アフターコロナに日本に上陸する海外SaaSトレンドは?プロがチェックする比較3サイト
企業は何を目的にDXを進めているか
2018年12月に経済産業省が公表した「DX推進ガイドライン」では、デジタル・トランスフォーメーション(DX)は、抽象的で世の中全般の大きな動きを示すものから一歩進め、実際に企業が取り組むべきものと示されました。
総務省調査によると、各企業がDXに取り組む目的は2020年は「業務効率化・コスト削減」が44.8%と最も多いですが、一方で「ビジネスモデルの変革」、「企業文化、働き方の変革」という目的も、2019年と比較するとそれぞれ22.5%→27.7%、21.6%→30.4%と伸びをみせていました。
コロナ禍など様々な外的環境の変化も影響しているかと思われますが、この結果は、多くの企業がDXの本質的な目的である「デジタルを使ってビジネスモデルに変革を起こすこと」に向けた改革に着手しつつある事が伺えます。出典:総務省「デジタル・トランスフォーメーションによる経済へのインパクトに関する調査研究」
コロナ禍で大きく拡大したSaaS市場
SaaS(Software as a Service)はインターネットを経由してITサービスを提供する仕組みです。主な特徴として、「デバイスを選ばず」、「どこでも保存ができ」、「同時にログインが出来る」などが挙げられます。ネット経由でのサービスなので、企業側としては大規模な開発もいらず、まずはテストとしてでも導入しやすい仕組みです。
そのため、国内市場では、2020年にはweb会議システムなど緊急的な導入が旺盛になりました。2021年上半期は比較的落ち着き、本質的な業務改善に向けて導入システムを見極めるような動きが見られました。
全体的な業績の悪化から採用関連システムは低調だったものの、テレワーク化による人事評価制度の見直しに伴うシステムや、電子契約サービスなどペーパレス化を進めるシステム関連のカテゴリは昨対でも20%伸びています。
参照:スマートキャンプ社「SaaS業界レポート2021 速報版」
※2019~2021年のいずれも1月1日〜6月30日、資料請求人数実績を元にスマートキャンプで集計
SaaSの導入=DX化ではありませんが、働き方や評価精度システムを導入する変化は上記のDXの目的と相対している印象です。
世界のSaaS企業は桁外れの成長
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