ITエンジニア人材紹介サービス比較18選!中途・新卒・外国人別に紹介
中途採用(エンジニア採用)には多くの種類があり「どれを選べばいいか」迷いますよね。後から知ったサービスの方が適していることもよくあります。導入の失敗を避けるためにも、まずは各サービスの資料をBOXILでまとめて用意しましょう。
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ITエンジニア採用市場の現状と課題
近年、DX(デジタルトランスフォーメーション)の加速やITサービスの普及により、ITエンジニアの需要は右肩上がりに増加しています。
一方で、エンジニアの数はそれに追いついておらず、企業側は「採用したくてもできない」という深刻な状況に直面しています。
ITエンジニア採用の難しさの背景と、近年の採用手法の変化について解説します。
エンジニア不足の深刻化
ITエンジニアは慢性的な人材不足が続いています。
たとえば、東京ハローワークが公表した職業別有効求人・求職状況のデータ(2024年9月分)※によると、全職種平均の有効求人倍率が1.51であるのに対し、IT技術関連職では3.22と、倍以上の数値を記録しています。
これは企業の求人数に対して求職者数が圧倒的に少ないことを示しており、ITエンジニアの供給が需要に追いついていない実態が明らかです。
※出典:東京労働局「東京ハローワーク_【東京】職業別有効求人・求職状況(平成29年度~) 令和6年9月分」(2025年9月26日閲覧)
採用手法の多様化とその難しさ
IT人材の需要が高まり続ける一方で、企業が求めるスキルセットや働き方と、エンジニア側の希望が一致しないケースも増えています。
さらに、IT技術やプログラミング言語の進化スピードが早く、スキルの見極めも難しくなっているため、採用のハードルはいっそう高まっています。
とくに未経験者の採用が難しくなり、経験者を求める傾向が強まっているなかで、フリーランスや副業を選ぶエンジニアも多く、正社員として採用することの難易度は年々上がっている状況です。
人材紹介でITエンジニアを採用するメリット
人材紹介でITエンジニアを採用するメリットは次のとおりです。
- 初期コストがかからない
- 採用工数を削減できる
- エンジニア知識をもつエージェントのサポートが受けられる
- 非公開求人として募集できる
それぞれ詳しく解説します。
初期コストがかからない
人材紹介サービスの多くは採用が成功した場合にのみ費用が発生する成功報酬型のサービスであるため、採用活動を始める際に、多額の初期投資を行う必要がありません。
求人広告を出稿したり、採用イベントを開催したりする場合と比べて、コストを低く抑えられることは企業にとっては大きなメリットであり、限られた予算で効率的に採用活動を進められます。
また、成功報酬型のため、採用できなかった場合の金銭的負担がなく、企業は安心して採用活動に取り組めるでしょう。
採用工数を削減できる
人材紹介サービスでは、専任のエージェントが候補者の選考や面接調整などを行ってくれるため、採用活動にかかるさまざまな手間を省けます。とくに人事部門が小規模な企業にとっては、大きなメリットでしょう。
また、エージェントが候補者とのコミュニケーションを担当してくれるため、企業側の対応工数を削減できるほか、初期段階の選考プロセスをエージェントに任せられることが多く、企業は必要な人材に集中して面接を行えます。
エンジニア知識をもつエージェントのサポートが受けられる
IT業界やエンジニアの事情に精通したエージェントからのサポートを受けられるのも、人材紹介サービスを利用するメリットです。
専門のエージェントであれば、技術トレンドや求められるスキルセットを熟知しており、企業のニーズに合った候補者を的確に紹介してくれるほか、適切な条件設定のアドバイスも受けられます。
エージェントの専門知識を活用することで、より効果的な採用活動が可能です。
非公開求人として募集できる
人材紹介サービスを利用すれば、非公開求人として人材を募集できます。現在の従業員や取引先に知られることなく、新たな人材を探せるため、機密性の高いプロジェクトや、組織改編をともなう採用の場合にも有効です。
また、競合他社に採用動向を知られたくない場合に適しているほか、エージェントを通じて厳選された候補者のみに情報が提供されるため、質の高い応募者を集められます。
企業のブランドイメージを維持しながら、効果的に採用活動を進めたい場合におすすめの手法です。
人材紹介でITエンジニアを採用するデメリット
人材紹介でITエンジニアを採用するデメリットは次のとおりです。
- 成功報酬の費用が高額になりやすい
- 大量採用に向いていない
それぞれ詳しく解説します。
成功報酬の費用が高額になりやすい
人材紹介サービスを利用する際の大きなデメリットは、成功報酬の高さです。一般的に、成功報酬は採用された人材の年収の20%から40%程度に設定されています。ITエンジニアの年収は比較的高いため、成功報酬が企業にとって大きな負担となる恐れがあります。
たとえば、年収800万円のエンジニアを採用した場合、人材紹介サービスに支払う成功報酬は160万円から320万円程度です。
とくに、中小企業やベンチャー企業にとっては大きな出費となるでしょう。複数のエンジニアを採用する必要がある場合、この費用はさらに膨らむため、企業の採用予算を圧迫する可能性があります。
人材紹介サービスは、事前にコスト面を確認したうえで、計画的な利用が求められるでしょう。
大量採用に向いていない
人材紹介サービスは、大量のITエンジニアを短期間で採用したい場合には適していません。前提として、人材紹介サービスは、それぞれの候補者を丁寧に選考して、企業とマッチングするサービスです。
ITエンジニアの大量採用が必要な場合は、他の採用手法と併用するなど、柔軟な対応が必要です。
ITエンジニア採用における人材紹介サービスの選び方
企業がITエンジニアを採用する際に利用する人材紹介サービスの選び方は次のとおりです。
- 会社ごとの得意な層を確認する
- エージェントのエンジニア知識を確認する
- アクティブな求職者の人数を確認する
それぞれ詳しく解説します。
サービスごとの得意な領域を確認する
人材紹介サービスには、それぞれ得意とする分野やターゲットがあるため、ニーズに合ったサービスを選ぶことが重要です。
若手エンジニアの紹介に強い会社や、ミドル層・シニア層に強い会社、外国人エンジニアに特化したサービスなど、さまざまな特徴があります。また、スタートアップ企業向けや大手企業向けなど、企業規模や文化に合わせた紹介を得意とする会社もあります。
自社の求める人材像や企業文化を明確にし、それに合致する得意領域をもつ人材紹介会社を探すことが大切です。企業と人材紹介会社のマッチング制度が適切であれば、より質の高い候補者を紹介してもらえる可能性が高いでしょう。
エージェントのIT知識を確認する
ITエンジニアの採用において、担当エージェントのIT知識は重要です。
ITに関する基礎知識や最新の技術トレンドを理解しているエージェントを選ぶことが成功の鍵となるため、エージェントとの初回面談時に必ずチェックしましょう。
また、エージェント自身のバックグラウンドも重要なポイントです。元エンジニアや、IT企業での勤務経験があるエージェントは、より深い業界理解をもっている可能性が高いでしょう。
エージェントのIT知識が豊富であれば、候補者の技術力を適切に評価し、ニーズに合った人材を紹介してくれる可能性が高まります。
アクティブな求職者の人数を確認する
人材紹介サービスを選ぶ際、サービスが抱えるアクティブな求職者の数を確認しましょう。アクティブな求職者とは、現在積極的に転職を考えている人材のことを指します。
この数が多ければ多いほど、自社のニーズに合った候補者を見つけられる可能性が高まります。
人材紹介サービスに問い合わせて、ITエンジニア分野でのアクティブな求職者数を確認しましょう。ただし、単純な数字だけでなく、求職者の質も重要なため、スキルレベルや経験年数、専門分野などの内訳もあわせて確認することが大切です。
エンジニア採用におすすめ人材紹介サービス12選【中途】
エンジニアの中途採用を検討している方におすすめの人材紹介サービスを紹介します。
ギークスダイレクト - ギークス株式会社
ギークスダイレクトは、ITフリーランス人材と企業を直接マッチングするプラットフォームです。一契約50万円の成果報酬で厳選された高品質な人材データベースにアクセスできる点が特徴です。
また、約30%※の通過率という厳格な審査を経た人材のみが登録されており、高品質な人材プールを提供します。
直接契約とエージェント契約の選択ができ、企業のニーズに合わせた柔軟な契約形態を実現します。成約までの営業支援も行われ、効率的な人材確保をサポートします。
※出典:ギークスダイレクト「即戦力のITフリーランスと直接契約【ギークスダイレクト】」(2025年6月10日閲覧)
レバテックキャリア
レバテックキャリアは、ITエンジニア・デザイナー専門の人材紹介サービスです。業界最大級の45万人※が登録しており、エンジニア・PM人材やクリエイター・マーケター人材など幅広い人材から、企業が求める即戦力の人材が見つかりやすいことが特徴です。
また、エージェントの技術理解が深く、専門性も高いため、精度の高いマッチング制度を期待できます。
※出典:レバテックキャリア「法人さまお問い合わせ | レバテック」(2025年6月10日閲覧)
マイナビIT AGENT
マイナビITエージェントは、IT・Webエンジニアの転職事情を熟知したIT業界専任のエージェントを擁する人材紹介サービスです。
完全成功報酬型で採用されるまで費用が一切発生しないほか、マイナビエージェントやマイナビ転職などと求人情報が共有されるため、ITエンジニアを幅広く募集できます。
登録者全体の80%以上が34歳までであるため、長く活躍できる人材を採用したい場合におすすめです。
JACリクルートメント
JACリクルートメントは、即戦力人材の採用を期待できる人材紹介会社です。企業と求職者の両方を1人のエージェントが担当するコンサルティング型のサポートを行っている点が特徴です。
ミドルマネジメントやスペシャリストを中心に、有望な人材を紹介してくれます。同サービスでの転職者の7割以上が35歳以上で、管理職や管理部門、業界のスペシャリストなどが多いため、即戦力の人材を求める場合におすすめです。
G-JOBエージェント
G-JOBエージェントは、ゲーム業界に特化した人材紹介サービスです。業界経験の長いエージェントがそれぞれの求職者を面談してから登録しており、スムーズにマッチングできるのが特徴です。
経験豊富な即戦力やゲーム業界への転職希望者などが幅広く登録しているため、ニーズに合った人材を確保しやすいでしょう。
TechClipsエージェント
TechClipsエージェントは、ITエンジニアの転職やフリーランスに特化した人材紹介サービスです。現役エンジニアのエージェントが求職者の技術を直接確認するのが特徴です。
企業が求めるスキルとのマッチング精度が高い人材を紹介します。また、求職者全員に事前に性格診断を実施。採用する際のリスクや適性を見極め、企業に提案しています。
LIBER(リーベル)
LIBER(リーベル)は、20代から30代のITプロフェッショナル人材を紹介する人材紹介会社です。
IT業界のエンジニアをはじめ、ITコンサルタントやITアーキテクト、プロジェクトマネージャーを目指す人材が多く登録しています。国内企業や外資企業、大手、ベンチャーを問わず、幅広い企業への転職実績もあります。
専任のエージェントが最適な人材を紹介してくれるため、安心して利用できるでしょう。
Geekly(ギークリー)
Geekly(ギークリー)は、IT業界・Web業界・ゲーム職種の中途採用に特化した人材紹介会社です。業界専門のトレーニングを積んだエージェントの専門性が高く、転職支援実績は19,000件以上※あります。
月間8,900名※を超えるIT人材の登録者がいるため、自社が求める人材を見つけやすいでしょう。完全成果報酬型で初期費用もかからないため、コストを抑えた採用活動が可能です。
※出典:ギークリー「IT採用のお悩みは、IT採用のプロに。」(2025年9月26日閲覧)
ワークポート
ワークポートは、IT業界をはじめ、さまざまな業種・職種での中途採用をサポートする総合転職エージェントです。
IT業界とのつながりが強く、エンジニアやクリエーターなどのIT業界専門の転職エージェントとして活動していたため、現在でもIT人材の採用サポートに定評があります。
国内52か所に拠点を構えており、地方のニーズにもしっかり対応可能です。地域特性を熟知したエージェントが、優秀な人材を紹介してくれます。
テクノブレーン
テクノブレーンは、ITエンジニア専門のヘッドハンティングを行う人材紹介会社です。採用後の定着率が97%※を超える高い水準であるのが特徴です。
採用が難しいポジションでも、独自の手法とデータベースから、最適な人材をマッチングしてくれます。
企業が欲しい人材をリサーチして、本人に直接アプローチするヘッドハンティングスタイルにより、転職サイトでは見つけられない人材と出会える可能性があるサービスです。
※出典:テクノブレーン「サービス紹介 | テクノブレーン株式会社」(2025年6月10日閲覧)
富士誇(フジコ)
富士誇(フジコ)は、年収1,000万円以上を対象としたハイクラス転職のサポートを得意とする人材紹介会社です。企業が求める人材とのマッチング率が高く、書類通過率や内定率が他の転職エージェントよりも高い水準であることが特徴です。
採用を希望する企業と定期的に意見交換を行っており、採用条件を満たす人材を丁寧に選考しているため、長く活躍できる人材が見つかりやすいでしょう。
Findy - ファインディ株式会社
Findyは、エージェントと採用プラットフォームのハイブリッド型エンジニア採用サービスです。OSS開発経験者やカンファレンス登壇者などハイスキルなWebエンジニアと出会いやすいのが強みです。
事前マッチングした状態で候補者にアプローチできるため、スカウトへの返信率が高く、運用工数を抑えられます。企業にはカスタマーサクセス担当がつき、採用計画や求人票の改善、スカウト内容の最適化まで具体的な運用をサポートします。
エンジニア採用におすすめ人材紹介サービス3選【外国人】
外国人のエンジニア採用を検討している方におすすめの人材紹介サービスを紹介します。
JELLYFISH
JELLYFISHは、即戦力の外国人ITエンジニアを採用できる人材紹介会社です。登録している外国人の75%が日本在住、90%以上が35歳以下で、技術力のある外国人エンジニアを紹介してもらえるのが特徴です。
独自のノウハウでSNSを中心に転職潜在層から顕在層までアプローチしてくれるため、ニーズに合った人材を採用しやすくなります。
グローバルパワー
グローバルパワーは、高度外国人人材を紹介する人材紹介会社です。世界152か国・約4万人※の高度外国人データベースを保有しており、ビジネスレベルの日本語や日本の商習慣を理解した人材を紹介してもらえるのが特徴です。
企業に人材を提案する前に、担当エージェントが求職者と面談。語学レベルや経験に加えて、企業のニーズにフィットするか確認するため、求める人物像に近い人材に出会いやすくなるでしょう。
※出典:グローバルパワー「グローバルパワー|外国人紹介・派遣 日本語N1/N2 社会人・中途特化」(2025年6月11日閲覧)
ディレクトリジャパン
ディレクトリジャパンは、グローバル大手企業の日本IT企業向けに、国内の外国人人材を紹介する人材紹介会社です。毎月3社限定で、同社のエージェントが30分間の無料相談に対応してくれるほか、3か月のお試し契約も可能です。
外国人人材の採用や人材紹介会社との契約に不安を感じている場合でも利用しやすいでしょう。
エンジニア採用におすすめ人材紹介サービス3選【新卒】
新卒のエンジニア採用を検討している方におすすめの人材紹介サービスを紹介します。
サポーターズ
サポーターズは、エンジニアの新卒採用に特化した人材紹介サービスです。エンジニア学生の多くが登録する国内最大級の新卒エンジニア採用サポートサービスで、高いスキルをもったエンジニア学生も多く登録しています。
エンジニア採用ノウハウも豊富なため、活躍を期待できる人材を採用しやすいといえるでしょう。
UZUZ
UZUZ(ウズウズ)は、20代の人材に強みを持つ人材紹介会社です。月間3,000名を超える登録者から、採用要件に合致した人材を紹介。キャリアカウンセリングによって、求職者の性格や能力、懸念点などをチェックしてから人材を紹介するため、入社後1年間の定着率の高さが特徴です。
また、ビジネスマナーやビジネススキルの教育も行っているため、入社後の初期教育コストの削減も可能です。
TECH-BASE
TECH-BASE(テックベース)は、IT業界に興味がある就活生向けのインターンシッププログラムです。同社が行うインターンでは、自走力・プログラミング言語体制・チームワークといった、新卒ITエンジニアとして必要な3つの要素をもった学生が育成されています。
企業は、専用の就活サイトや採用イベント、エージェントサービスによって、在籍している学生を採用できます。
人材紹介を活用してエンジニア採用を成功させよう
ITエンジニアの採用が難航するなか、人材紹介サービスは有効な選択肢のひとつです。ここでは、導入するタイミングやエージェントの選び方、効果的な活用法について解説します。
活用のタイミングとポイント
人材紹介サービスは、「急ぎで1名だけ採用したい」「自社にマッチする人材を効率的に探したい」といったケースでとくに効果を発揮します。
また、採用活動にかかる人的リソースが限られている場合にも有効です。成功報酬型を選べば初期費用が発生せず、費用対効果を見ながら採用活動を進められる点も魅力です。
自社に合うエージェントの見極め方
エージェント選びは、採用成功のカギを握る重要な要素です。
IT業界に精通した担当者が在籍しているか、自社の求めるスキルや企業文化を正確に把握できるかを確認しましょう。
また、過去の紹介実績や支援体制、レスポンスの速さなども比較材料になります。
無料相談・資料請求の活用を
初めて人材紹介サービスを利用する場合は、まず複数のエージェントに無料相談や資料請求をしてみることがおすすめです。
各社の得意分野や対応スタンスを比較することで、自社に最適なパートナーを見つけやすくなります。とくに、IT領域に強いエージェントは情報提供力にも長けているため、相談するだけでも採用活動のヒントが得られるでしょう。
本記事を参考に、自社に合ったITエンジニアを採用しましょう。