“SaaSの家計簿”実現、マネーフォワード IT管理クラウドとは - SaaS管理が必要なワケ【PR】
SaaS市場の拡大を受け、IT管理者を悩ませているのが、増え続ける社内のSaaS管理の問題。SaaSは便利で業務効率化に役立つものの、誰が、どのサービスを、どの権限で使用しており、支払いがいくら発生しているのか、個々の状況を把握するのは困難を極めます。
「SaaSが増えると、カオスがやってくる」。現状をそう表現するのは、SaaS管理プラットフォーム「マネーフォワード IT管理クラウド」を提供する、マネーフォワードi(アイ)株式会社代表の今井義人さん。
マネーフォワード IT管理クラウドは、企業が導入しているSaaS・クラウドサービスを一元管理できるSaaS管理プラットフォームです。2021年8月に発表しβ版を提供開始。2021年11月に正式リリースされました。
今井さんに、導入SaaSの増加に伴って生じている課題や、一元管理の必要性について聞きました。
SaaS増加による課題
(以下、今井さん)
SaaS増加により生じている課題には、具体的に、次の3点が挙げられます。
- 全社の利用SaaSがわからず管理しきれない
- 増加する無駄なコスト
- シャドーITのリスクが高まる
1.全社の利用SaaSがわからず管理しきれない
1点目は、社内で利用されているSaaSを管理しきれない、という課題です。
チャットツールや勤怠管理システムのような全社共通SaaSがあれば、経理や開発など一部の部署だけで利用されているSaaSもあり、全社分をもれなくリストアップするのは困難を極めます。
「社内で利用しているSaaSの数はいくつですか?」
これはシンプルですが答えるのが大変難しい問いです。IT部門の方に質問をすると、「10程度」「20未満」など答えが返ってきますが、具体的にリストアップしてみるとその2〜3倍のSaaSが見つかります。
情報システム部門では、全社利用のSaaSを管理して実態も把握していますが、営業や開発など事業部側で管理しているSaaSについては把握してないというのが一般的な状況です。
さらに、入社、退社、組織変更などさまざまなタイミングでアカウントが付与され、権限も変更されます。誰が、どのSaaSの、どの権限のアカウントを所持しているのかをリアルタイムで把握し、適切な処理を行おうとすると、管理者は相当な手間を強いられるのです。
また、特定の部署のみで利用するSaaSの場合、利用部門が管理することが多くあります。そうなると、退職者の情報が連携されないなどの理由からアカウント削除作業がおろそかになり、無駄なコストの発生につながってしまいます。
2.増加する無駄なコスト
2点目は、無駄なコストが発生している可能性が高い、という課題。
IDに対して課金されるSaaSが多く、退職や異動で不要となったIDを削除しなければ課金され続けます。このほか、導入したものの実は利用していないSaaSがあるかもしれません。使っていないのに契約が更新されてしまった、というような経験のある方も多いのではないでしょうか?
こうした無駄なコストはできる限り排除したいものですが、管理者が手運用でリスト管理しようとすると、作業に膨大な手間がかかります。
3.シャドーITのリスクが高まる
3点目の課題はシャドーITへの対処です。
シャドーITとは、従業員および各業務部門の判断などからデバイスやSaaSが導入され、経営部門や情報システム部門による把握や管理が及んでいない状態を指します。企業が施すセキュリティ対策の範囲外となるため、情報漏えいやウイルス感染などのリスクが高く危険なほか、想定外のコストが発生する可能性もあります。
SaaSは導入ハードルが低いのもあり、「知らないうちに新しいSaaSが利用されていた」というのはよくある話です。下図は、IT管理クラウド利用企業の、利用SaaS数の実態をグラフにしたものです。管理されているSaaSと同数かそれ以上の管理外SaaSが存在していることがわかります。
こうした課題を解消するために開発されたのが、マネーフォワード IT管理クラウドのような、「SaaS管理プラットフォーム(SMP)」です。
マネーフォワード IT管理クラウドでできること
「マネーフォワード IT管理クラウド」は、いわば“SaaSの家計簿”。マネーフォワードが家計簿アプリ「マネーフォワード ME」で培ったアカウントアグリゲーション技術(※)を活用し、リリース時点で100以上のSaaSと連携していることが強みです。
※アカウントアグリゲーションとは、APIまたはスクレイピングを通じてデータの取得を行うこと
IT管理クラウドの機能
- 100以上のSaaSを連携可能
- ユーザーごとに権限等を一元管理
- 退職者や外部パートナーのアカウントを特定
- リスクのあるアカウントのアラート
- ログイン情報からシャドーITを検知
- コストの可視化 (リリース予定)
- 支払情報からシャドーITを検知(リリース予定)
SaaS管理プラットフォームを選定する上で、社内で使っているSaaSのうちどのくらいをカバーできるか、は重要なポイントです。IT管理クラウドでは100以上のSaaSに対応しており、毎週連携SaaSが増えています。
利用開始時の設定も非常に簡単で、30分もかからず基本的なセットアップは完了し、SaaSの管理状況をチェックし始めることができます。
シャドーIT検知では、Googleログインの情報や支払情報から管理対象外のSaaSをリストアップし、管理対象に置くことができます。管理対象に置くことで、誰が管理者権限を持っているか、何人が利用しているか、コストはいくらか、といった情報が管理できるようになります。
IT管理クラウドの料金
マネーフォワード IT管理クラウドの利用料金は次のとおりです。
- 月額300円(税別)/ID
- 50ID以下は2022年10月末まで無料(予定)
利用料は、メールアドレスに使用しているGoogle WorkspaceまたはMicrosoft365のアカウント数に対して課金されます。例えば、Google Workspaceのアカウント数が100、 Zoomのアカウント数が120、Salesforceのアカウント数が50だった場合、課金対象はGoogle Workspaceの100アカウントのみなので、月額利用料は3万円(税別)となります。
(以上、マネーフォワードi株式会社代表 今井さん)
SaaS管理が必要なワケ
ここまで、マネーフォワード IT管理クラウド提供会社の代表を務める今井さんに、SaaS管理をとりまく状況ついてお話いただきました。ありがとうございました。
改めて、SaaS管理が必要とされる環境を整理します。2020年度の国内SaaS市場は、2019年度比123.7%の1兆332億円となり、2024年度には1兆6,054億円に達すると予測されています※1。市場拡大とともに、市場に出回るサービスも増加※2。新たな領域のSaaSが次々と登場している状況です。
1社あたりの利用SaaS数も増え続けており、マネーフォワードでも実際に数えてみたところ、社内で利用されているSaaSは200以上あったそうです。
「SaaSを活用することで、各部門や従業員の生産性は上がっていきます。そこは間違いないと思っていて、我々としてもどんどん利用をしていただきたいと考えています。
ただ、利用SaaS数が増えるということは、アカウント管理の観点では、『SaaSの数 x 従業員数』で複雑さが増していくということでもあります。ここ最近、お客様と会話させていただいく中で気が付いたのは、この課題について『何か対応しなくては』と思っていても具体的に打ち手を打てていない、という企業の実態でした。
SaaS管理の不安や手間が減ってコントロールできているという実感が持てれば、SaaS活用に積極的になれます。そういった状況を、IT管理クラウドで作り出したいと考えています。」(今井)
※1 株式会社富士キメラ総研『2021 クラウドコンピューティングの現状と将来展望 市場編/ベンダー編』まとまる(2021/7/7発表 第21065号)
※2 スマートキャンプ株式会社『SaaS業界レポート2021 速報版』(2021年8月発刊)