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おすすめのASMツール比較!料金やメリット・選び方のポイントなどを解説

最終更新日:(記事の情報は現在から40日前のものです)
BOXILでは、ASMツールのおすすめを、料金や選び方のポイントとともに紹介します。導入のメリットやデメリットも解説するので、ぜひ参考にしてください。気になるサービスがあれば、資料請求や問い合わせをしてみましょう。

ASMツールとは?

ASM(Attack Surface Management)ツールとは、企業のデジタル資産全体にわたる攻撃対象領域(アタックサーフェス)を管理するためのツールです。アタックサーフェスとは、サイバー攻撃者がシステムやネットワークに侵入する際に狙う、ぜい弱な部分や公開されたリソースを指します。

企業がASMツールを導入する目的は、組織の攻撃対象領域を可視化し、セキュリティリスクを最小化することです。サイバー攻撃の加害者の視点から、一般的なぜい弱性診断では検出しにくい課題を発見し、社内のセキュリティを強化できるため、業界を問わず広く利用されています。

ぜい弱性診断との違いは?

ASMとぜい弱性診断はどちらも、企業サイバーセキュリティ対策において重要な役割を果たしますが、目的とアプローチに違いがあります。ASMはデジタル資産のうち、外部からアクセス可能なエントリーポイントを管理・監視し、外部の視点からリスクを迅速に検知・対処することが目的です。

一方、ぜい弱性診断は、組織のシステムやネットワーク、アプリケーションに存在する特定のぜい弱性を検出・評価するための手法です。主に内部の弱点を見つけることに焦点を当て、発見されたぜい弱性に対し、影響を評価・修正するアクションにつなげる点で違いがあります。

ASMツールを利用するメリット

ASMツールを導入するメリットは、主に次のとおりです。

  • IT資産のリスク評価が簡単にできる
  • 迅速なセキュリティ対応が可能になる
  • コンプライアンスを順守できる

それぞれ具体的にみていきましょう。

IT資産のリスク評価が簡単にできる

ASMツールを利用すれば、企業が所有するデジタル資産を可視化し、簡単にリスク評価が可能になります。インターネット上に公開されているIPアドレスやサブドメインに加えて、クラウド資産・Webアプリケーションなどを自動で検出し、一覧として整理可能です。

迅速なセキュリティ対応が可能になる

攻撃者がぜい弱性を悪用する前に修正が可能になり、サイバー攻撃のリスクを減らせることも、ASMツールのメリットです。攻撃面の把握とリアルタイムの監視機能により、迅速な対応が求められるセキュリティ対策に役立ちます。

また、検出されたリスクの緊急度の自動評価により、優先度に応じた対応の提案を受けられるサービスも多くあるので、もっとも重要な脅威から優先的に対処が可能です。そのため、限られたリソースを有効に活用し、迅速かつ効率的にリスクを管理できるようになるでしょう。

コンプライアンスを順守できる

IT資産の可視化やリスク管理を通じて、さまざまな規制やセキュリティ標準に準拠できるようになることも導入メリットです。継続的なモニタリングとレポーティングにより、セキュリティの現状を把握し、法令や規制に基づく監査の準備を整えられます。

さらに、最新の脅威情報をもとにリスク対応をすることで、コンプライアンスが要求するサイバーセキュリティの水準を維持できるようになるでしょう。

ASMツールを利用するデメリット

ASMツールの利用は多くのメリットがある一方で、次の点には注意が必要です。デメリットを理解したうえで、事前に対策を考えておきましょう。

ぜい弱性情報の確度が低いケースがある

ASMツールは広範なIT資産をスキャンし、公開されたぜい弱性やリスクを検出することを目的としていますが、情報の確度が低い場合もあるので注意しましょう。

攻撃対象領域を広範囲にわたってスキャンし、ぜい弱性やリスクを発見することに優れているツールが多い一方で、重要でないリスク情報まで表示され、対応の優先順位を見極めるのが難しいケースがあります。

ぜい弱性が自社にとって、どれほど重要かがわかりにくいケースもあるので、情報をうのみにせず、追加で調査することが大切です。

非公開環境の資産は診断できない

ASMツールは、主に公開されているインターネット上の資産や、エンドポイントをスキャンしてぜい弱性やリスクを特定します。しかし、非公開環境のようなインターネットからアクセスできない場所に存在する資産に対しては、十分な診断やスキャンができない場合も少なくありません。

そのため、ASMツールだけに依存してしまうと、企業内に潜むリスクが見落とされる可能性が高まるので、適宜内部向けのぜい弱性診断ツールやソリューションを併用するのもよいでしょう。

ASMツールの選び方

ASMツールを選ぶ際は、次の流れで自社に合った製品か確認しましょう。

  • ASMツールの導入目的を確認する
  • ASMツールの機能を確認する
  • ASMツールを導入する際の注意点を確認する
  • ASMツールの料金・価格相場を確認する

ASMツールの導入目的を確認する

まずは、ASMツールの導入目的を明確にする必要があります。そのうえで、必要な特徴や強み・機能などを備えたサービスを選ぶことが重要です。

導入目的 詳細
広く外部からの脅威に対応したい さまざまな攻撃の発見に強みのあるサービスを選ぶ
社内のセキュリティ体制を見直したい セキュリティの評価が可能なサービスを選ぶ
さまざまなクラウドサービスのセキュリティを担保したい クラウド環境向けのサービスを選ぶ
疑似攻撃のシミュレーションによりセキュリティを強化したい シミュレーション機能のあるサービスを選ぶ

これらはあくまでも一例なので、まずは自社のセキュリティ環境を確認し、どのようなツールが必要か検討してみましょう。

ASMツールの機能を確認する

ASMツールでできること、利用できる機能は次のとおりです。導入目的を明確にするとともに、必要な機能を洗い出しましょう。

機能 詳細
社内資産の可視化 社内のデジタル資産(IPアドレス、ドメイン、サブドメインなど)をマッピング・可視化する機能
攻撃監視 外部からの攻撃をリアルタイムで監視し、新たなリスクや脅威を検知する機能
ぜい弱性スキャン デジタル資産のぜい弱性に対するスキャンを実施し、弱点を特定する機能
リスクの優先度評価 発見したぜい弱性や、セキュリティリスクの対応優先度を評価する機能
攻撃シミュレーション 疑似攻撃を実行し、対策の検討に役立つ機能
自動通知 異常発見時、管理者にアラートを発する機能

ASMツールを導入する際の注意点を確認する

ASMツールを導入する際、失敗しないために次の項目も確認しておきましょう。

確認事項 詳細
検出できる攻撃の範囲 システムが検出可能な攻撃の種類や範囲を確認する
可視化の精度 デジタル資産をどの程度正確に把握し、可視化できるか確認する
リアルタイムの監視能力 攻撃の監視がリアルタイムで行われ、新たな脅威を即座に検知できるか確認する
サポートの充実度 サービスベンダーのサポートが充実しているか確認する
連携できるサービス 連携できるサービスなどがあるか確認する

ASMツールの料金・価格相場を確認する

ASMツールは、小規模であれば月額50,000~100,000円程度で導入できるサービスもあります。ドメイン数や期間、利用する機能によって料金が大きく変動するため、多くのサービスで料金が明示されておらず、個別の見積もり依頼が必要です。

気になるサービスがあれば、問い合わせて料金を確認しましょう。

おすすめのASMツール比較11選

おすすめのASMツールを紹介します。それぞれの強みや機能などを確認しましょう。

Securify - 株式会社スリーシェイク

Securify
Securify
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ボクシルSaaSのデータを元に表示しています
提供企業様でご不明点がある方はこちら

Securifyは、ぜい弱性診断を組み合わせ、攻撃者視点で診断を行えるASMツールです。診断対象のURLを登録、新規プロジェクトの作成、診断対象を設定する3ステップで診断を開始できます。

ぜい弱性検出はもちろん、修正方法や解説も明示し、改善までサポートしてくれます。Webアプリケーション診断やWordPress診断、SaaS診断に対応し、専門知識不要で診断を実施できるため、アジャイル開発や保守開発などの用途におすすめです。

GMOサイバー攻撃ネットde診断

GMOサイバー攻撃ネットde診断は、外部からの攻撃面となるIT資産の管理と、ぜい弱性を診断できるASMツールです。攻撃の対象となり得るIT資産を見える化し、組織全体のセキュリティ体制を強化できます。

システムに毎回ログインする必要はなく、問題があるときのみアラートの検知が届くのも特徴。専門家の運用サポートにより、優先すべき事柄がわかるので、ムダのないセキュリティ対策が可能です。1サイトあたり、3,000円で診断できるコストパフォーマンスの高さも、人気の理由です。

Recorded Future

Recorded Futureは、世界中のセキュリティに関する脅威を収集・分析し、最新の情報をリアルタイムに提供するインテリジェンスプラットフォームです。実用性の高い情報を得られるので、組織のリスクとなり得るものを取得しやすく、早期対策に活用できます。

一般的に広くアクセスできるSNSをはじめとした公開情報はもちろん、専門的なスキルを持たなければアクセスが困難な、ダークウェブ上の情報も収集しているのが特徴です。SIEMやEDR・SOARといった外部ツールとのAPI連携にも対応しており、既存のワークフローに組み込むことで、セキュリティ対応の高速化が可能です。

Cortex Xpanse

Cortex Xpanseは、オンラインに存在するデジタル資産を、自動で検出・監視できるプラットフォームです。攻撃対象領域を外部から観察することで、状態をリアルタイムに確認できるのに加えて、ぜい弱性の特定により、サードパーティのリスクを軽減できます。

また、新たな脅威や潜在的なぜい弱性が発見されると、即座にアラートが発生するので、セキュリティインシデントの早期対応が可能です。デジタル資産に関するデータも定期的に更新されるため、ネットワークに変更があった場合も即座に対応できます。

CyCognito

CyCognitoは、IT資産の探索やぜい弱性診断により、潜在的なリスクを洗い出せるASMツールです。攻撃者に先んじて攻撃の糸口をなくすことで、ターゲットにされるリスクを低減できます。既存のサービスやWebサイトの動作に影響を与えず、人的リソースの割り当ても不要なため、IT管理者に負担をかけずにセキュリティの強化が可能です。

さらに、機械学習や自然言語処理などを使った独自の探索技術により、子会社や関連会社も含めた、総合的なIT資産管理ができます。動的アプリケーションテストにより、通常の検出ツールだけでは診断できない、Webアプリケーションの重大なぜい弱性の有無も診断できるのも強みです。

MS&ADサイバーリスクファインダー

MS&ADサイバーリスクファインダーはセキュリティ上の脅威を可視化し、情報の分析からリスク低減策の提案までを、包括的にサポートするサービスです。

診断スコア・被害想定額・セキュリティ上の課題など、さまざまなデータをレポート形式で提供してもらえるのに加えて、診断結果について専門家による面談も受けられます。また、サイバー攻撃に対する耐性を高めるためのトレーニングや、ワークショップも提供しているので、システムの導入とともに利用するのもおすすめです。

イージスEW

イージスEWはパソコンやスマートフォン、サーバーなど、組織の有するエンドポイントを保護し、情報漏えいや不正アクセスからシステムを守るセキュリティ管理サービスです。各エンドポイントで発生する通信や動作を監視し、不審な挙動や異常なアクセスを検知します。

さらにサイバー攻撃が発生した際、迅速にインシデント対応を担うサポート体制を提供しているも特徴です。異常を検知すると自動的に隔離処置を実行するといった、即時対応が可能です。各デバイスのセキュリティ状態を統合的に管理し、エンドポイントの運用を効率化したい企業は導入を検討してみましょう。

ULTRA RED

ULTRA REDは、ネットワークやシステムの潜在的なぜい弱性を効率的に発見し、セキュリティリスクの軽減を図れる診断サービスです。システム環境に応じた診断メニューと診断範囲の設定が可能で、一般的なぜい弱性だけでなく、ゼロデイ攻撃のような高度なリスクも検出できます。

サーバーやアプリケーション、データベースなど多岐にわたる診断範囲に対応しており、診断結果をもとにした詳細なレポートと、具体的な改善策の提示を受けられるのも特徴。必要に応じて再診断や追加のセキュリティコンサルティングも提供しているので、自社のセキュリティを総合的に高められます。

Tenable Attack Surface Management

Tenable Attack Surface Managementはインターネット上の資産や、潜在的に脅威を受けやすい領域を可視化・管理できるEASM(外部攻撃管理)ツールです。複雑化するクラウド環境や、デジタルツールの運用環境に柔軟に対応できるのが強みで、漏れやすい外部公開された資産や、管理から外れたIT資産のリスクを素早くチェックできます。

サービスベンダーの脅威インテリジェンスと連携し、発見されたぜい弱性のリスクレベルを評価。優先度をつけて対応を促進するので、緊急度の高いリスクから効率的に対処できるのが特徴です。さらに、自動でデジタル資産やサービスを発見・把握する機能も備わっており、新しい資産がネットワークに接続された際にも、すぐに検出してリスクを評価できます。

Macnica Attack Surface Manegement

Macnica Attack Surface Manegementは、デジタル資産の外部からの攻撃リスクを可視化し、潜在的なぜい弱性やリスクを発見・評価するために設計された、EASMソリューションです。クラウドサービスやインターネット上のWebアプリケーションなど、近年増加している外部攻撃面を包括的に管理し、セキュリティ体制の強化をサポートします。

24時間365日、外部攻撃面を監視し、常に最新の脅威インテリジェンスを反映したリスク評価を実施。新たに発見されたぜい弱性やリスクにも、即座に対応できるのが強みです。リスク評価の結果をわかりやすくまとめたレポートを提供してもらえるので、社内でのセキュリティの改善提案もしやすいでしょう。

マネージドASMサービス

マネージドASMサービスは、攻撃者目線から継続的なIT資産の探索や、ぜい弱性評価が可能なASMサービスです。企業が外部に露出したデジタル資産や、潜在的な攻撃リスクを効果的に監視・管理できます。

インターネット上に公開するすべての資産を可視化し、まとめて管理できるのが特徴で、専任のセキュリティエキスパートと監視システムが24時間365日、攻撃面を監視します。また、最新の脅威インテリジェンスをベースにリスク分析も可能。緊急性・重要度に応じた対応策の提案が受けられます。

ASMツールで社内のセキュリティを強化

ASMツールはデジタル資産を管理・監視できるサービスで、効率的なリスク評価を可能にします。攻撃を受けるリスクが高い部分を明らかにできるので、セキュリティ対策を立てやすくなります。導入するサービスを選ぶ際には、次の点を意識しましょう。

・可視化範囲の広さは十分か
・リアルタイム監視は可能か
・リスク評価の精度は問題ないか
・ほかのセキュリティツールと連携できるか
・監視範囲を柔軟に拡張できるか
・サービスベンダーから十分なサポートを受けられるか

ASMツールをより深く検討したい方は、各サービス資料を請求し、比較・検討するとよいでしょう。

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