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クリプト便の使い方?セキュアファイル転送システムの特徴と送受信方法を解説

最終更新日:(記事の情報は現在から1811日前のものです)
クリプト便はファイル転送システムの一種です。通常のサービスと比較するとセキュリティが堅牢で運営会社はISMSのISO IEC27001を取得しています。ファイル送受信、共有が1つのサービスで実行できて、システム連携機能を使えば社内システムに組み込めます。さらに、効果的なセキュリティ監査も可能なクリプト便の特徴や使い方を解説します。

クリプト便とは

クリプト便はインターネットを介して電子ファイルをやり取りするサービスの「ファイル転送システム」の一種です。

特にクリプト便は大手SIerの子会社のセキュリティ専門会社が開発しているサービスでセキュリティ面において優れており、安全なファイル送受信が可能です。また、大容量送信、自動集配信など便利な機能も充実しており、ファイルを転送するうえで必要なさまざまな機能が揃っています。

ファイル転送システムとは

ファイル転送システムは通常のメールでは添付して送信できないような大容量のファイルを送受信するためのシステムです。

ファイル転送システムの中には無料で使用できるツールもありますが、法人が使用する場合は機能性や安全性について不安が残ります。よって、有料でも法人向けにセキュリティ対策が厳重に施されているシステムを利用した方が良いでしょう。

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クリプト便の特徴

クリプト便の強みは「情報セキュリティの専門会社が提供する高度なセキュリティ」「ファイル転送とファイル共有が同一プラットフォームで可能」「効果的なセキュリティ監査も可能」の3点にあります。それぞれの強みについて詳しく解説します。

情報セキュリティの専門会社が提供する高度なセキュリティ

クリプト便は大手SIerの野村総合研究所の情報セキュリティ専門の子会社であるNRIセキュアテクノロジーズが運営しているサービスです。

同社はISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)の国際規格であるISO IEC27001を全社で取得しており、全社を挙げてセキュリティマネジメントに取り組んでいます。また、クリプト便自体は情報セキュリティの格付けにおいて第三者機関のアイ・エス・レーティングから国内最高のAAAisの評価を受けています。

暗号通信技術を活用した堅牢なセキュリティ対策はもちろんのこと、アクセスコントロール、セキュリティ監査対策なども駆使して安全・確実にファイル交換ができるようなシステムを構築しています。

ファイル転送とファイル共有が同一プラットフォームで可能

セキュリティの関係でファイル転送とファイル共有に別々のプラットフォームを使っている企業も多いですが、クリプト便なら両方を1つのプラットフォームで行えます。

クリプト便ではユーザー間のアクセスコントロールを用途に合わせて、送信グループやファイル共有ボックスで大枠を設定できるようになっており、グループごとにファイルの送受信・共有設定を制限できます。

ファイル転送であれば、社外ユーザー同士がファイルの送受信をできない、お互いの存在を認識できない「クローズドグループ」、また、クリプト便のIDを保有していないユーザーに対して、メールアドレス宛にファイル送信を行う「オープングループ」が選択できます。

ファイル共有であれば「コラボレーション」「掲示」「回収」の3つの共有形式があります。ユーザーのアクセス権限を用途ごとにあらかじめ設定しておくことで、設定漏れや用途を逸脱した権限の設定を防ぎ、意図しないファイル共有が生じないように、システム面から制限します。

充実したアクセスコントロール機能を利用して、細かくユーザーの権限分けをすることによってファイルの送受信をコントロールできるため、便利でありながら情報漏えいのリスクを減らします。

効果的なセキュリティ監査も可能

セキュリティ監査にも対応可能で、管理者側で情報の流通をコントロールし、漏えいを防止、問題が発生した場合も原因の特定が迅速に行えます。

いつ、誰が、どこへ、何を送受信したのかファイル原本を含めたログが取得可能ですし、管理者による操作のログも取得可能なので、管理者が情報の流通を監視し、問題が発生した場合に原因を客観的に分析可能です。

また、送信前に上長による承認を必要とする「承認機能」、送信先をアドレス帳から入力しなければならない「宛先直接入力禁止機能」、アクセスできる端末を管理する「端末認証機能」などがあるので、誤送信や許可していない端末からの不正アクセスを防止できます。

料金プラン

料金プランは次の3パターンがベースとなります。これに加えて、「大容量送付」「承認機能」などのオプションは追加費用がかかる場合があるため詳しく知りたい場合は別途見積もりを取る方が良いでしょう。

初期費用 月額費用 (目安) 使用制限
エントリプラン 20,000円 20,000円 ・20ユーザ
・100通/月
ライトプラン 100,000円 50,000円 ・50ユーザ
・400通/月
スタンダード 100,000円 90,000円 ・100ユーザ
・1,000通/月

※価格はすべて税別です。
※大容量送付、送信ログ延長保存、管理者操作ログ取得、承認機能、オートパイロット、認証連携、ユーザID連携、ファイル共有などはオプションとなります。

エントリプラン

一番安いプランで初期費用20,000円、月額費用20,000円から利用可能です。IDは20ユーザー、送信できる件数は月間100通までとなっているため、大企業になるとこのプランでの運用が厳しいかもしれません。

ライトプラン

初期費用は100,000円、月額費用50,000円から運用が可能で50ユーザー、月間400通まで使用可能です。大容量送付、承認機能、オートパイロット、管理者操作ログ取得などのオプションは別途追加料金が必要になります。

スタンダード

初期費用100,000円、月額費用90,000円から使用できるプランで100ユーザー、月間1,000通までのファイル転送が可能です。基本プランはスタンダードまでですが、100ユーザー超の個別プランを組むこともできます。その場合は個別に見積もりの問い合わせをしてください。

クリプト便の使い方

クリプト便の使用方法について「ファイル送受信」「ファイル共有」「システム連携」の3つのパターンから紹介します。

ファイル送受信

同じグループのユーザー間でしかファイルを送受信できないクローズドグループを使えば誤送信や情報漏えいのリスクを最小化できます。

また、オープングループという任意のメールアドレス宛にファイルを送受信するグルーピングを使えば手軽にデータのやりとりが可能です。

管理者権限によって、送信先アドレスの制限や接続グローバルIPのコントロールが可能です。必要ない宛先にデータが送受信されないようにシステム側でコントロールできます。

ファイル共有

複数ユーザーとファイルの共有ができます。ファイル送信とは異なり、保存期限を無期限にすることやお互いに編集が可能です。また、アクセス権限をパターン化しているため、業務に合わせて下記の共有形態を選択するだけで安全に利用できます。

  • コラボレーション:複数のユーザーが互いにファイルを作成・編集できる
  • 掲示:多数の社外ユーザーにファイルを取得させる
  • 回収:多数の社外ユーザーからファイルを取得する

システム連携

専用ツールを利用すれば、クリプト便を自社システムに組み込めます。自社システムにより生成されたファイルを指定フォルダに配置すれば、専用ツールによりファイルを自動的に送受信できます。システム連携機能を活用することにより、業務の効率化が可能です。

また特殊な暗号技術を使用することにより、社外に渡ったファイルの閲覧や編集権限を限定し、リモートで削除できるので、情報のコントロールという観点からも役立つ機能だと言えます。

クリプト便で安心安全にファイルを交換

クリプト便は利用することによって、無料のファイル転送サービスでは実現できない、安心・確実なファイルの送受信・共有が可能となります。また、クリプト便ではユーザー間のアクセスコントロールを用途に合わせて、ファイルの送受信・共有設定を変更制限することができます。さらに、効果的なセキュリティ監査により、管理者側で情報の流通をコントロールし、漏えいを防止、問題が発生した場合も原因の特定が迅速に行えます。

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