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SCMシステムおすすめ比較10選!選び方やメリット、ERPとの違い

最終更新日:(記事の情報は現在から513日前のものです)
BOXILおすすめのSCMシステムを、選び方や特徴とともに紹介します。サプライチェーン全体、倉庫管理、購買管理など特化した領域が異なりますが、SCMシステムで総じてコスト削減、業務の可視化効果が期待できます。

SCMシステムとは?

SCMシステムとは、サプライチェーンマネジメントシステムのことです。サプライチェーンとは商品・材料の仕入れから顧客まで製品を届けるまでの一連の流れのことを指し、これを管理することをサプライチェーンマネジメントと呼びます。

SCMシステムを活用することにより、材料・商品やそれに関わる人員や倉庫の情報といったサプライチェーンに関する情報を一元管理でき、物流コストの削減や人員配置の最適化などに取り組めます。

SCMとERPの違い

ERPとは基幹システムのことを指し、企業のあらゆる部署のヒト・モノ・カネ・情報のあらゆる管理に関わるシステムです。

一方で、SCMシステムサプライチェーンに限定したシステムなので、ERPと比較すると関わる範囲は限定的で、導入のハードルも低い点が異なります。

よって、サプライチェーンに特化した管理がしたい場合は、SCMの方に利点があります。

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SCMシステムの選び方

SCMシステムを選ぶ際は次の3点に注意して、自社の状況に適したツールを選定しましょう。それぞれのポイントについて紹介します。

  • SCMで管理する範囲を明確にする
  • 既存システムとの連携を考える
  • サポート体制を確認する

SCMで管理する範囲を明確にする

SCMで管理できる範囲はサプライチェーンに限定されていますが、一口にサプライチェーンといっても、その範囲は実は膨大です。そのため、SCMを導入する際はまず業務プロセスの洗い出しを行い、どの工場や倉庫のどのプロセスに対してSCMを導入するのかを明確にする必要があります。

会社全体の工場に対して行うのか、それとも特定の工場で導入するのか、自社の課題とSCMが得意とする業務プロセスや範囲と照らし合わせて必要な機能を持ったシステム選定を行うことが重要です。まずは管理する業務プロセスの棚卸から行いましょう。

既存システムとの連携を考える

SCMはサプライチェーン全体に影響を及ぼす可能性があります。既存システムと新規のSCMをどのように連携させて使用するのかを検討しましょう。既存システムと連携したい場合は、導入したいSCMと連携が可能かを確認する必要があります。

また、既存システムをSCM導入に合わせてリプレイスする場合は、どのように既存システムと同等機能のシステムを用意するのか、どうSCMを含めて使用するのかなども考えなければなりません。

サポート体制を確認する

SCMはサプライチェーン全体に影響を与えるツールなので、導入後にさまざまなトラブルが発生することも予想されます。こういったトラブルが発生した際に、ベンダーがどのようなサポートをしてくれるのかもSCM選定の際の重要な要素です。

たとえば、導入後研修や平時のトラブル対応をどのように行うのか、有料の場合はその価格も合わせて確認してください。

SCMシステムおすすめ比較10選

サプライチェーン管理のためにさまざまなシステムが開発されています。数あるSCMシステムの中からオススメのシステムを紹介します。

mcframe - ビジネスエンジニアリング株式会社

  • 製造業のために開発されたSCMシステム
  • グローバル展開している企業にも対応
  • あらゆる生産形態に対応している

mcframeは、ビジネスエンジニアリング株式会社が提供しているSCMシステムです。同社は他にも原価管理システムやIoTプラットフォームや製造業の管理に導入できるツールを提供しています。

同社のSCMは組立加工からプロセス、医薬品業界まであらゆる製造業のサプライチェーン管理に活用できます。生産効率を向上させるために不良の状態を画像で記録したり、製造現場で気づいた情報をタイムラインで共有したりといった機能を搭載しています。

楽々ProcurementII - 住友電工情報システム株式会社

  • とくに購買管理に特化を持ったSCMシステム
  • 購買関連帳票のペーパーレス化を実現
  • 30種以上の豊富なインターフェースで他システムと連携できる

楽々ProcurementIIは、住友電工情報システム株式会社が提供しているSCMシステムです。サプライチェーンの中でもとくに購買領域に特化して機能が充実しています。

会計システム、ERPパッケージ、人事システム、生産管理システム、販売管理システムといった外部システムやサプライヤサイトとの連携も可能です。ワークフロー機能も搭載しているので業務の見える化、不正防止、内部統制の強化にも役立てます。

SAP SCMソリューション - SAPジャパン株式会社

  • 環境への配慮とレジリエンス(回復力)を備えたSCMシステム
  • 各管理プロセスで取引先や顧客とリアルタイムで連携できる
  • 材料の仕入れから商品の納品まですべて管理可能

SAP SCMソリューションは、SAPジャパン株式会社が提供しているSCMシステムです。ERPシステムで世界的にシェアを誇っているSAPのSCMで、サプライチェーンの全プロセスをこのシステムですべて管理できます。

システムと設計から運用までレジリエンス(回復力)と接続性を備えた持続可能なSCMプロセスの導入が可能です。

PROCURESUITE - 大興電子通信株式会社

  • 見積から検収の一連の業務プロセスを管理できる
  • 業務効率を向上させつつ、コンプライアンスを強化
  • 購買実績データの傾向値分析

PROCURESUITEは、大興電子通信株式会社が提供しているSCMシステムです。商品調達領域に特化した機能を持ったツールで、都度購買、カタログ購買、請求書実績払いといったさまざまな購買方法に対応しての管理が可能です。

分散購買、集中購買の両方にも対応しているので、各社の購買の仕組みに沿ったシステム導入が可能です。ユーザごとに業務権限を設定でき、ワークフロー機能もあるのでコンプライアンスの強化が可能です。

Oracle SupplyChainManagement - 日本オラクル株式会社

  • データベース管理システムで高シェアを誇るオラクル製のシステム
  • SCMと人事を単一のクラウドシステムで管理できる
  • 日々のサプライチェーンの変化に柔軟に対応

Oracle SupplyChainManagementは、日本オラクル株式会社が提供しているSCMシステムです。注文・在庫管理・製造・メンテナンス・ロジスティックといったサプライチェーンの要素を管理でき、計画立案も可能です。

需要に関するインサイトや供給の制約、関係者からの意見を簡単に組み合わせ、組み込みの機械学習を応用することにより精度の高い予実管理が可能となります。

ONEsLOGI/WMS Cloud - 日立物流ソフトウェア株式会社

  • 倉庫管理に特化して入荷管理、在庫管理、出荷管理の3つを実現
  • 稼働後も専用のヘルプデスクがサポート
  • EC事業、製造業、卸売業、小売業、倉庫業などあらゆる業種に実績あり

ONEsLOGI/WMS Cloudは、日立物流ソフトウェア株式会社は倉庫管理に特化したSCMシステムです。倉庫管理に加えてWeb受発注、作業可視化・分析、在庫可視化・分析といった周辺ソリューションがあります。

ハンディターミナルも1台からレンタル可能で、Web API基盤で他システムと連携できるので、各社の既存の仕組みに合わせての導入が可能です。

PlanNEL - ザイオネックス株式会社

  • 世界標準プロセス×AI需要予測で発注計画をDX化
  • 生産ラインの能力を加味した基準生産計画の策定が可能
  • 専任のコンサルタントが導入から運用まで支援

PlanNELは、ザイオネックス株式会社が提供する発注計画の精度を向上させるためにSCMシステムです。属人化することの多い受発注の計画立案業務を、最新のデータサイエンス技術で自動的にシミュレーションします。

需要予測精度を高めつつ、計画作成時間を削減、過剰在庫・欠品率も同時にダウンさせる効果が期待できます。業務領域に合わせて機能を切り分けて販売しているので、導入コスト、期間ともにスモールスタートが可能です。

OpenText Active Orders for JEITA(ECALGA) - オープンテキスト株式会社

  • EDIをベースに発注者と受注者の双方で一元的なビューで業務プロセスを可視化
  • Web-EDIガイドラインに準拠した調達標準業務パッケージ
  • 多言語、多通貨に対応可能。サポートも多言語対応

OpenText Active Orders for JEITA(ECALGA)は、オープンテキスト株式会社が提供するSCMシステムです。発注者の基幹システムとデータ連携して、受注者との注文確認や納期回答、出荷、請求といったデータのやりとりを自動で送受信できます。

KPI分析も可能なので、調達業務の定量的な管理、サプライヤとの交渉に必要なデータも揃います。Web EDI、Excel、ERPアダプタ、相互接続、直接接続など20種類上の接続方法に対応可能です。

Coupa Supply Chain Design & Planning - Coupa株式会社

  • データをもとに現行サプライチェーンをモデル化できる
  • 高度な機械学習機能をもとに需要予測の精度を向上
  • フロントエンドのビジネスアプリをノーコードで構築・展開可能

Coupa Supply Chain Design & PlanningはCoupa株式会社が提供するSCMシステムです。データをもとに現行のサプライチェーンを瞬時にモデル化できるので、つねにサプライチェーンの状況を確認できます。

AIが外部要因の影響を定量化し、中長期的な需要を予測してくれるので、計画立案業務の精度向上も可能です。

Kinaxis RapidResponse – 株式会社エクサ

  • 現場で培ったノウハウをもとにした製造業に特化したSCMシステム
  • 影響What ifシミュレーションで意思決定のスピード、精度を向上
  • SCMのみならず、製造プロセス全体の視点での導入提案

RapidResponseは、株式会社エクサが提案する製造業に特化したSCMシステムです。

独自SCP導入手法「Innovation Together」をもとに各社のサプライチェーンマネジメントを効率化します。制約も考慮した高速多段MRPによる需要・供給連鎖をリアルタイムで実現し、各拠点の状況をリアルタイムで把握できます。

SCM導入のメリット

SCMシステムを導入することにより、次のメリットが期待できます。SCM導入メリット4つについて詳しく紹介します。

  • 物流情報を一元管理できる
  • 物流コストの削減ができる
  • 在庫の最適化が図れる
  • 人時生産性を向上できる

物流情報を一元管理できる

SCMシステムを導入すれば、物流に関するあらゆる情報の一元管理が可能です。

会社として物流の状況をすぐさま把握できるので、原材料の納品遅延や商品納品のトラブルといった事態をすぐに必要な部署に情報共有できます。

また、運用面で情報をもとに臨機応変に対応できるだけではなく、物流管理における現状、課題が把握しやすくなるので経営・サプライチェーン戦略について考える際にも、より精度の高い改善策を考えやすくなります。

物流コストの削減ができる

コスト削減効果が期待できるのもSCMのメリットです。SCMを導入すればリアルタイムで定量的に物流情報が管理できます。

より最適な配送ルートの見直しや商品・材料の仕入れの適切なタイミングについて確認できるので、これらの情報からコスト削減に関するヒントが見つかります。

在庫の最適化が図れる

在庫最適化が図れるのもSCM導入のメリットです。SCMを導入すれば、複数工場、倉庫、店舗間で保有している在庫情報を共有できるので、各拠点同士で在庫を融通させやすくなります。

また、これにより仕入れ、在庫も適正量に抑えられるので、コスト削減効果も期待できます。

人時生産性を向上できる

人時生産性の向上効果も期待できます。

SCMを活用すれば物流情報とともに、その倉庫、配送に関わっている人員についても確認できます。あらためてチェックすれば、人数が過剰な拠点が存在することがわかるかもしれません。こういった人員を他の拠点に回したり、他の部署に異動させたりすることによりサプライチェーンに関わるスタッフの人時生産性の向上が期待できます。

他にも拠点間の効率的な配送ルートを見直したり、在庫配置を工夫することによって拠点間の配送回数を削減したりといったことも可能です。

SCMで物流管理を正確に実施することにより、人材をより有効に活用、生産性を高めるためのヒントが発見できます。

SCM導入のデメリット

SCMにはメリットも大きい半面、デメリットもいくつか存在します。代表的なメリットは次のとおりです。それぞれのデメリットについて解説します。

  • 導入コストが大きい
  • 効率を重視しすぎて経営上の意思決定を間違うことも

導入コストが大きい

SCMはさまざまな業務システムの中でも、関わる領域が広いので導入・運用のための費用、手間ともに必要なシステムです。そのため、ちょっとした倉庫が1か所にあるだけ、配送もそれほど頻繁ではないといった場合は物流効率化・コスト削減効果がSCMの導入・運用コスト以上とならずに、経費倒れになるケースも考えられます。

もちろん大規模な物流網を構築している場合は効果が期待できます。ただし規模によっては費用対効果が悪い可能性あるので、自社が導入して効果が期待できそうなのかについて考えてください。物流に掛かっているコストとSCMの導入・運用費用を比較して、本当に導入すべきなのかは一度考えるべきです。

効率を重視しすぎて経営上の意思決定を間違うことも

SCMを導入すればさまざまなサプライチェーンに関する情報を一元的に管理できます。このように一元的に管理できるからこそ、効率を重視しすぎて経営上の意思決定を間違う可能性があることには注意しなければなりません。

たとえば、SCMを導入して在庫量が可視化されたことによって運転資金を削減するために在庫量をギリギリまで削って、欠品を出してしまえば売上は下がってしまいます。また、特定の倉庫にしかSCMを適用していない場合は、導入した倉庫の状況ばかりに目がいって他の倉庫に人員の過不足、配送コストの増加が発生しているかもしれません。

経営上の意思決定をするときは全体最適を考えなければならないので、SCMから確認できる情報以外も考慮が必要です。

SCMシステムでサプライチェーンの効率化を実現しよう

SCMシステムは物流情報の一元管理、在庫の最適化といったメリットがあり、物流管理を自社で行っている企業にオススメのツールです。選定の際は次のように目的を決めてからツールを選ぶのをオススメします。

  • SCMで管理する範囲を明確にする
  • 既存システムとの連携を考える
  • サポート体制を確認する

SCMシステムをより深く検討したい方は、サービス資料を請求し比較するとよいでしょう。

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