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なぜ今、医療DXが注目されるのか 医療SaaSプラットフォームを立ち上げた歯科医・柴田育さんに聞く

最終更新日:(記事の情報は現在から1193日前のものです)
医療分野でのデジタル化を推し進める「医療DX」が注目されています。コロナ禍では初診も含めたオンライン診療が全面解禁となりました。医療機関と医療DXサービスをつなぐサイト「医療DXツール.com」を運営する株式会社SPARKLINKS.代表で、歯科医の柴田育さんに、医療DXとはどんなものなのを聞きました。

アナログな印象がある医療業界ですが、近年、医療業界向けのSaaSが続々とリリースされています。

そんな中で、医療特化型クラウドソーシングサイト「Dspace」やSaaSプラットフォーム「医療DXツール.com」を立ち上げ、業界のDXを推し進める柴田さんは、「医療従事者、患者双方にメリットは大きい」と期待します。

医療DXってなに?

ーまず、医療DXとはどんなものを指すのでしょうか

柴田:医療DXとは言葉通り、医療のデジタル化(Digital Transformation 以下DX)のことです。今まで人力でやっていたことをITやAIでデジタル化することで、医療機関や患者さんに便利に、より正確な医療を届けられるようになると思います。
 
医療のDXと一口にいっても、医療機関における診療のデジタル化もあれば、患者さんの予約・会計までのフローを改善するDX、ウェアラブルデバイスなどによる患者さんの個人の健康管理、製薬企業における創薬でのAIの活用など、かなり幅広いものです。

医療業界というのはミスが許されない現場ですが、人力に頼っているとやはりヒューマンエラーが起こる可能性があります。DXによって診断の精度や診療の質、待ち時間の短縮など医療従事者にとても患者にとってもメリットが期待されます。

医療DXにビジネスチャンスあり?

ーなるほど、注目されるバーティカルSaaSの一つですね。

柴田:そうですね。ビジネスパーソンの方は、医療は遠い領域の話だと思っていらっしゃる方も少なくないかもしれません。 

もちろん、診療業務のDXとなると高度な医療の知見や開発技術が必要になります。しかし、医院の患者の受付や会計などの機器は一般の店舗向けサービスなども活用できることも多いです。
 
そういった観点では、「医療」とは一見関係ない企業でも医療のDXに参入できる余地は十分あります。少し「医療」にもアンテナを張っておいていただけたら、どこかでビジネスチャンスが広がることもあるかもしれませんし、ご自身の健康管理に役立つこともあるかもしれません。
  

医療業界でDXが進まない3つの特殊事情

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