報の流通をコントロールすることで、情報漏えいを防止できます。また、問題が発生した場合でも、迅速に原因を特定できます。

いつ、誰が、どこへ、何を送受信したのかファイル原本を含めたログが取得できます。管理者による操作のログも取得できるので、管理者が情報の流通を監視し、問題が発生した場合に原因を客観的に分析できます。

また、送信前に上長による承認を必要とする「承認機能」、送信先をアドレス帳から入力しなければならない「宛先直接入力禁止機能」、アクセスできる端末を管理する「端末認証機能」などがあります。

これらの機能により、誤送信や許可していない端末からの不正アクセスを防止できます。

料金プラン

料金プランは次の3パターンがベースとなります。これに加えて、「大容量送付」「承認機能」などのオプションは追加費用がかかる場合があるため、詳しく知りたい場合は別途見積もりを取るほうがよいでしょう。

初期費用 月額費用 (目安) 使用制限
エントリープラン 要問い合わせ 20,000円 ・20ユーザ
・100通/月
ライトプラン 要問い合わせ 50,000円 ・50ユーザ
・400通/月
スタンダード 要問い合わせ 90,000円 ・100ユーザ
・1,000通/月

※価格はすべて税抜です。
※大容量送付、送信ログ延長保存、管理者操作ログ取得、承認機能、オートパイロット、認証連携、ユーザID連携などはオプションとなります。

エントリープラン

最も安いプランで月額費用20,000円から利用できます。IDは20ユーザー、送信できる件数は月間100通までのため、大企業になるとこのプランでの運用が厳しい場合があります。

ライトプラン

月額費用50,000円から運用ができ、50ユーザー、月間400通まで使用できます。大容量送付、承認機能、オートパイロット、管理者操作ログ取得などのオプションは別途追加料金が必要になります。

スタンダード

月額費用90,000円から使用できるプランで100ユーザー、月間1,000通までのファイル転送ができます。エントリープランやライトプランは1ユーザーあたりの費用が月1,000円なのに対し、スタンダードプランは月900円と、100円お得になります。

基本プランはスタンダードまでですが、100ユーザー超の個別プランを組めます。その場合は個別に見積もりの問い合わせをしてください。

クリプト便の口コミ・評判

SaaS比較サイト「BOXIL」に投稿された、クリプト便の口コミを紹介します。

ボクシルでの評判
4/5
メールのようにファイルを簡単に送受信できます。新しいファイルが追加されると自動で通知が届くので、大切な情報を見落とすこともありませんので、ミスなく効率的にファイルをやり取りできます。
投稿者プロフィール
利用状況 : 利用中
投稿日 : 2024/03/26
利用アカウント数 : 11件〜30件
業界 : 小売/流通/商社系
4/5
画面のデザインがメールソフトに近いので各機能の場所や使い方が分かりやすく、導入時もスムーズでしたしファイルをやり取りする取引先にもお勧めしやすいです。 ログインできる端末を制御する機能があり、通常のログインID、パスワードに加えて特定の端末からしかログインできないという多要素認証の設定ができるので不正アクセスのリスクが低く安心です。
投稿者プロフィール
利用状況 : 利用中
投稿日 : 2023/12/27
利用アカウント数 : 2件〜10件
業界 : IT/通信/インターネット系
4/5
クリプト便導入後には社内ユーザだけでなく社外ユーザの両方がファイルを共有する際に承認機能を利用できるようになりました。この機能のおかげで他社との共同プロジェクトをする場合でも助かっています。
投稿者プロフィール
利用状況 : 利用中
投稿日 : 2023/10/08
利用アカウント数 : 11件〜30件
業界 : 小売/流通/商社系
クリプト便の口コミをもっと見る

上記のほかにもクリプト便の口コミは多くありますが、そのほとんどがセキュリティが高くて安心して利用できると評価しています。

ほかにも、ファイル共有とファイル転送の両方が利用できて便利、メールライクで使いやすいなど、機能性や操作性も高く評価されています。

クリプト便の使い方

クリプト便の使用方法について「ファイル送受信」「ファイル共有」「システム連携」の3つのパターンから紹介します。

ファイル送受信

同じグループのユーザー間でしかファイルを送受信できないクローズドグループを使えば誤送信や情報漏えいのリスクを最小化できます。

また、オープングループという任意のメールアドレス宛にファイルを送受信するグルーピングを使えば手軽にデータのやりとりが可能です。

管理者権限によって、送信先アドレスの制限や接続グローバルIPのコントロールが可能です。必要ない宛先にデータが送受信されないようにシステム側でコントロールできます。

ファイル共有

複数ユーザーとファイルの共有ができます。ファイル送信とは異なり、保存期限を無期限にすることや互いに編集が可能です。また、アクセス権限をパターン化しているため、業務に合わせて下記の共有形態を選択するだけで安全に利用できます。

  • コラボレーション:複数のユーザーが互いにファイルを作成・編集できる
  • 掲示:多数の社外ユーザーにファイルを取得させる
  • 回収:多数の社外ユーザーからファイルを取得する

システム連携

専用ツールを利用すれば、クリプト便を自社システムに組み込めます。自社システムにより生成されたファイルを指定フォルダに配置すれば、専用ツールによりファイルを自動的に送受信できます。システム連携機能を活用することにより、業務の効率化が可能です。

また特殊な暗号技術を使用することにより、社外に渡ったファイルの閲覧や編集権限を限定し、リモートで削除できるので、情報のコントロールという観点からも役立つ機能といえます。

クリプト便で安心安全にファイルを交換

クリプト便を利用することによって、無料のファイル転送サービスでは実現できない、安心・確実なファイルの送受信・共有ができます。

また、クリプト便ではユーザー間のアクセスコントロールを用途に合わせて、ファイルの送受信・共有設定の変更制限が可能です。

さらに、効果的なセキュリティ監査により、管理者側で情報の流通をコントロールし、漏えいを防止、問題が発生した場合も原因の特定が迅速に行えます。

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